少し空いてしまいました、申し訳ありません (汗
拙い作品ですが、まだまだ頑張りたいと思っています!
8/16/21:
誤字を見つけたので修正いたしました。
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??? 視点
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「じゃ、じゃあ私は茶渡くんたちに伝えに行くね?!」
「あ、私も阿散井君に言わないと! 行ってきますね、チエ隊長!」
「(だから『代理』だと言っているのに。)……………………ああ。」
嵐のように突然来ては去っていく織姫と雛森を、一護とチエと『仮面の軍勢』達が見送る。
「…………あの二人、言いたいことだけ言って帰ってまったな。」
「死神の子はともかく、もう一人は一護君の友達みたいだねぇ?」
「あの
「
リサの言ったことに、ひよ里が
「あ″?! 『クソハゲ
「お前には言わへんわボケ。 そないやったら
「あ"あ"あ"あ"あ"?! なんやてハゲェェ?!」
ポン。
怒り狂うひよ里の肩にチエが手を置く。
「落ち着け、『ひよ里さん』。」
「ぬぎゃああああ?! なななななな、なんやねん?! もももももも文句あんのかコラァァァ?!」
こちらは
「大丈夫だ『ひよ里さん』。 私も言われたことが無い。」
「オシャレ度ゼロのお前と比べるなァァァァァ!」
未だに赤ジャージにスリッパ姿の
ぼさぼさ金髪ツインテ対(後ろ髪の一部以外は)肩の上まで大雑把に切り揃えたサラサラ黒髪。
その
「ひよ里、僕から見れば君の負けだよ?」
「だな。 俺もローズと同じだ。」
「アタシも年がら年中、ジャージはどうかと思う。」
「でもでもー、それがヒヨリンのいいところなんだよー? リサリサの制服姿みたいにさー。」
「なぁ、マシロ? 前から言おうとしていたんだが、その『リサリサ』ってのはやめてくれないか?」
「えー?! 何でぇ~?」
「いや、その……」
口ごもるラブを見て、クルミが横から口をはさむ。
「『自分のマイナスを逆に利用するなど、抜け目のない奴!』、と似ているからですか?」*2
ラブのサングラスが一瞬光る。
「まさしくその通りだ。 お前も
「………………読書が趣味ですから。」
「だーかーらー! なんでなんでなんで~?!」
クルミとラブが一瞬だけ視線を交わす。
「これは『アレ』ですね。」
「ああ、『アレ』だ。」
「「『雲ゆえの気まぐれよ』。」」
「雲とリサリサを『リサリサ』って呼んじゃダメなのがどう関係するのさぁ~?!」
読書&ジャン〇好きの言葉に、マシロがじたばたと地団駄を踏む。
………………
「お前らはウチの魅力に気付いてh────!」
「────よそ見してんじゃねぇ!」
ドゴォン!
「ぬわっ?! 危なぁ?!」
一護がソロリソロリとひよ里の背後に移動しては奇襲をかけて攻撃をひよ里が躱し、平子がクルミの準備していたモノを見る。
「なんやこれ? ……バーベキュー用の鉄板?」
「よくわかりましたね。 マイからの『焼肉』などの差し入れです。」
ガタガタガタガタ!
