白と黒の世界は夢を見る   作:haru970

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お待たせしました!

少し短いですが、キリが良い所だったので……


第50話 The Princess and His(Her?) Highness

 ___________

 

 ??? 視点

 ___________

 

 新学期スタート直後(に一護たちのクラス)に来た転入生達。

 

 1年3組の皆は様々な反応をしていたが、周りの殆どのクラスメイト達は良好的……

 

 というか興味をそそられた者達。

 

 ただここで、『とある呼び名』でその興味が更に他者へと飛び散る事となる。

 

「越智教官────」

 

「────やだなぁハッシュヴァルト君、『越智先生』で良いって!」

 

 越智先生は彼女にしてはかなり珍しく、照れた顔をしながらハッシュヴァルトに答える。

 

「では越智先生。 私の席なのですが、出来れば『()()』の近くを頼みたいのだが────」

 

「「「「「ッ?!」」」」」

 

 ハッシュヴァルトの言葉にクラスがどよめき、女子達は互いを見た。

 

「ブッ?!」

 

「は? 『姫様』?」

 

 ()()だけが吹き出して顔を教科書で隠しては体が畏まり、越智先生はポカンと呆気にとられた顔でオウム返し気味に問い返す。

 

「ええ。 そうですね、出来ればあそこの席など丁度良いかと」

 

 ハッシュヴァルトが指差した席はさっきの吹き出した()()の後ろの空席。

 

 因みにその()()は指定されては出来るだけ更に身を小さくさせようとしていた。

 

「………………あ……へ?」

 

「よろしいですね? では────」

 

 ハッシュヴァルトは越智先生の返事を待たずにツカツカと席に着く。

 

「────()()()()()よろしくお願いします、()()

 

 ハッシュヴァルトが人当たりの良い、ニコリとした笑顔のまま席に座り、『姫』と呼ばれた者は自分に視線が集まっていくのを文字通り肌で感じ始めた。

 

「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」

 

『姫』と呼ばれたその人物は体を小刻みに震わせながら冷や汗を大量に流した末に、以下の通りを一言だけ放心気味に脳内、及び口から出す。

 

なんでさ((なんでさ))

 

 そしてこのハッシュヴァルトの行動を見たバンビエッタとジジはほぼ同時に走り、同じ席の取り合いへと移る。

 

「手を離しなさいジジ!」

 

「やだよ。バンビちゃんこそ一昨日来なさい♡」

 

「う~ん…どうしよっか、リル?」

 

「モグモグモグ、あの二人はほっとけ。 オレ等も適当な席に着くぞ」

 

「言いたかねぇねぇけど、同感だな。 とっとと座ろうぜ」

 

 ミニーニャ、リルトット、キャンディスの三人は適当な席に座る。

 

 落ち込んだ越智先生を残して。

 

「………………………私、全然要らない子じゃん」

 

「頑張れ越智先生!」

 

「負けるな越智さん!」

 

「うぅぅぅぅ……生徒に慰められる日が来るなんて……」

 

 自業自得(やる気が無い所為)だったかも知れないが、存在感が空気同然となりつつあった越智先生を生徒達が励ます。

 

 尚この騒動で茶渡、雨竜、織姫、一護の思考を言語化すると以下の通りになる。

 

「(……………オレはそんな奴と気軽に可愛いモノの話をしていたのか)」

 

「(『姫様』って……やはり只者じゃなかったか。 僕の『違和感』の正体は()()だったのか? それとも、ただの呼称か?)」

 

「(凄~い! やっぱり、凄い子だったんだ~! 流石は『ヒーロー』!)」

 

「(アイツ等、そんな身分だったのかよ………………)」

 

 相変わらずの四人というか、何というか。

 

 その四人はプルプルと気まずそう~に震えている上にぐるぐる目、そして今すぐ穴にでも潜りたい『姫様(三月)』と、何時もの調子(無表情)のチエを互いに見た。

 

 否、一護は珍しく()()()()としていたチエを見ていた。

 

早く座れ

 

「「は~い」」

 

 ジゼルが彼女の隣の席に座り、バンビエッタが後ろの席へと落ち着いた。

 

 ()()()余談ではあるが同時刻、空座町のとある公園(弓沢児童公園)の木々の一つの上では、空座一校の制服を着た黄色のおかっぱ頭の青年が足を引っかけたのか、木の枝からぶら下がっていた。

 

 ほぼ()()()の状態で、制服と体が同様にボロボロに()()()なっていた。

 まるで()()したかのような様子で。

 

「ままー。 あのへんなひと、どうしたのー?」

 

「シッ! 見ちゃ駄目よ、あっちへ行きましょう!」

 

 近くを通った幼子が、母親に手を掴まれてさっさとその場を離れる。

 

「………………………………………………………………………………………………………何で俺がこないな目に会わなあかんねん?」

 

 それは先程、虚の出現を感知して一足先に対処するであろう『死神代行』を一目見ようとした者の、空しい独り言だった。

 

「ウッサイねん、そこ!」

 

 合掌。

 

「せやからウッサイちゅうてるやろが?!」

 

 ………

 ……

 …

 

 言わずともその日の空座一校はかなり騒がしかった。

 具体的に言うと1年3組(一護の)クラス辺りが。

 

 何せ転入生が一気に七人でそのどれもが美男と美女の上に、校内では『双竜の王子』の一人であるチエの知り合い。

 

 そして『若干地味気』な三月を『姫様』と呼んだイケメンの転入生。

 

