皆さんも、外出する際や体にはお気をつけてください。
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??? 視点
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次の朝、一護のクラス内に千鶴の絶叫が響いた。
「イ~~~~~ヤ~~~~~?!?!?!?!?! 織姫ちゃんの! 頭がぁぁぁぁぁぁ?!」
千鶴は頭に包帯、目には眼帯をした織姫を前に、アタフタと
「ったく、ギャーギャー叫びやがって。」
「そうよ、頭に響くわ。」
「ま、
「気持ちは~、分からなくもないけど~。 ( ´•ω•` )」
「ふあぁぁぁぁ……クッソ眠いし、ダルいし、今日に限って
「そん時はアタシも誘え、リル」
「テメェは
「あ″?」
「それならぁ~、今度は皆でピックニックにしましょうよ~?」
「それならボク達も行くぅ~!」
「ま、まぁあの『マイ』って奴の料理は美味いからね。」
「「「「『マイ』だけに『ウ
「……なんでこんな時だけ気が合うのよアンタたち?」
その間、織姫は気まずそうに頬を掻きながら千鶴に言い訳をする。
「ア、アハハハハ~。 ちょ、ちょ~っと転んじゃって────♪」
「────『ちょ~っと転んじゃって♪』、じゃ?! ないわよぉぉぉ?!」
その間、一護は(織姫と同じように)包帯をしながらも静かに周りを見渡した。
休みを取った
疲れ気味でボーっとして窓の外を見る竜貴。
乾いた笑いをあげて必死に明るく友人をごまかそうとする織姫。
休みを取っている
一護が自分の不甲斐無さに思い浸っていた時、彼の教室のドアが勢いよく開かれる。
ガラガラガラガラ!
入ってきたのは
「誰アイツ?」
「また転入生?」
「でもそんなの誰も聞いていないわよね?」
クラスの皆が不思議がっている間にも彼女は入って来るなり、ズカズカと座っていた一護へ一直線に歩いて彼の首根っこを無理やり上に引きずって立たせる。
「ヌワッ?! 誰だ?!」
「オイ、なんだそのフヌケ顔は?」
「んな?! て、テメェは────?!」
「────面を貸せ、一護!」
「だからどこの不良だ────ってシャツを引っ張んなよ?! なんで
ガラガラガラガラ、ピシャン!
嵐のように来ては去った少女が一護を連れだして、クラスのドアが閉まる。
「…あの子、誰だ?」
「というか黒崎の反応からして二人とも顔見知りぽかったな? まさか……アイツの彼女か?!」
「な~んか
「それにウチの学校の制服を着ていたということは────?」
クラスがザワザワとする中、織姫は少女の名を思い浮かべていた。
「(今のは…………朽木さん?
「お、おい! 校門を見ろよ?!」
クラスの男子の声により1年3組が窓際へと移動すると、学校のグラウンドで何かギャアギャアと騒ぐ一護と
「お、おいアレ…やばくね?」
「あの赤髪と木刀を持ってるハゲは誰だ?」
「黒崎の知り合い…にしては一護あまり、はしゃいでいないな?」
「ハゲ…」
「金髪巨乳……イイ」
「ハゲだ。」
「あの小学生、頭を染めているのか?!」
「金髪巨乳……」
「しかも銀髪って……」
「巨乳……」
「(あれは…)」
他の生徒たちや織姫と違い、『滅却師組』が面倒くさそうに小声で互いに愚痴る。
「チッ。 ハッシュヴァルト、これがテメェの言ってたことかよ?」
「道理でぇ~、今日の朝みんなピリピリしていたわけねぇ~? ( ̄- ̄;) 」
「ええ。 ですから皆さん、
「ん? あれは……陛下?」
「「「「「「え。」」」」」」
尚、ミニーニャの場合は顔が Σ ( : ౦ ロ ౦ : ) と変わっただけ。
『バンビーズ』&ハッシュヴァルト達が窓のほうを見ると丁度チエらしき人物がビンタを一護にお見舞いしていたところだった。
「「「「「滅茶苦茶イタソー。」」」」」
………
……
…
「呆けるな一護。」
バシィン!
