白と黒の世界は夢を見る   作:haru970

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お待たせしました、次話です!

今更ですが、独自解釈やご都合主義などが増えます。


第36話 The Newbie

 ___________

 

 ??? 視点

 ___________

 

 時は丁度チエが自分を自己紹介した後、チエが五番隊の者達を煽って攻撃してきた複数の席官を返り討ちにしたという噂が瀞霊廷で広まり始めた頃。

 

 と言っても、噂が瀞霊廷内中に広がるのにさほど時間は掛からなかったが。

 

 場所は一番隊の隊長室で数々の書類を処理する作業に一段落して頭に包帯を巻いた山本総隊長と雀部の居る所に、同じ『休憩中』(実はサボりなのだが毎度の事)の京楽がお邪魔していた。

 

「珍しいのぅ、右之助が不在な時にお主が自分でここに来るなぞ。 しかも副官()を連れておらずに」

 

「まぁね~……時々あの子も一人にさせたいからね。 そういえば山じいはもう聞いたかい? アンタが推薦したあの子達、結構やらかしちゃっているよぉ~? 何せこの僕にまで噂は届いちゃっているんだから」

 

「ホッホッホ、()()()()で何よりじゃわい」

 

「山本隊長……私は未だに不安を感じます。 奴等の得体は余りにも知らな過ぎます」

 

「雀部よ、お主の気持ちも分かるが……他の者はともかく、チエ殿の事をワシは知っておるつもりじゃ」

 

「そういえば、山じいの『師匠』なんだってね? 凄く昔の事でしょ? 同じ人物なのか、僕には────」

 

「────()()じゃよ。 ワシの名に賭けても良い」

 

 京楽が山本元柳齋を面白そうな目で見る。

 

「そこまで断言しちゃうとは、かなりの自信だねぇ? それに本当だとすると、()()()()()だね? だって右之助さんも回道さまさまで『アレ(老体)』なんでしょ?」

 

「……何が言いたい、京楽?」

 

 京楽の顔を山本元柳齋が見ると、彼の目は笑っていなかった。

 

「あの子、()()なんだい?」

 

「………………」

 

 これには雀部も静かに思っていた疑問。

 というか隊長格の誰もが思っていた疑い。

 

 何せ前回の隊首会の招集があった日、誰もが『恐らくは今の護廷十三隊と、藍染と、黒崎一護と、これからの事だろう』と想像していた。

 

 そして概ね皆の想像通りではあった。

 

 ただ一つだけ違うと言えば、突然双極の丘で見た死神っぽい誰か(チエ)と、五番隊の副隊長である雛森が居座っていた事か?

 

 山本元柳齋が今後の方針などを決めた後、一度として彼が指摘しなかったチエと雛森の事が最後の最後で話題として出て来た。

 

 それが以前記入した、チエの『臨時隊長代理』と彼女の知人(カリン達)の件である。

 

「何……奴らは『敵対者』では無い。 無いが────」

 

 山本元柳齋の顔見ていた京楽の背中にゾクリと寒気が走る。

 

「────利用出来るのならば、利用するべきではないかのぅ?」

 

 今彼が浮かべている笑みは、『先生』と呼べるモノから程遠かった。

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

 場所は五番隊舎の中へと少し入った敷地内。

 

 その更に奥では先端の刃を潰すかのように布でグルグル巻きにした槍を持ったカリンが訓練をしている五番隊の隊士達を見張っていた。

 

 そして隊士達全員は各々の斬魄刀を型どり、刃を潰した物を持って互いを対峙していた。

 

「チエ、お前……何やってんだ?」

 

「『臨時隊長代理』という物だ」

 

 上記の場から入口寄りの方向に居た一護、茶渡と雨竜、そして只今金髪を黒へと変装中の三月とツキミが居た。

 

「ほ、本当だったんだ」

 

「ね? だから言ったじゃん? で、どう?」

 

「どうと聞かれてもな。 戦い方が教本染みている」

 

「……じゃあ先ずは『独り立ちから』っていう事?」

 

「ああ」

 

 チエの場所と現在の処遇を三月から聞いた一護達は彼女と一緒に五番隊の隊舎に来ていた。

 

「その白い羽織、かっこいいな」

 

「茶渡もそう思うのか?」

 

「ああ」

 

「相変わらずマイペースな二人やな~」

 

 茶渡の隣に居る黒髪&ベレー帽子のツキミが呆れて愚痴を零す。

 

「んで? どうなんだ、チエ? 『臨時隊長代理』ってのは」

 

「まあまあだな」

 

