白と黒の世界は夢を見る   作:haru970

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お待たせしました次話です!

拙い部分などあるかもしれませんが、楽しんでいただけると幸いです!

あと、外出する際には皆さん充分にお気をつけてください。

8/1/2021 10:25
誤字修正しました。


第60話 破面の襲撃、第一波

 ___________

 

 ??? 視点

 ___________

 

「ッ! これは────?!」

 

 雛森が破面達の霊圧を感じたのか、急に立ち上がる。

 

「あー、来てもうたか。」

 

「……ま、いいんじゃね? 今、おもろいトコロなんやし。 番組の。」

 

 同じ部屋の中にはあぐらを掻きながらテレビを見ていたひよ里。

 そして布団の上で片手に雑誌、もう片方の手でポテトチップスを食べながらくつろいでいたリサ。

 

 その二人をよそに雛森が義魂丸を服用して、死神化する。

 

「お、お二人は何をしているんですか?!」

 

「テレビ見とる。」

くつろいでい(エロ雑誌よんど)る。」

 

 全く動く気配のない先輩方二人の反応を見て、雛森はびっくりする。

 

 なお雛森はひよ里とリサの二人が110年前に藍染の策略で、ソウル・ソサエティを去った元死神たちだというのは説明を受けていた。

 

『会った事後に』だが。

 

 少し時間をさかのばせるが、彼女(雛森)がウキウキと先日、チエとカリンと共にコンビニへの買い出しから帰ってきた放課後と戻る。*1

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

「フンフンフフ~ン♪」

 

「うれしそうだな、メロンパン?」

 

「で、ですから私の名は────」

 

「(ん? この匂いは────)」

 

 三人が玄関をくぐると、開口一番に強烈な挨拶(威嚇?)の叫び声が響く。

 

 「────クッソ遅いねんお前らぁ!」

 

「ひゃ?!」

 

 びっくりする雛森が近くのチエの後ろにサッと隠れ、カリンがイラつきを現す。

 

「あ?  んだとこの()()────」

 

「『(さる)(がき)』やこのクソハゲ! そこ間違え────って何ウチに言わせとんじゃいこのボケェ?!

 

 ひよ里が足を蹴り上げたことによって、顔面に飛んできたビーチサンダルをカリンが頭を横に動かしてかわす。

 

「ハ! 外れ────?!」

 

 だが元々ひよ里は躱されることを最初から想定していたのか、サンダルを上げる動作のまま、上げた踵をカリンのアゴに飛び蹴りを直撃させる。

 

「────ブハァ?!」

 

「カリンさん?!」

 

「その菓子は遅くなった罰として没収や!」

 

「あ?!」

 

「相変わらずキンキンとうるさいねん、ひよ里。」

 

「久しぶりだな、矢胴丸。」

 

「せやからウチの事は『リサ』でええっちゅうてんのに……ん?」

 

 コンビニの袋をひよ里にひったくられ、アワアワとする雛森にリサが気付き、同時に自分を見ていたリサに雛森が視線をオドオドしながら返す。

 

「…………………」

 

「な、なんですか?」

 

()乳。」

 

「へ?」

 

 リサの意味不明()な言葉に、雛森が呆気に取られる。

 

「C……いやBやな。」

 

 リサの眼鏡がキラリと光を反射して、雛森はさっき()()対してコメントしていたのか解かったのか、頬を赤く染めて胸を腕で隠す。

 

「し、失礼な方ですね?! Cです!

 

「ウソ言わんとき。 ()()、Cに近いBと言ったところやろ? パッドつけてようやっとCになるほどの?」

 

え?! な、なんでそれを?! というかスケベな人ですね、アナタは?!」

 

 「スケベやないわ! 興味津々な()()や!」

 

 ゴッ。

 

「それを世間では『スケベ』と呼ぶらしいのよ~?」

 

 新しくその場に出てきたのはマイだった。

 

 そして彼女の後ろには、いつの間にか大きなタンコブを頭にして、うつぶせに地面にひれ伏して沈黙したカリンとひよ里の二人。

 

「相変わらず容赦ないゲンコツやわ。」

 

「リサちゃんのおかげでね~?」

 

 マイはにっこりとした笑顔を向けながら右の拳をアゴ近くに上げ、左手を腰まで上げてユラユラと動かす。

 

 それはボクシング界で『ヒットマンスタイル』と呼ばれるモノに酷似していた。

 

()()()()()、がんばっちゃった♡♪♡♪」

 

「最初は相撲(ハリ手)で今はボクシングかいな……ますます拳西(けんせい)に似てきよったな?」

 

