白と黒の世界は夢を見る   作:haru970

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お待たせしました!

サブタイトルは「異議あり!」と言う意味です。 『リーゼントポフポフ』で分かる人、いますでしょうか?

あと、なんとなくで『草』を入れてみました。


第33話 “OBJECTION!”

 ___________

 

 ??? 視点

 ___________

 

 場所は本来、四十六室がいる筈の裁判廷。

 その中では隊長と出て来れない隊長の代理で来た副隊長達、及び『関係者』の姿があった。

 

『関係者』と言っても三月とチエ以外の『現世組』とルキアの姿は無かったが。

 

 そして部屋の中央に手枷をした浦原は光に照らされながら皆の前に立っていた。

 

「浦原喜助」

 

「はい」

 

「お主は朽木ルキアに対し、非人道的な人体実験を行った。 これは事実と相違ないか?」

 

「いいえ、その通りです」

 

「であれば、相応の懲罰を受ける事に異論はないという事か?」

 

「はい、ありません」

 

 これに数少ない人達の間でひそひそ声が聞こえて来たと同時に、三月は見逃さなかった。

 

 横目で自分の姿を捉えた瞬間、浦原の口角が若干吊り上がった事に。

 

「(あのへっぽこNOUMINモドキ野郎!!! こっち見てワザと弁解していないな? ほら、山お爺ちゃんもサプライズ(驚き)で片目開けちゃっているよ!!!)」

 

「カァン!」と、山本元柳斎が杖を床に突いて部屋を静かにさせる。

 

「これに対し、意見のある者はいないか?」

 

「「「「………………」」」」

 

 静けさの中で、一人の少女の声が辺りに透き通った。

 

「……はい、ここに御座います」

 

 声を聞いた浦原の目が満足そうに細められたのも一瞬で、次の瞬間に彼の顔は引きつっていた。

 

 意見があると言い出した少女の口以外が全く笑っておらず、()()()()()()()()()からだ。

 

 ___________

 

 三月、浦原喜助 視点

 ___________

 

 三月(少女)は感情を押し殺したまま、山本元柳斎と他の隊長達の前へと出る。

 

 否。 

 実際には『感情を押し殺した』のではなく、単純に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だけの事。

 

 そんな三月が浦原を庇う様に、彼の前に立ったのは単なる偶然。

 山本元柳斎と、他の隊長達全員を見るにはその場所しかなかったからである。

 

「護廷十三隊の山本総隊長、そして隊長と副隊長の皆様方。 お初にお目にかかります。 私は三月・プレラーリ・渡辺と申します」

 

 紫色の背広風トップに白いスカートを着ていた三月はスカートの端を持ち上げて、頭を少し下げてから一礼する。

 

「(何でこんな日にイーちゃん(イリヤ)の服装を着る事にしたんだろ……まあ良いけど)」

 

 その堂々とした姿と行動は普段の彼女を知っている者からすれば「誰やねんお前?!」、と言うツッコミが今の状況下であっても可笑しくは無かったほど。

 

 完璧に『令嬢』の振る舞いだった。 

『西洋の』という免責条項付きではあるが。

 

「朽木ルキアに崩玉を埋め込み、知人達を騙した浦原喜助には私も後ほど個人の刑を執行する前提として────」

 

「────え、ちょ────ッ」

 

 何かを言い始めた浦原に三月は彼に振り返ると、浦原が黙り込む。

 

 余程恐ろしい顔を見たのだろうと、青ざめていく浦原の顔を見た数人はそう思った。

 

 三月は変わりない様子で隊長達に振り返る。

 

「そして同時に今現在、このような才を持つ者を牢に閉じ込めてしまうのは少々惜しいかと申し上げます」

 

「まさか貴様は奴を『無罪放免にしろ』とでも言いたいのか?!」

 

 声と体を席から浮かせた砕蜂を山本元柳斎が視線を送り、彼女がおずおずと座り直す。

 

「……どうかの、三月・プレラーリ・渡辺よ?」

 

「いいえ、それこそまさかで御座います。 相応の罰を受けるべきだと思っています────」

 

「────え、でも三ts────」

 

「────罰金や、現世永久追放や、それこそ霊力剥奪でも。 その罰が()()()()()()のであれば、その判定に異を唱えるつもりは毛頭御座いません」

 

 復活し直す浦原の言葉を三月が遮った。

 

「ですが状況が状況だけに、その刑罰に『執行猶予』などは如何でしょうか?」

 

「「「?!」」」

 

