白と黒の世界は夢を見る   作:haru970

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投稿(勢いで)出来ました。

自分でもびっくりです。 イェイ。


第6話 爆弾、炸裂~ ●~*☆ の巻

 ___________

 

 『渡辺』家 視点

 ___________

 

 

「「…………………………」」

 

「どうしたの、二人とも?」

 

 マイが?マークを出しながら立ち往生するチエと三月を互いに見た。

 

「いや、だって……………」

 

「………………………」

 

 三人が立っていたのは()()()()の前だった。

 

 あの雨の日から数日後、学校に現れた『地味な』三月の片腕にはギプス、『平然としている』チエには腕と足が包帯でグルグル巻きにしていた事によってクラスは大騒ぎだった。

 

 だが一人の少年だけは元気のない、複雑な顔をしてクラスメイト達の様にはしゃいではいなかった。

 

 その少年に三月が近づいてそっと耳打ちをした。

 

「ねぇ一護? 学校の後から一護の家に()()()お邪魔しても良い?」

 

「えっ?」

 

 返事を待たずに三月は離れて質問攻めになって困っているチエの援護に向かった。

 

 そして学校後、校門で待っていたマイと一護達が合流してから特に会話の無いまま歩いて20分間ほど。

 

『クロサキ医院』と看板に書いてあるクリニックに着いた。

 

「俺んち来るの初めてだろ? 病院なんだ、ウチ」

 

「へ、へーソウダッタンダー」

 

「(演技力無さ過ぎ!)」

 

 棒読みのチエに三月が冷や汗を掻く。

 

「じゃあ、一護はお父さんとお母さんに私達がお邪魔していいか聞いてくれるかしら?」

 

「多分、大丈夫だと思うけど…聞いて来る」

 

 これが上記の場面までの大まかな流れだった。

 

 その間三月はチエの両肩を掴んで体をガタガタ揺らしながら小声で怒鳴っていた。

 

 「アンタ何やってんのよぉぉぉ?!」

 

「何をだ?」

 

 「一人で先走ったでしょうがぁぁぁぁぁぁ?!」

 

「…不可抗力だ」

 

 「私の悩む間の過労と寝不足した分のヤケ食い代を返せ~!!!」

 

「だが結果として良いではないか? それに私の行動が無ければ手遅れだったのでは?」

 

「ウグッ…………チエにしてはまともな返し」

 

「私は事実を言っただけだが?」

 

 この数日間の間、チエは当時から気になっていた事を尋ねていた。

 

「そう言えば三月はどうしたあの場に?」

 

「ああ、それはね────」

 

 そこから三月は話した。

 悩んだ挙句、「やっぱり見捨てられない!」と息巻いて急遽マイに連絡を取ろうとした時に()()()()()()()()()()()()()()()()事を。

 

 電話を受け取ると、向こう側から来たのは携帯電話を見よう見まねで操作して、連絡履歴にあった三月に電話をかけた一護の必死な声だった。

 

「母さんとチエが死んじゃう、助けて!!!」と。

 

 一護の必死で、悲痛で、涙ぐんだ声を聞いてからは「『世界の修正力』なんて知った事か!」と言うような勢いで、ウルルに店番の代わりを申し訳なさそうに頼んだ後の三月はすぐさま民家の屋根の上に飛んで、屋根伝いで駆け出し、マイにも『同じようにする許可』を出して、二人はチエのいる方へと向かった。

 

 この時、実は別件で離れていて急遽渡辺家の監視に戻ってきた夜一もマイの飛び出すところを見て、後を追っていたのに気付いてはいたが、二人(三月とマイ)は無視していた。

 

 幸運にも、無視した事が良い方向に転じて「鬼道と滅却師と改造魂魄に似た力で虚を撃退した」場面もバッチリと夜一と、彼女に呼ばれて途中で合流した浦原に目撃され、彼ら三人の話が喜助達に説得力を持たせた要因の一つだった。

 

 ガチャリとクリニックのドアが開き、笑顔の真咲が三人に挨拶をする。

 

「こんにちは、先日はお世話になりました」

 

「いえいえ~、こちらこそ~」

 

 あの雨の日、確かにここへは立ち寄ったが、()()()()だった。

「浦原さん達と先に話してくる」と言い、包帯と傷薬だけ貰ってすぐにその場を去った。

 

