白と黒の世界は夢を見る   作:haru970

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時話です! 何とか投稿FOOOOOOO!!!


第26話 炭酸飲料と脳筋と膝枕。の巻き

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 黒崎一護 視点

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 一護は志波岩鷲(しばがんじゅ)と無事(?)合流し、四番隊の班からはぐれた『山田花太郎(やまだはなたろう)』を先頭に、瀞霊廷の地下水道を使ってルキアの居る『懺罪宮(せんざいきゅう)』を目指していた途中で、花太郎が二人に自分とルキアの出会いと会話の内容を聞かされていた。

 

 これは死神である花太郎が何故、旅禍である一護達に彼が協力しているかを尋ねた事から始まった。

 

 花太郎はルキアが懺罪宮に移されるまでは自分が六番隊の隊舎牢の清掃係だった事と、最初は貴族である朽木家の令嬢(ルキア)の事を怖がっていたが、交流を深める間に彼女と話す事が楽しみになっていた事を話す。

 

 そこから花太郎は自分の行った事が無い『現世』の事をルキアに色々訊く事は、概ね『原作通り』と言えよう。

 

 だが若干の違いはあったようだ。

 

 例えば────

 

「────ルキアさん! 向こう(現世)ってどんな食物があるんですか?」

 

「そうだな…………『かみぱっく』の『じゅーす』や、口の中で泡が弾ける『()()()』と言う飲料に、『わくど』と言う料亭みたいな場所などもあったな」

 

 これ等は『原作』の様に一護の部屋の押し入れで隠れる生活ではなく、渡辺家で世話になっている事から堂々と空座町へと出かけていた経験から、人生初となる『ペプラ(炭酸飲料)』で舌がヒリヒリして涙目になったり(あと可愛くゲップを出してしまったり)、ファストフードチェーン店の『ワクドナルド』などへ入ってはモキュモキュとハンバーガーをワクワクしながら頬張り、実に幸せそうな顔で外食などしていた。

 

「へぇ~、なんか凄そうな物ばかりですねー!」

 

「そうだぞ? ()()が私を連れて行ってくれたり、教えたのだ」

 

 その次の日、ルキアに尋ねたのは現世での『変わった出来事』だった。

 

「改造魂魄が、『人間』より人間らしく生きておったな。 後は、ぬいぐるみに改造魂魄を入れられる事とか、かな?」

 

「『人間』より人間らしい改造魂魄…………ですか?」

 

「ああ。 何せ、()()がそう言うまで私には全く見分けが付かなかった程だ」

 

「ええええええぇぇぇぇ?! も、改造魂魄(モッド・ソウル)をですか?!」

 

 これは渡辺家でのマイがルキアの為に色々と世話をした事からで、ルキアに姉の緋真……………と言うよりは『家族』と言う家庭を時々連想させていた。

 

 それはかつて、流魂街で暮らしていた時からも長らく感じていなかった気持ちだった。

 

 そして寝ぼけていたある朝、マイを『母上』と誤って呼んでしまい、それに気付いては赤面し、恥ずかしさで顔を両手で覆った出来事も。

 

 だが当の本人(マイ)は嫌がるどころか────

 

「────あら~、嬉しいわ~♡。 『母上』でも『お母さま』でも『ママ』でも『お母さん』と呼んでも良いのよルキアちゃん~?♡♡♡」

 

 ────と言う具合で、凄く嬉しそうに返答された。

 

 マイの事を『母』と呼ぶ事はそれきりで、二度は無かったが。

 

「そうだぞ? それにぬいぐるみに入れると、動いて喋れる事も出来る。 今思えば、チャッピーのぬいぐるみを買ってもらってそれに……………いや、コンの性格では駄目だ」

 

「『ぬいぐるみが動く』? た、確か綿とかで出来てる奴ですよね? 何と無茶な…」

 

「だろ?」

 

 そこから花太郎は色々と喋り、ついにルキアに訊く事にする。

 この極刑の原因となった、死神の力を渡した人物の事を。

 そして、よく話に出てくる『彼等』の事を。

 