 隊長の数人が『執行猶予』と言う言葉にギョッとする。

 或いはニヤニヤと、三月の思惑を悟った者達。

 または?マークを出す者。

 

 ちなみに山本元柳斎は上から二番目のニヤニヤしそうな一人である。

 

「『執行猶予』…とな? して、期間はどのようにする?」

 

「はい。 猶予期間は『()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()』で────」

 

 これを聞いた浦原本人は、笑顔を浮かべる。

 

「────その後は……そうですね、確か砕蜂隊長は現隠密機動の長。 ですので、彼女にお任せいたします。 浦原喜助を煮るなり焼くなり拷問なり、ご自由に♡」

 

「え」

 

 否。 浮かべそうなところで、浦原の顔が固まった。

 

 顔文字風で表すと、「(♪⌒▽⌒)」が途中で止まって「(!゜▽゜)」と成ったところ。

 

 言わずもがな、浦原は大量に汗を流した。

 

「では話を続けますが確か……皆さんが、()()()()()()()()()()()()をご存じの前提で────」

 

『魂魄消失事件』。

 その単語を聞いた瞬間、へらへらとしていた隊長は真剣な表情になる者もいれば、「何の事だ?」や「何故そんな事を今?」と疑問に思う者も居た。

 

 ただ頭の切れる者達は目の前の()()が『百年ほど前』と言った事に疑問を感じていた。

 

 浦原も、その一人の様子。

 

 何せ彼は今の今まで、三月を『滅却師モドキ』と認識していた。

 

 実際、彼女とチエの戦い方は『滅却師モドキ』と『死神モドキ』と呼ぶには理に適っていたのだからそう決めつけていたのに無理は無かった。

 

「────少し、良いか総隊長?」

 

「砕蜂隊長、発言を許可する」

 

「その……貴様は何故、『魂魄消失事件』を今話す?」

 

 三月は満面の笑顔を内心にだけ留めていた。

 

「その件に関しましては、もう一人の方、『四楓院夜一』も無関係ではありません。 何せその事件の所為で姿を消したのですから」

 

「何だと?! それは一体────?!」

 

────砕蜂隊長

 

「ッ」

 

「(あ。 何かお爺ちゃんに飼い慣らされた猫みたい)」

 

 山本元柳斎の言葉で砕蜂はまた黙り、その様子を三月は内心面白がっていた。

 

「(猫耳と尻尾付けてくれないかな~? ……先に夜一を説得しないと行けないわね。 今度マイに頼んで猫耳パーカー縫って貰おうかしら?)」

 

「……続けよ」

 

「(おっと、今は集中集中っと。) ありがとうございます。 百年前の『魂魄消失事件』では、当時の五番隊副隊長であった藍染惣右介の策略により強制的に虚化させられた隊長格十名を『処分』から救い出したのはここに居る元十二番隊隊長の浦原喜助。 元隠密鬼道集の四楓院夜一。 そして元鬼道衆総帥・大鬼道長の握菱鉄裁(つかびしてっさい)の三人」

 

「つまり、その三人は────」

 

「────はい。 冤罪でございます」

 

 これには流石の山本元柳斎も他の隊長達と共に動揺した。

 

 それはそうだろう。

 護廷十三隊から隊長格の実力を持つ者が一気に十三人ほど欠落した、今の現隊長である誰もが事件の名前だけでも知っているような大事件。

 そこで下された四十六室の判決が、実は冤罪だった。

 

 だが動揺はそこで止まらなかった。

 

「以上の三人、及び十人は冤罪を掛けられながらも()()()()()()、今も尚浦原喜助は彼らが存命するよう、研究を行っています」

 

 ここで一気に室内が「ワッ」となる。

 

「まさか、全員生きているのか────ウッ?! ゴホッゴホッゲホッ!」

 

 浮竹が身を乗り出しそうな勢いで叫び、咳き込む。

 

「はい、皆さん出来るだけ元気にしています」

 

「成程ねぇ~……あれも藍染の仕業だったと言うのかい?」

 

 目元がピクリと一瞬だけ動いた京楽が独り言のように問いかける。

 

「ええ。 双極の丘で彼がそう高らかに説明していましたと聞き及んでいます。 後()()()()()()()()()、京楽隊長」

 

 三月の言葉に京楽以外の殆どの者が?マークを出す。

「さっき、消えた隊長達は元気と言ったばかりなのに?」と言う風に。

 

 だが京楽の表情はスンと、彼が決して他人には見せない無表情な物へと変わった。

 

「…………………そいつぁ…………良かった……………本当に」

 

