ここからさらに独自解釈&ご都合主義がドンドンと増えていきます (汗
あと、『天の刃、待たれよ』からの設定などが更に絡んできますが読まずとも楽しめるように書こうと努力します!
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??? 視点
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場所は22番地底路付近、いまだに砂まみれになっている階段近くで重症の
「……どうなっているんだ、これは?」
彼は目の前が真っ暗になったと思いきや、虚圏へ最初に来た砂漠の中にいた。
「はぁ~い、染みるわよぉ~?」
「
ナース服(黒崎クリニック仕様)のマイを前に鼻の下が伸びながらニマァ~と笑みを浮かべるドルドーニ。
ジュワッ!
そしてマイが傷を消毒する際に、あってはならない音と共に感じる痛みで一気に彼の顔がゆがむ。
「────あいだだだだだだだ?! いいいいいい今『ジュワッ』って言いましたぞ?!」
「ん~? 私は光の〇人じゃないけどぉ~?」
「誰なのだそれは?!」
「っけ、やっぱまだ残念系じゃん。 それに『女神』って何よ。」
「って動くなや、包帯巻きにくいやろが。」
『(変態)紳士』から『ただ痛がるラテン系おっさん』の豹変ぶりにチルッチが上記の言葉を吐き捨てる(体に包帯をツキミに巻かれながら)。
茶渡が困惑するのは当たり前。
何せ気が付けば自分は
そして『地面の中へ落ちた』と思えば自分と一護たちが虚圏に来た22番地底路の近くに戻っていた。
「
考えることをやめようとした茶渡の近くに(額と胴体に包帯を着用した)ガンテンバインが近くまで歩いて来て、腰を下ろした。
「早いな、アンタ。」
「当たり前だ、俺は『十刃落ち』でも『復帰』には自信があるほうだ……
「……そうか。」
「うーん。」
「「?」」
リカがどこか冴えない声でうなりながらガンテンバインと茶渡を見ているのを、二人が気づく。
「「……どうした?」」
「いえ、このままテレビにでも出演したら『
「リカ、馬鹿言ってねぇで早く説明しろよ。」
カリンのイラついた声でリカはハッとする。
「ああ、そう言えばそうでしたね。 茶渡氏とガンテンバイン氏たちに
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ルキア 視点
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「オレの名はアーロニーロ。
……………なんだこれは。
何がいったい、どうなっているのだ?
建物の外へ出たと思えば夜空ではなく日中で、突然声をかけられて破面らしき人物を塔の中へ追いかけたと思えば────
「よ、久しぶり。 元気そうだな、朽木。」
────その見た目で私の思考は停止した。
いや、正確には真っ白になったと言えばいいのか?
分からぬ。
まったく持って理解できぬ。
この目の前の男が放つ、陽だまりのような温かさは……
「あ? なんつー顔してんだよ? みんな大好き
このノリは……
「……おい、ツッコむところだぞ今のは? 流されたら俺、ただのアホなヤツじゃん。」
海燕殿だ……
目に涙を浮かべているルキアの前の男はかつての上司、護廷十三番隊副隊長の『
朽木家の養女として、学院より護廷へ引き抜けられた事で更に周囲から浮いていたルキアにもほかの部下同様に分け隔てなく接していた数少ない心のオアシスで、護廷の者でも他の隊でも人気者だったのは火を見るより明らかな男だった。
さらに彼は貴族の志波家直系の長男で、志波
つまりは一心を叔父に持ち、一護や遊子や夏梨とは従兄弟。
そして『志波家が没落していくキッカケ』となった男で、ルキアの抱える『トラウマの元』でもある。
まぁ、
「ま、座れや朽木。 色々と話してぇんだ。」
そこから彼はルキアに語り始める。
それは過去に、得体のしれない虚に死神が次々と殺されていく事件。
虚の名は『メタスタシア』。
そして藍染の実験体の虚だった。
その虚は海燕の精神を文字通り取り込む形で霊体と融合し、ルキアが迫ってきた彼を思わず刺し殺してしまった。
これにより、やむを得ない状況下だとしてもルキアは周りから孤立していた自分を救い出した存在を、自らの手にかけた事となる。