 あれからチエはカリンと共に五番隊の個々の戦闘力方面を鍛えていった。

 

 と言っても、初日の出来事があまりにも衝撃的だったのでチエは反感を買ってはいたが…

『とある』来訪達と出来事が絡む事により、その反感もナリを取り敢えずは潜んでいった。

 

「……黒崎一護達か」

 

 お隣さんである六番隊長(朽木白夜)が以前よりも、良く五番隊舎んい出入りしていた事が一つ。

 

「「朽木隊長か/白哉じゃねえか」」

 

「………………………」

 

 白哉がジーっとチエと一護を互いに見る。

 

「「何だ、朽木隊長?/何だよ、白哉?」」

 

「…………こうも差があるのか……時間通りに来たか

 

「「ん?」」

 

「お~い! チエとカリン殿~! そろそろ昼────って、やはり義兄様だったか。 恋次の言った通りだな」

 

「だから言ったじゃねえかルキア。 お前まだ本調子じゃないくせに、俺を疑うんじゃねぇよ」

 

 もう一つの出来事は決まった時間帯に風呂敷に包まれた弁当箱を持った朽木家の令嬢(ルキア)六番隊副隊長(恋次)が良くご飯を食べに五番隊舎へ────

 

 

 ────というより、この二人が一緒にほぼ毎日チエ達と一緒に飯を食べに来る事がもう一つの理由。

 

 特に理由もないのにこの二人が来る(イコール)休み時間&無表情のチエがその場から離れる事を意味する。

 

 そして(殆んど)決まってこのタイミングで来訪者(厄介者)の露払いをしてくれる。

 

「もう我慢出来ねえ! 今日こそ勝負だこの野郎! 朽木、恋次! そこをどきやがれ!」

 

()()お前か、更木隊長」

 

「また貴様か、更木剣八」

 

「更木隊長……またッスか?」

 

 対照的に一護達は嫌~な表情になる。

 

「うげっ。 最ッッッ悪じゃねえか!」

 

 五番隊の隊舎入り口から怒りに狂いそうな、体中に包帯を巻いた更木がズカズカと入ってくるなり一護とチエ、そして三月達が居た事に笑う。

 

「フハーハハハハハハハ! コイツぁツイてるぜ! チエの野郎に一護に良くわからねえ野郎どもが全員、勢揃いとはなぁ!」

 

 更木が既に抜刀していた斬魄刀をチエに向ける。

 

「けど今はテメェだ! さあ、抜けこの野郎!」

 

「断る」

 

「何ぃ────?!」

 

 ゴッ。

 

「────ガハァ?!」

 

 気が付くと、更木の横にしゃがみこんだチエが刀を鞘に入ったまま更木の後頭部に振るって、容赦なく当てていた。

 

 この拍子で更木はグワングワンとする意識を何とか踏みとどませて、背後に居るチエに開き直る為に振り向く。

 

「てm────」

 

 ボグッ。

 

「────先ずは『弟子からだ』と言った筈だ────」

 

「────ガッ?!」

 

 そして更木が振り向くと同時に、チエの(鞘に入ったままの)刀の突きが彼の額に直撃する拍子で彼は白目を剥きながら仰向けに倒れる。

 

「か……かカカか────」

 

 そのまま更木は痙攣しながら白目を剥き、()()完全に治っていない縫い跡が開いて、体に巻かれた包帯が血で赤く滲む。

 

 これを見た一護達は心配そうな顔をしていたが────

 

「────そろそろ懲りて欲しい」

 

「こんな奴に言っても馬の耳に念仏だろう、渡辺隊長()()?」

 

「確かに、朽木隊長の言うとおりだな」

 

「あ、相変わらず隊長達は容赦のねぇこった」

 

「ハ、ハハハ」

 

 かなり冷えた態度で受け答えをするチエと白哉に、苦笑いをする恋次とルキアに一護が問いかける。

 

「な、なあルキアに恋次?」

 

「「何だ、一護?」」

 

 一護と茶渡と雨竜が呆れた二人を見て、隊舎内でカリンに注意されて訓練を続ける五番隊を見て察した。

 

『ああ、これって結構頻繁な出来事なんだな』と。

 

「な、何でもない……ってそう言えば、白哉は何でここに?」

 

「瀞霊廷内に、隊長が居るのがそんなに珍しいか? それよりよもや貴様、私をこのまま呼び捨てにするつもりか?」

 

「え? だって────」

 

「────義兄様はこの頃よく、この時間帯に五番隊の様子を見に来ては助言などをしてくれているのだ! 流石は義兄様だな!」

 

 まるで自分の事のように(ほぼ無い)胸を張って、一護にドヤ顔をするルキア。

 

 以前は苦手意識があった義兄に対しての豹変(ブラコン)ぶり。

 間違いなく双極の丘での出来事の影響だった。

 

 あとは現世で経験した出来事等により前向きに成った事も関係していたかも知れない。

 

「いや、だからそれって絶対お前(ルキア)の心p────」

 

 ギッ!

