………………………ウン、フルイデスネー。
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石田雨竜 視点
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滅却師の
来る日も来る日も、竜弦と
心身ともに疲労しては次の日まで意識を失うことなど、ザラにあった。
一つ救いがあるとすれば、
まるで僕と奴の仲を取り合うかのような………
『いや、考えすぎか?』とも思ったのだが、気のせいではなく竜弦も度々指摘していた。
彼女はのらりくらりと明確な答えをせずにいたが。
訳が分からない。
そんな事をボーっと横たわりながら考えていると、ファスナーを開ける時と似ている音が僕と
カチリ。 ジジジジジジジジー。
「どうも~、夜分恐れ入ります~♪」
「まだ夕方だけどね。」
「そこは見逃して欲しいッス。」
「ほんとの事じゃん。」
「それでもです。」
現れたのは
「さてと、
「な?!」
「ハ?」
びっくりする僕以上に
あんな顔は初めて見た。
「…おや、三月サンもそんな顔が出来るんッスね♪ それだけでも来た甲斐があったというモノッスよ。
まぁ……正確には『藍染惣右介の命令を受けた虚圏の破面たちに』っスけど、『
「────少し準備する時間をください。」
「おや、流石ですね。 頭の回転が速い♪」
やっぱり僕の気のせいじゃなかったか、この腹黒め。
ニヤニヤとする
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『渡辺』三月 視点
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『
しかも『“死神代行”
なんでさ?
そう思いながら、私は軽く体の汗をお風呂場で流していた。
……いやこれ必要な事だよ?
というかお風呂がすぐそこにあるのに、汗にべったり濡れたまま出かけるなんて私には無理。
「♪~」
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
「お待たせ~、スッキリしたぁ~♪」
「「風呂が長いよ?!/ッスよ?!」」
私の髪の毛がまだホカホカと湿っている状態で風呂場から出てくると
「え? そうかな?」
『普通』だと思うけど……
そう思いながら頭をかしげると
「相変わらず君はマイペースというか、天然というか……」
「ん? どったの石田さん?」
「いやね? アタシが言うのもなんですが、ちょっと落ち着き過ぎじゃありません?」
「なんでさ。」
そうでもないけどね。
正直に言ってまだショック中ダカラね?
…………………………
「それに焦ったってどうにもなんないっしょ? 『急がば回れ』っていうし。」
と言うか今すぐにでも
だけどそれは極力避けたいわ、直接の『
井上昊とか、グランドフィッシャーとか、山本元柳斎とか、
いまだに『原作通り』ってのが奇跡的ね。
「ま、それもそうッスね。 ではでは、お二人様こちらへとご案な~い♪」
そしたら出るわ出るわ、数多の情報と報告などが一気に頭に。
まるで長期間の休暇から帰ってきて、留守電マシンの再生ボタンを押したみたいだよ。
地味に頭が痛い……
精神的にも、物理的にも。
え? 『留守電マシン』の例えが古くさいって?
……………………………………………
こちとらいまだに
気持ちが抜けきっていないのよ!
『おハロー、みんな元気~? 私はやっと
私の飛ばした念話に、他のみんなが答え始める。
『やっとかよ?! つーことは、今
『わかったわカリン。 ありがとうね?』
『わかりゃあ良いんだよ!』
と言うか何で
……それは別に置いといて、カリンは無事に行動できたという事ね。
よし、
『もしもし? ボクや、いま店のほうにマイと一緒に向かっとるところや。』
『オーケーよ、ツキミ。』
ツキミも時間通りね。
よしよし。
『あらぁ~、ひさしb────』
『マイ。 後でお話がございます。』
私は
『────
この、ゆるふわポヤッとした子と来たらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!
『
私の苦労も過労も何も知らないでぇぇぇぇぇぇぇ?!
