白と黒の世界は夢を見る   作:haru970

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お待たせしました、次話d────え? サブタイの元ネタが古い?

………………………ウン、フルイデスネー。


第70話 『サンダーバード、出撃せよ!』

 ___________

 

 石田雨竜 視点

 ___________

 

 滅却師の能力(チカラ)を取り戻して、三週間ちょっと。

 

 来る日も来る日も、竜弦と渡辺さん(三月)との模擬戦の毎日だった。

 心身ともに疲労しては次の日まで意識を失うことなど、ザラにあった。

 

 一つ救いがあるとすれば、渡辺さん(三月)がどういう訳かガラリと僕や竜弦との接し方を変えた。

 

 まるで僕と奴の仲を取り合うかのような………

 

『いや、考えすぎか?』とも思ったのだが、気のせいではなく竜弦も度々指摘していた。

 彼女はのらりくらりと明確な答えをせずにいたが。

 

 訳が分からない。

 

 そんな事をボーっと横たわりながら考えていると、ファスナーを開ける時と似ている音が僕と渡辺さん(三月)の耳に届く(尚、竜弦はタバコを吸いに部屋の外に出ていたので現在は不在)。

 

 カチリ。 ジジジジジジジジー。

 

「どうも~、夜分恐れ入ります~♪」

 

「まだ夕方だけどね。」

 

「そこは見逃して欲しいッス。」

 

「ほんとの事じゃん。」

 

「それでもです。」

 

 現れたのは蒲原商店の店主(浦原喜助)で、彼の言葉に渡辺さん(三月)が間髪入れずにツッコみを入れて、二人は他愛ない言葉のキャッチボールをする。

 

「さてと、アナタ(雨竜)のお父さんがいらっしゃらない間に少々、今の状況を説明しましょうか? 井上サンと雛森さんが破面によって、藍染のいる虚圏へ拉致されました。」

 

「な?!」

 

 ハ?

 

 びっくりする僕以上に渡辺さん(三月)が驚愕して、目を見開く。

 

 あんな顔は初めて見た。

 

 怪しい店主(浦原)もそう思ったのか、ポカンとした顔から何時ものおちゃらけた調子を取り戻す。

 

「…おや、三月サンもそんな顔が出来るんッスね♪ それだけでも来た甲斐があったというモノッスよ。 

 まぁ……正確には『藍染惣右介の命令を受けた虚圏の破面たちに』っスけど、『()()()()()()()()()()の黒崎サンは恐らく一人で助けに行きますでしょう。 そこで────?」

 

「────少し準備する時間をください。」

 

 怪しい店主(浦原)が喋り終わり前に、僕は状況を理解して井上さん救出の行動(準備)に移る。

 

「おや、流石ですね。 頭の回転が速い♪」

 

 やっぱり僕の気のせいじゃなかったか、この腹黒め。

 

 ニヤニヤとする腹黒闇商人(浦原喜助)を僕は無視して、部屋につながっている保管庫のモノを漁って拝借 必要なモノを借りていく。

 

 

 ___________

 

 『渡辺』三月 視点

 ___________

 

織姫(井上)と雛森ちゃん(さん)が破面に拉致されました』って一体どういうこと???

 しかも『“死神代行”()()()()()()一護(黒崎)』ですって????

 なんでさ?

 

 そう思いながら、私は軽く体の汗をお風呂場で流していた。

 

 ……いやこれ必要な事だよ?

 

 眼鏡(雨竜)も『準備に時間がかかる』ってさっき言ってたし。

 

 というかお風呂がすぐそこにあるのに、汗にべったり濡れたまま出かけるなんて私には無理。

 

「♪~」

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

「お待たせ~、スッキリしたぁ~♪」

 

「「風呂が長いよ?!/ッスよ?!」」

 

 私の髪の毛がまだホカホカと湿っている状態で風呂場から出てくると眼鏡(雨竜)と浦原の開口一番が上のそれだった。

 

「え? そうかな?」

 

『普通』だと思うけど……

 

 そう思いながら頭をかしげると眼鏡(雨竜)がため息交じりに口を開ける。

 

「相変わらず君はマイペースというか、天然というか……」

 

「ん? どったの石田さん?」

 

「いやね? アタシが言うのもなんですが、ちょっと落ち着き過ぎじゃありません?」

 

「なんでさ。」

 

 そうでもないけどね。

 正直に言ってまだショック中ダカラね?

