楽しんで頂ければ幸いです。
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??? 視点
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さて。
少々長くなる過去の話だが、チエ&三月側がどうやって『現世』に戻っていたのを説明する為には時間を少し巻き戻そう。
場所と時は『双極の丘』の上で、一護達が
そして
「「「「「…………………???」」」」」
本来なら
全く閉まる気配の無い門を不思議に思っていた隊長達と山本総隊長をそっちのけで、雀部がチエに近づき、何かの袋を渡す。
「ではこれを『あちら』へお持ちになって行って下さい」
「うむ。 苦労を掛けるな、雀部副隊長」
「いえ」
「じゃ、
「おう! しっかり掴まっていろよ『
「へ?」
三月の掛け声でカリンがキョトンとしていた雛森を担ぎ────
「「「「「んな?!」」」」」
────三月達と担がれた雛森がそのまま一気に
「隊長ぉー! 現世からのお土産お待ちしていまーす!」
「私も
「僕は別にお土産は要りませんが、良い土産話をお待ちしています」
五番隊の
「そうか。 ではまたな、重国」
二千年前の最後に聞いたようなセリフを言い、チエが
さっきまで吹いていた風が収まった瞬間、辺りは皮膚がチリチリとする程に空気から湿気が無くなっていった。
この異様な現象の発生源は、体に纏った霊圧が炎の如く渦巻いていた山本元柳斎だった。
「「(これは少々不味いな/ね)」」
今の山本元柳斎の感じが、浮竹と京楽の二人を同時に少し前の『双極破壊』後の怒り具合を連想させていた。
「雀部長次郎副隊長よ、何か弁明はあるかの?」
そこには『激怒』状態の山本総隊長がいた。
額の十字傷が青筋のように浮かんで。
だがそんな姿の総隊長に臆する事無く、雀部は一つの文を出した。
「ここの許可証に、山本隊長の判子が御座いますが?」
「許可証じゃと? 貸せ」
山本元柳斎が許可証を
そして判子は確かに山本元柳斎の物だったが、書類は見た覚えの無い物だった。
「???? (はて? 『
彼が少し考えに浸ると、とある一つの出来事が脳裏に浮かんだ。
いつもなら他人に助けなど頼まない彼だからこそすぐ思い出せて、すぐに自分のやった事に気付く。*3
「…………………………………………………………………のぅ、ささk────?」
「────駄目です」
さっきの様子とは180度一転した、弱弱しい山本元柳斎の言葉を雀部が
「あの……………ワシ、まだ何も言っておらんのじゃが────?」
「────駄目です」
ピシャリと取り付く島もない雀部だが、山本元柳斎は諦めなかった。
「ワシ、ちゃんとノルマ越して来たじゃろ?」
「そうですね」
「頑張ったじゃろ?」
「ええ、確かに」
「じゃあワシ、ちょっと視察に────」
「────駄目です」
「いや、じゃからあくまで偵察────」
「────総隊長自らが、しなくても良い任かと存じ上げますが?」
ここでそろそろ冷や汗を無数に流し始める山本元柳斎。
「(ニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤ)」
「え? え? え? ここでか?
そしてとうとう
ここでメタな電球が……………
ではなくロウソク型電球に光が『ジジジ!』という効果音と共に彼の頭の上で灯る。
「そう言えばチエ殿の姉妹である……『クルミ』と言ったかのぉ? あ奴から譲り受けた紅茶が茶の間に────」
「────ええ、大変良いブレンドですね。 美味
山本元柳斎の頭の上にあったメタ的なロウソク型電球の光が雀部の言葉によって『フッ』と消える。
「「…………………………………………………………………………」」
シュバッ!
バチバチバチバチバチバチ!
