活動報告でも書きこみましたが、今でも試行錯誤中で小説の書き方スタイルが不安定な作者ですがいつもお読み頂き、ありがとうございます。
活動報告でも書きこみましたがこれからもより良い作品を書きたいと思っていますので、良ければ返信やコメント、感想や評価や誤字の指摘などをお願いします。
今後ともよろしくお願いします。
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黒崎一護 視点
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変な夢を見た。
とまぁ、今に始まったことじゃないけどな。
俺は
……ような気がする。
何せ夢の中の俺が空座町のどこかに立っていたと自覚できたのは、周りに見覚えがあったからだ。
少し違うといえば
明らかに大きな戦いの跡が目立っていた。
『井上! ルキア!
まるでこの街には俺しか居ないような、込み上げる不安を押し潰すかのように夢の中の俺は皆の名前を呼びながら、人が居なくなった空座町を走る。
『蒲原さん! 夜一さん! 恋次! 白哉! 冬獅郎!』
息が上がり始めても、汗がびっしりと身体中から出ていて気持ち悪くなっても、走ることは止めずにただただ皆の名前を呼ぶ。
『一角! 浮竹さん! 京楽さん! 乱菊さん! 弓親! 狛村さん! 剣八! 卯ノ花さん! じいさん! 砕蜂!』
知人の名前を俺は呼ぶが、返事は帰ってこなかった。
まるで、この街には俺しか居ないような……
『誰か! 誰か返事をしてくれ! 頼む!』
それは俺が普段、意識して出さないようにしている声のトーンで、
まるで子供が親に悲願するようなモノだった。
カラン。
俺は後ろから来た物音に振り向くと────
ゴスッ!
「いで?!」
────頭を盛大に、部屋の床に打った。
「いっで~……マジか。」
いや、『夢にうなされてベッドから床に転び落ちる』ってどれだけベタだよ?
漫画のキャラか、俺は?
……というか何の夢だっただろう?
そう思いながら、俺は
「………………え?」
右手を見ると、昨日付けられていた筈の傷が跡形も無くなくなっていた。
俺はすぐに霊圧探知を使うと、やはり思った通りに『優しく包み込む』様な霊圧を感じる。
…………………やっぱり、これは────
「────気が付いたか一護。」
部屋の窓を見ると恋次がそこにいた。
だから普通にドアから来いっつーの。
「オレと今すぐ来い、緊急事態だ。」
恋次の
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
俺が案内されたのは井上のアパートの部屋の中。
そこでは一角、弓親、ルキア、そして真っ青を通り越して自分の髪の毛以上に真っ白な顔になった冬獅郎が乱菊さんに身体を預けていた。
部屋の中の大きなテレビ(モニター?)に移っていたのは真顔の浮竹さん。
『黒崎君か。』
「どういう事だよ、浮竹さん? 一体────?」
『────いいかい? 君も心して聞いてくれ。 井上織姫と雛森副隊長が現世に向かっったんだが、二人とも行方不明状態なんだ。』
「……………………………は?」
そこから浮竹さんは色々と簡単に説明してくれた。
井上は強くなるために瀞霊廷で
そして護衛として付いていた死神たちの証言によれば『緑目をした肌白い破面』によって『拉致』、または『生死不明』の状態────
「────ふざけんな!」
「「「「「『?!』」」」」」
俺は思わず叫んでいて、周りの奴らと通信越しの浮竹さんでさえも驚かせていた。
だが気にするかそんなもの。
『
「証拠もねえのに、勝手なことを言うなよ! 俺のこの手首を見てくれ! 昨日、俺は酷いケガを負って、
そして今日の朝起きたら、跡形も無く治っていた! これは井上にしかできない事だ!
だから、井上はきっと────!」
『────そうか。 ここからはワシが変わろうか、浮竹。』
『先生…』
モニター越しの人物が浮竹さんから
『残念じゃよ、
「じいさん?」
『
もし拉致などされていたら、そのような余裕などない筈じゃ。
仮に脅迫されていたとしても、彼女には藍染の目的………“王鍵”の事を既に伝えておる。 じゃが、それよりも“藍染の元へ行くこと”を選んだ。
つまりは“自分の意思であちら側に行った”、という事。』
「ど、どういう意味だ?」
『組する陣を鞍替えする者など、他に言い方があろうか?』
『裏切り』という単語が頭に浮かんだ。
恋次もそう思ったのか、俺が反論するよりも早く言葉を出す。
「お話は分かりました、総隊長。 ではこれより六番隊副隊長
……
胸の奥が思わず温かくなる。
「恋次……」
だがそれも
『ならぬ。 藍染や破面たちの戦闘準備が整った上、こちらの事情を知っている雛森副隊長も奴らの手に渡ったとなれば瀞霊廷の守護を優先せねばならぬ。
日番谷先遣隊は全員、現時点を持って速やかに
「「「「「?!」」」」」
俺も含めて部屋の中にいた全員が、唖然とする。
じいさんが今言ったのは、つまり────
「────総隊長殿、それはつまり……
ルキアが恐らく、今みんなが思っていたことを口にして代弁する。
『………………もっと視野広く物事を見よ、朽木ルキア。』
「……恐れながら、その命令には……従いかねます、総隊長殿。」
ゴォォォォォン!