 …………………………とあるスポドリ(DAKA〇A)じゃないよ?

 

「それに焦ったってどうにもなんないっしょ? 『急がば回れ』っていうし。」

 

 と言うか今すぐにでも虚圏(ウェコムンド)突入し(殴り込み)たい。

 だけどそれは極力避けたいわ、直接の『()舞台の活躍』は控えないと本気で何がこれから起きるか分からなくなる。

 

 井上昊とか、グランドフィッシャーとか、山本元柳斎とか、ポイちゃん(双極)とか、その他モロモロの例もあるし。

 

 いまだに『原作通り』ってのが奇跡的ね。

 

「ま、それもそうッスね。 ではでは、お二人様こちらへとご案な~い♪」

 

 眼鏡(雨竜)と共に浦原の作った『転移通路・仮』を通って、実に久しぶりの『念話』がやっと機能する。

 

 そしたら出るわ出るわ、数多の情報と報告などが一気に頭に。

 まるで長期間の休暇から帰ってきて、留守電マシンの再生ボタンを押したみたいだよ。

 

 地味に頭が痛い……

 精神的にも、物理的にも。

 

 え? 『留守電マシン』の例えが古くさいって?

 ……………………………………………

 

 (わる)ぅござんしたね?!

 こちとらいまだに2004年(Fate stay/night)が『現在()』感覚なのよ!

 気持ちが抜けきっていないのよ!

 

『おハロー、みんな元気~? 私はやっと眼鏡(雨竜)たちの訓練部屋から出てこられたよ~?』

 

 私の飛ばした念話に、他のみんなが答え始める。

 

『やっとかよ?! つーことは、今こっち(浦原商店の地下)に向かっているって事だな? オレぁもうここにトリ公(ポイちゃん)と居るからな?!』

『わかったわカリン。 ありがとうね?』

『わかりゃあ良いんだよ!』

 

 と言うか何で双極(ポイちゃん)がカリンと一緒にいるの?

 

 ……それは別に置いといて、カリンは無事に行動できたという事ね。

 よし、good(グッド)

 

『もしもし? ボクや、いま店のほうにマイと一緒に向かっとるところや。』

『オーケーよ、ツキミ。』

 

 ツキミも時間通りね。

 よしよし。

 

『あらぁ~、ひさしb────』

 

 『マイ。 後でお話がございます。』

 

 私は拘束される理由(行動できなかった原因)に、怒り全開MAX気味の言葉を送る。

 

『────Oh(オウ)。』

 

 この、ゆるふわポヤッとした子と来たらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!

 Oh(オウ)』の一言で済ませる気かぁぁぁぁぁぁ!

 私の苦労も過労も何も知らないでぇぇぇぇぇぇぇ?!

 

Oh(オウ)” じゃないよ、マイ?! 誰のせいで私が今まで身動きを取れなかったと思うのよ?! 何が、“いいわよぉ~”*1じゃ?!

『だ、だってぇ~────』

 

 そこで新たにリカの声が聞こえてくる。

 

『────あ、繋がりました。 こちらリカです。 キンキンと騒いでいるところ失礼します、まずお耳に届けたいことが一つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クルミも『井上織姫』と『雛森桃』同様に拉致されていますので、()()欠けています。』

 

『………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………なんでさ?

