白と黒の世界は夢を見る   作:haru970

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大変お待たせしました、次話です!

まさかパソコンの一部分がイカれるとは予想していなかったです、申し訳ありません……

急遽初のスマホ投稿です……(汗汗汗汗汗


第72話 『魔力補給』と『パス』

 ___________

 

 ??? 視点

 ___________

 

 とある白い砂漠のような場所に、ポツリと周りの景色にそぐわない階段に場面が移る。

 

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!

 

 そして段々と音量が大きくなる地鳴りと共に、階段のそばにある砂がまるでアリ地獄のようにべっこりとへこんで、階段から数多の砂が爆風で吐き出される。

 

 階段の中から転がり出る一護たちと一緒に。

 

「「「ぶはああああああ?!」」」

 

 一護、茶渡、雨竜の口から砂が滝のように吐き出される。

 

「「「ブフゥゥゥゥ?! 最ッ! 悪ゥー!」」」

 

 三月、リカ、ツキミが砂まみれになったことに文句を言う。

 

「ペッ! ペッ!

 

 カリンは口の中に入った砂を吐き捨てる。

 

「ケホッ……あらあらぁ~、これならタオルか何か持ってくれば良かったわぁ~。」

 

 マイは砂まみれになっていながらも『母性』からかズレたことを言う。

 

「こちらにございます。」

「「「「「ありがとう~/すまない/すまねぇ/感謝します/サンキュー/感謝する。」」」」」

 

 ハッシュヴァルトが人数分のタオルを配り、ほかの皆が彼に感謝しながら砂を取り払う。

 

「「「「「「「…………………………………」」」」」」」

 

 数秒後に皆の動きが同時にピタリと止まり、全員がハッシュヴァルトに視線を向けた。

 気にせずに自分の体から砂を取るチエ以外の全員が。

 

「??? いかがなさいましたか?」

 

 学校で見せる、何時もの愛想笑いが無表情へと変わっていたハッシュヴァルトが?マークを出しながら頭をかしげる。

 

「「「て、テメェは?!/君は?!/お前は────?」」」

 

 一護、雨竜、茶渡が何かを言う前にマイが彼らの言葉を遮る。

 

「何時もありがとうねぇ~。」

 

 「「何でここに居るの?」」

 

「あ? 別にいいじゃねぇか?」

 

 三月とツキミが同時にごもっともなことを言い、カリンがあっけらかんとした態度を示す。

 

「これは『予想(原作)外』ですねぇー。」

 

「少なくとも敵じゃねぇだけマシだろうが、リカ?」

 

「カリンが今言ったこともごもっともなんですけどぉ……」

 

 リカも驚いたのかどうか、いつもの動じない口調でコメントをする。

 

「てかハッシュ()()()、お前はここ(虚圏)に居て大丈夫なのかよ?!」

 

 「ハッシュ()()()()です。」

 

 一護の言い間違え(名覚えの悪さ)にハッシュポテトヴァルトが無表情ながらも名前を言い直す。

 

「……君の服装のそれは、『滅却師』か何かへの当て付けかい?」

 

 雨竜が険しい視線とともに、ハッシュヴァルトが着ていた滅却師風の軍服と背負った盾、そして腰に差した鞘の中にある両刃の剣を睨む。

 

 今の雨竜の見た目(中世風)装備(遠距離型)とは対照的だった。

 

「なるほど。 情報(ダーテン)にあった通り、君は『石田宗弦』を師としていたのか。

 

 

 

 

 

 どうりで()()なモノを彼のように未だ使うワケだ。」

 

 雨竜はこの最後の言葉に弓矢をハッシュヴァルトに向け、ハッシュヴァルトも両刃の剣を抜く体勢に入る。

 

「先生の悪口はこの僕が許さん! 撤回しろ!」

 

「あの老いぼれを、そこまでそんk────」

 

 バシシィン!

 

「「今は争っている場合じゃないでしょうがぁぁぁぁ?!/やろがぁぁぁぁ?!」」

 

 三月とツキミが同時にハッシュヴァルトと雨竜の両名の頭を後ろからハリセンで思いっきり叩く。

 

 ドシャア!

