白と黒の世界は夢を見る   作:haru970

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お待たせしました、次話です!

読んでくれてありがとうございます!


第63話 BLACK & WHITE

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 一護、『仮面の軍勢』組、『渡辺』チエ 視点

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 次の日、一護達は倉庫街へと戻っていた。

 

 詳しくはその内一つの中にある『倉庫の地下室』で、そこは浦原商店の地下にある訓練場に似ていた場所だった。

 

「で、どうすんだよ平子?」

 

 始めは珍しがっていた一護だったが、事が事だけに彼は気分が急かされながら目の前の平子に問いかける。

 

 内なる虚の制御の仕方を。

 

「で? どうやるんだ平子?」

 

「良いか一護? これからお前は()()()虚化し始める。」

 

「ハァ?! そ、そんな事になったら…俺は────!」

 

 一護の脳裏に蘇るのはかつて、浦原によって死神の力を取り戻すためにプラスのまま、因果の鎖を断ち切られた記憶とあの時感じた痛み。*1

 

「────ええから最後まで聞けや。 お前は虚に食われ始めるが、()()そいつを食い尽くすんや。」

 

「『逆に食い尽くす』って…………どうやって?」

 

「ま、強いて言うねんやったら『斬魄刀の屈伏みたいにやれ』て言うたらわかるか?」

 

「え? それって────?」

 

 ────平子の手が一護の顔近くまで来て、一護はフッと意識を失くす。

 

「……ハッチ、二重断層結界(にじゅうだんそうけっかい)や。 それと、一護の体も封印。」

 

「…………はいデス。 

 鉄砂(てっさ)の壁、僧形(そうぎょう)の塔。 

 灼鉄熒熒(しゃくてつけいけい)湛然(たんぜん)として(つい)音無(おとな)し。 

『縛道の七十五・五柱鉄貫(ごちゅうてっかん)』!」

 

 皆がいる地下室だけでなく倉庫全体をハッチの結界が覆い、一護の手足と頭そして胴体に大きな石の柱と彼を押し込めるような結界が現われる。

 

「さすがは鉢玄殿だな。 こうも結界をたやすく重ねて張るとは。」

 

「ですからワタシの事は『ハッチ』とお呼びくださいませ、お嬢サマ。」

 

「私の事もチエで良いと言っただろ?」

 

「お前ら、いつまでそのネタ引っ張るん?」*2

 

「気に入らないか、『ひよ里さん』?」

 

「せやから『ひよ里』でええってなんべん言わせ────?!」

 

 ────ドグン!

 

 ひよ里の言葉を遮るかのように一護の体が跳ねて、石の柱にヒビが生じ、結界の地面ごと地鳴りのような揺れが広がる。

 

()おったでお前ら! 戦闘態勢に入っとけ!」

 

「ベリたんの反応スゴイね?!」

 

「マシロ、黙っといてくれ。」

 

 拳西の声で『仮面の軍勢』の各々が激しく痙攣する一護の体に注目していた。

 

「(虚の()()()()()()()()?)」

 

 チエそう思うと石の柱がついに粉々になり、虚化した一護が周り見渡す。

 

「ハッチ、あたしが入るから結界のここ開けぇや。」

 

「殺さんときや、リサ。」

 

「あたしが死ねへんかったらね。」

 

 リサが斬魄刀を手にして結界の近くまで歩くと、四角い()が結界に生じる。

 

 シャアァァァ!」

 

「んなッ?!」

 

 だが虚化した一護はこれを予想したのか、素早く己の斬魄刀を手にして一気に結界の外へと出る。

 

 驚いて構えるリサを無理やり素通りして。

 

「(んなアホな?! 今のは破面の高等歩法(ソニード)やないか?! いや、今はそんな事はどうでもええ、()()()()()()()()!) あかん、そっちに行くで?! ハッチ、早う新しい結界や!」

 

「ッ。 (来るか、一護の虚。)」

 

アァァアアアアァァァァ!!!」

 

 虚化した一護は雄叫びを上げながら、一直線にチエのもとへと向かって彼女に襲い掛かり、彼女は鞘に入れたままの刀で迫る斬魄刀を受け流し始める。

 

「……(こいつは────)」

 