お腹に来るような、低い音と一緒に『
しかも
「というワケだテメェら、さっさと戻って来い。」
「『力ずくでも帰還させよ』と、我らは命を受けている。」
恋次とルキアが迷うのを俺は見て、決心する。
「なら、せめて……虚圏の行き方を俺に教えてくれ。 井上は、俺が迎えに行く。」
「一護……」
そう俺を見ないでくれルキア。
やっと藍染の策略やら、疑いが晴れたってのに……
「一護……すまねぇ」
謝る事はねぇよ恋次。
元々………お前には関係ねえ。
さっきの言葉、嬉しかったぜ?
『…………………………』
「頼む!
俺は出来るだけの誠意と敬意を声に出して頭を下げて、じいさんをフルネームで呼ぶ。
周りから短く息を呑む音が聞こえる。
顔も多分…………まぁ、びっくりしているだろうよ。
俺はこんな風に頼み事をするような奴じゃねぇからな。
『黒崎一護。』
「ッ! は、はい!」
長い撃沈の後に聞こえて来たじいさんの声で、俺は少し期待を持って目だけを上にあげる。
そして見たのは両目を開いて自分をじっと見ていた
『本日今この時より、お主を“死神代行”の任は一時停止じゃ。
代行証の機能も凍結。 次の命があるまで、以上を破れば『
「……………………………………」
それって、つまり………
そう考えている間に、日番谷たちは穿界門の中へと消えていった。
「………………………フゥー……」
俺は自分一人になった井上の部屋の中で深呼吸をして落ち着きを取り戻していく。
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
「よし。」
『死神代行』から外されて次の日、俺は平子たちにもらった包帯を洗ってから、アイツらが居るはずの倉庫の外に置いてきて、久しぶりに高校に登校した。
「く~ろ~さ~き~?」
そして激おこの担任の越智サンが青筋をこめかみに浮かべながら笑っていた。
「あたしはてっきり、アンタが進級したくないと思ったぞコラ? 『病院に行ってました』、なんてのもウソなんでs────?」
ガラガラガラ。
「────お久しぶりです、越智先生。」
「ほぉ~? 今度は『黒の渡辺』か? お前も病────い゛い゛い゛い゛?!」
そこで俺と同じく久しぶりに学校に来た、
無理もないか。
というか治さなかったのか?
「な、ちょ、ちょっと大丈夫なの?! 何があったの?!」
「…………………………………鉄骨が落ちてきた。」
いやお前、それは無理があるだろうが?
チャドじゃあるまいし。
「まぁたあの工事現場かよ?! 先生も抗議をあげるとするかしら?! ……なるほど、黒崎はあんたの見舞いに病院行っていた訳ね。 ま、席に座んな。」
「って良いのかよ?!」
あ、やべ。
思わず口が出た。
「良いも何も、生きてんだから良いじゃない?」
…………………………もしかして俺が間違っているのか?
俺が変なのか?
井上たちにも前、言われたし。*1
久しぶりの学校にも、心配する友人や知人は居た。
だけど、一人だけは違った。
そいつは通路を歩いていた俺に話しかけてきた。
「一護、アンタに話がある。」
イラついた
やっぱ来ちまったか。
「織姫が……いないんだ、どこにも。 アンタなら、知ってる筈だ。」
けど悪い、たつき。
お前に話しても、多分────
「────ずっと
『あっち』?
それって……
「なぁ、この間の夏から、アタシはアンタたちが変な連中と戦ってるの……アタシ────」
たつき…………
「────お前には、関係ねえよ…」
このまま馴染みに全てを打ち解けたい衝動を飲み込んで、俺は彼女を突き放すようなセリフをワザと意識して言う。
たつきが『信じられない』といった目で俺を見る。
悪いな。
でも巻き込むワケには行かねぇんだ。
ガッ!
ドン!