「ウフフフフフフフフフ~♪」

 

 そこから雛森は『仮面の軍勢(ヴァイザード)』の簡単な状況を聞かされ、ひよ里とリサに雛森は自身の事情(五番隊副隊長)も説明し始める。

 

 藍染の脅威が去るまで『仮面の軍勢』の事をソウル・ソサエティは静観し、総隊長の任で自分(雛森)は現世に来ていたこと、そして────

 

「────ですので、()()()にはチエさん()()よろしくお願いします。」

 

「「……???」」

 

 ぺこりと頭を下げる雛森に対して、ひよ里とリサが?マークを出す。

 

「その……『チエ共々』って、なんの事や?」

 

 ガチャリ。

 

「ファ~……今帰ったで~。」

 

 そこで新たに(未だに包帯を巻いている)平子が気だるそうに入ってくる。

 

 そのトーンと見た目は気が進まないまま出張帰りの『オッサン』そのものだった。

 

「そこオッサン言うな!」

 

「あ! アナタはクラスの人?!」

 

「ん? おう、『仮面の軍勢』の平子や。 やっぱりここやったか。」

 

 平子はカバンを無造作に置いてから皆がいるちゃぶ台に座って自分用にジュースを入れる。

 

「で、何の話をしとるん?」

 

「ああ、矢胴丸と『ひよ里さん』にも────」

 

「────いつまでその(さん付け)ネタ引っ張る気やお前────?!」*2

 

「────説明していたのだが、(チエ)と桃が()()の任で現世に来ていることと────」

 

「────ちょい待ち。 ()()?」

 

「ああ、駄目ですよチエさん。 『()()()』と呼ばないと、誰も下の名前を────」

 

 「「「────ブフゥゥゥゥゥゥゥゥゥ?!」」」

 

『重国=総隊長の下の名』と結びつかせた平子、ひよ里、リサが全員飲んでいたお茶(&ジュース)を吹き出す。

 

「だが桃、『“重国”と昔のように呼んでほしい』と言って来たのは本人だぞ?」

 

「「「(どういうワケやねん?!)」」」

 

 関西トリオの平子、リサ、ひよ里が顔に密着したお茶(&ジュース)を拭き取ってからおかきを食べながら事の成り行き(雛森とチエのやり取り)を見守る。

 

「でもチエさんが総隊長を下の名で呼ぶのはともかく……ご自身の立場も言わなければ────」

 

「────ああ、なるほど。 そういえばそうだな。 それだったら私が『()()()()』と言わなければ────」

 

 「「「────ング?! ゴホッゴホッゴホ?!」」」

 

『仮面の軍勢』の三人は今度食べていたおかきを喉に詰まらせて、咳をするのだった。

 

 「「「いったいどういう事やねん?!」」」

 

「そういえば、奴から手渡された文があったな。」

 

 そこでチエは近くのタンスから、一つの文を出してそれを平子に渡す。

 

「ん? なになに~?」

 

「「……………………」」

 

「………………ハァ?! 『山本元柳斎重國、総隊長特別権限で以下の者を隊長に任命』だぁ────ゴフ?!」

 

「貸せ、このクソハゲ真子!」

 

 平子の顔を殴って文をひよ里が横から取り、自分も読み上げる。

 

「………………お前、あのヒゲのハゲ(総隊長)とどんな関係や?!」

 

「師弟だが?」

 

 ひよ里の質問にチエが即答し、鼻血を手で抑える平子が問いかける。

 

「あ、あのじいさんが真央霊術院の先生として現役やったの、浮竹や京楽が最後で……………確か三百年ぐらい前やろ? どんだけ歳食うてんの、お前? (というかここ十年、近くで見た限り()()()成長してたやんけ。 どういうこっちゃ?)」

 

「『先生』? ()()をそう呼んだのは、奴が髪の毛をなくす前だったぞ?」

 

「「「……………………………………………………は?」」」

 

「今のヒゲも立派なものだが、奴のチョンマゲも捨てがたかったな。」

 

 「「「は?」」」

 

 ………

 ……

 …

 

 「ぬ?!」

 

 上記と同時刻、ソウル・ソサエティの一番隊の隊長部屋で山本元柳斎が両目を大きく見開きながら、背筋をまっすぐ伸ばして立ち上がる。

 

「今、チエ殿がワシの事を口にした気配がしおった!」

 

「お前の悪い癖とか若いころを話しておるんじゃろ、たぶん。」

 

 山本元柳斎が部屋の中のソファーで寝転がりながら漫画を読む右之助を一瞬睨むが、すぐに視線を外す。

 

「………………ワシ、褒められているかのぉ? んでお主の酒と女癖がどれだけ酷いものか言っておるかのぉ?」

 

「『山坊やがハゲた』とでも言っているんじゃろうよ。 それに京楽の事をワシに擦り付けるな、奴が勝手にワシについて来ただけじゃよ? 『山坊やの不甲斐なさ』は自分(山坊や)の所為以外、なんでもないわい。」

 

 バキ!