 チエの目がいつもの眠そうな半開きから目を完全に開き、表情がキリッとする。

 

「(あの仏頂面の表情(カオ)()()()()やと?) 予定変更や。 ハッチ、あの二人の周りに重度の結界を張れ。」

 

「えぇぇぇぇ?」

 

「『えぇぇぇぇ』、やないわ。 早よしぃハッチ。」

 

 

 ___________

 

 一護 視点

 ___________

 

 一護が気付くと以前、『()()()オッサン』と初めて出会った場所にいた。

 

 それはどこかの都心部で、高層ビルが並んでいる大通りを思わせるような場所。

 その中で、一つの高層ビルの()()の上に一護は立っていた。

 まるで重力が通常とは垂直になったかのような景色だった。

 

 始めにその場所へと来たとき、一護は焦ったが今ではこれを『常識』と捉えていた。

 

『よう、久しぶりだなぁ?』

 

 そして一護の前には『白い一護(内なる虚)』も高層ビルの側面の上で自分と向かい合わせるかのように立っていた。

 

 だがいつもは『白い一護(内なる虚)』と共にいる筈の『()()()オッサン』はどこにも見当たらなかった。

 

 これは一護にとっては初めての事で、あまり考えもせずに目の前の人物に居場所を問いかけるほどのモノだった。

 

「『()()()オッサン』はどこだ?」

 

 白い一護(内なる虚)が何とも言えない顔浮かべ、口を開ける。

 

『“斬月”ってのはテメェが背負っているソイツか? それとも、俺が持っている()()か?』

 

 相手の言葉で、一護が白い一護(内なる虚)が手にしていたのは色が反転した『斬月』。

 

「ふざけている場合じゃねぇんだ。」

 

『ふざける? それじゃあヤメにしようか……お前の言う“斬月”は()だよ。』

 

「テメェは違うだろ? 『()()()オッサン』は────?」

 

 ギィン!

 

『“オッサン”、“オッサン”ってうるせぇよ、一護! 俺と“斬月”はもともと一つ! オレはテメェが“斬月”の力を引き出せばするほど、テメェの“(たましい)”を支配できるってワケをいい加減に理解しろよ?!』

 

「じゃあ要するに、テメェを俺がぶっ倒せば結果オーライってワケだな?! わかりやすいぜ!」

 

『分かるように言ったんだよ。 それにテメェが俺を()()だと? そりゃあ無理だね。』

 

「『卍解!』」

 

 一護と白い一護が互いに向けて武器を構えて卍解をして、黒白の色が反転している以外、同じ姿と服装の二人が互いに向けて剣を振るう。

 

「テメェも卍解が使えるとはな!」

 

『何てことはねぇよ。 お前が使えるからオレも使えるってだけだ!』

 

 深い斬り込みが衝突した事で二人は強制的に引き離され、距離がひらいては同じ構えをする。

 

「『月牙────!』」

『────“天衝”!』

 

 互いの放った月牙天衝の余波で高層ビルの窓ガラスが割れ、ついにはコンクリートビル自体が崩壊して飛ばされた攻撃が相殺しあう。

 

「グッ………(同じ『月牙天衝』だってのに…)」

 

 否。 土煙が晴れると、一護だけが大きな傷を負っていた。

 

『もう忘れたのかよ? オレが最初に“月牙天衝”を使ったんだぜ? テメェはオレの物真似をしているだけって事だぜ────』

 

 一護の顔面に『白い一護』の手が迫っては掴んで、彼をそのまま後方へと投げる。

 

『──── 一護。』

 

「(は、早えええ?!)」

 

 一護はそのまま別の高層ビルに叩きつけられる。

 

「グハァ?!」

 

 ガラガラと音の立てる瓦礫から、傷口から血を流す一護に『白い一護』が問いかける。

 

『なぁ、一護?』

 

「………?」

 

『白い一護』の攻撃が来ないのを疑問に思いながら、この隙の間に息を整える。

 

『“モノマネ”っつったらよぉ? ()()()()、テメェが模倣(もほう)している奴がいたよな? 確か…………“ちえ”っつったっけ?』

 

「な、なんで………一体、なにを────?」

 

『白い一護』から予想していなかった名が出てきて、一護は困惑する。

 

『────悪いことは言わねぇ。 ()()()()()()()。』

 

「…………………は?」

 

『アイツの所為で、()()()()()()。 だから────

 

 

 

 

 

 

 

 ────()ええテメェに変わって、()()()()()()()()よ。』

 

 

 ___________

 

 『仮面の軍勢』、『渡辺』チエ 視点

 ___________

 

 ギィン!

