ちゃんとキャラ再現出来ているとか不安になって来た…
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チエ 視点
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それからと言うもの、近所の周りの化け物────通称『ホロウ』────をチエは討伐しに出たり、毎日来る重國と実戦式模擬戦をしたり、彼や右之助と世論話などをする以外はただ部屋の隅で座禅を黙って組んでいるか、何もせずにただボーっとしていた。
その時のチエは重國との模擬戦を思い返し、この世界の
この世界(もしくは少なくとも此処)では『霊力』という物を操り、使い、様々な業を可能とした。
「(成程、この世界の『
重國との模擬戦の後、彼は決まってチエに色々な事を聞く。
「どうすれば強くなれる?」
「鍛錬あるのみだな。
「チエさんはどうやって秩序を……………物事を決めているんですか?」
「自分の眼で見て、
「チエさんはどうして強いのですか?」
「……………………」
「?」
「何、私は
等と言ったようなやり取りを重國とチエは模擬戦等の後に日々繰り返す。
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
最初の頃こそチエの周りでビクビクしていた右之助だが、それも時が過ぎ去るに釣れて普通に接し始めた。
『普通』と言っても、彼が起きている場合は挨拶をするだけの程度だが。
それ以外の時の右之助は良く安酒を飲んだり、握り飯を買う程度(お代は重國から連れてくる怪我人達の治療代で)。
ちなみにチエの場合、ホロウを退治しているその姿を見た者達から時々町の中でチエを見ては些細なモノをチエに渡していた。
チエは「恩に着る」と短く言い、それ等をありがたく受け取っていた。
そんな日々が続き、重國の腕は着々と上がって行った。
チエは別にそれほど口頭で教授するタイプではなく実戦重視だったので、これは重國本人の才能も関係していた。
これはチエの方も言える事で、上記の
そんな力の近い模擬戦後のある日、彼は右之助の所にご厄介になり、右之助はその日も飲みに行ったのか小屋に彼の姿はなかった。
「チエ
「どうした、畏まって?」
「オレは『学園』を開こうと思っている」
「……………………そうか」
「前にチエ殿が言ったように、『力無き者でも力ある者に変えられる場所』をオレは創りたい」
「…………………………」
「前にオレは話したな? 『この全てを守りたい』と」
「そうだな」
「そこでオレは思ったんだ。
「……………」
「だったら力ある者がその身を自分自身ではなく、周りの他人の為に使える者達が増えたらいずれは
「……………………」
「そこでチエさん、オレと一緒に指南役をしてくれないか?」
「………………………………………………………………………すまない」
ここでチエが初めて、ほんの僅かに申し訳なさそうに目を閉じる事に重國は残念がりながらどこか納得しながらも驚いていた。
チエは自覚していないかもしれないが既に数10年程の時が過ぎ去って、チエの表情は
激しい模擬戦の後でも汗は掻くが、『苦しい』や『億劫』や『達成感』などと言ったモノを何一つ出さなかった。
「そう…………………か」
「…………」
「チエ殿は、オレが指南役などやって行けると思うか?」
「勿論だ」
チエの即答に重國がポカンとする。
「お前の中には闘志が燃えている。 だがお前はその『力』の誘惑に負けず、私利私欲ではなく、他者の為にそれを振舞おうとしている。 それは立派な事で、
「……………」
「『個』を持ちながらも『全』を見るとはそういう事。 だと思う………………ん、行かなくてはならない」
チエが突然立ち上がって出口の方へと歩くと、重國はアタフタとしながら立ち上がってチエの後を追う。
「チエ殿………………で、では一つだけ!」
「何だ?」
「も、もしオレが『死神』の統制を取る為に組織を作れば、その時は入って貰えませんでしょうか?!」
「考えておく」
チエのスタスタと歩いて行く背中姿に重國は頭を下げる。
「ありがとうございます、
チエの歩みがピタリと止まり、重国は汗をダラダラと噴き出す。
以前、チエを「師匠と呼ばせてください!」と彼が言った瞬間、顔面を鞘の入ったままの刀で強打されて意識を刈り取られた。
「そう私を呼んでいいのは私が『弟子』と認めた者だけだ」と目を覚ました重國にチエが言った。
それ以来はチエをずっと『チエ殿』と呼んでいた。
重國はまた強打されるのを覚悟して身構える。
だが
彼が頭をあげるとチエは片手をあげながらそれを振って、歩いていた。
「ではまたな、
「ッ! あ、ありがとうございます!」
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
チエの姿が見えなくなって、未だに頭を下げた重國に横の裏道から出て来た右之助が彼に気付いて声をかける。
「お、山坊や。 どうしたんだ?」
「チエ殿が旅に出た」
「そっか………」
「屋敷に戻るぞ、右之助」
「ちぇ、これでまた堅苦しい貴族の生活の戻るのか?