 

 山本元柳斎が腰と背中のひねり具合を効かせたパンチで茶化す右之助の顔面を殴るとほぼ同時に、右之助がカウンター気味のコークスクリューパンチを山本元柳斎の顔に当てた。

 

「やるか、脳筋(力馬鹿)?!」

「こい、モウロクハゲ(じじい)!」

「ハゲなのはお主もじゃわい!」

 

「ハァ……」

 

 これを見た雀部は溜息を出し、他の一番隊の隊士と共に二人の喧嘩を止めに入る。

 

 つまりはいつも通り(平常運転)である。

 

「「ぬわぁぁぁぁ! 離せお前たちぃぃぃぃぃ!!!」」

 

「(だがこの元気の良さは、若い頃の先生()()に逆戻りしたみたいだ。)」

 

 それでも思うところがあったのか、雀部は総隊長がまだ『丿字斎』と呼ばれ、右之助がまだ回道の教えをしていた頃を思い出す。

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

 場はマイ達が住んでいるアパート、そして時間を現在に戻すと、破面が現れたというのに一向に死神化し(戦闘態勢に入ら)ない『仮面の軍勢』達を(すでに死神化した)雛森が見ていた。

 

「……えっと────?」

 

「────ウチらに()()期待しとるん?」

 

「え?」

 

「ここに派遣された後輩(現役)たちがおんねんやろ?」

 

 未だにグウタラとくつろぐひよ里とリサを前に、雛森は困惑する。

 

「で、ですが! ………………まさか、()()()()というのですか?」

 

あっち(瀞霊廷)がウチ等を『試す(静観)』ように、ウチらも今のあっちがどれ程のもんか試す権利はある。」

 

「それにこの程度の奴らにやられるんやったら、うち等が手を組む理由(必要)が無い。」

 

 ひよ里とリサが彼女に答え、ただテレビと菓子を食べ続ける。

 

「何をしている? 行くぞ、桃。」

 

 死覇装に()()()()チエがドアを開け、一足先に夜の空座町へと駆け出す前に平子が彼女を見る。

 

「へぇー? 様になってるやないか────ってちょっと待てい! それ()()隊長羽織やんけ?!

 

 平子の言葉を最後まで聞かずにチエと雛森が夜の街へと飛び出る。

 

「…………………なんの悪い冗談()やねん、これ?」

 

 うなだれる平子(元五番隊隊長)を後にして。

 

 

 ___________

 

 現世組、死神組 視点

 ___________

 

 ルキアが伝令神機をいじって、画面の索敵範囲を広げる。

 

「これは……六体か?! しかもこの動き……見境なしに霊圧の高い存在を襲う気か?!」

 

「石田とチャドと井上たちに向かっている奴はいるか?!」

 

 代行証で一護が死神化しながらルキアに友人たちの状況を聞く。

 

「井上の所には日番谷隊長と松本副隊長たちがいる筈……茶渡は………………1体向かって────って一護?!」

 

 脱兎のごとく、一護は空須川(からすがわ)を超えた南のアパートに住んでいる茶渡の方向へと空中を駆け出す。

 

 ………

 ……

 …

 

 茶渡は自分のアパートの部屋で、織姫の双天帰盾(そうてんきしゅん)でやっと治った右腕の調子をうかがうかのように手を握ったり等をしていた。

 

「…………よし。」

 

 そう言って、茶渡の右腕が『巨人の一撃(エル・ディレクト)』へと変化する。

 

「駄目だよ茶渡くん! 君はまだ治ったばかりだ、戦いなんて無茶だよ!」

 

 織姫の双天帰盾の一部である妖精らしい小人の男性────舜桜(しゅんおう)が心配から声を上げる。

 

「(こくこくこく。)」

 

 彼の隣に同じ妖精らしい小人の女性────あやめが声を出さずに頭を縦に振って肯定する。

 

「ありがとう。 だが一護が戦っているのに、俺だけ何もしないという訳にはいかない。 井上のところに戻ってくれ。 お前たち二人がいなければ、アイツも治療ができない。」

 

 ドゴォン!