 

「「ブッ?!」」

 

 どれ程のキツさかというと、体格差のある筈の男性二人が前のめりに倒れ、そのまま顔面が地面の砂に叩きつけられる程である。

 

「な、何をする渡辺(三月)さん?! こいつは────!」

「そうです、これは姫様を思ってのこうd────!」

 

 「二人とも黙らっしゃい。」

 

「「ハイ。」」

 

 ハリセンを片手に腕を組んで、青筋を頭に浮かべた三月が雨竜とハッシュヴァルトの二人に有無を言わさずの不機嫌な雰囲気を出し、男子二人が気圧される。

 

「一護……『ミーちゃん(三月)』って怒ると、あんな風になるのか?」

 

 茶渡がヒソヒソと、子供の頃からの付き合いがある一護に尋ねる。

 

アイツ(三月)のマジギレはあんな(もん)じゃねぇ……もっと怖えよ。」

 

「え。 『アレ』よりもか?」

 

「ああ。」

 

 思わず正座をする雨竜とハッシュヴァルトを見て茶渡は三月をなるべく怒らせないよう、彼は自分に誓った。

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

 上記の出来事から数分後、ハッシュヴァルトは(三月の()()もあって)渋々と自身の素性を簡単に説明した。

 自身が雨竜と同じように『滅却師』であり、長い間『現世』や『尸魂界』とは別に隔離された場所で育ったことも。

 

 そして自分は雨竜の師匠である、『石田宗弦』とも顔見知りで、ほかの滅却師たちとは意見が違ったので他の者たちと仲違(なかたが)いをし、『追放』されたという事も。

 

 このことに雨竜が少なくないショックを受けながらも、自前の冷静さを保って話を自分なりに分析する。

 

「────そして私は『姫』の護衛を任された身ですので、別の移動手段を使い────」

 

「────なぁ、えっと『ハッシュ』? ちょっと聞いていいか?」

 

「「「「(一護が更に名を短縮したぁ────?!)」」」」

 

「────今の話を聞いて思ったんだけど、何でお前は『()()』の事を『()』って呼ぶんだ?」

 

 一護が三月を指さす。

 

「『コレ』呼ばわりすんなし。」

 

「もしお前の話が本当なら、『現世』に来たのは結構最近の筈だろ? 石田の先生が亡くなったのはかなり前の事みてぇだし。」

 

「(お、頭の回転が意外なところで早いわね一護。)」

 

 密かに感心して、一護に無視されたことを流す三月。

 

「何故と問われましても……それは私()()頭領(とうりょう)が彼女に()()()()からです。」

 

 雨竜がここでピクリと反応する。

 

「えっと、ハッシュヴァルトくん? 『()()()()』とは一体どういうことだ?」

 

「ですから文字通りに姫様が────」

 

「だから『姫』呼びヤメロ。」

 

「────頭領(とうりょう)()()()のです。 そして現在の我々は、強者である彼女()()に従っているだけに過ぎません。

 

「「「……………………………」」」

 

「ウ……ウハハハハハハハ~~~~~~。」

 

 一護、茶渡、雨竜の三人から向けられた視線に、三月は目を泳がして乾いた笑いを出す。

 

「……へぇ~? 三月、お前マジで貴族だったんだな?」

 

「グッ……(多少とはいえ、ある程度本当のことだから『NO(ノー)!』と言えないのが痛い……)」

 

 何時もとは違う立場になったことに一護がニヤニヤと三月を茶化す。

 

「なるほど……じゃあ、()()()()()()が君たちの新たなリーダーという事で良いんだね?」

 

「我々()()()の頭領は────」

 

「────この僕が『滅却師』だ。 君たちが『同じ』だと認めたくないね。」

 

「たかが旧世代の装備を進化させただけで────!」

 

「────だぁぁぁぁぁ?! だから! 何で貴方たち二人はそうもケンカ腰なの?!」

 

 雨竜とハッシュヴァルトの間にまたもピリピリとした一触即発の雰囲気になり、三月が焦る。

 

『原作』で後の出来事を知っている者であればこの二人の因縁は想像できるかもしれないが……

 今はその話の詳細を省くとしよう。

 

「……フン。」

「ハッシュヴァルト君、君は今僕を鼻で笑ったかい?」

「チッ。」

 

 「なに、互いを嫌悪する理由があるワケ?」

 