 

 火花が散る。

 

 ガガガガガガガガガガガガ!

 

 地面が抉れる。

 

□□□□□!」

 

 ヒトではない『なにか』の雄叫びが空気をビリビリと響かせる。

 

「(『コレ』も情報にないが………………『後の事』を考えると『殺す』のはやはりマズイか。)」

 

 虚化した上に卍解姿に変わった一護と、とうとう鞘から刀を抜刀したチエが何十枚にも重ねた結界の中で激しく動き回りながら互いを牽制している中、チエは反射的に一護へ繰り出そうとする攻撃を無理やり途中で止めてはその『躊躇の隙』を虚化した一護が逆手に取ろうとした攻撃を大げさに躱す。

 

 結界の外にいた平子が腕時計を見ていた拳西に声をかける。

 

「始まって何分経った、拳西?」

 

「………10分をついさっき切った。」

 

「アイツ、やっぱ『()()()()』やわ。」

 

「「「「「…………」」」」」

 

 他のひよ里、ラブ、ローズ、マシロ、そして結界に集中していたハッチが無言のまま虚化した一護と相対する、つい先ほど()()()()()()()チエを見る。

 

 虚の一護は、観戦している彼らからしてもかなり強い部類に入る。

 

 元来なら殆んど本能のみで行動するのが普通なのだが、どういう訳か虚の一護は荒削りだが()をベースにした動きを取っていた。

 

 それはさながら『戦闘訓練を受けた猛犬』と、『暴れる野良犬』の違い()

 

 そんな相手に、ただの体術と漸術で彼の攻撃をいなしていたチエの姿は十年前、『仮面の軍勢』等が初めて彼女()()に会った日を思い出させていた。*3

 

「アイツの持っとるアレ、ホンマに()()()やろか?」

 

「さっきから僕も見ているけど、()()()()みたいにも見えるね……それにしてはかなり()()ね。」

 

「というかぁ、体術だけならマシロと同じー? 感じがするー。」

 

「……………ガキの頃にも思ったが、これほどとは……」

 

「虚化制御の『内在闘争』の一番長かった時間って、誰だ?」

 

 ラブが他のメンバーにそう問いかけると、ひよ里が口を開ける。

 

「ウチの69分2秒や。」

 

「…………アイツのあんな顔、誰か見たことあるか?」

 

「「「「「え?」」」」」

 

『仮面の軍勢』が全員、汗を頬から流す平子を見る。

 

「よう見ろ。 今の状況を()()()()()で?」

 

 ドカ! ガキィン!

 

シャアアああああアア!!!」

 

「フッ!」

 

 バキィ!

 

 斬魄刀を弾いた後、まだ何とかぎりぎりで人型にとどまっている虚化した一護が漸術から肉弾戦と刀を同時に使う戦い方に移行して、チエがそれに合わせて応戦する。

 

 僅かな笑みを汗と共に浮かべながら。

 

「(本能で戦っているとはいえ、一護の戦い方はちゃんと教えていた型に基づいている。 だが『遠慮』が無い分無駄が少なくて正確な動きだ。)」

 

 チエは自覚していなかった様子だが、彼女は確かに胸の中から高ぶる()()()からか、僅かな笑みが出てきていた。

 

 

 ___________

 

 一護 視点

 ___________

 

 

『だから()ええテメェに変わって()()()()()()()()よ。』

 

「…………………………は?」

 

 一護がポカンとしたことに、『白い一護』は呆れる。

 

『お前、相変わらずトロイな~。 だからあの“ちえ”ってヤローを殺s────』

 

 一護は手に持っていた『斬月』を『白い一護』の顔に目掛けて投げる。

 

『────って普通、戦いの最中に武器を投げる奴がいる────?!』

 

『白い一護』が反射的に上半身を横に動かして躱し、前をもう一度見ると無表情の一護は深い踏み込みで距離を詰めていて、『白い一護』のお腹に掌打を食い込ませる。

 

 ドッ!!!