よって、以前の彼女は『(岩鷲に)殺されても文句はない』と言ったのはこれが理由だった。*1
「────あの戦いの後、
俺と融合した所為か再構成すると俺の姿になり、霊体を支配していたのは
「……ハァ。」
ポツンと暗い塔の中で、座布団に正座で座っていたルキアが気の抜けた声を出す。
「……ま、まぁ要するにオレの
多分さっきから私は呆れた顔をしていたのだろう。
「……海燕殿、今は真面目な話の最中だったのでは?」
茶化そうとした海燕殿に私がジト目で答えると彼が困った表情を浮かべる。
「いやだってお前の反応が薄いというか……なんというか……とりあえず、外が青空だったのを見ただろ? あれは
「それは……」
海燕が立ち上がる。
「こっちへ来い朽木、今から話す作戦はお前以外の奴には出来ねぇ────」
「────は、はい!」
久しぶりに会った海燕殿と話してから心が幾分か軽くなった私が走り出そうとするその瞬間────
────目の前には海燕殿の斬魄刀が今にも私の目を貫きそうな位置にあった。
「ッ!」
赤い液体が僅かに切られた頬を伝ってと床にポタリと落ちて
「へぇー? かなり腕を上げたな
海燕殿が私に刃を向けた?
何故だ?
分からん。
「嬉しいぜ。 昔のお前なら、今ので頭を貫かれて死んでた筈だ。 ま、さすがに『
「……ど……ど……」
上手く言葉が見つからない。
あったかい体が急激に冷たくなっていく。
まるで血を氷に変えたようだ。
「『
なぁ、俺をその手で刺し殺した女の『朽木ルキア』?」
確かにその通りだ。
私は海燕殿を殺した。
その事実はどれだけ時が経っても動かぬ、『私の罪』だ。
「おい、俺に殺される覚悟はあるか?」
「…………………」
「おい、訊いているんだよ。 『自分が殺した男に償いとして命を差し出す覚悟はあるのか?』ってな。」
「あります。」
考えるよりも言葉が口から出ていた。
嫌な汗がじっとりと顔と背中に出るまま、私は言葉を並べた。
「ありますが、今はまだそれは出来ません。 私を切ることで、海燕殿の気持ちが少しでも晴れるのなら、喜んでこの命を差し出しましょう。」
それは嘘偽りのない、
「ですが! 私がここに
私は本心のままそう言うと、海燕殿のピリピリとした殺気がガラリと変わる。
「……はぁ、冗談だよ。 試して悪かったな、朽木。」
……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………え?
「え?」
「いったろ、朽木? 『今から話す作戦はお前以外の奴には出来ねぇ』って?」
「そ、れは……」
海燕殿が笑みを浮かべたまま次の言を並べる。
「お前の仲間たちの首を全員分、持って来い。」
「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」
今の私がどんな
恐らく『周りに
「………『自分を見逃す代わりに仲間を差し出せ』と、仰るのですか?」
「……?」
「そんなこと……『冗談』などでも言うはずがない……」
「朽木?」
ああ。
これほどの感情の荒れ様は実に……久方ぶりだ。
「黙れ。 海燕殿をそれ以上侮辱するな!」
「なに言ってんだよ! 俺はk────!」
私が目の前の下郎を言葉のみでかき消すような勢いで叫ぶ。
「────海燕殿は!!! 仲間と、自分を天秤にかけるような言葉を吐くワケがない!!! 私が! 十三番隊の誰もが心から敬愛した海燕殿は断じて! 断じて! そんな方ではない!」
「ま、待てよ朽木────?」
「黙れ! それ以上その姿で息をするな! 舞え、『
ドゴォォォン!
私が斬魄刀の解放をするタイミングで、塔の壁が爆発する。
ぽっかりと壁に空いた穴から大量の
「グ、おおおおおオオオオおおおおおおおあああアアあああア?!」
瞬く間に海燕殿の姿形をした者は、首から上が赤い養液らしき液体で満たされたガラスの入れ物にボールのようなモノが2つ浮いているという奇妙な形へと変わる。
「良く言ったわ、ルーちゃん!」
塔の壁にできた穴に降り立ち、得意気に腕を組みながら見下ろしていたのは井上とは違う、今でも
「誰だ、おまエ!」
異形の姿になった海燕殿に変化していた奴が知人を見て叫ぶ。
「『誰』と聞かれちゃあ、こう答えるしかないわね!