 三月がスッとハリセンを持ち上げる。

 

「「滅相もございません/ない。」」

 

 ここで黙っていたチエがようやく口をはさむ。

 

「……とりあえず、ハッシュヴァルトは我々の味方と認識して良いのだな?」

 

「勿論です、陛下。 命とあれば、自身の身も投げ出しましょう。」

 

「そうか。」

 

「「「(チエ/チエさん/チーちゃんが『陛下』って……)」」」

 

 一護、雨竜、茶渡がチエとハッシュヴァルトのやり取りを見て更に色々と察する。

 

「それより、虚圏は初めてでしょうか? せんえつながら、私がこの場所の説明をいたしますが?」

 

『ふむ、やるなハッシュヴァルト。』

『いや、これってどっちかというとチーちゃん寄りの天然だからね?』

『そうか?』

『そうよ。』

 

 そこから黙り込む皆(+外では聞こえない念話を飛ばしあうチエと三月)を肯定と取ったのか、ハッシュヴァルトが虚圏の事を話す。

 

虚圏(ウェコムンド)』。 その名から察せる通り虚が住処とする世界であり、地形と物質のほとんどが『砂』で出来た砂漠。

 だが『砂の形だけ』という訳でもなく、霊力を工夫すればこの砂を石英(せきえい)のような物質に変える事も出来、さらに上手く出来れば建物なども建造できる。

 

 まれに強い霊圧をもった虚達などの戦いの余波で木や岩に似たものなども出来るが、それもすべてはただ形が似ただけの石英である。

 

 ただし、不思議なことに霊力操作が巧みな(上手い)者はこの同じ『砂』から『水』などのモノに変質さえ出来てしまう。

 

「────そう聞き及んでいます。」

 

「(それって『なんでもアリ粘土』みたいね。)」

 

 ハッシュヴァルトの説明が終わり、三月が最初に思ったことがそれだった。

 

「なんか……そう聞いても、周りを見ると()()()ところだな。」

 

 一護は周りを見て、思ったことをそのまま口に出しながら夜空に浮かぶ月を見る。

 

「(けど、()()でも『月』はちゃんとあるんだな。)」

 

「お、おい一護に石田にプレ(なべ)家たち────!」

 

「「「「一緒くたにするな/しないで欲しいです。/しないでくれる?」」」」

 

 何かに驚き、『プレラーリ』と『渡辺』を合体する茶渡に対してチエ、リカ、三月が口をはさむが、茶渡は言葉を続けながら指をさす。

 

「先ほどの『プレ辺家』には私も入っているのでしょうか?」

「入っているワケ無いやろが。」

 

 ハッシュヴァルトの疑問にツキミが『ビシッ!』と手を上げながらツッコみ、彼の周りの空気がどことなく重くなった。

 

 様な気がツキミにはした。

 

「────『アレ』を見ろ!」

 

 茶渡が『アレ』と言い、見ていた方向には巨大な建造物が建っていた。

 

 それは視野の中に入っている部分だけでも、空座町のどの高層ビルなどよりも大きく、距離感がおかしくなっても不思議ではないほどな物だった。

 

「…………」

 

「(あそこが『虚夜宮』ね……ならあの中に織姫ちゃんたちがいる筈────)」

 

 チエが静かに目の前の建物を見ている間、三月は念話をクルミ宛てに飛ばし始める。

 

『もっしもしー? クルミー? 生きているなら返事し────?』

 

『────え?! 何これ?! 頭の中に声が聞こえる?! こ、これが“電波受信”??? すごぉ~い!』

 

「『………………………………ナニコレ?」』

 

 三月は思わず脳内と同時に思ったことを口にも出し、周りにいた一護たちは彼女がてっきり『虚夜宮』に対して言った事と取ったことが幸いだった。

 

 でなければ今の彼女の表情と急に言ったことは『変人』以外、何でもなかった。

 

「(クルミに送った念話の筈なのに、『()()()()の声』が帰って来た??? どゆことなの?)」

 

『……………失礼しました“本体”。 クルミです。』

『あ、良かった。 生きているのね? というか何で織姫と一緒に囚われているの? って、なんでヒナモちゃん(雛森)もそこにいるの?! 私が身動き取れなかった一か月間に何が起きたのよ?! EXPLAIN PLEASE(説明して)!』