 

『────カハァ?!』

 

『白い一護』の目が驚愕に見開くと同時に体をくの字に曲げて、肺に入っていた空気が全て体から抜け出す。

 

「せいや!」

 

 一護は初手の動きの流れのまま、『白い一護』が色の反転した『斬月』を持った腕を掴んで、一本背負い並みに地面(高層ビル側面)に叩きつける。

 

『~~~~~~?!』

 

 空気を吸い込む暇が与えられずに背中を強打した『白い一護』が声にならない悲鳴を上げる。

 

「フッ!」

 

 ゴッ!

 

 そんな彼の顔面に一護の振り下ろした拳が鈍い音を出して当たる。

 

 ゴッ!

 

 一護はすかさず反対の手を拳にして殴る。

 

 ゴッ!

 

 殴る。

 

 ゴッ!

 

 殴る。

 

 殴る、殴る、殴る。

 

 一護は感情の消えた表情のまま、ただひたすら『白い一護』の顔、首、胸を中心的に殴り続け、高層ビルの壁やガラス窓などがひび割れていく。

 

 それをお構いなしに一護は殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る。

 

 息をするのも忘れて一護は殴っていく。

 

 拳の皮がめくれても、血がにじみ出てきたとしても、手の感覚が痛みを通り越してマヒしても彼はただ無心にただ殴る。

 

 「…………………ブハァ!」

 

 胸が苦しくなり、息をするのをやめたと一護が自覚して大きく息を吸い込み、脈が速くなっていたのを、こめかみの浮き出ている感覚で理解する。

 

『………………ゲハ…………………ゴホ…………()めぇも……“ろうそう(闘争)本能”()()っていらは(やが)った()。』

 

 顔中はボロボロで、片目の眼球がつぶれかけていた。

 もう片方の目が腫れあがって、ほとんど開けていられない状態の『白い一護』がろれつの回らない口で一護に語り掛ける。

 

「…………………(俺は、いったい何を?)」

 

 無言で自分の傷ついた手を見ながら、自分がやったことを考え込む一護を見て、『白い一護』が言葉を続ける。

 

ほんはい(今回)()めぇの()ちだ。 さは(だが)あいふ(アイツ)には()すへ(つけ)な。 そひてひぬんひゃねほ、(そして死ぬんじゃねぇぞ、)イヒホ(一護)。』

 

 

 ___________

 

 『仮面の軍勢』、『渡辺』チエ 視点

 ___________

 

「ッ!」

 

 チエは虚化した一護の腕の付け根を狙い……………いや、チエが思わず反撃で斬り落とした四肢が超速再生(ちょうそくさいせい)によって新たに変質しながら生えて、殆んど虚になりつつある一護の斬魄刀や爪を避ける。

 

 ビリィ!

 

 服が破れる音と、服装の一部が地面に落ちる。

 よく見れば、チエの顔や体には無数の擦り傷と汗が混じってまさに『傷口に塩』状態。

 

「……………(マズイな。 先ほどから『死神』より『虚』の匂いが増してきている。)」

 

 だがそんな体中にしみるような感覚は気にもせず、ただ目の前の一護の事を思っていた。

 

 一護は一応人型だが、腕も『ヒト』というよりは『異形』となり、顔の大部分も虚の面に覆われて『ヒト』には似つかわしくない尾と虚の体つきをしていた。

 

 結界の外にいたラブとローズにリサと拳西が話し合う。

 

「ラブ、あのgirl(ガール)の白打、見たことあるかい?」

 

「いや、どっちかというと現世にある武術を混ぜたようなモノに似てると思っていたが…よく見りゃ、それとはまた別モノだ。」

 

「拳西、今の時間は?」

 

「…今69分を切った。」

 

「そうか。」

 

 虚の一護はシビレを切らしたのか、何某アニメの『ドドン〇』、または『スペシャルビー〇キャノン(魔貫〇殺砲)』に似た構えで上げた片手に光の玉が集まり始める。

 

「ッ」

 