長い沈黙の後、山本元柳斎が瞬歩を使う際とほぼ同時に雀部が空に向かって雷を撃つ。
そして数秒後に未だに『双極の丘』でポカンとしていた隊長達、及び他の死神達に以下の
『『『『『『『確保ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!』』』』』』』
『し、しもたぁぁぁぁぁぁ?! 偽の
これにより雀部以外の死神達は、各々が別のリアクションをとる。
何せ殆どの者が初めて見る&聞こえる山本元柳斎の言動が、余りにも何時もの様子からかけ離れた『愉快なお爺ちゃん』になっていたからだ。
「ぷ……ぷぷ……げ、元柳斎先生……」
「元柳斎殿……」
「そ、総隊長が……」
「ンフフフ~♪
かつての処刑場だった丘の上に、ルキア奪還時に感じていたピリピリとする空気はどこにも見当たらなかった。
同時刻で場は断界内へと変わり、走っているのは一護達ではなく先程のチエ達だった。
「おおおお?! スゲェ所だな、オイ?!」
「時間があればもっとゆっくり────へぶ?!」
ベシャ!
リカが何も無い所でコケて、顔面を打つ。
「ほら。背中に乗ってください、リカ」
「ピピピ♪」
「恩に着ます、クルミにポイちゃん。 でも意外ですね、貴方が他人の心配をするなんて」
「いえ、このままだとあの
「ピッ!」
クルミが平然と答えた事に対し、彼女の頭の上に乗っていた
ただ雛鳥ゆえにその姿は『威厳』というよりも『威嚇』に近かった。
この愛らしいしぐさをカリンはジッと走りながら横目で見ていた。
「え? ちょっとカリンさん?! わ、わた、私には業務が! と言うかチエさんも────?!」
「────
「…………………………………………………………………はへ?」
雛森は流石に山本総隊長の名が出てくるのを想像もしていなかったのか、頭が一瞬真っ白になった。
というかまたも変な気の抜けた声が出た。*4
「抜けるぞ!」
ここでチエと三月の二人が走るのをやめて、クルミ、クルミに背負われたリカ(&乗っていたポイちゃん)、ツキミ、そしてカリンと彼女に担がれていた雛森が横を通る。
「皆! 先に行っていて!」
「私も三月もすぐに追いつく」
「────ぁ」
雛森が何かを言いたそうな顔をするが、カリンが出口に飛び込む事でその場から消える。
「三月、早くしろ」
「無茶言わないで! リハ無しぶっちゃげ本番なんだからね?!」
三月が宙の歪から様々な物体を出しては戻していった。
「あれでもないこれでもないそれでもない────もの多すぎよ、金ピカの奴!」
三月がブツブツと言っている間にチエは何かに気付く。
「来たぞ、三月!」
「あった! 『
三月が何かの杖を取り出し、断界の地面(?)を叩く。
そうすると地面が抉られたかのように凹み、飛び上がった『地面だったモノ』が『門らしきモノ』へと形を変える。
「『
三月の掛け声と共に『門らしきモノ』が開き、強く流れる風と小石などの小さな物が
それから数秒後、
「────早く出ろこの阿呆共────」
「「「────のわぁぁぁぁぁ────?!」」」
────見渡す前にチエに無理矢理出口へと投げ出される。
そして拘突が三月にも目視出来るほど近くに来た距離で、少々傷ついたロバートと彼に肩を貸しているハッシュヴァルトの姿が門の中から現れる。
「これにて全員です、『皇女殿下』────」
「────そんなんええから早よ出ろやお前ら!」
三月の
「『
三月が杖を地面から無理矢理引き離し、門が崩れ始めるのを確認してから出口に振り返る。
だが門が完璧に崩れる前に
「────ガハッ────?!」
────訂正しよう。
三月は夜の空座町の宙に出て落ちていきながら、自分の
「(今のは『何』? 『必中』? 『防御無視』? おじさんの『
「どこまで落ちる気だ、戯け」
そのまま空座町の地面
「って、何で皆して私の首根っこを掴むのよ?!」*5
「??? 猫の親はそうしているぞ?」
「私は猫じゃないわよ?!」
「…………………では
「フシャアァァァァァ!!!」
三月が自身の治療中に反論(威嚇?)をチエは無視しながら地上へと降り立ち、場所は夜の空座町。
一護や竜貴の家から
その間、持っていた拳銃と剣をしまい、木々の中から夜の空座町を見ていたロバートとハッシュヴァルトにチエと三月が降り立つ。
