慣れない作品元で拙い文字や表現などありますが、楽しんで頂けたら幸いです!
……岸辺露伴先生の『読んでもらう為』の気持ちがちょっと分かるような気が……………
ご感想などを書いている方達や読んでくれている方達へ、
ありがとうございます! By作者
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『渡辺』チエ、『渡辺』三月 視点
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「────消した」
「「「「「………………………………は?」」」」」
白い軍服っぽい服装の者たちが
「その耳は飾りか、この間抜け共が。 『消した』、と我は言ったのだ。 三度も言わせるなよ────」
「チッ。 胴を狙ったのだがな……我の邪魔をしおって」
「(いくら何でも、こんな状況で一方的な虐殺は私
「(…………………………………チッ)」
「(まだ聞こえているわよ、この我儘王!)」
「(よし。 『そろそろ眠りに付こうか』、と思っていたがもう少し起きていようではないか? ついでにもう少し
「(ぎゃああああああ?! いやぁぁぁぁぁ?!)」
「さて。 貴様らは何だ?」
今の
王族的な意味でも、
「………………私はロバート・アキュトロンと言います」
そこで先程の眼鏡の中年男性が
「アキュトロン、おま────!!」
「────私はユーグラム・ハッシュヴァルト。
ロバートに続き、『次期皇帝』と他の皆から呼ばれていたハッシュヴァルトが胸に手を添えて頭を下げたことにその場の者たちの『怒り』が『驚愕』へと移る。
さて、少し遅くなったが、この軍服を着ている者達は
遥か昔、死神達によって『種の絶滅』を迎えていたものの、ソウル・ソサエティ内の瀞霊廷、つまりは自分達を絶滅寸前まで追いやった死神達の本拠地内にある『影』に異空間を作り、その中へと避難していた。
これがおよそ千年前の出来事で、この『影』に辿り着けなかった滅却師達は死神達によって狩られて行った。
現世でも、ソウル・ソサエティでも。
つまりこの別空間である『
そして更に先程の二人の紹介をしようと思う。
まずは『ロバート・アキュトロン』。
眼鏡をかけた中年男性で、見た目通りの性格である老紳士。
彼は『
そして何時如何なる時も紳士的な態度を崩さずに冷静で、協調性もあり、比較的に良識的な意見を提案するなどと言った、『補佐の鏡』とも言える男。
彼は古参者である為、ユーハバッハに対しては絶対的な忠誠を誓った反面、いとも容易く部下を切り捨てるユーハバッハの冷酷さ等に心底恐怖を感じていて必死に『
『何時自分の
そんな彼だからこそ、目の前の
そして見当たらないユーハバッハの姿。
これ等をロバートは今まで上手く立ち回わる為の洞察力と頭脳を使い、瞬時に解析して即行動へと移った。
その結果が────
「(────この二人………特に小柄の少女の方は
────と思い、
次に『次期皇帝』と呼ばれている『ユーグラム・ハッシュヴァルト』。
西洋の騎士のような風貌を持ち、長い金髪と異様に長い睫毛を持つ彼は基本的に感情を表に出さず、例え相手が同じ滅却師であろうが、星十字騎士団であろうが、かつての親友であろうが理由さえ出来ればすぐに、斬り捨てられる事が出来る、ある意味『原作』の朽木白哉の様に公私を切り離せられる人物で、滅却師としては珍しく『弓術』ではなく『剣技』を得意としている。
この『剣技』はその昔、他でも無いユーハバッハ率いる軍隊の遠征に住処を焼き払われ、彼に復讐する為に鍛錬を行った際に得たもの。
そして先の『剣技を得意としている』理由は至極単純。
ハッシュヴァルトは、滅却師の基本的能力である筈の『霊子を吸収して自らの(戦う)力とする』事が出来なかった。
つまり『霊子兵装』に頼れなかった状態で戦おうとした時期があった。
ただし、彼は自分の能力が実は『他者に力を分け与える』モノと後に気付かされる(しかも復讐対象であるユーハバッハに)。
某ゲーム風で言うと『他者バフ能力に極振りした100%純度(自身は対象外の)バッファー』だった。
自己の
その時ずっと劣等感に苛まれていた、自らの価値や才能を知ったハッシュヴァルトはすぐに復讐心を捨てて、ユーハバッハと同行する事を決めて彼に付いて行く事となった。