 チエは刀を前に構え直し、これを見たひよ里が思わずイラつきながら彼女に叫ぶ。

 

虚閃(セロ)や、なにしとんねんこのドアホ?!」

 

「………………」

 

 だがチエはひよ里の言葉には反応せず、ただ静かに虚閃を撃つ準備をする虚の一護を見る。

 

「チーちゃん、何してんの?!」

 

「これは()()()()マズイね。 あの子、虚閃を真っ向から相手にする気だ。」

 

 平子はただ斬魄刀を抜く用意をする。

 

「(まだこれでも本性を出せへんのか? 死神でも、俺ら(仮面の軍勢)のようでも、人間でもないモノが? 意味わからへんわ。 浦原の奴にも話さな────)」

 

 ────バキィ!

 

「「「「「ッ!」」」」」

 

 虚の一護からまるで分厚い卵の殻が割れるような音が発して、手に集まっていた光の玉がフッと拡散して消える。

 

「! お嬢さン、中から出てくだサイ!」

 

「だからチエで良い!」

 

 ハッチの声とともに、結界に空いた穴からチエが出ると霊圧の爆発が起きる。

 

 そして中から出てきたのは虚の面をしながら死覇装に身を包んだ一護の姿。

 

 力尽きたのか、彼の体が前のめりに地面に落ちたはずみで虚の面が顔から独りでに剥がれる。

 

「一護、気分はどうや?」

 

 「…………────」

 

「あ?」

 

 一護がボソボソと何かを口にするのを平子が見る。

 

「なんやて?」

 

 平子がしゃがんで、耳に手を付けて一護の小声を拾い上げようとする。

 

 「────」

 

「……………………………ハァ。」

 

 平子がものすごくイヤ~な顔とジト目で、地面に寝転がる一護を見ながら頭をボリボリと掻く。

 

「平子、奴はなんて?」

 

「メッッッッッッッッッッチャ、アホ臭い独り言や。 おいお前ら、デカ()イのところからごはん、分けてもらうで。 んで()()()一護の世話しとき。」

 

「ああ、分かった。」

 

 平子はそのまま倉庫をほかの『仮面の軍勢』メンバーたちと出て、チエに意識の失った一護の世話をするよう言い聞かせる。

 

「なぁ、真子。 最後にあのヒマワリ頭、なんて言ってたん?」

 

 歩いている間、ひよ里が珍しく大きな態度を出さずに平子に問う。

 

「せやからさっきも言ったようにアホ臭い、他愛のない独り言や。」

 

 そうぶっきらぼうに平子は答えたが彼自身、朦朧としていた一護が意識を失う前の言葉を思い出す。

 

「(なーにが『今度こそ(まも)ってみせる』だぁ? 青臭いヒヨッコのビビりガキのクセに見栄はって、イッチョ前の男の言葉を使いよってからに。) ……………はぁ~。 せいぜい、胸張れるぐらいは鍛えなあかんか。 難儀なやっちゃ。

 

「? なんか言うたか真子?」

 

「いんや、なんもあらへんわ………」

 

 その頃、ひよ里はかつてチエの先ほど見せていた微笑を過去に見覚えがあった。

 

 それはひよ里がした、チエの本質の問いに返って来た時と似ていた。

 

≪そのどれでも無い()()()()()()()。≫

 

「(『死神』でも、『虚』でも、『人間』でもないって……せやったら他に何があるっていうねん、あのボケ……)」

 

「ひよりん変な顔ー! お祭りのお面みたいー。」

 

「うっさいわマシロォォ!」

*1
20話より

*2
8話より

*3
8話より




余談ですが田舎にある友人のところに一晩だけこの週末、戻っていましたが………

野生のシカ、メッチャ多くなった(笑)。

あと人と家も。

え?  「そんなんええから」?

……………

次回、Not岸辺〇伴(登場の予定)です!

他メディアでは『シマム〇ジョー』や『枢木ス〇ク』や『クラ〇ド』や『〇ーリン』など。

作者:………………え? マーリ〇ってマジ?

何某花の魔術師(天の刃体):そうだとも! 君の物語の中で間接的にひどい扱いを受けた、(ちょっと)お気楽なお兄さんさ!

作者: Oh……
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