リカ:お~、流石ですねぇ~
マユリ:フン、これしきの事で感動して欲しくないネ。 私ほどの天才となると声帯でアナウンス等を再現するのは造作もない事だヨ。 では! 次は君の番だゾ?!
作者:ゴメン三月…恨むのなら若い頃に書いたプロットの自分を恨んでくれ……
リカ:ではボクは一足先に行ってきますね?
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『渡辺』チエ 視点
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その夜、チエは珍しく卯之助の屋敷から
着替えやタオル等を入った小さなカゴを腕に抱えながら。
実はと言うと、チエは風呂……というか近くの銭湯に向かっていた。
本来なら右之助の屋敷にある風呂を使うのだが、水道局が何か改装か工事をしているらしくて『水の調子がおかしくなった』、と右之助の家の者が申し訳なさそうに言い、近くの銭湯への行き方を説明した。
その様な事があってチエは勧められた銭湯の入り口をくぐり、カラカラと音を出す女湯の扉を躊躇無く開ける。
「「「え」」」
「……ん?」
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櫃宮佐那、雛森桃 視点
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何時もは隊舎のお風呂場を使う櫃宮と雛森達だが、こちらも上記の通りお水の調子がおかしくなっていたので、近くの銭湯へと来ていた。
「何だか変な気分ですね、雛森副隊長とお風呂に行くなんて」
「え? そ、そうかな?」
そこで意外な組み合わせと二人はバッタリと会う。
「あれ? あんた達の所も水がおかしいワケ?」
「松本副隊長に、伊勢副隊長?」
櫃宮と雛森が道で会ったのは松本と伊勢だった。
「さっきも言いかけたのだけれども…先の戦いで瀞霊廷のあちこちに在ったガタをこの際、見直すらしくて────」
伊勢が眼鏡を直しながら会話を始め、四人はそのまま一緒に銭湯へと入る。
更衣室で衣類を脱ぎ始めた頃に、松本が雛森と櫃宮に話しかけた所で二人が固まる。
「で、どうなの? あんた達の所に入った新しい『隊長代理』って奴は?」
「へ? ど、どうって聞かれても……ねぇ、雛森副隊長?」
櫃宮が雛森へと振る。
「え? わ、私は…………………………………『凄い人』だと思うけど……………」
「………………………ふぅ~ん? 『凄い』って、どういう風に?」
「ふぇ?! え、えっと…………………」
アタフタとする雛森を、松本が
「もしかして…………『好み』、とか? アイツ、
「チ、
雛森がチエを『さん付け』で呼んだ事に、松本が更にニヤニヤする。
「『
尚櫃宮は今の松本の
対する伊勢は興味があるのか、『隊長代理』のことが気になっていた模様で、雛森からの視点を黙りながら聞き耳を立てていた。
「へぇ~? ふぅ~ん? やっぱり
因みに伊勢からすれば今の松本は
「そ、そういうのじゃありませんから!」
「で? 雛森ちゃんにはどういう所が『凄い』の?」
雛森の抗議を
「その……藍染
そしてそのまま流される雛森であった。
「「へ?」」
これには松本と伊勢、両方が驚いた。
何せ
『体格が細い』という所以外。
「どんなところが似ているのですか?」
ここで伊勢が自分の持っていた疑問をそのまま思わず口に出す程で、松本がウンウンと
「その……チエさんは顔に出ないんですけど、凄く
そこから雛森は様々な事を松本と伊勢に聞かせる。
例えば、五番隊の者が他の死神に絡まれた場合、チエが何時の間にかその場に居合わせ、決して贔屓などせずに双方の言い分を聞いて、仲介人の様な役割を果たしていたり。
時間さえあれば流魂街に一人で出向いて魂魄達の声に耳を貸したり、管轄の隊士を注意や助けをしたりなど。
殆ど『何時寝ているの?』という疑問が自然と出てくるような
特に席官である平塚、櫃宮、田沼の三人の事を高く評価していて、隊長業務の手伝いや連絡係、つまりは『隊長及び副隊長の補佐』をさせたり等────
「────ちょっと待って雛森ちゃん。 その三人って、着任の初日にその『隊長代理』にコテンパンにされた奴らでしょ? あれは『見せしめ』じゃなかったの?」
「あ……えっと……そう取っても無理もないですけど、あれって実は藍染
「……………………はぁ?」
伊勢の顔がふざけている時の京楽へ向ける時以上のジト目へと変わる。
「……………………ゴメン、えーと…それじゃあ、何? あんたの所の『隊長代理』は『心が折れていない隊士』を見つける為にワザと挑発した訳?」
「まぁ……極端に言えばそうなるかも? あ! でも、チエさんは『挑発したつもりはなかった』って、
呆れる松本&伊勢に、雛森がワタワタと手を振りながら言う。
「その! 良く勘違いされる方達もいるんですけど! チエさんは裏表が無いだけなんです! 全くと言って良いほど! だ、だから物事をそのまま直接言ったり、他人からすれば遠慮の無い行動などを平気でしたりするんです! ………………………それに……」
「「『それに』?」」
「チエさんは…………
雛森のほんのりと赤くなった頬に手を添えながらはにかむ姿は何処の誰がどう見ても『大切な人を想う少女』そのものだった。
「………………そっか。 雛森ちゃんが元気で何より────」
────カラカラカラ。
満足そうに笑う松本の言葉を、女性更衣室の扉がカラカラと乾いた音に遮られ、全裸状態の松本、下着姿の伊勢と雛森が扉の方を見ると────
「「「え」」」
「……ん?」
────チエが立っていた。
「「「………………………………………」」」
松本、伊勢、雛森は一瞬固まった。
「ど────?」
ヒュン!