「貴族と言っても、中流貴族の新米同然だがな。 さて! 色々と忙しくなるぞ、右之助!」
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
チエが草原へと出てから走って数分後に止まる。
「…………ここでいいだろう?」
『そうだネー』
突然、声が辺りから響いてから一人の少女が姿をその場に表す。
金髪に碧眼、小柄な体と整った顔にドレスはどこか貴族の様な雰囲気を出す。
「遅かったな、『三月』」
「あ~! やっとナチュレルにそう私を呼んでもらえて嬉しい~!」
「それで? 今までどうしたのだ? 音沙汰一つの無いなんて、お前らしくもないぞ」
『三月』と呼ばれた少女が複雑をしながら目を泳がす。
「い、いや~…………何か私もトラブルがあってね? ついさっきまで変な砂漠に居て化け物がうじゃうじゃ出てきてね? 必死にバッタバッタ倒していたんだけど全然数が減らなくてさぁ~? な~んか『この世界』って私と
「それで今回はどうするのだ?」
「…………貴方、機嫌良いわね? 何か良い事あった?」
「『弟子』を鍛えていた」
「え゛」
三月が驚愕の顔をしそうになるが、それを堪えて笑顔に戻る。
「そ、それでその『弟子』の名前は何?」
「重國と言っていたな」
「ふぅ~ん? 名前覚えていないからどこぞのモブね、きっと」
「三月? どうかしたのか?」
「ああ! ううん! な、何でもない! じゃあ張り切って
突然『ズゥン』と何かが唸るような、お腹にくる音と空気の歪みと共に
その中へと消える三月の後をチエが追いそうになるが、一瞬だけ来た方向へと振り返る。
「(それではな、重國)」
そしてチエも
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三月、チエ 視点
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場は代わり、
「ねえチーちゃん?
歩く三月は隣のチエが背負った、長い布に包まれた
「ならばわざわざ姿を『幼少期』にしなくても良いだろう?」
「怒っている?」
「…別に」
「あー! 今、アンタ躊躇したでしょ?!」
「三月、ここは?」
「スルーすんなし!」
二人は少し古ぼけた駄菓子屋の前に来ていた。
「ハァ………見ての通り駄菓子屋だけど? ごめんくださ~い!」
三月が「何当り前の事を」と言った顔をした直後に空いていた玄関から入り込む。
「いらっしゃいませ」
店の奥から体の大きい、筋肉マシマシで眼鏡の男性が三つ編みの髪の毛と共にのっそりと出て来た。
「ブフォ?! (ナンデ?! 何で『ザビ〇ネ』の声?! あれか?! 私が『Watching You』を前に歌っていたからかッ?! それともスラ〇ダンクの『ゴリ』かッッッッッッ?!)」
「?」
男性の声に何か色々と思う所があるのか、三月が思わず吹き出し、口から笑いを止める為に両手で覆った。
「(あ、それともこの場合『チ〇ズゲラ』なのかな? こう……………『おっさん枠』で)」
「…………」
横で三月とチエの二人をジーッと一匹の黒猫が見ていたのにチエが気付き、視線を共に返す。
「「…………………………………………」」
「それで、お二人は何をご所望で?」
「……………あ! ごめんなさい、店主は居られますか?」
「今の彼は不在でして。 不肖ながら私が店番をしております」
「そっか………ちょっと残念」
「して、何をご所望で?」
「う~~~ん、ここはもう手っ取り早く行くか。 先に言っておくよチーちゃん? その猫、
「「ッ!!」」
黒猫と眼鏡の男性が同時に一瞬だけ険しい視線を送る。
「……お嬢さんは妄想が激しいですな」
「……そこはとなく気付いて欲しかったんだけど仕方がないか。 ちなみにさっきからチラチラと見ているようだけど、その子が持っているのはただの刀で
三月がとある場所へと振り向くと、何か布の様なモノを取り払う下駄と帽子、そして甚平を着た男が姿を現した。
「いや~、すごいッス! これでもかくれんぼには自信あったんすけどねぇ…………って、どうしました?」
三月が笑いを堪える為に唇を噛んでいる姿があった。
「(
「それで? アタシを探していたのは何故でしょうか? 何か特注品をお探しで?」