私はたった今まさにご存じになった、
知人が何かの『あにめ』からのポーズの構えをする。
「月に代わって! お仕置きよ!」
…………………………………………………今のはダジャレのつもりか?
………………………………………………………………外に月が無いだけに。
………………………………………………………………三月だけに。
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三月 視点
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……ムフ。
ムフフ。
ムフフのフン。
言った。
言っちゃった。
言ってやったわ~!
『人生に一回は
……………なんか
ビュウゥゥゥ!
「ひゃうん?!」
急に穴が開いて風通しが良くなったのか、強い風で一瞬制服のスカートがフワリとするのを、手で押さえて止める。
あっぶな。
あのままスカートがめくれたら『パンチラのア〇カ』だったわ。
スカートは白くないけど。
というか短すぎなのよ、空座高校の制服!
絶対にこんなハプニングを狙ってミニスカに指定したわよねこれって?!
……今は見せパンに穿き替えたから(あんまり)困らないけど。
「貴様は何をやっているのだ、このたわけが。」
「うっさいわね!」
流石に今のは辛いわルキア。
「……ち、ショウガナイナ。改めて自己紹介をしようじゃないか。僕ラガ
うへぇー。
漫画で読んだ時も思ったけど、マジであの球体二つが互いに喋っている。
アーロニーロが日の当たらない場所に移動して姿がグニョグニョと変わっていく。
「失敗したなコムスメ。 今のでオレ攻撃すれば手傷グライハ負わせられただろうにな。」
アーロニーロが海燕らしき男性の姿を完全にとり────って一護じゃん?!
いやいやいや、似すぎでしょ?
一護を黒髪にしただけじゃん?!
あ、下の眉毛はこっちのほうが長いっぽいけど
道理で漫画の中で浮竹やルキアが間違えそうになるわけね。
「オイ、何か言ってみたらどうなんだ?」
っとと、アーロニーロに話しかけられてたんだっけ。
「うーん……話を聞いていた限り、『あなたは疑似的な太陽の光の下は嫌いだからあなたの能力に関することかなぁー?』って思っただけよ。 だからダメージは考えてなんかいないわ。 それにそうだとしたら、
「まるで俺をいつでも倒せるかのような口ぶりだな。」
「そうだけど?」
「……舐められたものだ。 これは俺が『
お? ちょっとカチンと来た?
こいつ、煽り耐性ゼロ?
……もっと言ってやろう。
私は空いた穴から降り立って、塔の中に飛び入る。
もちろん、スカートは抑えたままで。
「へぇ~? そんな小物でよく、『十刃』なんかに入れたわね?」
「……知りたいか?」
アーロニーロが海燕の斬魄刀である槍(というか
「それはオレがすべての破面の中で
この能力は志波海燕と戦った『
ルキアがピクリと反応する。
「『喰らった』? では………その姿は────!」
「────そうさ! オレは志波海燕の体で、虚圏に帰ってきたこいつを喰ってその体、経験、記憶の
………………うわぁー。
「オレの能力は『
アーロニーロの下半身が爆発したかのように膨れ上がって容姿が触手を束ねたような紫のタコになる。
…………………………………キモい。
「今までオレが喰らった虚の数は33650体! ここからはその数の虚を同時に相手をすることを理解させてやる!」
高らかに
「ルーちゃん。 アイツの気を私から完全に逸らして。」
「……分かった。」
そこからルーちゃんが突撃して行って、二人の戦いが始まる。
いや、始めさせる。
だから出来るだけ思い出して、ルキア。
あなたの知っている筈の志波海燕は、
私は浦原特製の外套を羽織ってアーロニーロの死角に足音を立てずに移動して待つ。
数々の触手や、海燕の水を操る能力でルキアは徐々に追い込まれていく間に私は準備を続ける。
「『
久しぶりの詠唱で脳内にて、あらゆる武具が過ぎ去って身体と脳が圧迫される感覚に陥る。
やっぱり『
ルキアが白哉にもらったマントが破れて、死神の死覇装が露わになって
タイミングは今!