「どうだ、現世は?」
「………………我々の知っている時代より、
「ええ。 それにこの『外部霊子収集圧縮装置』は目を見張るべき物ですね」
ハッシュヴァルト達がチエに答えながら、掌の中にあった
『外部霊子収集圧縮装置』とはその名の通り、外部にある霊子を収集し続けるという代物。
三月が
ただしこちらは『
「そうよ! 創った私でも、結構良い出来だと思うもの!」
三月が誇らしく「フフン!」とドヤ顔+(未だにほぼ無い)胸を張る。
尚脇腹の治療は終えたが破けた服はそのままだったので、彼女の雪のように白い脇腹が露出していた。
「(この娘、やはり利用価値がありますね)」
ロバートが眼鏡についた土を出したハンカチで取り払いながらそう思った。
「…………………………………………」
対してハッシュヴァルトは目を逸らした。
頭を空っぽにして。
その間、『穏健派』及び『中立派』の滅却師達に空座町の事をチエ達(というかまたも丸投げされた三月達)がする。
その間、雛森はチエのそばを一切離れずに、何かを聞きたそうな視線を送っては逸らすという
「何だ、桃?」
「ハワ?! ………………えっと、総隊長の任とは────?」
「『現世での駐屯地、及び拠点の確保と下調べ』だ」
「そ、そうですか? それと…………この人達は何ですか? チエさん達のお知り合いか────?」
「────『滅却師』だ」
雛森の目が見開く。
「く、く、く、『滅却師』?! で、で、でも! 彼らは確か、二百年前に────?!」
「(ほぅ。 雛森はやはり博識だな)」
「────あ? 誰だこいつは? なーんか冴えねえ野郎だな」
目を白黒していた雛森達に近づいてきたのはキャンディス。
「フーン……地味ね」
「でもミニーは~、頭のお団子は可愛いと思うの~」
「オレはキャンディと同感で『冴えねえ野郎』と思う」
「でもボクの直感が言っているよ? 『この子はちょっと着飾ったら化ける』って」
次々と来る『バンビーズ』(バンビエッタ、ミニーニャ、リルトット、そしてジゼル)に囲まれて五人の感想にタジタジとする雛森は、出来るだけ近くに居たチエの背中に隠れようとする。
「ああ、それには私も同意だ」
「はぇ?!」
チエの何気ない一言で雛森が本日二回目の変な声を出す。
「「「「「…………………」」」」」
「お~い! さっさと移動するぞテメェら!」
「行くぞ────」
「────ぁ」
呆けそうになった雛森の手をチエが引く。
「……あの二人の関係なんだろう?」
「『兄妹』、とかと思うけど~? (。´・ω・) ?」
「それにしちゃあ、小さい方は余所余所しかったな」
「別に何でも良いじゃねえか」
「そうだね♪ キャンディなら三人でも四人でもイケるものね♪」
「あ″?! やんのかジジ、テメェ?!」
「嫌よ、こっちから願い下げだもんねぇー」
バンビエッタ、ミニーニャ、リルトット、そしてケンカ腰になるキャンディスとジジのやり取りから前方で歩いている三月、ロバート、ハッシュヴァルトの三人に景色が変わる。
「それで、『こっち』に来た滅却師達は合計何人ほどいますか?」
「我々も入れて総勢数十名ほどです。例のモノと服も十分足りていますのでご安心を」
「……………それで何人亡くなりましたか?」
三月が後ろを見て、傷の負った滅却師がボロボロになった負傷者の手当てをしている様子を見ながら小声で聞く。
「深い傷を負った者や、負傷者などは出ましたが『皇女殿下』達の采配で少なくとも
「…………………そ。 (良かった)」
ロバートの言葉に三月がホッと胸を撫でおろし、彼の呼び方に未だ気付いていなかった。
三月が立てた計画は一護達が『現世』に帰る時のドタバタを利用する事で、先ずは出来るだけ護廷十三隊が独自の戦力底上げを出来るように色々と企画。
だがそれには自分とチエ
何せ自分の知っている『原作』を、より良い結果にする事に『二人』はあまりにも少なかった。
特に相手が『藍染』という、用心の上に用心しても尚用意周到な
その過程で
例えば『雛森』とか。
『阿散井恋次』とか。
『朽木白哉』とか。
『右之助』とか。
『ポイちゃん』とか。
『山本元柳斎』とか。
とかとかとか。*8
「(と言うか最後のヤツを一番予期していなかったわよ?!)」
三月が内心愚痴るが、頭を振って次の段階へと考えを移す。