「いらっしゃい、三人とも」

 

「「お邪魔しま~す!/♪」」

 

「失礼する」

 

 三月とマイが似たような仕草で上がり、チエは静かに後を着く(刀はまたも竹刀として偽造中)。

 

 テーブルのあるダイニングまで付いて行くと、真咲がジュースを皆の分をガラスに入れる。

 

「甘~い」

 

「美味しい~♪」

 

「美味だ」

 

 マイ、三月、そしてチエがジュースを飲みながら和んでいると、チエは一護が出されたジュースには手を付けずにずっと自分達を見ているのに気付いた。

 

「どうした、一護?」

 

「お、俺………遠くからチエが化け物と戦っていたところ、実は見ていたんだ………あ、ありがとうな? 俺と母ちゃんを守った時に付いた傷なんだよね、それ?」

 

 一護がチエの体に巻かれている包帯をおずおずと見る。

 

「気にするな。 結果的にお前達を守る事になっただけだ」

 

「私からも、三人に。 一護と私を守ってくれてありがとう。 チエに至っては、あれほどの傷をさせてしまって…………」

 

「だから気にするなと言っている。 全ては私の好き勝手で、結果的にそうなっただけだ」

 

「それでも、私と一護が貴方達に感謝の気持ちや謝罪したい気持ちは無くならないわ。 それらを伝えるのも、それを受け取らないのも私達とあなたの自由よ、チエ君?」

 

「…………そう…………ではあるが……」

 

 チエの今の様子に三月が真咲に感心していた。

 

「(ああ、やっぱり黒崎家は真咲を中心に回っているのには理由があったのね。 ()()チエをこんな風にタジタジさせるのは容易な事じゃないわ)」

 

「一護君?」

 

「な、何マイさん?」

 

 そこでマイが嬉しそうな笑顔を彼に向ける。

 

「こんなに素敵な母親、そうそう居ないわ。 胸を張っていいわよ?」

 

 三月の思っていた事を代弁するかのように、マイがそう一護に声をかける。

 

「マイさんこそ良いお母さんだと思うよ!」

 

「あらあら~、これは照れちゃうわ~………………ポッ」

 

「けどやっぱり俺の母ちゃんが一番!」

 

「フフ、私達も同感よ」

 

「ええ、そうね」

 

「…………………」

 

 マイと三月の言葉に一護は嬉しそうに笑みを浮かべ、チエは俯いたままだった。

 

 まるで、真咲と目を合わせ辛いかのように。

 

「だから、今度は俺が母ちゃんとお前達を守るんだ!」

 

「「Oh(おぅ)」」

 

 三月とマイが同時に感心の息を吐き出す。

 

 目の前の少年は歳が幼くても、しっかりとした決意を持ちながら真っ直ぐ自分達を見ていた。

 

 その目は歳も性別も見た目関係なく、『覚悟を決めた者の眼』だった。

 

「母ちゃんも、お前達も、チエも、俺が守るんだ!」

 

「その前に竜貴に勝て」

 

「グッ…………そ、それは………」

 

 そこにチエのド直球なツッコミが炸裂した。

 

「フ、冗談だ」

 

 僅かに()()()()チエの『冗談』に一護は顔を逸らす。

 

「それはそうと。 一護、包帯の交換を手伝ってくれないか? さっきから傷がムズムズしていてな?」

 

「じゃあ、一護は遊子と夏梨にも手伝ってもらって、代わりにお父さんを呼んで来てくれるかしら? 多分、お父さん()()二人は話がしたいと思うから」

 

「うん。二階行こうぜ、チエ」

 

「ああ」

 

 元気よく返事する一護をチエが後を追って二階へと行く。

 

「………主人の方は………………()()()()()()、真咲さん?」

 

「ええ、あの人は()()()()()()()から」

 

「あら~、それは良いわね~」

 

「(()()って…………そんなにあっさりと言う、普通?)」

 

 それから数秒後、一護とチエと入れ替わるようにガッシリとした体格の黒崎一心が降りて来た。

 

「あ、マイさんと三月ちゃんも来ていたのか!」

 

「は~い、先日ぶりです~」

 

「あ、こんにちは黒崎さん」

 