良く言えば、『一度主と認められ続ければ反逆など主の不利になるような事はしない優秀な部下』。
悪く言えば、『主として見限られればすぐに別の者に新しく鞍替えする事に躊躇しない』と言ったところ。
つまりは極端な話、ハッシュヴァルトは『主に己ファーストだが従えれば全力を惜しまない
だがそんな心情や背景情報を知らない
「良くぞ言った! そこな二名以外は散りざまで我を興じさせよ────!」
が、射出される前に一人が前に出る。
「おい、貴様。 これは何の真似だ?」
見るとチエが何故か
しかも
「今の私には『義務』があってな。 この者達を『殺そう』とするのなら、私がそれを『止める』」
『“死神”が“滅却師”を庇う』。
滅却師達の視線は自然と
「そうか────」
「────全員動くな」
武具が数十個、宙の歪みの中から射出されて宙を飛ぶ間にチエは刀を抜刀し、けたたましい金属音と共にロバートとハッシュヴァルト以外の滅却師を狙った武具を次から次へと打ちそらす。
部屋の中で火花が散り、跳躍する素早さと入れた力により白い床に亀裂が入り、焦げる鋼の匂いが漂う。
これが数秒間続き、『通り雨』かのように突然始まったと思う矢先に止まる。
「………………フン、興覚めだ。 我は
「(え? ちょっと待ってそんな急に────)」
赤い目を閉じると同時に顔の線模様も引いて行き、王座が光の残滓となって消える。
「────ふぎゃ?! いった~い?!」
そして尻餅をついた三月が気の抜けるような声を出すと共に、床にぶつけたお尻を擦りながら立ち上がる。
だが彼女に注目していた者は極僅かで、殆どは
「…………………何故、我々を?」
そう問いかけたのは誰だろうか?
もしくは一人だけだったのか?
それとも全員か?
定かではないが、チエの答えに皆がビックリする事となる。
「何を言っている???
「「「「「……………………………………」」」」」
まるで『当たり前の事をした』ような口調と返しに、驚愕する滅却師達。
「(……
胸が『ジィ~ン』と感動する三月。
「(
そして(内心は)
「「「「「ッ」」」」」
『誇り』、そして『感謝』。
それらは長らく滅却師に向けられていなかった言葉や感情。
昔『
常人には見えない、又は抗う術を持たない
だが時が経つに釣れて、何時しか『
そうやって変わる社会認識の中、滅却師達は力を手に入れたばかりの頃の思想や誇りが徐々に歪んで行った。
何時しか『他者を護る能力』を『他者を虐げる能力』とすげ違えてしまい、その頃には初心に感じていたモノも分からなくなる程に変わってしまった。
これは別に『滅却師』だけに当て嵌まる事ではなく、『死神』、及び『
そんな
しかも戦う事が難しくなり、矛を向けられた彼らの為に躊躇なく刃を手に取って護ってくれたのだ。
憎まれや嫌悪や見下される事はされても、ある意味『滅却師達の行いを
しかもこれまでは『
上記にも示した通り、今は
「……ほれ、饅頭だ」
「……は?」
「お前のお腹、先程から『くぅくぅ』鳴っていたぞ?」
チエが懐から、おやつ用に取っておいた饅頭を出しては小柄な滅却師にそれを手渡す。
「………………………」
「他の者は大丈夫か? 生憎、饅頭は切らしているが大福ならまだあるぞ?」
「あ。 それじゃあ、お茶は私が出そうか────?」
三月が動くと
「あ、アハハ……さっきは
「「「「「(
上記の者より内心、困惑しているロバートが静かに問おうとする。
「(さっきの者とは
「────ああゴメン、ゴメン! 頭を上げて! 別に
三月がトテトテとロバートとハッシュヴァルトに小走りで近づいて、二人を立たせようとする。
「「…………………………」」
絵面だけを見て考えると、完璧に戸惑う伯父か兄を引っ張ろうとする姪か妹の景色で、三人ともが金髪なのがそう見えるような要因に入っていた。
だがそんな事が起きる気配があるどころか、
こんな
ボーっと気の抜けたような、『ハッ』と何かに気付いたような顔をする者達。
自らの手を見て、何かを思う者達。
困惑に頭を傾げて考えに浸る者達。
憧れ(?)で目をキラキラさせてチエ達を見る者達。
感動で静かに目から涙を流す者達。
等々等。
『三月』
『グスン……あのチーちゃんが…………へ? な、何?』
三月は感動していたので目の前の出来事を彼女自身、よく見てはいなかった。
『帰るぞ────』
チエは(表面上)無言でそのまま、スタスタと謁見の間だった部屋を出ようとする。