「ブホォ?!」
猛烈な痛みを左の頬で感じながら急な衝撃で回る視界でチエと、彼女の周りに人達をもう一度見る。
「れ、恋次?! 一角に、弓親に、乱菊さん?!」
「テメェ、乱菊にだけ『さん付け』かよ────」
「────それに
「日番谷隊長だ。」
「シ、シロch────」
「────雛森はすこし黙っていろ。」
イラつくシロちゃん…日番谷を落ちつかせようとする雛森の言葉を、彼が遮る。
「????????????」
一護が無数に?マークを出して日番谷をジロジロと見る。
「……なんだよ。 なにか言う事でもあんのか?」
平衡感覚が戻った一護は立ちあがり、日番谷をより更によく見る。
「おまえ、本当に冬獅郎か? まえ会った時よりなんか…
そして日番谷が前みた時より僅かに
「あ、そうか! お前、少しデカくなったのか!」
本来なら日番谷にとってデリケートな話題だが、一護が気付いたことにどこか満足するのかブチ切れずに …怒らずにただそっぽを向く。
「……俺だって、
「アラン……なんだそれ?」
一護の疑問に死神たちが呆れ、彼との付き合いが他より少々(微妙に?)長い恋次が一早くリカバーする。
「お前がボコボコにやられた
「それで上からの命令が出てな。 『現世の駐屯地組、ならびに死神代行組と合流せよ』、と。」
「そこで『渡辺
「恋次、ルキア、一角……けど……俺────」
「────よし、来い一護。」
タジタジとする一護にルキアが何かを思ったのか、彼女がまた彼を無理やりどこかへ引きずり出す。
「あ! ちょ?! マジで破れる! 破れるって!」
「その時はマイにでも縫ってもらえ。 チエも来てくれ。」
「そういう問題じゃねぇぇぇぇ!」
「ああ、分かった。」
「そこ、即答すんな! 断れよ! 隊長だろ?!」
「『隊長
「だ、そうだ一護。 いいから来い!」
「だ、だから────どわぁぁ?!」
一護が
「────うるさいぞ一護。これで文句はないだろ?」
「お、お、お、大いにアリだ! こ、こ、こ、このバカヤロウ! お、おろせぇ────アァァァァァ?!」
ルキアの後をチエが追い、恥ずかしい体勢のまま移動したことに一護が悲鳴を上げながら文字通り拉致される。
「……やっぱこうなったな。」
「あんだけフヌケた
「僕はノーコメント。 面白くもなさそうだからね。」
恋次、一角、弓親がタメ息混じりに彼らなりの愚痴を出す。
「……少し見ないうちに大きくなったね、日番谷君?」
「…日番谷隊長だ、雛森。 さっき黒崎の野郎にも言ったが、何もしないワケにはいかねぇからな。 それに……」
「??? どうしたの?」
珍しく(?)言いよどんでそっぽを向ける日番谷に、声をかける雛森を周りの者たちが面白そうに息を潜める。
「その……『このままじゃダメだ』っと思ってな? これじゃあ、いつまで経ってもゴニョニョ護れねぇからな。」
「……でも、日番谷君はやっぱりすごいよ。 …………………私なんて……」
「ウオ?! あ、いや、オレは別に雛森を困らせたいワケじゃ?! そ、そ、そ、そうだ! げ、『現世』はどうだ雛森?!」
シュンと顔を俯いて表情が暗くなり始めた雛森を前に、日番谷が慌てて話題を無理やり変える。
「あ! そうだ、日番谷君達にも『こんびに』の良さを────!」
そこからは殆ど雛森の独壇場で、その場に残った死神たちの中で唯一彼女の話についていけたのが乱菊だった。
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一護、チエ、ルキア 視点
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場所は空座町の空中に変わり、
「おいルキア! 急に何なんだよ────!」
「うるさい貴様、黙れ! ……そこだ!」
ルキアが携帯から目を離して指をさし、一護がそれをたどるとちょうど出現したてなのかキョロキョロしている虚が見えた。
「(ほ、虚────!)」
「────よし、行って来い。」
ゴッ!
「ウオ?!」
ちょうど前もって話し合っていたのか、タイミングの合う動きでルキアが一護の背中から飛び、チエが彼の背中を蹴る。
ズドン!
「いでででで…背骨にヒビ────おおう?!」
空き地の平地に一護が着地して、虚が攻撃をする。
「チッ! 相変わらず人使いの荒い────!」
一護が思わず、背中の『斬月』を手に取ろうとするがその動きが止まる。
「────ッチィ!」
「何をしている一護?! 斬魄刀を抜け!」
「言われなくても────!」
ルキアの叫びに一護がイラついたまま、また『斬月』の柄を手にする。
だが彼の脳裏に浮かんだのは『白い一護』で、その戸惑いに彼は虚の攻撃をまともに受ける。
「グァ?!」
「どうした一護?! お前はそんな男なのか?! 話を聞いたぞ! 貴様、茶渡がやられて、井上たちがやられてただひたすらに謝っていたそうだな?!」
「(あんの
「そんなにも恐ろしいのか?! 『敗北』や、『護れなかった』ことや────
────『
ルキアの言葉に一護の目が見開いて虚の攻撃中だとしても視線を彼女へとむける。
ギィン!
「ぁ…」
「修行が足りないな一護。 戦いの最中に目を敵から離すとはな。」
後ろからくる衝突の音で一護は振り向き、いつも持ち歩いている竹刀(に偽装した刀)で虚の爪を受け止めていたチエを見る。
尚、一護の体は空き地の横に放置されていた。
「一護! 敗北が、仲間を守れなかったことが恐ろしければ強くなると誓えればいい。(今の……いや、
ルキアの頭をよぎったのはいつかの、尊敬していた『
それは彼女自身のトラウマの源である事件で、彼女が以前、『志波岩鷲に殺されても文句はない』と言わせるほどのモノだった。*1
「……もし
「……ワリィな、チエ。 選手交代だ!」
一護は斬魄刀を抜き、チエが横へと移動した際に虚と彼が対面する形になる。
「(まさかこうも他人に指摘されるまで知らんフリしていたとは情けねぇな!)」
「(そうだ。 お前はそうだったはずだ、黒崎一護。)」
「(……やはりルキアに相談したのは正解だったか。)」
三人がそれぞれの思いをしている内に虚を一護は撃退した。
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
「スンマセンでしたぁぁぁぁぁ!」
場は空座第一高等学校にある一つの渡り廊下に移り、ルキア&チエに無理やり織姫に向かって土下座を強いられている一護。
「えっと……」
織姫は目をパチクリとしながら困ったように一護、ルキア、チエ、一護の順に目を移す。
「井上……俺は、強くなる……
そして困る織姫に一護は誓った。
その姿は以前の子供の頃とルキア奪還時の誓いに再度、気合を入れる様だった。*2
これを初めて聞いた織姫が明らかに心するのが見えて、涙ぐみながら
「……うん。 ありがとう黒崎くん……朽木さん……おかえりなさい!」
ルキアは照れたのか、頬を掻きながらそっぽを笑顔の織姫に向けた。