バコーン!
「────ブ?!」
?マークを出すチエの声が引き金だったかのように、殆んど反射神経で松本の投げた桶が顔面に直撃して、チエは後ろへとよろける。
ガラガラガラガラガラガラガラ、バシィン!
チエがそのまま女性更衣室から出ていると、真っ赤になった伊勢が無言で勢いよく扉を閉める。
女性更衣室内では(下した髪に胸が隠れた)
「…………………アイツ信じられないッッッ!!! 正面から来るか、普通?!」
「全くです!
それなりの爆弾宣言をした伊勢に対してツッコむ余裕がある者など、今その場には居なかった。
尚、櫃宮はただ『松本副隊長が何かしたのかな?』と思っていただけ。
半ギレになる松本と伊勢とは違い、雛森の目からはハイライトが消えては涙目のままブツブツと独り言を延々と小さな声で言い続けていた。
「見られた見られた見られたチエさんに見られた見られちゃったどうしようどうしようどうしよう下着も地味な物だしでもそれは別に良いとしてブラも着けていない状態を────」
こちらにもツッコむ者はその場に居なかったのは言うまでも無い。
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『渡辺』チエ 視点
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「……??? ???? ??????????」
チエはそのまま桶を食らった勢いで女性更衣室の入り口の反対側にある壁に背を預けて無数の?マークをただ出していた。
読者達にも思い出して欲しいが、チエは『ただ湯に浸かる為』に銭湯へと来ていた。
だと言うのに、案内図に『女湯』と書いてあった筈の場所から問答無用で追い出されていた。
「…………………………まさか違ったのか??????」
「渡辺
そこに近くを通りかかった日番谷が立っていたチエを見て、声をかけた。
「日番谷隊長か。 私は『隊長代理』だぞ?」
「…………で? そこで何してんだ?」
「入ろうとしたら追い出された」
無言で日番谷はチエの訂正をスルーし、チエはそのままの出来事を彼に言うと日番谷の顔が驚愕に変わる。
「な?! お、おま、お、おま、お前ッ?! 正気かよッッ?!?!」
「何を言う? 入口だろう?」
「て、テメェはッ! ………………………話がある、こっちに来い!」
赤くなりつつも日番谷が別の方向へと向かい、チエの胸倉を掴んで無理矢理引いて連れて行く。
「裏表が無さ過ぎというか正直過ぎるだろうがコイツは?!」
「??? (ん? こっちは違ったような気が────?)」
そこで日番谷に連れて来られたのは
「ん~? こりゃ珍しい組み合わせだねぇ~? どうしたんだい?」
これを見てチエは『とある』結論に辿り着いて自己納得する。
「(ああ、成程。 先ほどは
勿論そんな事は全く無いのだが、チエの考えを訂正する者も、チエが未だに性別に無頓着なのも説明出来る人達は誰も周りにいなかった。
「いや……俺が
「へぇ~?」
「そういう京楽隊長も銭湯なんて、珍しい事もあるんだな?」
日番谷が衣類を脱ぎ始めて、京楽に問うように話す。
「まぁ、今日
「??? どういう意味だ?」
チエも同じく
「僕ってこう見えても貴族なもんだから、家の者が五月蠅いんだよね~。 やれ『見た目を直せ』だの、『酒は控えろ』だの、『世間体を気にしろ』だの────って、変わったデザインの
京楽が上着を脱いでBホルダーを見てチエと話す。
「ああ。 これは『びーほるだー』と言うものらしくてな────」
一瞬動きを止めたチエだが、説明になっていない答えをした後、脱ぐのを再開する。
カラカラカラ。
乾いた音と共に更衣室の扉が開かれて一角と恋次が入ってくる。
「ったく、なんで水道局の都合でわざわざここまで来なきゃなんねぇんだ────」
「────たまにはいいじゃないっすか、一角さん────」
「────??? お前達、
「「あ?」」
?マークを出しながら問うチエに、同じく?マークを出す一角と恋次。
「おい一角に恋次、そこに突っ立っていないで────い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛?!」
彼らの背後から一護が来て、Bホルダーを脱ぎ始めたチエを見た瞬間に素っ頓狂な声を上げる。
「お、おま、お前ぇぇぇぇぇぇ?! 何で
「しかも一護も
そのままチエはBホルダーのファスナーを下ろして、サラシに巻かれた胸が────
「おわぁぁぁぁぁぁぁぁ?!?!?!」
────出る前に、真っ赤になっていく一護が自分のタオルをチエに無理やり羽織らせて上半身を隠す。
「??? どうした一護? 顔が赤いぞ、熱か? ならば風呂はやめ────」
「────バ、バカヤローがッ!