『“
『だ、だってぇ~────』
そこで新たにリカの声が聞こえてくる。
『────あ、繋がりました。 こちらリカです。 キンキンと騒いでいるところ失礼します、まずお耳に届けたいことが一つ。
クルミも『井上織姫』と『雛森桃』同様に拉致されていますので、
『………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………なんでさ?』
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??? 視点
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空座町の夜道、死神代行証ではなく久しぶりにコンを使った死神姿の一護はチエと共に浦原商店へと足を運ばせていた。
さて、これが山本元柳斎の命令に反していないかというと、『死神代行証を使っていないので』というのが一護の理由だそうだ。
屁理屈以外の何でもない『言い訳』だが。
「なぁチエ、本当に大丈夫か?」
一護は静かな決心の中でも心配から、巻かれていた包帯を次々と解いていくチエに声をかける。
「問題ない。 心配は無用だ、一護。」
確かにパッと見た感じでは傷は跡も見えないし、動きも学校でしていた“ケガしたフリ”とは違ってしっかりとした足取りだった。
「(けどなんだろうな……『本調子じゃない』ってのが何となくわかるっつーか……)」
浦原商店の外では、浦原本人はまるで上記の二人が来ることを予想していたかのように店の前でキセルを楽しんでいた。
「いらっしゃい、黒崎サンにチエさん。 お店は閉店していますが、どうぞ中へ。」
「……俺らが来るのを知っていたのか?」
一護の質問に浦原は
「いくつかアナタの行動パターンを想定しただけですよ。 今回のは
お店の中へ三人が入っていき、ここで一護が問いを更に掛ける。
「アンタ、意外と手際が良いんだな?」
「……アタシは常にあれこれ想定する
それに実はと言うと、井上さんの能力が藍染の目にとどまって狙われるのを防ごうとしたのが…………
まぁ…
「良いのか浦原さん? 『俺を手伝う』という事は、少しだけ
「────アタシは彼らからすれば『闇商人』らしいッスから、それぐらい今更ですよ。」
一護たちが地下に着くと────
「あのぉ~? 足がシビレ────」
「────だまらっしゃいマイ! アンタのせいでどれだけ苦労したのかわかってんの?!」
「でもでもぉ~、つたえ────」
「────
「あー、始まったよ。 本────『三月』の口うるさい説教が。」
「ピッ。」
「まぁ…口が酸っぱくなるまで言うのが『説教』らしいですから、
「これってあれなん? 『敢えてツッコまへんほうがええ案件』なん? なぁ?」
────カオスが待ち受けていた。
マイは困りながら三月に正座を強制させられて、カリン(&肩の上のポイちゃん)はウンザリしていた。
リカは巨大な『ぺプラ』のボトルを手に持っていて、ツキミは迷っていた。
プレラーリ家、(ほとんど)総動員である。
しかも全員が何らかの装備(?) をしていた、あるいは様子がいつもと違った。
成人のマイの服装はいまだに『アパートの管理人』っぽかったが、布で覆われた巨大な筒を背負っていた。
スリムなカリンはいつもの赤い槍を肩に置いていたが、服装がいつも以上に動きやすいものとなっていた(ジーンズの半袖短パン、またはレザー系にブーツのパンクスタイル)。
他の三月によく似た者たちは以前見た
八重歯(&関西弁)が目立つツキミは右腕を損傷したのか、包帯を拳から二の腕まで巻いていた。
眼鏡&寝起きぼさぼさ風の髪をしたリカはボトルからぺプラをグビグビと飲んでいて、リュックと何か杖のようなものが布にまかれたものを背負っていた(なおポイちゃんにポテトチップスをあげていた)。
「????????」
この場面を見てただ?マークを出す一護に、聞き慣れた声が近くから聞こえてくる。
「いつも以上に間抜け顔だな、黒崎?」
それは近くの岩の上に座っていた雨竜だった。
「い、石田? なんでお前がここに?」
「茶渡くんと同じだよ。」
「チャド?」
一護はもう一度周りを見ると、確かに岩陰から出てきた茶渡がリカの近くまで歩いていた。
「俺もぺプラを少しもらっていいか?」
「はい、どうぞ。」
そのまま自分が飲んでいたボトルを茶渡にリカが渡そうとする。
「……出来る事なら、お前が飲んでいるのとは違うのが欲しい。」
「ん~? ………………
「…………………………………………………いや?」
「今の間、ふっつう~に気になりますねぇ~? フフフフフフフフフフフ♪」
躊躇する茶渡にリカがいたずらっぽく笑う。
「「……????」」
一護は何も言わずに、同じく困惑した顔で肩をすくめる雨竜を見る。
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
浦原が虚圏への門を開けている間、一護はシンプルな質問をプレラーリ家にしていた。
『なぜここに皆がいるのか?』と。
そして答えを得た一護は────
「────つまりは……なんだ?