「私が力を渡したのは、『黒崎一護』と言う男だ。 そして『彼等』は『渡辺家』と言う家庭だ。 

 奴らとは二月程しか行動や寝所を共にしなかったが……………不思議と一緒に居る事が心地良かったな。 

 黒崎一護は私が運命を捻じ曲げて、酷く傷つけてしまい…………

 渡辺家の()()にはロクな別れや礼も告げずに姿を消した……

 私は……私は何をしても、奴らに償いきれぬ」

 

 花太郎が見たルキアは今にも泣きそうな顔をしていた事を告げると、『死神嫌い』の岩鷲が戸惑いながら一護や花太郎を見る。

 

「何かそいつ………変わっているな? 死神のくせに」

 

「ああ、だから助けに行くんだ」

 

 一護は自分の顔が強張るのを感じながら立ち上がり、早足で歩いている間にルキアの事を思い出していた。

 

 最初こそムッツリな仮面をした彼女を『頑固で、いけ好かねえ奴』と思っていたが、空座町で住んでいる内に様々な側面を見る事で、「ああ、こいつは不器用だけなんだな」と一護の認識は変わっていった。

 

 そんな彼女の話を花太郎から聞いた一護は────

 

「(────あのバカ野郎が! 泣きそうになるぐらいなら、俺達に一言相談しろってんだ! 何一人で悩んで背負い込もうとするんだ、あのチンチクリン!)」

 

 一護、岩鷲、花太郎の三人が地下水道から懺罪宮へと通じる階段を上ろうとしたところで男性の声が掛けられる。

 

「よう、久しぶりだな?」

 

「テメェは阿散井恋次!」

 

「へぇ? 俺の事を覚えていたか?」

 

「忘れたくても、そのヅラは忘れられねえよ」

 

「な?! あ、あの方は! 六番隊副隊長の────?!」

 

「────な、何だって?! 副隊長ぉぉ?!」

 

 驚愕する花太郎の言葉に岩鷲が目を見開く。

 

「正直驚いたぜ。テメェは朽木隊長の攻撃で死んだと思っていたからな、大した奴だ」

 

「通らせてもらうぜ」

 

「やれるもんなら────

 

 

 

 

 ────やってみろよ!!」

 

 恋次と一護が同時に抜刀して、耳をつんざく様な音で刀同士がぶつかり合う。

 

「俺と()()実力でいい気になるなよ、黒崎一護! 他にも隊長格は二十人以上は居るんだぜ?!」

 

「そう言う事なら、全員ぶっ倒せば良いだけの事だろうがよ?!」

 

 一護が力を完全に入れる前に恋次が一護の一太刀を受け流し、二人は少し互いに距離を取る。

 

「なら俺を倒して証明して見せろ! ()()()()()()()()()()()()を、俺に!! 黒崎一護ぉぉぉぉぉ!!!」

 

「ッ?! 上等だコラァ!」

 

 一護は自分が「ルキアを助ける」と一言も言っていないのに恋次が知っていた事に気が一瞬散ったがすぐに眼前の『脅威』に集中し直し、()を迎え撃つ。

 

 

 

 

 

 

 ___________

 

 チエ、三月 視点

 ___________

 

 

「ねえ、一護? 阿散井さん?」

「「言うな」」

「この際だから────」

「「────だから言うなよ────」」

「────言わせて貰うけど────」

「「────人の話聞けよ────」」

 

「────アンタ達、馬鹿なの?」

 

「「だから『言うな』って言ってんだろうが」」

 

 死神────に偽装したお団子金髪の三月が呆れながら、地面に倒れながら辛うじて意識を保っている一護と恋次を花太郎とチエ達と共に治療していく。

 

「(『当たらない氷輪丸』と『故に侘助』達にも()()()()()()()()()仕込みも上々…………と思った矢先に『コレ』か)」

 

 彼女は『救護班』&『連絡係』である四番隊の立場を利用して行動範囲が広くなった事で暗躍し、『原作』で味方になりそうな人物達に(直接、または間接的に)接触し回っていた。

 

 そこで同じ『救護班』と思われた花太郎に呼ばれてその場へ連れ込まれると()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 尚、『四番隊』の装備を着用していた彼女(と付き添ったチエ)は『救護班』と称して一護と恋次の居る場へと駆けつけて一護達をコッソリと地下水道へと連れ込んだところで花太郎がチエ達は四番隊ではない事に気付いて慌てたが無視された。