 

 

 

 ___________

 

 ??? 視点

 ___________

 

 空座町の夜道、死神代行証ではなく久しぶりにコンを使った死神姿の一護はチエと共に浦原商店へと足を運ばせていた。

 

 さて、これが山本元柳斎の命令に反していないかというと、『死神代行証を使っていないので』というのが一護の理由だそうだ。

 

 屁理屈以外の何でもない『言い訳』だが。

 

「なぁチエ、本当に大丈夫か?」

 

 一護は静かな決心の中でも心配から、巻かれていた包帯を次々と解いていくチエに声をかける。

 

「問題ない。 心配は無用だ、一護。」

 

 確かにパッと見た感じでは傷は跡も見えないし、動きも学校でしていた“ケガしたフリ”とは違ってしっかりとした足取りだった。

 

「(けどなんだろうな……『本調子じゃない』ってのが何となくわかるっつーか……)」

 

 浦原商店の外では、浦原本人はまるで上記の二人が来ることを予想していたかのように店の前でキセルを楽しんでいた。

 

「いらっしゃい、黒崎サンにチエさん。 お店は閉店していますが、どうぞ中へ。」

 

「……俺らが来るのを知っていたのか?」

 

 一護の質問に浦原はいつもの笑み(営業スマイル)を浮かべる。

 

「いくつかアナタの行動パターンを想定しただけですよ。 今回のは()()()()()同様に、『アタシ(浦原)が虚圏に行ける方法を知っているかも知れない』という奴で、その考えはご名答っス。 準備は既にできていますよ?」

 

 お店の中へ三人が入っていき、ここで一護が問いを更に掛ける。

 

「アンタ、意外と手際が良いんだな?」

 

「……アタシは常にあれこれ想定する(タチ)ですから。 

 それに実はと言うと、井上さんの能力が藍染の目にとどまって狙われるのを防ごうとしたのが…………

 まぁ…()()()私情が入ってしまって行動が遅くなったのが今回、裏目に出ただけッス。」

 

「良いのか浦原さん? 『俺を手伝う』という事は、少しだけあっち(尸魂界)に認められたのが────」

 

「────アタシは彼らからすれば『闇商人』らしいッスから、それぐらい今更ですよ。」

 

 一護たちが地下に着くと────

 

「あのぉ~? 足がシビレ────」

 「────だまらっしゃいマイ! アンタのせいでどれだけ苦労したのかわかってんの?!」

「でもでもぉ~、つたえ────」

 「────SHUT UP AND LISTEN TO ME, OKAY(黙って私のいう事を聞け、オーケー)?!」

 

「あー、始まったよ。 本────『三月』の口うるさい説教が。」

「ピッ。」

「まぁ…口が酸っぱくなるまで言うのが『説教』らしいですから、大河(藤姉)氏によると。 ズビビビー。」

「これってあれなん? 『敢えてツッコまへんほうがええ案件』なん? なぁ?」

 

 ────カオスが待ち受けていた。

 

 マイは困りながら三月に正座を強制させられて、カリン(&肩の上のポイちゃん)はウンザリしていた。

 リカは巨大な『ぺプラ』のボトルを手に持っていて、ツキミは迷っていた。

 プレラーリ家、(ほとんど)総動員である。

 

 しかも全員が何らかの装備(?) をしていた、あるいは様子がいつもと違った。

 

 成人のマイの服装はいまだに『アパートの管理人』っぽかったが、布で覆われた巨大な筒を背負っていた。 

 

 スリムなカリンはいつもの赤い槍を肩に置いていたが、服装がいつも以上に動きやすいものとなっていた(ジーンズの半袖短パン、またはレザー系にブーツのパンクスタイル)。

 

 他の三月によく似た者たちは以前見た何処か(穂群原)の制服を着ていたが、多少のバリエーションが一人一人にあった。

 

 八重歯(&関西弁)が目立つツキミは右腕を損傷したのか、包帯を拳から二の腕まで巻いていた。

 

 眼鏡&寝起きぼさぼさ風の髪をしたリカはボトルからぺプラをグビグビと飲んでいて、リュックと何か杖のようなものが布にまかれたものを背負っていた(なおポイちゃんにポテトチップスをあげていた)。

 

「????????」

 

 この場面を見てただ?マークを出す一護に、聞き慣れた声が近くから聞こえてくる。

 

「いつも以上に間抜け顔だな、黒崎?」

 

 それは近くの岩の上に座っていた雨竜だった。

 

「い、石田? なんでお前がここに?」

 

「茶渡くんと同じだよ。」

 

「チャド?」

 