「「「手伝おう。」」」
久しぶりの焼肉にありつけると聞いた拳西、リサ、ローズが立ち上がり、無言でせっせとクルミの作業を自主的に手伝い始める。
その間、ラブは未だに顔色の悪いハッチに声をかける。
「ハッチ、さっきの子が気になるか?」
「ええ。 『ここ』を探知するだけでなく、中に入ってこれまシタ。」
「……アンタの結界をオレが疑う要素は見当たらねぇ。 ハッチから見て、どう思う?」
「……………あの織姫という者が説明している間に霊圧を探りましたが、ワタシと
「…………そいつぁ────」
「────ええ。 彼女は
ハッチが浮かない表情のまま、言いよどむ。
「なんだ? まだ他にもあるのか?」
「ええ。 もう一人の死神の子からは
………
……
…
上記と同じ頃、織姫は雛森と共に地上へ出ると(珍しく)人型の夜一と出くわす。
尚、今回はちゃんと服は着用していた模様。
「あ! 夜一さんだ! 久しぶりです!」
「あ、四楓院さん……」
「井上に、五番隊の副隊長か…ちょうど良い、喜助が
夜一は真っすぐ、織姫たちだけを見てそう言い、織姫と雛森は自分の後ろに誰もいないことを確認してから自分たちを指さす。
「「????????」」
「ああ、おぬしら『二人に』じゃ。 五番隊の副隊長は井上を担げ、店へ行くぞ?」
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
夜一に織姫と雛森が連れてこられたのは、カリンに修行させられていた茶渡と恋次たちがいた地下の訓練場。
「ハッキリ申し上げましょう、井上サンに雛森副隊長。 アナタたちには今回の戦線から外れてもらいます。」
「「………………………………………………………………え?」」
そこで織姫と雛森の二人は『戦力外通達』を真顔の浦原から伝えられていた。
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織姫、雛森、恋次、茶渡、カリン 視点
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織姫と雛森だけでなく、浦原の表情に注目していた恋次と茶渡までもが
浦原は自分が周りから注目されているのに構わず、折りたたまれた扇子で織姫の頭で先日から
「破面達が初めて襲撃したときから、修復できていないそうッスね?」
それは戦う決意をした織姫がヤミーに向けて『
「………………」
「今のあなたには
それに今の段階の『
回復も、今回は来る予定である筈の
「でも、私は────!」
「────次に貴方です。」
なにかを言いたげな織姫の言葉を真剣な浦原は、まるで『もう話す事は無い』といったようなそっけない態度で話し相手を雛森に変えて、指定されたことにビクリと雛森の肩が跳ねる。
「貴方は長年、藍染のそばにいました。 つまり、彼からすれば『扱いやすい駒』か『誘導できる人物』。 少なくともアナタのことを熟知しているハズ。
どちらにせよ、我々の戦いを『不利なモノ』へと変える可能性を宿しています。
ここで『そんな事は無い』と断言しても、あの藍染があなたを自覚なしで操ることも可能でしょう。
そんな不確定要素、井上さん同様に戦場には
ドグンッ!
『要らない』。
『邪魔』。
それらの単語を聞いた織姫は胸の中でザラつく感じが広がり、鋭い痛みが頭を襲って思わず身体がよろめく。
その間にも、雛森は
「ですが……私はそれでも護廷の者です! それに、そのような言葉は貴方からではなく────!」
「────この事に総隊長サンも同意はしていますよ? 言い方はアタシと少し違ってオブラートですが、『井上織姫とともに後方支援に徹しよ』と言っているので。」
「…………………え?」
『後方支援に徹しよ』。
それは本来、四番隊や負傷者などの『
「何なら通信、開けましょうか? ちなみに先ほど彼が言っていないのは君の知り合い達である日番谷隊長と吉良副隊長がその場に居たからの配慮だそうです。」
「「…………………」」
思い詰めたような顔を織姫と雛森がして、これを見ていられなかった茶渡が口を開ける。
「ま、待ってくれ浦原さん! 本人たちにその気があるのに、『必要ない』と言われるのは────!」
「────では、ここでハッキリと言いましょうか?
『
その様な者たちのおかげで『
「……………………あり…がとうございます。 ハッキリ…言ってくれて、浦原さん。」
「井上………さん?」
思い詰めていた織姫の顔は今にも涙が流れそうな表情から無理やり笑顔のモノへと変わり、それを雛森が見る。
「失礼……しますね?」
織姫はそこで踵を返し、その場を走り去る。
「雛森。」
「ぁ………阿散井くん?」
残された雛森に、恋次が近付いて話しかける。
「浦原さんや総隊長は、ああは言っている。
が、井上は能力があるとはいえ、元はただの人間で……根はお前と同じで優しい。
だから内心はこう思っているはずだ、『
「いいえ? アタシのさっき言ったことは
「浦原、お前────!」
恋次が今にも浦原に飛び掛かりそうになり、雛森が彼の服を掴んで制止する。
「────阿散井君。 いいの。」
「けどよ────!」