 京楽は俯いて、被っていた竹帽子の後ろに顔が隠れる。

 

 だがその後ろで一瞬光った、頬を伝う雫を三月は見た。

 

「(良かった。 リサちゃんの事、余程大事にしていたんだよね京楽さん。 『原作』でもその様な描写は確かあったと思うし……()()()()()()()()けど)」

 

 このような京楽を見た浮竹と山本元柳斎の二人もそう思った。

 

『元気に生きている』と知っただけで、死闘の中でも何時もの様子の京楽をここまで動揺させるのはかなりの異例の事である。

 

「先程申し上げました十三名は全員、必ず何時か謀反を起こすであろう藍染惣右介の行動に備えてきました。 その者達に百年前下された判決は冤罪。 そしてここに居る浦原喜助は『処分』される筈の被害者達を救い、あの藍染惣右介にですら一目置いている人物ですが────

 

 

 

 

 ────それでもまだ『実刑判決を下す』と事を急ぎますか?

 

 何時の間にか浦原の前に立っていたのは『少女』と言う言葉が似つかわしくない存在と、その時に誰もが感じた。

 

 その様はまるで、山本元柳斎のように二千年もの間生きて来た────否、()()()()()()()を生きて来た者の重みを持っていた。

 

「(全くもって、この子……いや、この者は恐ろしいですね。 以前、黒崎サンに『奥の知れない敵が一番怖い』と僕自身が言いましたが……いやはや、どうしてこんなにも()()()のだろうか?)」

 

 山本元柳斎の開けた口によって、沈黙がやっと破られる。

 

「……お主の言葉が真実と言う証拠は?」

 

()()御座いません。 ですが────」

 

 この時、浦原は見た。

 三月の口の笑みが若干深くなった事を。

 

 それはまるで()()()()()()()()()()()()()()()の様だった。

 

「────もし、万が一にも……億が一にも今、私が申し上げた話が本当であるのならば────

 

 

 

 

 ────ソウルソサエティのみならず、現世も滅びます」

 

 ここで意外な者が口を挟む。

 

「……三月・プレラーリ・渡辺と言ったか? 貴公は我々、護廷十三隊を見くびっているのではないか?」

 

 口を挟んだのは七番隊隊長の『狛村左陣(こまむらさじん)』。

 彼は人狼であり、以前はその姿を隠す為に虚無僧のような鉄笠や手甲を着用して顔や手を隠していたが藍染の謀反以来はやめた。

 

 そしてその昔、異形の容姿の所為で周りからは避けられていた。

 唯一の例外は狛村の初の親友となり、盲目でもある東仙要。

 そして東仙要にも『正義』がある様に、狛村にも『義』があった。

 

 それは孤独だった自分を、死神として拾ってくれた山本元柳斎への『恩義』。

 

 その山本元柳斎が設立した護廷十三隊が『浦原喜助無しでは藍染に勝てない』と、三月が遠回りに言った事に少なくない侮辱を感じていた。

 

 この事に腹を立てていたのは何も狛村だけではない。

 ただ先に口走ったのが彼だっただけだった。

 

「如何に強大な力を用いても、たかが元隊長三人。 我々が勝てぬ通りが無かろう」

 

「勝てませんよ、今の()()()()()()()()()()()では────」

 

「────な────?!」

 

 ────なんだと。

 

 そう狛村は言いたかったのだろう。

 

「────じゃあ聞くけど……誰か、()()()()()()かしら?」

 

 その場に居た皆が次に気付けば、三月は浦原の隣から狛村の背後に立ちながら()()()()()()()()を彼の首に射る寸前だった。

 

「ねえ? 誰でも良いから()()()か言ってみて?」

 

「私もその『誰でも』と言う枠に入るのであれば────」

 

「────入らないに決まっているじゃないチーちゃん♪ 彼らからすれば、貴方はまだ新参(部外)者なんだから」

 

「そうか」

 

「「「「「…………………」」」」」」

 

 そこに居たチエ以外の他の隊長達が全員黙り込んでいる中、三月はトテトテとした軽い足取りで浦原の傍へと戻っていった。

 

「(やはり()()()()であの動き……何かのカラクリがありますね、これは)」

 

 浦原が思っていたように、三月の今の動きに誰もが()()()一切感じ取れなかった。

 

 熟練の死神であればある程、『()()()()を戦闘中に瞬時に出来なければ行動が後手となり負ける』というのが『()()』。

 

「ほらね? こーんな()()()()がその気になれば貴方、死んでいたわよ? 『固定観念』が強いから」

 

 そこに居た死神達は紛れもなく、全員が場数を踏んできた熟練者。

 

 それ故に『急変化には滅法弱い』という事を三月は今、小さな例ながら隊長達に見せつけた。

 

「どう? 浦原喜助?」

 

「……やはり()()ですね。 ()()僕では残影を捉えるのがやっとですよ」

 

「まぁ、私が出来る事なんて藍染惣右介に比べれば微々足るもの。 それに彼は()()()()で貴方達、護廷十三隊を意のままに操って翻弄したのをお忘れですか?」

 

「『始解だけ』で……だと?」

 

 そう呟いたのは誰だろうか?