「???????
「「「「────え゛────」」」」
「────そんな訳あるかボケェェェェェ!」
余談ではあるが、今も昔も
後は一人で入る、など。
なので未だに良く『性別での仕切り』を理解していなかった。
『関心が無い』というのもあったのかも知れない。
だがそんな事を知らずに、その場に居た男性達には相当な(当たり前の)ショックだった。
「お、お、お、『女』だとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ?!」
赤くなりながら叫ぶ恋次。
「……ハ?」
驚愕して固まる日番谷。
「う、う~ん……これは流石に……ちょっとねぇ~?」
少し困ったようで、内心はビックリしていた京楽。
「だから『姉妹』って俺言ったじゃ────あ」
そして顔を逸らしながら気付く一角。
彼は『渡辺姉妹』と伝えていたのは
「?????? だから何故皆、私を『男』と思うのだ────?」
「────良いから胸とブラを隠せッッッ!!!」
チエの肩からズレ始めるタオルを一護が直す。
「胸は出ていないし、これはサラシだぞ? お前の時みt────」
「────だぁぁぁぁぁぁ?! そんな事は良いからッッッ!!!」
一護がチエの手を取り、小走りで二人が更衣室を出る。
余程動揺していたのか、目を見開いていた白哉の横を素通った事に一護は気付かなかった。
「………………………………………………………」
そして、男性更衣室の中と付近では様々な考えをしていた男達が残される事となる。
「(
「(全然女の子らしくない性格だねぇ……ちょっと勿体ないなぁ~)」と、びっくりし過ぎて一周回ってマイペースな考えになる京楽。
「(………………俺が女に
だがこれらよりも比が全く異なる事を考える者が更に居た。
「(────何という事だまさかルキアがそのようないやそれでもルキアにはルキアなりの考えがある筈と言うかどうすれば家の者達から隠し通すいやそれ以前にルキアに話をするかいやそれも駄目だだがどうやって
それは全くと言っていい程、物凄く、飛躍した勘違いをしていた
ちなみに何故、貴族で自分の屋敷がある白哉が銭湯に来ているかと言うと、チエが日番谷に『話がある』と言われて引っ張られていく様を見て、白哉は『(ルキアと山本総隊長に)チエと内密に話せるチャンス』と思い、『瞬歩』を使ってわざわざ屋敷に戻って支度を済ませてからまたも『瞬歩』を使って男性更衣室にラッシュで来ていた。
この上ない、全くもって
しかもその末に盛大な
ひよ里:なんやねんこいつ?! ふざけてんのか?!
作者:いやまぁ、サラシだけでもかなり胸は減りますよ? そこで更にBホルダーを付けるともうほんとに胸が無くなって、男子と大差ないほど────ブェ?!
ひよ里:そないな事聞いとらんわこのハゲ! こいつ、性別の違いとか分からんのか?!
作者:え? 書いた通り、『関心が無い』って────あいたぁ?! ひ、肘はダメでしょう?!
ひよ里:次の話はこれか?! これなんか?!
作者:あああ困ります! 勝手に読まないで下さい!
ひよ里:ごちゃごちゃ言わんと早よ次書かんかい?!
蒲原:素直じゃ無いっすネェ~?
ひよ里:うっさいわクソハゲ?!