「『
ヒュヒュヒュヒュヒュヒュゥン!
周りに様々な武具が空中に実体化して次々と飛んでいく。
狙いは一つ、いや
「ぬ?!」
アーロニーロがこっちに今気付いたみたいだけどもう遅いわ!
ギィン、ギィギィギィギィギィン!
「馬鹿な! どこからこんな多くの武器を用意────?!」
アーロニーロが飛んでくる武具を払い落とし始めている間に私は横の死角から飛ぶ。
「────そういえばあのチビの姿が────!」
「────チビじゃないわよ!」
思わず私は叫び返して彼に捕捉されるが、既に遅い。
私はアーロニーロが使っていた志波海燕の腕を掴んで、もう片方の手を頭にズブリと埋め込む。
「がぁ?!」
さて。
ここからが博打で、それに勝った後からが本当の勝負よ。
相手になってやろうじゃん!
33650体の虚がなんぼのもんじゃーい!
『頼むわよ、力を貸して!』
私の念話に皆の声が響く。
『はぁ~い♡』
『おう!』
『いつでも良いで!』
『さて、虚の内部世界……とても興味深いですね。』
最後にリカがちょっとズレた事を言ったような気がするけど……
……別に良いか。
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アーロニーロ脳内(?) 視点
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僕の授けられた名は『アーロニーロ・アルルエリ』。
藍染様の第一期破面、最後の十刃。
僕の能力は喰らった虚の能力を任意で発動させる『
これでオレは味方に情報を伝える『認識同期』、そしてメタスタシアを喰らってからは死神である『志波海燕』の能力も手に入れた。
記憶や経験も手に入るのは嬉しい誤算だった。
そんな僕はフヨフヨと真っ暗闇の中を漂っていた。
……なんだこれは?
これでは、まるで藍染様に会う前に『孤独で苦しむ』オレの精神世界ではないか?
いや、おかしいぞ。
ここには僕が食らったはずの虚などが保管されている筈。
僕一人だけがいる筈が無い。
『ようこそアーロニーロ・アルルエリ。』
「ダレだ!」
『そしてさようなら。 その弱さ、孤独、痛み、辛さ、虚ろさなどに
ゾワリと体と胸の奥が不愉快さと本能的な
「藍染様!
こいつは
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??? 視点
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場と時間はアーロニーロの頭に、三月が手を埋め込む瞬間に戻る。
彼の動きが急にぴたりと止まって、体と顔中に生傷が出来ていたルキアは肩で息をしていた。
数秒後、アーロニーロが突然叫びだす。
「オギャアあああアアあ!!! 助けて! 助ケテ藍染様! こいつは! こいつは
ルキアの目の前で大きなタコらしき下半身がブルブルと震えながら汚臭を放ち、ドロドロに溶けていく。
次第に志波海燕の体だけが残り、アーロニーロの叫びがどんどんと弱弱しくなっていき、志波海燕の体が股をつく。
「アあああアアあァァぁァぁ……嫌だ。
グルンと白目を剥きながら、糸が切れた人形のように志波海燕の体が崩れ、三月は盛大なほどの汗を掻きながら深く息をしていた。
「ブハァァァァ! ハァ、ハァ、ハァ、ハァ………………ムグハァァァァァ! ……『伊達に33650体は喰らってはいない』ってか……『
「貴様、いったい何をした?」
ルキアは斬魄刀を構えたまま、汗を拭く三月を睨む。
「んあ? このアーロニーロが喰らった33650体の虚と、アーロニーロを
「…………………………………………………………………は?」
ルキアは予想もしていなかった返答に呆然とした。
市丸:これ、どないな事?
作者:あー、『天の刃、待たれよ』設定などが絡んでいます。
市丸:ふーん…………………………ルキアちゃん、よかったね♪
作者:(複雑な心境……)