 

 その瞬間、茶渡のアパートの壁が粉砕されて人影が煙の中からおぼろげに見えた。

 

「なんでぇ、死神じゃねえのかよ────」

 

 ドゴ!

 

「────あ?」

 

 人影が「死神」と言った瞬間に茶渡は右腕を前にした十字ブロックで、自分の心臓を狙ったグリムジョーの部下であるディ・ロイの貫手(ぬきて)を受ける。

 

「(防御できた! ……アパートの壁の修理代、どうしよう?)」

 

「テメェ……人間のくせに生意気だな?」

 

「そういうお前の突きは軽いな。」

 

「この、人間風情が!」

 

 茶渡の挑発に、ディ・ロイが青筋を浮かべて睨む。

 

「俺の攻撃、どこまで防げれるかな?!」

 

 ディ・ロイがまたも消えるかのようなスピードで次々と繰り出す貫手(ぬきて)で頑なに茶渡の心臓を狙い続け、茶渡はそれをガードし続ける。

 

「(やはり睨んだ通り、こいつは『熱くなると自分を過信する直進タイプ』のようだな…………………カリン達の特訓に混ぜてもらって、良かった。)」

 

 上記の達人のような動きや、敵を挑発するような『誘いの言葉』は『原作』では微塵も見当たらなかった茶渡。

 

 それはひとえに、彼が(五番隊を鍛え直す)カリンにしごかれて得た、貴重な教訓などからとったモノ等だった。*3

 

「人間のクセにしぶてぇ!」

 

「(あの以前の大男(ヤミー)のような圧倒的パワー(腕力)を、目の前の奴が無くて良かった。 これで時間を稼いで、敵の一人を俺に釘付ける。)」

 

 そう思っている間にアパートの外に移動した茶渡に、一護の声が聞こえてきた。

 

「チャド、無事だったか?!」

 

「ああ。 (よし、作戦通りだ。)」

 

 一護を見たディ・ロイがほくそ笑む。

 

「やっと『アタリ』が来たか!」

 

「…………チャド、行けるか?」

 

「!!! ああ、俺が奴を引き付ける。 背中は任せた。」

 

 一護の言葉に、内心嬉しくなる茶渡が右腕を構える。

 

「わかった。 んじゃ、俺がいつも通りお前を攻撃する敵を────」

 

「────下がれ、二人とも。」

 

「「朽木?/ルキア?」」

 

 茶渡と一護が後ろから来たルキアの声に振り向くと、彼女は義魂丸を使って死神化する。

 

「ここは()()である私に任せろ。」

 

「ルキア、お前…………死神の力を────?」

 

「そう驚くこともないだろう? 浦原の義骸の所為で霊力が戻らなかっただけで、力が完全に消えた訳ではないからな。」

 

 ルキアが自分の義骸を横目で見る。

 

「という訳で二人を下がらせろ。」

 

「はいピョン!」

 

 義骸が『ズビシィ!』と敬礼をして一護と佐渡を両方同時に拘束する。

 

 プロレスラー顔負けほど自身と相手の手足を器用に使()って。

 

「どわぁ?! なんだこいつはぁぁぁぁぁ?!」

 

「す、すごい……力だ。」

 

 腕力もプロレスラー顔負けほどであるのをここで追記しよう。

 

「女性死神の中で一番人気の高い『チャッピー』だ。 以前、そいつの代わりに浦原の手違いで手に入ったのがコンだ。」

 

「言いたかねぇけど俺はコンでよか────ぐあぁぁぁ?! つ、潰()るぅぅぅぅ…」

 

 一護の体の上に拘束された茶渡+ルキアの義骸の体重が重なり、一護は呼吸が困難になっていく。

 

「さて、私は十三番隊────」

 

 ギィン!

 

 ルキアの自己紹介中にディ・ロイが攻撃をする。

 

「名なんか要らねえよ。 どうせ皆殺しなんだからなぁ!」

 

 そこからはディ・ロイの貫手やキック、ガードをルキアは全て自分の斬魄刀で受けては斬り返す。

 

「あぁ、でも殺される相手ぐらいは知っておきたいか? 俺は破面№16(アランカル・ディエシセイス)のディ・ロイだ。」

 

「そうか。 ならば私の刀の名だけでも覚えておけ。 舞え、『袖白雪(そでのしらゆき)』。」

 

 ルキアの斬魄刀の全てが純白の色に変化したうえに、柄頭に先の長い帯が現れる。

 

「初めの舞、『月白(つきしろ)』。」

 

 ディ・ロイが気付くとルキアは自分を素通りしたのか、一瞬で自分の背後にいた。

 