「まあ、注文と言えば注文だけど…………あ、前以って言っておくけど私達は貴方達の過去に
「ズンッ!」とするような効果音が合う重圧が三月とチエにのしかかる。
「そこまで言っちゃあ、もうダメダメっすねぇ。 何処の誰かは知らないけど、アタシ達を把握しているなら────」
「────梅昆布は何円だ?」
「「「は?」」」
「いや、小腹が空いて値段が書いていないからな。 丁度駄菓子屋でもあるし…………何ならラムネも飲みたいのだが?」
「「「………………………………」」」
チエの呑気な問いに思わず眼鏡の男性、帽子の男と三月が気の抜けた声を出してから黙り込む。
「…………………ここでラムネは売っていないのか?」
「………………プッ。 アッハッハッハ! そこまで殺気で威嚇するでない、喜助。 こ奴らは既に儂らの事に気付いておきながら、のうのうとこうも何も対策もせずに真正面から来るようなヤツ等は余程の阿呆か間抜けか強者よ」
「あ、喋った。 こんちゃーす」
動じないチエの挨拶に黒猫が片方の眉をあげる。
「………………なんじゃ、それは?」
「三月が何時もそう挨拶していたので」
「ふむ、『こんちゃーす』か。 初めて聞くな」
スッと重圧が消え、帽子の男は目元を帽子に隠すようにして更に笑みを深くしながら溜息を出す。
「何か面倒臭い事になりそうッスね」
「では、私はお茶の用意を」
眼鏡の男性は『
黒猫は『
そして最後に帽子の男は『
全員は『
「(でないとさっきの霊圧で抜刀しかねないからねぇ~)」
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
場所は浦原商店から少し離れたアパートの一つの部屋から来る鼻歌へと変わった。
「♪~」
「お前は何をしているのだ?」
「だって携帯電話よ、携帯! 確かにガラケーで霊子で出来ているけどさ」
三月は新しく入手した携帯電話を握りしめながらクルクルと体を嬉しさに回りながら鼻歌を歌っていた。
「あのね、チーちゃん? 貴方は別に良いかも知れないけど、『現代っ子』としての私はず~~~~~~っとスマホどころか、携帯なんて
「雁夜に頼めば良かったでは無いか?」*1
「いや、まあ……………アイツ、面倒臭いし。 そもそも違う『世界』に行く訳だし」
「ならば作ればいいだけでは無いか」
「それも面倒臭い…………と言うかそんなに長く居るつもりじゃなかったし、『私』は『貴方』と違ってホイホイと『力』を使う訳にも行かないの」
「それはそうと、何故私にも買った?」
「今回のバカンス、貴方には『幼少期』
「…………………………………………………………は?」
チエが心底「こいつ何言っているんだ?」と言った顔でドヤ顔の三月を見る。
その後、「この『けいたい』のダイアルはどうやって回すのだ?」と聞いて来たチエに大爆笑した三月だった。
二人はあの後、浦原商店の者達には「自分達も霊法の外で動いている者達」と匂わせながら、「ただのご近所挨拶」に来たと伝え、自分達が居る街の『空座町』の勝手が分からないので恐らく少しお世話になると言い、
勿論、上記の事をストレートにそう伝えた訳でも無いがあながち嘘でも無いので(警戒はされたが)誤解の疑念は薄まったかのように見えた。
「(と言ってもそう簡単に『はい、そうですか』とガードを下ろす訳でも無い輩達だし、『コレ』は仕方ないか)」
三月が一瞬、目の端に塀の上で自分とチエを見ていた黒猫が、夜が落ち始める影の中へするりと入って行くのを見えたような気がした。
「……………さてと! ちょっと面倒臭いけど、いっちょやってみますか!」
「では私は料理に取り掛かるとするか」
余談ではあるが、このアパートは事前の姿で購入した物である。
平子:このダイアル回すのってなんやの? ボケか? ボケなんか? あ?
作者:え゛。ちょ、なんで関西の人が多いのここ?
平子:アホ抜かせ、関西ちゃうわ
作者:でもその口調…
平子:方便や。 リップサービスっちゅう物や
作者:一言で片づけた?!
平子:つーか、勢いだけでようこんなに書きよったなぁ
作者:一応書置きのプロットがあったので…それを採用しました
平子:本音は?
作者:若さ故の完全じゃない書置きを完成まで書きたかったッッッ!
平子:よう言うた。5点や
作者:何点中?
平子:百に決まっておるがな
作者:酷いよ?!