 

「────ングッ」

 

 恋次が物凄い『圧力』を含めた視線を白哉から向けられるのを感じ、口を紡ぐ。

 

 そして何一つ変わらぬ表情で、白哉が眼だけで恋次に語っていた。

 

余計な事を口にするな』と、恋次には白哉の声が聞こえるような錯覚までさせる視線だった。

 

「??? どうしたのだ、恋次? 熱いのか?」

 

 だがそんな事を露とも気付かずにルキアが?マークを出して冷や汗を掻く恋次を見る。

 

「い、いや……な、何でもねぇよ」

 

 白哉からの圧がフッと消えても、恋次は冷や汗を掻き続けた。

 

「あれ? 朽木隊長に阿散井君にルキアさんに黒崎さん達???」

 

「も────『雛森』か」

 

 パタパタと五番隊舎の中から雛森が駆け寄って来て白哉、恋次とルキア、地面に横たわっている更木、そして何を言ったらいいのか分からない一護と茶渡と雨竜とツキミを互いに見る。

 

「……またですか……」

 

「ああ、今日も邪魔するぞ雛森副隊長!」

 

 どこかシュンとする雛森に対し、ルキアが元気いっぱいで彼女に笑顔を向けながら答える。

 

「天然やっぱ怖いわー」

 

「『天然』って、何の事だ? えっと……ツキミだっけ?」

 

「……ハ」

 

「な、何だよ???」

 

 ツキミの独り言に一護が問うと、彼女はただ憂鬱な笑みを浮かべ、一護が?マークを出す。

 

「……お邪魔したかよ、雛森隊長?」

 

 この様子を見る恋次が悪戯っぽい笑みを浮かべながら雛森に聞くと、彼女の顔は『ボッ』とする効果音が出るほど一瞬で赤くなった。

 

「も、もう! 阿散井君!」

 

「??? 顔が赤いぞ雛森副隊長、熱でもあるのか?」

 

「な、何でもありませんッッ!!! と言うか何で朽木さん(ルキア)は毎日、わざわざ十三番隊舎からここ(五番隊舎)に来るんですか?!」

 

「??? いや、現世でチエ達にお世話になったのが身に付いてしまったのか────」

 

「────そもそも隊長を呼び捨てなんて────!」

 

「────だからチエ自身、それで良いと言っておるではないか────?」

 

 何故か赤くなりながら騒ぐ雛森と、当たり前のように流れる受け答えをしながら?マーク出すルキア。

 

 これを見てニヤニヤと笑う恋次はチエの隣にへと静かに移動して膝を当てるような仕草をしながら小声で耳打ちする。

 

ヒュ~、この! 罪作りな野郎だぜ! 吉良の野郎にゃ気の毒だが……

 

「何の話だ???」

 

けど俺は諦めねえからな! 覚悟しろよお前!

 

「挑戦か? ならば何時でも受けて立つぞ」

 

 何故かニヤニヤしながらチエと(噛み合っていない)話しをする恋次。 そして白哉の後ろからもう一人の声が彼に聞こえて来た。

 

「……気に食わねぇ────」

 

「────日番谷か────」

 

「────だから日番谷()()だっての」

 

 後ろから来た日番谷に白哉が声をかけ、日番谷が彼の言葉に訂正を付け加える。

 

「十番隊舎は確かここから反対方向……何故ここに?」

 

「何故も何も、俺は総隊長から『五番隊の面倒を見るのを手伝ってやれ』との命令だから来ただけだ」

 

 これは別に嘘偽りでも何でなかった。

 

「ほう? それにしては、隊長自らが出張る事か? しかもほぼ毎日とくれば怪しいが?」

 

 白哉の指摘はご尤もだが、日番谷からしてみれば五番隊(雛森)の様子を直に見る絶好の口実。

 

 しかも都合が良い(?)事に、自分の副官である『松本乱菊』はお世辞にも業務が出来るとは言えない性格は他の隊でも有名な話。

 

 全く交流の無い、サボりがちの前隊長(志波一心)に似すぎた結果か、日番谷はそれを補う為に隊長業務の実力はピカイチ。 (*注*『隊長業務』であって『戦闘』とは言っていない。)