「「「「「うん/ええ~♪/そうですよ/ああ/せやでー。」」」」」
三月、マイ、リカ、カリン、そしてツキミの各々が一護の簡易化された復唱に返事をする。
少し離れている場所では、茶渡が(寝ていたポイちゃんをカリンから受け取っていて)チエに話しかけていた。
「……渡辺家、総動員か。 すごいな、チエの家族は。」
横目で一護が彼女を見る。
「血は繋がっていないがな。」
「え?」
だが
宙の穴の名称は『
「────中は
ですので皆サンが霊子で足場を作って、
「おい浦原さん、いま『虚圏
「アッハッハッハ♪」
「……………………………?」
一護が浦原の説明にツッコんでいる間、何かに気付いたチエはテクテクと近くの岩の裏側へと移動する。
『うわ?! バレた?! 逃げるぞ!』
『来た来た来た!』
『逃げるってどこへだよ?!』
『何をしている、お前たち?』
『『『あ、いえ。 俺/僕/アタシたちにお構いなく。』』』
チエにこたえる声は、その場にいた一護、茶渡、そして雨竜でさえも聞き覚えのある声が返ってきた。
『良いから出て来い────』
『『『────どわぁぁぁぁぁぁ?!』』』
そこで文字通り、岩の裏から
「ってお前ら?! な、なんでここに…てか俺のこと見えるのかよ?!」
「い、いや~……一護の様子がおかしかったと思ったらさ? 夜中にどっか行く有沢の後を付けた。 いろいろ見えてきたのはちょっと前からだ。」
「いやそれって、いくらなんでも見苦しいよ
「ていうか、アンタら二人が夜中にウロウロ一護ン
「……要するに三人は『黒崎の事が心配だった』という事か。」
「一護……」
雨竜が眼鏡をかけ直し、茶渡が一護を意味ありげに視線を送る。
「え、いや……でも────うお?!」
カリンが急に一護の頭を掴んで無理やり下げさせる。
「ったく、ウダウダしてんじゃねぇよ! こういう時は『スマン』の一言で良いんだよ! 学校の事はチャドの野郎から聞いたぜ?!」
「いや、だから俺は『
一護が若干赤くなって、カリンの手を振り払って叫び返す。
「────うっせぇよ! 知ってんだよオラァ?!」
「ちなみに
「そこ! 三月テメェ! バラしてんじゃねぇぇぇぇぇぇ!」
「アッハッハッハ。」
「……次回は
「え。」
啓吾、水色、竜貴の三人に愉快そうにニコニコしていたところで固まる三月の
「ふぅ~ん、小さい方の渡辺さんの地が『ソレ』なんだ。」
「んな?! ち、小さい………
水色の悪気の無い(?)言葉に、三月が明らかなショックを受ける。
「な、なんか………眼鏡の無い、小さい渡辺って……こうやってよく見ると、何気にカワイイな………」
「え。」
眼鏡が壊れた為に素顔になり、そして動きやすくなる為に長い髪を束ねてからバレッタで上げている三月を、浅野がポーっと熱が籠った目で見る。
「そうなんだよ! アタシも昔っからそう言ってんのに、この子ったら『地味』になぜか固執するんだ! 髪型も今までのおさげじゃなくて、今みたいに動きやすく上げただけでも反則的に似合うってのに。」
余談だが彼女の服装は以前、雨竜によって空座総合病院に連れて来られた時に来ていた空座一校の制服だった*2(ジャージは保険の為、体操服とは別にカバンの中に持ち歩いていた)。
「ちょっと何よ、浅野さん?」
「………………………」
浅野は答えずに次にマイを見て────
「おっぱい。」
────目を見開いて興奮しながら、無意識に左手を振っていた。
正に顔文字の ( ゚_゚)o彡゚ 状態である。
バシィン!
「アホか浅野ぉぉぉぉぉ?!」
ツキミに手渡されたハリセンで、竜貴は思いっきり浅野の頭を
「「お、おおう?」」
何を言ったら良いのかわからない一護と雨竜が意味不明な声を出す。
「ほら! 何ボサッとしてんのよあんた達! 早く織姫を迎えに行けよオラァァァ?!」
「「「「「ハ、ハイィィィィィ!」」」」」
今まで(少なくとも一護たちが)見た事のない、ブチギレ状態の竜貴に気圧されて彼ら彼女らが一斉に『
「ったく、ドイツもコイツもッ!」
「…………アイツも?」
ギッ!
茶々を入れる浦原を竜貴が殺気とイラつきを籠った目でそのまま彼をにらんで見事、
「(ななななな何気に彼女、キレた夜一サンに似ていますねぇ~……)」
竜貴の殺気立つ険しい目と上がった髪の毛、そして『フゥフゥ』とした荒い息遣いはどことなく怒り狂う猫そのものだった。
浅野:この地下室、何気にでけぇな?
水色:『秘密基地』を連想するね? ほら、子供の頃の奴さ。 ジィー
たつき:なんでアタシをそこでみんだよ、水色?
水色:いや有沢っていまだにこういうの持ってそうだからさ。
たつき:……アタシがガキっぽいって言いたいのか? あ?
浦原:小野瀬川にありましたよネ、確か?
たつき:なんでアンタが知ってのよ?
浦原:乾パン、美味しかったです♪
たつき:ああああああああああ?! 食ったの、アンタかぁぁぁぁぁぁぁ?!
浅野/水色:(ガチの『秘密基地』っぽいじゃん……)