『────え、待ってよ?!』
三月も(表面上)無言でチエの後を追う。
「ま、待ってください~! ヾ(・ω・`;)ノ」
「ん?」
その場を去ろうとするチエ達に声を掛けたのはおっとりしたような見た目と、ピンク色の髪の毛をした巨乳の
「あの……また……来てくれますか?」
「……………………………」
『三月』
『ん?』
『どうしよう?』
『んぃえ?! そ、そこで私に振るの? ……ま、別に良いんじゃないかな? (と言うか私、マジでこいつらが何者か知りたいから丁度良いや)』
『そうか』
チエが『ポン』っと、手を滅却師の頭に乗せて撫でる。
何時も彼女がウルルやジン太や花梨や遊子(そして時々一護)にやっている事だった。
「ああ。 良いぞ」
「あ………………え、えへへへへへへへ (*´∀`*)」
ピンク色の髪の毛の滅却師は一瞬呆気に取られていたが、撫でられていく内に『ポヘ~』っと、和んだ表情に変わる。
「「「「「……………………………………………」」」」」
このやり取りを無言で他の者は見ていたが、その沈黙もロバートによって割られる。
「その……………お名前を聞いてもよろしいでしょうか?」
「ん? そういえば名乗っていなかったな。 私は『渡辺チエ』だ」
「私は『渡辺三月』だよ! じゃね~」
「……またな」
それを最後に今度こそ、チエが三月と共に場を後にする。
それこそ瞬歩を使って『外』で待っている筈のクルミが心配から何かをする前に。
尚二人の後方はかなり騒いでいたらしいが、既に彼女達に聞こえる距離ではなかった。
その騒ぎの一片を記入しよう。
『ミニーずるい!』
『えへ、えへへへ……うひへへへへへへへ (*´ω`*♡)』
『チ. 甘えられたら誰でも良いのかよ、テメェは?』
『“感謝”……か』
そして最後に一人が口を開ける。
『我々も、共に話し合う必要がありますね』
チエと三月が急いで外へと出ると、クルミが背を自分達に向けていて
「どうですかポイちゃん?」
「キュイ♪」
そして彼女に答えるかのように聞こえて来たのは何かの鳴き声。
「ふふ、そうですか。 それは何よりd────」
「「────何をしているの?/だ?」」
チエと三月に声を掛けられて長い髪の毛と体ごと『ビクゥ!』と、今にも飛び上がりそうな勢いでクルミが反応する。
「ピュイィィィィィ?!」
そして何かの鳴き声もビックリした。
「……………随分と早かったですね」
クルミが自分の後ろにその
「??? 30分は経っているぞ?」
「いえ、せいぜいが数分くらいなのですが?」
「(もしかして時間の流れが違う?) というかクルミ……何を隠そうとしているの?」
三月が一歩前に足を踏み出すとクルミが二歩下がる。
「いえ、何も」
「「…………………………………………」」
数秒間互いに無言になってチエと三月が同時に動く。
二人は左右からクルミの背後に着くと────
「────ピ?!」
「────雛鳥か?」
「────いや~ん♡ もこもこしてて可愛い~~~~~♡」
三月とチエがクルミの両手の中で見たのは赤い翼をした、プルプル震えてつぶらな瞳で視線を返す小さな雛鳥だった。
という訳でチエ達が色々とやらかしちゃいました。 (汗
うまく滅却師達側の事情や内心などを書けたかどうか不安ですが……
これほど文才の無さを恨んだ事は、『天の刃待たれよ』以来ですね。
以前の『仮面の軍勢』のように、自分はキャラとして『シュテルンリッター』も大好きです、とにかく個性的で癖のあるキャラ達ばかりなので。
ただ千年血戦篇は物語としては個人的にあまり好きになれなかったです。
大体の理由としては恐らく、滅却師の殆どがユーハバッハを中心に動いたりしていたのに彼の聖別やほんっっっとうに気まぐれ程度の事で同士討ちしたりで亡くなっていったり、あれだけの技術力がありながら……
………………………………言い出しても主な理由が『これ』とピンポイントできないですね(汗汗汗汗汗
と、取り敢えず昔に書いたプロットをちゃんと最後まで完成させたいと思っています!
ではまた次話会いましょう!
平子/ひよ里/リサ/ツキミ:クッソ長い後書き
作者:良いんだよ! ここぐらい自分の心の内をそのまま書いてもええやろが?!
市丸:まぁそうそうカッカするもんちゃいますやん、白髪増えるで?
作者:ンぐ……………気にしている事をズケズケと………