 

「そう言うお前(白哉)もほぼ毎日、ここ(五番隊舎)に来ているのにか?」

 

「「………………………………………」」

 

「何だ、あの二人?」

 

「あ、イッチー!」

 

「んあ? お前は……えーと……」

 

「ごめんね、剣ちゃんどうしてもワクワクして押えられないみたいで────!」

 

 お互いが五番隊に居るのがイラついたのか、何故か無言になる白哉と日番谷を見ていた一護が?マークを無数に出し、静かにやちるが更木をまた四番隊総合詰め所に連れ戻す姿に冷や汗を掻く。

 

 そんな彼の後ろではヒソヒソと話し合う雨竜、茶渡、三月とカリン。

 

なぁ? これってもしかして────?

 

────ああ、こいつら気付いていないみたいだな

 

無理もないわよ。 チーちゃんは()()()()()に疎いし、否定もしないタイプだから

 

と言うかもう『無関心』とちゃう、この場合?

 

「……誰が行く?」

 

「「「「…………………」」」」

 

 雨竜の問いを最後に黙り込む四人。

 

 雨竜本人は言い出した本人とは言え、そういう類の話をよくも知らない相手……と言うか他人に説明しても何故か相手が理解しない事が多かったので自分は遠慮していた。

 余談だが雨竜の説明は早口、もしくは無言での行動の上、無愛想な表情もあってよく他人を誤解などさせていた。

 現に手芸部の部長なのに、織姫以外の部員は彼に対しては『触らぬ神に祟りなし』といったスタンスを取る程。

 

 茶渡はそもそも口数が少なく、お世辞にもコミュ力が高いとは言えなかった。

 と言うか更に誤解を生むかも知れないという想像から黙っていた。

 

 三月とツキミは意外(?)に自分達を立候補しなかった。

 それは生き生きとした雛森の様子を見ていたから。

 

 生きた死体の様な『原作』からは正反対の状態。

 そんな彼女に()()な事はしたくなかったし、同性のチエなら最悪でも大丈夫と楽観的に思っていた。

 

 後に()()()()()()に繋がるのは、この時誰も予想していなかった。

 

「へぇ~? こりゃ、珍しい詰め合わせだねぇ~」

 

「「京楽隊長?」」

 

「京楽隊長か」

 

「ちょっくら、邪魔するよ~?」

 

 そこに京楽と、彼の副官である眼鏡(真面目な監視役の)の『伊勢七緒(いせななお)』も来ていた。

 

『テメェら地面に倒れたままでいんじゃねぇ! 敵は倒れようが何だろうが止まらねぇぞ!』

 

「……随分とまあ……しごかれているねぇ?」

 

 京楽の言っていることはカリンが今、槍の棒の部分で殴られた隊員だけでなく、五番隊の皆だった。

 

 三、四人一組で与えられた任で動く組み合わせは急遽変更された。

 

 本当は一人にする筈だったのを、流石に猛反対の声と雛森の押しで取り敢えずは二人一組に変えられ、得手不得手に構わず毎回ランダムな組み合わせになった。

 

 そして実戦式訓練中、気や手を抜けばチエかカリン(あるいは両方)が乱入して骨の髄ギリギリまで翻弄される。

 

 普通なら苦情や待遇に対しての文を送っても不思議ではない状況だが……

 

 このチエと言う人物があまりにも五番隊の知っている人柄からかけ離れていた。

 

 苦情や文句を副隊長である雛森に言おうとするなら、何処からか駆けつけたチエが割り込んで「言いたい事があるのなら本人に直接しろ」と言い、黙らせた。

 

 それでいざ、勇気を出してチエに文句などを隊員が言えば逆上はおろか、一度も声を荒げずに真剣に取り合ってくれて、チエは自分の考えを丁重に説明したりと、「あれ? なんか第一印象と違うな?」と言う声もポツポツと五番隊の中でも出始めていた。

 

 これを裏付けたのは他でもない、三席の平塚、四席の櫃宮、そして五席の田沼の三人だった。

 

 そう、チエが挨拶をした初日に所謂『ワンパン』をされた三人だった。




平子:ホンマ今更やな

作者:“ヤス”の声に言われたくない

平子:だから誰やねんそれ?!

愛川:『スラムダン〇』の『安田〇春』

平子:え? 知っとんのか羅武?

愛川:だから昔から言ってるだろ平子? 『ジ〇ンプは良い』と

平子:同じ本を読むねんやったらリサのを借りるわ

作者:『本』って……ジャンルが違うじゃん

平子:うっさいわアホ
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