 一護はもう一度周りを見ると、確かに岩陰から出てきた茶渡がリカの近くまで歩いていた。

 

「俺もぺプラを少しもらっていいか?」

 

「はい、どうぞ。」

 

 そのまま自分が飲んでいたボトルを茶渡にリカが渡そうとする。

 

「……出来る事なら、お前が飲んでいるのとは違うのが欲しい。」

 

「ん~? ………………サドッツ(茶渡)、もしかして『間接キッス』と思って照れています?」

 

「…………………………………………………いや?」

 

「今の間、ふっつう~に気になりますねぇ~? フフフフフフフフフフフ♪」

 

 躊躇する茶渡にリカがいたずらっぽく笑う。

 

「「……????」」

 

 一護は何も言わずに、同じく困惑した顔で肩をすくめる雨竜を見る。

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

 浦原が虚圏への門を開けている間、一護はシンプルな質問をプレラーリ家にしていた。

『なぜここに皆がいるのか?』と。

 

 そして答えを得た一護は────

 

「────つまりは……なんだ? ()()()()で、井上()()()助けに行くってか?」

 

「「「「「うん/ええ~♪/そうですよ/ああ/せやでー。」」」」」

 

 三月、マイ、リカ、カリン、そしてツキミの各々が一護の簡易化された復唱に返事をする。

 少し離れている場所では、茶渡が(寝ていたポイちゃんをカリンから受け取っていて)チエに話しかけていた。

 

「……渡辺家、総動員か。 すごいな、チエの家族は。」

 

 横目で一護が彼女を見る。

 

「血は繋がっていないがな。」

 

「え?」

 

 だが彼女(チエ)は顔色一つ変えずにそのまま浦原の開けた宙の穴の方向へと歩き出す。

 

 宙の穴の名称は『黒腔(ガルガンタ)』。 (ホロウ)破面(アランカル)たちが『現世』と『虚圏』を行き来する際に開ける『次元の壁の穴』────

 

「────中は断界(だんがい)ように、『地面』や『壁』などの固定物はありません。 霊子の乱気流が渦巻いているだけです。 

 ですので皆サンが霊子で足場を作って、()()()()方向にひたすら進んで行けば虚圏の筈です。」

 

「おい浦原さん、いま『虚圏()()』って言ったよな?」

 

「アッハッハッハ♪」

 

「……………………………?」

 

 一護が浦原の説明にツッコんでいる間、何かに気付いたチエはテクテクと近くの岩の裏側へと移動する。

 

『うわ?! バレた?! 逃げるぞ!』

『来た来た来た!』

『逃げるってどこへだよ?!』

 

『何をしている、お前たち?』 

 

『『『あ、いえ。 俺/僕/アタシたちにお構いなく。』』』

 

 チエにこたえる声は、その場にいた一護、茶渡、そして雨竜でさえも聞き覚えのある声が返ってきた。

 

『良いから出て来い────』

 

『『『────どわぁぁぁぁぁぁ?!』』』

 

 そこで文字通り、岩の裏から啓吾(けいご)水色(みずいろ)、そして竜貴(たつき)の三人が一護たちの前に投げ出される。

 

「ってお前ら?! な、なんでここに…てか俺のこと見えるのかよ?!」

 

「い、いや~……一護の様子がおかしかったと思ったらさ? 夜中にどっか行く有沢の後を付けた。 いろいろ見えてきたのはちょっと前からだ。」

 

「いやそれって、いくらなんでも見苦しいよケイゴ(啓吾)? 僕も彼と同じ時期ぐらいかな?」

 

「ていうか、アンタら二人が夜中にウロウロ一護ン()の周りを歩いていたんでしょうが?! なに全部、アタシの所為にしようとする訳?!」

 

「……要するに三人は『黒崎の事が心配だった』という事か。」

 

「一護……」

 

 雨竜が眼鏡をかけ直し、茶渡が一護を意味ありげに視線を送る。

 

「え、いや……でも────うお?!」

 

 カリンが急に一護の頭を掴んで無理やり下げさせる。

 

「ったく、ウダウダしてんじゃねぇよ! こういう時は『スマン』の一言で良いんだよ! 学校の事はチャドの野郎から聞いたぜ?!」

 

「いや、だから俺は『茶渡(さど)』────」

 

 一護が若干赤くなって、カリンの手を振り払って叫び返す。

 

「────うっせぇよ! 知ってんだよオラァ?!