「────多分……あの人の言う通りだから。 ね?」
恋次は目の前にいる人物が学院時代の同期である『雛森桃』とは信じがたいほど弱弱しく見えていた。
「雛森…………お前────」
「────私、井上さんを追いかけてくるね。」
恋次を置いて、雛森は逃げるかのように織姫の後を追う。
「(アイツ、ひょっとして────)」
────『
そう恋次でさえも思えるぐらい、いつもの元気な雛森はみじんも感じられず、先ほどの浦原のキツイ言葉もどこか納得してしまうほどの様子だった。
今までの恋次みたいに、周りの殆どの者たちはてっきり雛森は気持ちを切り替えたと思っていたのかもしれない。
だがそれはただ慌ただしい毎日や、新しいモノに没頭することで騒動の頃から感じていた気持ちをただ押し殺していたに過ぎなかった。
『現実逃避』とも言う。
最初は業務や書類などを新しく補佐役になった席官たちの教育などを企画していたが、ほぼ無理やりに現世へと連れてこられたことで、副隊長業務から解放された。
ならばと思い、今度は
次に雛森は『自分も強くなれば』と思い、同期の恋次と手合わせをするも手応えが無く、『自分に何かできる事は無いか?』などと思っているところに浦原の『戦力的に邪魔』宣言を受けた。
恋次は決してモノを深く考えるような輩ではないが、他人の気持ちを察することぐらいは出来る。
故に自分なりに浦原の言葉を『より良い解釈』を彼女に言ったのだが、上記のように浦原は肯定や黙らずに『本心です』という不定を返した。
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
「あの
月光の差す空座町の公園のベンチでルキアが浦原に対しての文句を吐き捨てる。
「二人はそう思わぬのか?!」
「「えっと……」」
ちなみに今の状況に至る経路は織姫が泣きながら浦原商店を出て丁度入ろうとしたルキアにぶつかり、そこへ同じように泣きそうだった雛森の姿も見えたことでルキアは場所を移して事情を聞くことにした。
そして二人から聞いた浦原に明らかな激怒を示すルキア相手に織姫と雛森は言いよどんでいた。
「??? まさか二人とも、『浦原の言う通りだ』とでも思ってはいまいな?」
「「ギクッ。 ソ、ソンナコトナイヨー。」」
「ウソをつくな、この下手くそども!」
気まずく目を泳がせながら、棒読みの
ちなみに『お前が言うな!』とルキアに対して言ってくれる人物は周りにいなかった。
「いいか? 『足手まとい』というのはな? 『覚悟のない者』、と私は考えている。」
「(覚悟の────)」
「(────無い者。)」
ルキアの言ったことにどこか共感を織姫と雛森が覚える。
「つまり覚悟さえあり、出来ることを探せばおのずと『足手まとい』にならぬ。 であれば────」
ドゴォン!
「「────きゃ?!」」
「────うぉ?!」
「────ちょいとこの二人、借りて行くで。」
文字通り、空から降ってきたひよ里が織姫と雛森の首根っこを掴んでは宙へと蹴り飛んでいく。
「「ヒャアアアアアアアアアア!」」
まさに一瞬の出来事だった。
「…………………………い、いったい何なのだ? いや、それよりも後を追わなければ!」
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『渡辺』三月 視点
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「(そろそろ
三月は目の前で息を荒くしながら、大量の汗を流す雨竜を見ていた。
「(全く『原作通り』とはいかなかったからビックリしたけど……というかどれだけ? 汗が気持ち悪い、あったか~い長風呂に今すぐダイブしたい。)」
そして彼女自身も、汗を流していた。
着ていたジャージはべっとりと体に張り付き、ところどころのボディラインが分かるほどに服が肌に密着していた。
雨竜の父である竜弦と交代で雨竜を追い詰めていたが予想以上に雨竜が粘り、彼らがいた部屋は『原作』同様にハチの巣状態と、斬撃の跡もそこら中に目立っていた。
「随分と用心深いな、雨竜。」
「……臆病……者の……いい間違い……じゃないのか?」
息遣いが荒く、途切れ途切れに嫌味を返す雨竜に竜弦が弓矢を構える。
「そうか、そこまでまだ意識が回るのなら────」
「────クッ────!」
「────さらに攻撃するだけだ。」
新たに攻撃をする竜弦の矢を、雨竜はほとんど体重任せに回避する。
「ッ?!」
彼の行く方向に先回りした三月が霊丸を撃って、雨竜は残り少ない
ピキピキ、パリンッ!
「キャッ?!」
動きを止めて、急なことで目をつむる三月から雨竜を中心にしての正反対側では、角を曲がる竜弦がいた。
その竜弦に対して、先ほどの反動を利用した雨竜が眼前にまで近づいていたことに初めて表情を驚愕に変え、雨竜は新たな銀筒を投げて詠唱をした。
「『
五つの帯の形をした霊圧が現れて竜弦を包んだことに、雨竜の緊張が少しだけ和らいで倒れそうになる。
「よし!」
だが霊圧の帯に亀裂が入り、崩れ去ると中から既に弓矢の狙いを雨竜に定めていた竜弦の姿で雨竜が唖然とする。
「ッ」
「残念だ。」
ドン!