 

 あと、傷ついて倒れていた一護と恋次を見た三月は思わず「何やっとんねんお前らぁ?!」とその場でツッコんでいた。

 

 そして一先ず他の死神達が駆けつける前に地下水道へと非難して、今に至る。

 

 もし一護と恋次が『原作』通り何も互いの事を知らなかったのならこれほど彼女は呆れていなかったかも知れない。

 

 だがこれを()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()の恋次に、しかも彼が一人になったタイミングで接触させて事情を軽く説明したと言うのにこの体たらく。

 

 その上一護は恋次も自分と同じように「ルキアを助けたい」と思っていたのを知りながら、死力を尽くしていた。

 

 もはや怒りを通り越して、呆れになっていた。

 

「別に戦いで語り合うのは良い────?」

 

「────チーちゃんは黙って」

 

「互いに戦う理由があれば────」

 

 花太郎と共に『四番隊』に偽装したチエが恋次を治療しながら「男同士の戦い」論を言い始め、三月が言葉を遮った。

 

────これだから脳筋は────

 

「────何だ、それは?」

 

う、ううん?! な、何も無いよぉ? オホホホホ~」

 

 三月の独り言を聞いたチエに、彼女は冷や汗を流す。

 

「(で『コレ』どうしよう?)」

 

 三月は治療を受けている恋次を見る。

 

『本来』なら三番隊副隊長(『故に侘助』)の『吉良(きら)イヅル』達に発見され、後に勝手に単独行動を起こした事に朽木隊長の命令によって牢屋に入れられる流れだった。

 

 そしてこの事を市丸ギンが使い、(白哉に対して)不和の言葉を恋次の同期達(雛森とイヅル)にかけ、()()()()()()()()()当たらない氷輪丸(日番谷冬獅郎)』に揺さぶりをする。

 

 そして案の定、『当たらない氷輪丸(日番谷冬獅郎)』はまんまと策に引っ掛かり、善意で雛森に「三番隊(市丸ギン)に気を付けろ」と忠告をした筈の『当たらない氷輪丸(日番谷冬獅郎)』は逆に自らの言葉と行動で不信感を雛森とイヅルに持たれ、あとに雛森に攻撃される事となる。

 

 しかもこの策の種まきが、隊首会で藍染と市丸ギンが()()()当たらない氷輪丸(日番谷冬獅郎)』が目撃するように仕向けられていた事から始まっていた物だった。

 

「(『故に“当たらない(空回りする)氷輪丸”』ってね。 ってヒナモ(雛森)ちゃんにした仕掛け、半分ぐらい意味失くしちゃったんだけど~?)…………ハァ~。 まぁ、いっか?」

 

 実を言うと、彼女にとって『雛森桃』と言う人物は『原作』では藍染の操り人形の役割を果たしてしまい、自分が依存していた元隊長(藍染)の裏切りと策略で人生と信念と精神をズタズタにされる悲運と悲劇のヒロイン────

 

 

 

 

 

 ────ではあるが、()()()()()全体の対局(原作)の中での小さな一部分でしかない。

 

 そんな雛森を、何故三月が気にかけていたかと言うと彼女は死神達の中でも『真の平和主義者』でありながら、圧倒的恐怖()に立ち向かう勇気を持つ者だったからだ。

 

 もっとも、この事を藍染にとことん熟知され良い様に弄ばれる要因になったのだが。

 

 だが、今のそれは別に置いて────

 

「────それで何で『味方』と分かりながら、一護は恋次の挑発に応戦した訳?」

 

 ────目の前のバカ共単細胞 二人の事である。

 

「恋次に聞いてくれ」

 

「ズルいぞ一護」

 

「んだと? テメェが先に斬りかかったんじゃねえか────」

 

「────ちょ、ちょっと二人とも────」

 

「────テメェが軟弱そうに見える事が────」

 

「────ええと────」

 

────二人とも黙れ。花太郎が困っているではないか

 

 口論し始める一護と恋次にオロオロと困る花太郎を助ける(?)為にチエが割り込む。

 

「「スミマセンでした」」

 

「よろしい」

 

「あ、あの!」

 