「な?! 足が!」

 

 だがそんな事よりも地面から来る、冷たい感覚と共に足が氷漬けになり始める。

 

「クソがぁァァァ!」

 

 ディ・ロイは完璧に凍る前に自分の足を攻撃して真上へと逃げる。

 

()()()凍らせる能力か! 確かに脅威かもしれねぇが、上からの攻撃は対応出来ねえだろ?! 死ね!」

 

 ディ・ロイの右目が赤く光り始めたと思えば、彼を含めて地面から数百メートルほど高さのある氷の柱が一瞬で出来上がる。

 

「すまないな、ディ・ロイとやら。 私の『袖白雪(そでのしらゆき)』は()()だけでなく、領域内の天地のすべてを凍らせる。」

 

「……スゴイ。」

 

 意図的かもしれない、カッコを付けたルキアに賞賛する声が届いて彼女は内心スカッとして必死にいつもの衝動(どや顔)を抑える。

 

 なにせ今まで良いところをあまり見せられなかった為に、見栄を()()張ったのだ。

 さっきのディ・ロイとの戦いのように。

 

「(フフン! どうだ一護! 私もやれば出来る奴なのだぞ!)」

 

 だが声の持ち主はルキアの思っていたように一護ではなく、立っていた茶渡だった。

 

「…………………………ん? 一護はどうした?」

 

「まだ暴れていたので、ルキアの体にアームロックされている。」

 

「いででででででで! 腕が折れる! 折れるって!」

 

「うーでーが『ピョン(ポキン)』と鳴ーる♪」

 

 ギギギギギギギギギギギギッ!

 

「ギョエエエェェェェェェ?!」

 

 不吉な音で一護の腕がさらに曲がっていき、彼が痛みで叫ぶ。

 

「何をしているのだ、この戯けども。」

 

「あ! ルキア! お前、無事なのか?! さっきの奴は倒したのか?!」

 

「ガクッ…………………よりにもよって私の活躍を一番見せたかった奴が見ていなかったとは…………」

 

「もう一度言うが、すごかったぞ朽木。」

 

「そ、そうか。 ありがとう、茶渡。」

 

「てか、ルキアの斬魄刀………真っ白なんだな?」

 

「ルキア様の持つ『袖白雪(そでのしらゆき)』は評決系の斬魄刀で、現在のソウル・ソサエティで『最も美しい』と言われている、ピョン。」

 

「最後ので台無しだよ。」

 

「…………朽木は強いんだな。」

 

「もともとルキア様は席官クラスの実力者。 だがヒラ隊員に比べれば席官たちに任せられる任務の危険度が増す。 今までルキア様が席官に上進されていなかったのはある方の根回しのおかげです────」

 

「────ある────?」

「────方?」

 

 一護と近くにいた茶渡がルキアの義骸に問いかける。

 

「朽木白哉(びゃくや)様。」

 

「「…………………………」」

 

 ここで一護と茶渡は『朽木白哉』の人物像を思い直す────

 

「だピョン。」

 

 ────矢先に、その場の空気が台無しにされた。

 

「また台無しだよ。 つか、いい加減俺の上から降りろ!」

 

 「うーでーがー『ピョン(ポキン)』と鳴ーるー♪」

 

 メリメリメリメリメリメリメリッ!

 

アンギャアァァァァァ?!

 

「何時までふざけているのだお前た────ッ?!」

 

 その場にいたルキア、一護、茶渡の三人が新たな霊圧を感じて、上を見上げる。

 

「ディ・ロイがやられたか! んじゃ、俺がまとめてぶっ殺すしかねぇなぁ!」

 

 三人が見たのは宙から降り立つグリムジョーだった。

 

「破面№6、グリムジョーだ。 ヨロシク、()()()諸君。」

*1
56話より

*2
8話より

*3
46話より




作者:という訳でグリムジョー登場です。 リーゼントです。

アーチャー(天の刃体):なぜ私を見る? ……やらんぞ?

作者:でも髪の毛を立ち上げたリーゼントってかっこよくない?

アーチャー(天の刃体):知らん。

弥生(天の刃体):私は見てみたい気、あるけどなー。

アーチャー(天の刃体):ポマードはどこだ?

作者:手の平返し、早や?! 『さすがは愛』ってか?

弥生(天の刃体):でもってスカジャンを羽織ってぇ~、歩くと『カシャンカシャン鳴る』靴を履いてぇ~

作者:それって『スペースダ〇ディ』じゃん……

アーチャー(天の刃体):♪~ ←全く気付いていないまま頭をリーゼントにしている
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