雨竜の心臓
ポスッ。
「はい、お疲れさま♪」
そんな倒れる雨竜を三月は後ろから抱きかかえる。
「おっと────って重いぃぃぃ?! フンガァァァ!」
もちろん、
しかも片手でガラス部分が壊れた眼鏡を持っていたので倒れる態勢の流れのまま、もう片方の手で頭を支える形へと落ち着く。
「フイ~~~。 (うーん……最初は『声だけ』かと思ったけれど…『努力家』なのも、ピンチに陥ると活路を開こうとするのも、どことなく
やっと一息をつけるように竜弦はタバコを胸ポケットから出し、口にくわえて火をつけて一服する。
「フゥー……全く、反吐が出る。 私を『
「えぇぇぇ? そこは『黙るのが吉』じゃないの、石田
「……………」
竜弦は雨竜と自分を優しい眼で見ながらニコニコ笑う三月を見て、過去に自分へ同じような視線を送っていた真咲を連想する。
「??? な~に?」
三月が?マークを出しながら頭を傾げ、竜弦はそっぽを向く。
「いや……………少しの間、愚息を診てやってくれ。」
「ほいほーい♪」
「ッ………」
三月の気楽な返事で竜弦は思わず気が緩みそうなのを無理やり引き締めて、部屋を後にする。
「(これで雨竜は滅却師としての力を取り戻すはず。 起きたら、
そう思いながら三月は壊れた眼鏡を床に置いて、雨竜の頭を自分の膝の上に乗せてから髪の毛と同じ色の黄色い
パチ、パチ、パチ────
ただ静かな部屋の中で次々と外されるクリップの音が続くこと数秒間。
ファサ、ファサ、ファサ、ファサ────
「あ~涼しぃ~。」
髪の留め方の所為か、今はウェーブのかかった長い金髪を三月が手でかきあげて風を入れる動作でピョンピョン跳ねているかのように動く。
「うっわ、『ムワ』ってする……最悪。」
やっと汗の気持ち悪さが去り始めたのか、三月は部屋の窓の外を見る。
「(『外』はどうなっているのかな?)」
実はというと、三月は雨竜が滅却師として
始めはこの『陸の孤島』状態は興味深かったが、『原作』でいう『破面編』のターニングポイントが間近に来ていたのに自由に動けない、外部との連絡も取れない状態にもどかしさを感じていた。
「(それでも『万が一』の為の説明とか、人員とか、布石もしておいたから……まぁ何とかなるでしょ。)」
ギィ。
部屋のドアが開いて竜弦が部屋に戻ってきたことにより、三月は考えを中断する。
「おかえり~。 ねぇ、そろそろ外に出たいんだけど────」
「────長い髪の毛だな。 ケアが大変そうだな。」
「あ、うん。 そうねぇ~。 それで外に────」
「────部屋の横にある個室にベッドとお風呂場、 それに手洗いなんかもある。」
「いやだから────」
「────食べ物は病院の口の堅い職員たちが部屋の入り口に置き、私が持ってくるとしよう。」
「「……………………………」」
無言で
「…………私が外に出られるのは、いつ頃?」
「愚息と一緒のタイミングだな。」
「……………訴えるわよ?」
「すでに君の保護者とは話をつけている。 彼女いわく『いいわよぉ~』だとさ。」
「
次に彼女が外の状況を聞くのは『井上織姫、および五番隊副隊長の雛森桃の以上二名が
雁夜(バカンス体):三月お前、最後のほうで割と『地』が出ていたよな?
三月:ギク
ライダー(バカンス体):十年以上も想い続けたものを連想したのだ、無理もなかろう。
三月:ギクギク
チエ:というか此奴に『地』など在るものか。 何せ────
作者:────あああああ! お客様それは前日譚のネタバレというか何というか!
アイリスフィール(バカンス体):どちらにしても、『困る』というわけねぇ~?
三月:あ、お義母さんだ♪
マルティウス(バカンス体):厳密にいうと『私の』だけれど。
作者:FUCK!
マイ:こぉら、悪い言葉を使っちゃダメだからね? 『メッ』よ?
作者:ヒェッ