たつきが俺の胸倉を掴んで、近くの窓に叩き付けてから思いっきり空いていた腕を振りかぶって、俺は目を瞑る。
「ッ」
「一護ォォォ!!! 歯ァ食いしばれぇぇぇぇ!!!」
「…………………………………………………………………………?」
だがいくら待っても、予想していた鉄拳の衝撃が来なかったので目を開けると、チエが(包帯を巻いていない方の手で)
「何するんだよ、チエ?! 放せよ!」
「阿保か竜貴。」
「チ、チエ。 お前────」
ホッとしたのも束の間、チエは急に
「────さっきのままでは学校の備品が巻き添えになる。」
え。
「え?」
え。
外側と内心的に俺は呆けながら間抜けな声を出して、たつきがニヤリと笑みを浮かべたと思えば衝撃と痛みが顔(というか鼻)を襲う。
ドッ!
ドシャッ!
クラクラする頭で、床の上で大の字になっていたのに俺が気付くのは、たつきが(よく考えもせずに)腕を組みながら俺を見下ろしていたからだ。
「言っとくけど、まだ殴り足りないからね!」
「そこまでにしておけ、竜貴。」
「けどねぇ?! 一護が何度も過去に困っていたところで、何回も助けたアタシには一言も言えないのは何でだ?! お前も知っている口か、チエ?!」
俺は鼻から出る血を手で
「だ、だからお前には関係────」
ドン!
「────ブフ?!」
今度は顔面を手の上から蹴られる。
いやそれよりも
「関係あるとか無いとかは、アタシが決める事だ! いいからさっさと────!」
チエがここで俺とたつきの間に入る。
「────すまない、竜貴。」
ナデナデナデナデ。
「んな?!」
「
チエが
「な、お、あ、え?」
「行くぞ、一護。」
そのままチエはくるりと踵を返して歩き、俺も後をついていくと後ろからたつきが叫ぶ。
「弁当箱! 一年分だかんなぁぁぁぁぁぁ?!」
それに対し、チエはただ右手を静かに上げる。
そしてたつきの事が何となく気になった俺は振り向いた。
が、すぐに後悔した。
そこで見たのはいつも気丈なたつきではなく、ただ悔しそうな顔をしながら唇を嚙んで、静かに震えながら『泣いている女の子』の姿があった。
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
そのまま俺たちは校門を出て、俺は気になることを前に歩いていたチエに尋ねる。
「そういえば、お前は
「お前もか。 私は『
「「……………………………………………………………………………………………」」
「いやそれ、答えになってねぇんだけど?」
「もう少し頭を使え、この戯け。」
いやいやいやいやいや。
いつに増しても意味不明だぞオイこら。
考えていたことが顔に出ていたのか、チエがタメ息を出す。
タメ息を出したいのはこっちだぞ?
「…………『帰っていく者たちに
「……………………………………………………………え?」
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春水京楽、伊勢七緒 視点
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「♪~」
京楽お気に入りの日向ぼっこスポットである、隊舎の屋根の上で彼は寝ころびながら鼻歌を歌い、何かの紙切れを読んでいた。
「かなりご機嫌ですね、隊長?」
「ん~? そりゃあ、
伊勢が汗マークを出しながら眼鏡をかけ直す。
「ま、まぁ…………あのような総隊長の容姿は、私も含めて殆どの者が見た事が無かったと思うので。」
「ンフフフフフフ~♪ 七緒ちゃんの鉄の仮面も思わずはがれるぐらいだったからねぇ~?」
ドシィ!
伊勢がいつも持ち歩いている分厚い本を京楽の顔に叩き付ける。
「グハッ?! い、痛いじゃないの七緒ちゃ────?」
「────いいから忘れてくださいッッッ!!!」
「アッハッハッハ。」
そこで二人の頭上に、多少デフォルメ化した漫画風の吹き出しが出てきては
中ではキョロキョロと見渡す山本元柳斎に、白哉が五番隊の隊首羽織と文を彼に渡す。
そして文の内容を山本元柳斎が読み始めたと思えば、彼は次第に空気が抜けていく風船のごとく、最後には『何某ショボショボする黄色い毛皮のマスコットネズミ風』と似た立ち位置へと変わっていった。
更に彼の上に吹き出しが出ては
『わち、ちょっとよこになる。』
と言い、そのままドンヨリとした空気を出しながら隊首会を後にしようとして、何人かの隊長たち(と雀部)はオロオロする、といった場面が流れる。
さらに、この様子のまま副隊長たちが待機している部屋の中に入っては座布団を敷いて、横になろうとしたのを伊勢含む、複数の副隊長たちが目撃したので威厳もへったくれも無い哀れな姿を
…………………『ショボショボ山爺』フィギュアが
マユリ:おい貴様。 これは一体どうことかネ?
作者:えええっと、今度は何のことでしょうか?
マユリ:とぼけるなよ、何故あのジジイのフィギュアが出回るのかネ?! 私とリックンの開発した『サイキンマン』はどうしタ?!
作者:……なに勝手に作っちゃってんの?!
リカ:ふむぅ、てっきり『アンタ何やってんの?!』というかと思いましたが。