 三月&チエは転入生達同様に質問攻めで、暇があれば隣のクラスの者達も来てしまう程。

 

「へぇー、三月ちゃんってやっぱり貴族だったんだね! 前からそんな節は有ったけど────」

 

「────。 …………ちなみにどこが? (上手く『普通』を演じていたと思ったけど……タッちゃんとか一護達や身近な人以外の他人にも分かるほどバレていたの?)」

 

「例えばこう、纏っているオーラ?っていうの? それが普通の人とは違うし、たまに仕草が『上級者の気品』っぽいのよねー」

 

「うぃえ? そ、そう? (マジか。 ………………何時?)」

 

 彼女自身気づいてはいないが、『前の世界(FATE)』での癖や仕草が抜けきっていないので、常に気を付けていないと模範(貴族の令嬢)達の影響がそのまま出ていた。

 

 しかも気を付けたとしても、『良い教育を受けてきた』という印象を彼女は周りに与えていた。

 どれだけ『地味』を演じたとしても、その『地味』が『貴族にしては地味』レベルだったので。

 

「流石です、姫様。 御身のご学友達にも伝わって────」

 

「────ちょっと待って、色々と聞き(ツッコミ)たいけど誤解だから」

 

「何を言います、姫様?」

 

「まず『姫』呼ばわりヤメロ」

 

「ではやはり、『()()殿()()』と────」

 

 「────それはもっとヤダ

 

 と、上記のような二人(ハッシュヴァルトと三月)のやり取りを見に来る野次馬や、転入生達の出所や皆の関係等を根掘り葉掘り聞かれるドタバタした一日だった。

 

 掻い摘んで話すが、大まかに以下の様な流れだった。

 

団子渡辺(雛森)は彼女達とはどのようなご関係ですか?」

「ひゃう?! え、えっと……理由(ワケ)があって今は『渡辺』を名乗っていますが……先生の言った通りに()()()です♪」

「迷惑ではないか?」

「滅相もありませんチエさん♪」

「そうか?」

「ハイ♡」

「そうか」

「(あー、昔の『(三月)』を殴りたいわー)」

 

 三月はほのぼのとした様子で現実逃避をしながらチエから離れない雛森を見ていた。

 

「他の皆さん(六人)の関係は?」

「『お嬢様(陛下)』とのですか? 『騎士(護衛)』です」

「「「キャ~!」」」

「「「『お嬢様(陛下)』ってマジか」」」

 

 この時の『陛下』呼ばわりのおかげで、『“双竜の王子”が本物(マジ)の“王子”?!』と()った者達は少なくは無かったそうな。

 

 そして昼の休憩時間────

 

「────ほらチエさん、『学生食堂』とやらへ行きましょう────♡」

 

「────やぁねぇバンビちゃん。 ()()をそんな()()()()()に連れて行きたいなんて、脳ミソまで底辺────」

 

「────私達には弁当があるではないか?」

 

「そうそう♪ だから()()はこのジジが食べさせてア・ゲ・ル♡」

 

(チエ)はジジの助けは別に要らないが……」

 

「僕の我が儘です♪」

 

「ああああ、メンドクセェ~」

 

「でもでもキャンディちゃん~? これはこれでミニーは『アリ』と思うの~」

 

「チッ、このクソビッチ共が……だがこの飯、クソ美味かったな

 

 三月とほぼドッコイドッコイの()()()()()を、一人で平らげたリルトットはそのまま彼女(三月)と同じように菓子パンを頬張っていた。

 

 ………

 ……

 …

 

 そして下校時間、更なる波乱が待っていた。

 

 三月(達)を校門で待っていたかのように立っていたのは()()()()()に身を包んでいた、ロバート・アキュトロン。

 

「お待ちしておりました『()()()』」

 

 危うし()助けて、只今ライブで大ピンチ

 

 彼の姿(挨拶)見た(聞いた)瞬間、感情が抜けた顔と声で三月が訳の分からない言葉を口走った。

 

 何処からどう見ても英国老紳士の彼が三月を見ながら『お嬢様』と呼ぶその姿が更に転入生達と、彼女とチエ達の噂話を飛躍させ、ヒソヒソとする話し声が周りから上がった。

 

「……………アキュトロンさん。 もう……………迎えに来なくて良いです」

 

「左様で御座いますかお嬢様」

 

 ロバートは冷や汗を流す三月に対して、ただニッコリとした笑みを向け続けた。

 

「あと……………『お嬢様』呼びは止めて下さい」

 

「それは承諾出来かねます、お嬢様」

 

 ロバートは更に冷や汗を流す三月に対して、ただニッコリとした笑みを向け、三月は思わず頭を抱えながら叫ぶ。

 

 なんでさぁ~?!」

 

(身長の低い)彼女に似合わない咆哮で周りの生徒達の注目を集めた。

 

「三月はどうしたというのだ?」

 

「あ、あはははは」

 

 チエの純粋な質問に雛森が乾いた笑いを出す。




平子:おいお前!

作者:ア。ハイ

平子:なんやねんこの仕打ちは?! 俺に恨みでもあるんか?!

作者:(どの口が)

ひよ里:うっひゃっひゃっひゃっひゃ! 傑作やこれは!

平子:あああ?! 何ゆうたこのアホ?!

ひよ里:なんやこのクソハゲ?!

作者:さてと、次書きましょうかね

平子&ひよ里:逃げんなや!

作者:(・д・)チッ
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