「ん?」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「気にするな。 回道が上手なお前が困っては治療が捗らない」

 

 無表情なチエに、花太郎が嬉しそうな顔を向ける。

 その間、岩鷲が眠たそうな一護に声をかける。

 

「な、なぁ? お前の知り合い達か?」

 

「聞こえているわよ、『紅〇ルベウス』」

 

 岩鷲に三月がジト目で見ながら口を開ける。

 

「誰だ、それ?」

 

「『セーラームー〇R』のキャラ」

 

「????????」

 

 三月に対して、岩鷲はただ?マークを出し続ける。

 

「ふわぁ…………ああ。 紹介………するよ、岩鷲」

 

「寝ておきなさい一護、連戦だったんでしょ? 私の名前は『渡辺三月』。 あっちは『渡辺チエ』」

 

「ん」

 

 緊張の糸が切れたのか、既に眠りについていた恋次の治療からチエが岩鷲に向かってサムズアップをする。

 

「お、おう。 俺は志波岩鷲(しばがんじゅ)

 

「ぼ、僕は山田花太郎(やまだはなたろう)です」

 

「二人とも良い名だな」

 

「後、私達は敵じゃないから♪」

 

「だろうな。 でなきゃこいつ(一護)が呑気に眠気なんかに負ける筈がねぇ」

 

「僕も………一護さんが信用出来るのなら、二人を信じます」

 

「ありがと、二人とも」

 

 三月がニッコリと笑顔を向ける(営業スマイルする)と、岩鷲と花太郎が両方若干赤くなりながら顔を逸らす。

 

「(おっと、思わず何時もの(前の世界)の癖が出ちゃった)」

 

 余談ではあるが、今の彼女は動きやすくなる為に伊達眼鏡を外して素顔をさらけ出していた。

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

「じゃ、また後でね♪」

 

「お前達、また別行動かよ」

 

 あれから半日ほど寝た一護がチエと三月同様に支度をしながら聞く。

 

「あ? この二人、一護の知り合いかよ? と言うかテメェ、前に隊舎で会った『新入り』だよな?」

 

「うーん、『当たりながらも不正解』ってところかな?」

 

 ついさっき一護と同じく起きた恋次の問いに三月が答える。

 

「んだよそりゃ?」

 

「取り敢えず、私達は別の行く所があるから♪」

 

「そうかよ…………おいお前」

 

「ん? どうした?」

 

 恋次がチエの腰にさしてある刀を見る。

 

「お前、一護と同じようなモノか?」

 

「………………『中らずと雖も遠からず』と言うところだ」

 

「何か俺、久しぶりにお前ら二人が姉妹らしいところを見せたような気がする」

 

「「気の所為よ/だ」」

 

 そして去り際に三月が悪戯っぽく笑いながら一護の方を見る。

 

「あ! それと一護? 後で請求書送るから♪」

 

「は? まさか治療代かよ────」

 

「────()()()♡」

 

「……………………………は?」

 

 呆気に取られる一護をチエ達が後にする事数秒後、恋次が一護を睨む。

 

「一護、テメェ…………まさか()()()()()()か?!」

 

「へ?」

 

 岩鷲がジト目で一護を見る。

 

「一護、おめぇ………幸せそうに爆睡してたもんな~」

 

「は?!」

 

 そして最後に花太郎がとどめを刺す。

 

「あの………いくら親しい仲でも……頬擦りは流石に良くないと思います」

 

「はっ?! へ?! なぁぁぁ?!」

 

 頭が耳まで真っ赤になる一護()だった。

 




ライダー(バカンス体):おっそいのー

作者:ぷ、プロットが……仕事が……

ライダー(バカンス体):こんなに良い美酒を────

作者:────ぬああああああああああ?! とって置いたマッカラン1946がぁぁぁぁぁぁぁぁ?! 何してんのぉぉぉぉぉ?!

京楽:邪魔するよぉ? 良いお酒の匂いに釣られてね~

作者:OH NOOOOOOOO!!! またも面倒臭い奴が?!

ライダー(バカンス体):ほう、これはまた珍妙な…

京楽:君に言われたくないね~

作者:スネェェェェェェェェェェェェェェェク?!?!?!?!?!
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