取り敢えず、上記の事と並行し『見えざる帝国』の(今の所)協力的な『穏健派』と『中立派』の滅却師達を『現世』に連れて来る為に『
尚、『現世』にいるマイに頼んで滅却師達の住居は確保済みと確認が取れている前提での作戦だった。
この際に開いた転移門を合図に、『穏健派』と『中立派』が『銀架城』の自爆装置を起動し、急遽非難する。
といっても、『影の領域』とソウル・ソサエティの間には時間差があるのでぶっつけ本番の上に全員が避難出来るまで転移門を守る必要があった。
何せ追手が門を通過すれば避難先がソウル・ソサエティではなく『現世』と悟られてしまうからだ。
二つの協力的な派閥の中で実力者であるハッシュヴァルトが盾役に、そして「敏捷に自信がある」と言ったロバートがかく乱役へと二人が志願した。
ちなみにこの移動方法については浦原の転移装置がインスピレーションの元となっていたのを三月は認めたくはなかったが、状況的にやむを得なかった。
そして概ね想定通りに事が進んだ事で『タカ派』を無理矢理全滅せずに、かつ穏健派と中立派は『現世』へと避難出来た。
その上『瀞霊廷クーデター計画』の為に築き上げた『銀架城』という拠点を失う事により『タカ派』は瀞霊廷に攻め込みたくとも
「ですが宜しいのですか?」
「ん? 何が?」
ハッシュヴァルトの問いに三月が?マークを出す。
「我々の住居の事です『皇女殿下』」
「ああ、それなら私達のいるアパート────って、『
三月は自分に指し、ロバートが『さもありなん感』たっぷりで頷く。
「…………………………なんでさ?」
「いえ、次なる『滅却師達の国』のトップであれば────」
「────え。 パス」
「左様ですか。 残念です、貴方様ほどの実力者ならばと思ったのですが────」
「────あら~、凄い団体さんね~」
やっとアパートの近くに着くとマイペースでおっとりなマイの声にチエ達は彼女の姿がはっきりと見えた。
そこには何某メディアでよく出てくる(出ていた?)『
「少々見ないうちに『ふぁっしょん』を変えたか、マイ?」
「……え? その姿は?」
平常運転のチエと疑問に満ちていく三月。
「……ふむ、私の名はロバート・アキュトロンと言います」
「ユーグラム・ハッシュヴァルトです」
「あら~、礼儀正しくて嬉しいわ~。 私は『マイ・プレラーリ・渡辺』よ~」
「……なんかぁ~、『イラ』っとするわねぇ~ (#^ω^)」
「「「「お前が言うな」」」」
ミニーニャの言葉に周りのバンビーズがツッコんだ。
「よ!」
「あ~、カリンちゃん達も来ていたのね~♪ 久しぶり~」
「
「そやな~」
「えっと……住居は確保しているって言ったわよね? 夜遅いけど、今からでも住み込む事は出来る?」
「ええ、問題ないわ~。 何せ
「流石マイですね」
「ピィ」
「え、ちょっと待って。 『書名済み』って……その姿で『まさか』と思ったけど────」
「────ええ、
「え」
「だからみ~んな
「え」
「食材足りるかしら~?」
「え」
作者:余談ですが前の話とこの話の題名は実際に起こった第二次世界大戦の作戦名です
平子:そんなんええから早よ俺等の話に行かんかい?!
作者:だから頑張っているでしょうが?! 仕事とかリアルとか説明不足が大変なんだよ!
ひよ里:さいですかー
作者:クッ……お前ら、覚えていろよ
平子/ひよ里:……………………………………え
前作品の『バカンス取ろう』と『天の刃待たれ』の作品などを読まなくても、『気ままにバカンス』は楽しめていますか?
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両方とも事前に読むことを推薦
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『天の刃待たれ』を先にに読むことを推薦
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それよりも文章量が短かすぎる
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それよりも文章量が長すぎる
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