 

「ちなみにアレ(一護)は言いたいことを先に他人に言われて照れているだけだから気にしないで♪」

 

そこ!  三月テメェ! バラしてんじゃねぇぇぇぇぇぇ!

 

「アッハッハッハ。」

 

「……次回は本気(マジ)で海に突き落とす。」

 

「え。」

 

 啓吾、水色、竜貴の三人に愉快そうにニコニコしていたところで固まる三月の説明(通訳)に一護がさらに赤くなって彼女を脅す。

 

「ふぅ~ん、小さい方の渡辺さんの地が『ソレ』なんだ。」

 

「んな?! ち、小さい………小島(水色)だって背は小さいくせに……154㎝で私より大きいけど……

 

 水色の悪気の無い(?)言葉に、三月が明らかなショックを受ける。

 

「な、なんか………眼鏡の無い、小さい渡辺って……こうやってよく見ると、何気にカワイイな………」

 

「え。」

 

 眼鏡が壊れた為に素顔になり、そして動きやすくなる為に長い髪を束ねてからバレッタで上げている三月を、浅野がポーっと熱が籠った目で見る。

 

「そうなんだよ! アタシも昔っからそう言ってんのに、この子ったら『地味』になぜか固執するんだ! 髪型も今までのおさげじゃなくて、今みたいに動きやすく上げただけでも反則的に似合うってのに。」

 

 余談だが彼女の服装は以前、雨竜によって空座総合病院に連れて来られた時に来ていた空座一校の制服だった*2(ジャージは保険の為、体操服とは別にカバンの中に持ち歩いていた)。

 

「ちょっと何よ、浅野さん?」

 

「………………………」

 

 浅野は答えずに次にマイを見て────

 

 「おっぱい。」

 

 ────目を見開いて興奮しながら、無意識に左手を振っていた。

 

 正に顔文字の ( ゚_゚)o彡゚ 状態である。

 

 バシィン!

 

「アホか浅野ぉぉぉぉぉ?!」

 

 ツキミに手渡されたハリセンで、竜貴は思いっきり浅野の頭を(はた)いていた。

 

「「お、おおう?」」

 

 何を言ったら良いのかわからない一護と雨竜が意味不明な声を出す。

 

ほら! 何ボサッとしてんのよあんた達! 早く織姫を迎えに行けよオラァァァ?!

 

「「「「「ハ、ハイィィィィィ!」」」」」

 

 今まで(少なくとも一護たちが)見た事のない、ブチギレ状態の竜貴に気圧されて彼ら彼女らが一斉に『黒腔(ガルガンタ)』の中へと飛び込む。

 

「ったく、ドイツもコイツもッ!」

 

「…………アイツも?」

 

 ギッ!

 

 茶々を入れる浦原を竜貴が殺気とイラつきを籠った目でそのまま彼をにらんで見事、(かしこ)ませる。

 

「(ななななな何気に彼女、キレた夜一サンに似ていますねぇ~……)」

 

 竜貴の殺気立つ険しい目と上がった髪の毛、そして『フゥフゥ』とした荒い息遣いはどことなく怒り狂う猫そのものだった。

*1
65話より

*2
55話より




浅野:この地下室、何気にでけぇな?

水色:『秘密基地』を連想するね? ほら、子供の頃の奴さ。 ジィー

たつき:なんでアタシをそこでみんだよ、水色?

水色:いや有沢っていまだにこういうの持ってそうだからさ。

たつき:……アタシがガキっぽいって言いたいのか? あ?

浦原:小野瀬川にありましたよネ、確か?

たつき:なんでアンタが知ってのよ?

浦原:乾パン、美味しかったです♪

たつき:ああああああああああ?! 食ったの、アンタかぁぁぁぁぁぁぁ?!

浅野/水色:(ガチの『秘密基地』っぽいじゃん……)
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