 

『落ち着いてください“本体”。 まず私が損失した右腕に対して“身体”の主導力を“血液”から“魔力”に変換しました。 

 これによりボクは“人間”より“英霊”に近い状態になりましたが井上はこれを知らずに“双天帰盾”を使い、ボクは“英霊”から“人間”に戻り始め、一気に右腕の痛みなどが襲ってきました。

 “本体”から今の局面がいかに大事なのかを聞いていましたので意識を失わずに行動できるよう急遽、身体の主導権をアネットに任せたところ彼女は血液も魔力も足りない状態の修正に井上から吸血を試みたところ、“パス”が繋がりました。』

 

『………………………………………………………………………』

 

『……………“本体”?』

 

 三月はただ固まり、返事が来ないことにクルミが呼ぶ。

 

『……………………………あーね(ああ、なるほどね)。』

 

 尚、三月の目が死んでいたのは余談である。

 

『パス』、『英霊』、そして『吸血』。

 そのどれもが『他世界』では使われる単語で、通常とは意味違いがある。

 

『英霊』。 それは『英雄』や『偉人』などの、『人類』に神のごとき業をなした者たちが死後、信仰などによって『精霊』と呼ばれる上位存在の領域にまで昇華された者たちを示す。

 

 その際、業が善悪だったのかは関係ない。

 

『吸血』。 これはその言葉の通り他者から血を吸い、栄養素をとる行為ではあるが『とある世界』では物理的栄養素だけではないものも得られる行為。

 

 最後に『パス』。 これは本来、上記で記した『とある世界』では『サーヴァント』と呼ばれる『英霊の使い魔』とそれらを『世界に留まるための要石』の役割をするのが『マスター』と呼ばれる存在であり、『サーヴァント』と『マスター』、あるいは『()()』を扱うもの同士の繋がりを『パス』とも示す。

 

 そしてクルミの体を使った『アネット』が『吸血』を織姫に使った結果、『パス』ができてしまったらしい。

 

 三月からしても唖然とする結果である。

 頭が痛くなる案件である。

 思わず思考フリーズ(停止)するほどに。

 

「……………………………………………………────? ────!」

 

 バシィン!

 

 強烈な衝撃と音に、三月はハッとしながら急激に東部を襲う痛みに頭を抱え、思わずその場でうずまくる。

 

 「あ痛ぁぁぁぁぁ?!」

 

「ボサッととすんなや! シャキッとせぇ!」

 

「はえ?」

 

 三月が気の抜けた声を出しながら周りを見ると一護、雨竜、茶渡の三人は既に周りにいなく、三月は砂丘と砂丘の間にある低い部分にいた。

 

 「────たわけ!」

 

「……ん?」

 

 三月が微かに聞いたのは自分のいる砂丘の反対側から来たルキアの声。

 

「……あれ? どのぐらい私ボーっとしてた?」

 

「おおよそあの三人が破面の子供とその『親族』を保護し、砂の破面が氷漬けにされてから数分ですね。」

 

 近くにいたハッシュヴァルトが答える。

 

「あ~、な~る。 (つまりルキアと恋次に先走った一護が殴られるところね~。)」

 

「姫様はいかがなされますか? 陛下はあちらと行動を共にしていますが?」

 

「…………………………………ま、いっか。」

 

 自分を見ていたハッシュヴァルトを三月はジト目で見ていたが、肩をすくめて戦力が(予想外とはいえ)あることに次の行動方針を練り始める。




雨竜:ところで来たのはアンタだけなのか?

ハッシュヴァルト:ツーン

雨竜:一々腹が立つ言動をするな君は?! クラスでも部活でも何かと僕に突っかかってくるし!

リカ:まさか、これが噂に聞くBL?

雨竜/ハッシュヴァルト:え?

作者:……えー、あっちは無視して進めます。 パソコンの部品オーダーは入れましたので明日届く予定ですが、投稿スピードが遅くなるかもしれません。 大変申し訳ございません m(_ _ )m 

ですが頑張ろうと思っていますのでこの話を読み返し、何か変更する部分などがございましたらこの話の前書きと次話の前書きに記入します。 これからも宜しくお願い致します。  m(_ _ )m
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