 それ以前に誰が信じられるだろうか?

 

 無理もない。 

 もしそれが本当の事だと言うのなら、『藍染惣右介は四十六室を完全に再現しうる幻覚』という能力を、卍解ですらない状態で持つ事を事実として認める事となってしまう。

 

 だがここで意外な人物達がその事実を肯定した。

 

「その者の言う事は事実だ。 現に私は既に体を奴に刺されていても、藍染が術を解くまで()()()()()()()()()。 奴自身にも、奴に攻撃されたのも」

 

「……俺もだ。 『清浄塔居林(せいじょうとうきょりん)』で発見して、アイツと対峙した時だ。 俺は確かに藍染を『()()()()()()()()()』。 そう思った次の瞬間、気付いたら俺は攻撃をしたどころか地面に伏せながら既に死にかけていた」

 

「そして私と勇音がその時に駆けつけた際にも、その術の片鱗を実際に藍染は高らかに説明していました。 その能力は『完全催眠』。 『五感と霊圧すべてを支配し、敵に誤認させる事が出来るというモノだ』と」

 

 重症とは言え、無理を言って浦原の裁判に参加した白哉と日番谷、そして彼らの容体が悪化しないように医者として付き添った卯ノ花が自分達の実体験を話す。

 

 冗談をこんな時に絶対言わない堅物の隊長三名の証言は重かった。

 

「ならば、それさえ知っておれば────!」

 

「────無駄な事です、狛村隊長。 彼の創り出した死体を皆さんはもうお忘れですか?」

 

「ぬ、ぬぅぅ……」

 

 狛村だけでなく、藍染の能力を疑っていた皆が黙る。

 

 何せ彼ら全員が『目の前の死体は確かに藍染隊長だ』と認め合っただけに、この事実のインパクトも大きかった。

 

『藍染の能力は知っていても現段階での護廷十三隊には対抗策が全く無い』。

 

 その()()に誰もが痛感した事に三月は内心、ほくそ笑んでいた。

 

「……(計画通り)」と言わんばかりの様な、何某漫画の主人公のように。

 

 後は手に黒尽くめのノートさえ持っていれば……

 

 いや、体型があまりにも違うので無理があるだろう。

 

「浦原喜助。 何か付け加える事はありませんか────?」

 

 ────例えば崩玉の事とか♪

 

 三月がにっこりとした笑顔(営業スマイル)を浦原に向けると、最後の方を空耳のように聞こえた気が浦原にはした。

 

「……はぇ……あ、ハイ」

 

「………浦原喜助、発言権をお主に与える。 申せ」

 

「ハイ。 此度の藍染の行動、『崩玉』という物の奪取です。 これには『死神と虚の境界を崩す玉』と言う意味合いで『崩玉』と、僕は呼んでいました────」

 

 ────崩玉の事と、それに纏わる事件や出来事などを浦原は説明していった。

 




作者:ハァ~……やっぱ慣れない事はやらない方が良いのかな? ……まあ駄文とかはこれでも気を付けているけど慣れない作品と原作知識だしブツブツブツブツ……

ライダー(バカンス体):何なのだ、これは?

作者:ああ、いやその……この辺のプロットを書いていた時の自分って『逆転裁判』と言うゲームに凝っていまして、ハイ

ライダー(バカンス体):ほ~ん……バリバリバリバリ

作者:ああ……お煎餅がポテチのように減っていく~

ライダー(バカンス体):余もやってみるか!

作者:え? 『アドミラブル大戦略』とは違うジャンルですよ?

雁夜(バカンス体):まあつまり『面倒くさい』ってか?

桜(バカンス体):ふ~ん……つまんないの

雁夜(バカンス体):だよね~、桜ちゃん♪ ほら、こっちに羊羹が────

作者:────あ! それはとら〇の! てか切り方が雑で分厚い! 子供には硬いからやめとけって! と言うか高いものを明らかに狙って食い荒らすんじゃねぇぇぇぇぇ!
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