「一心で良いって、真咲も名呼びなんだろ? それに一護の奴が世話になっているみたいだな、時々? お前達の事をアイツから聞くぞ?」

 

「えぇぇ、まあ…………時々~?」

 

「(気さくな性格しているけど、確か一心さんも死神………だったっけ?)」

 

「それで、今日はどうしたんだ揃って?」

 

 一心がニコニコしながら三月とマイを互いに見ながらテーブルに座った。

 

「え~と、まず質問です。 『死神』と言う単語をどう思いますか?」

 

「あれだろ? 鎌持った奴」

 

「ではなくてですね、()()()()()()です~」

 

 一心と真咲がジッと真剣な顔でマイと三月を互いに見つめる。

 

「………もし死神や()の事を聞いているのなら()()()()()わ」

 

「(やっぱり…………でも真咲さんが知っているという事は『その類』の人という事?)」

 

「それと嬢ちゃんは()()を使ったらしいじゃねえか。 真咲みてぇだな?」

 

「私のとはちょっと違ったみたいだけど」

 

「「え? (え?)」」

 

 マイと三月が同時に引っ掛かりを感じる。

 

「あら? 私は滅却師(クインシー)よ?」

 

「ブッ」

 

「あら、意外です~」

 

 思わず飲みかけのジュースを吹き出しそうになる三月と、何時ものホワ~ンとして口調で驚くマイ。

 

「(『流石主人公』、てか?! 設定の盛り合わせが凄い…………という事は、一護や彼の妹達は混血(死神+滅却師ハーフ)って事? ウワァ…………)」

 

「やっぱり弓矢を使っていたから『知っているかな?』と思ったけど…」

 

「あ、はい。 まあ…………ちょっと、ね?」

 

「意外~」

 

「俺の自慢の妻だからな!」

 

 隣でウンウンと嬉しそうに頷く一心を三月はジト目で見ながら再度ジュースを飲み始める。

 

「(いや、説明になっていないし)」

 

「ちなみに俺は死神だ」

 

「(オイ。 何そんなあっさり正体バラしているんだこのオヤジ?! 『原作』で渋々引っ張るだけ引っ張ってようやく出したような隠し設定だった筈じゃん?! 愛馬に蹴られろ!)」

 

「それで、何番隊に居たんですか~?」

 

「ん? 十番隊隊長やっていた」

 

「「………………………………………」」

 

 一心のサラッとした答えと「隊長だった」と言う爆弾宣言の連続でフリーズす(固ま)る三月とマイだった。

 

「(え? 十番って確かあの『当たらない氷輪丸』で有名な白髪の?)」

 

「そう言えばアイツ、元気にしてっかな? 日番谷の坊主」

 

「えっと、それは誰ですか?」

 

「ん? 俺の後任の隊長だな」

 

「(まさかのまさかで『当たらない氷輪丸』の前任者って…………………………………)」

 

「あれ? でもでも~、死神と滅却師なら虚と戦えますよね~?」

 

『良く聞いてくれた、マイ!』

『“私”は“貴方”ですからね~』

 

 ちなみに今の三月とマイの会話はアイコンタクトなどではなく、所謂『()()』だった。

 

「あー、俺は事情があって()()死神の力を失っているんだ。 けど真咲は違う……筈だったんだが────」

 

「────どういう訳か、滅却師の力を失ったみたいなの。 丁度あの日から。 片桐さんも同じらしくて、今は竜ちゃんが調べているみたいなんだけど…………」

 

「(え?! じゃあ、もしグランドフィッシャーの襲撃が一日でも早かったら真咲さんは死んでいなかったかも知れないって事?! うわぁ、なんつータイミング…)」

 

「これでも真咲は強い。 多分死神だった頃の俺とどっこいどっこい…いや、俺以上だな。 俺もまさか真咲が滅却師の力を失っていると考えていなかった。 分かっていたのなら迷わず駆け付けた。 たとえ、死神でなくてもな。 だから────」

 

 一心がスッと立ち上がって頭を三月とマイに下げる。

 

「────ありがとう。 俺の家族を守ってくれて」

 

「………………………………」

 

「いいえ~、私達は別に。 感謝の言葉ならチエに言った方が良いと思います~。 だから、頭をあげて下さいな?」

 

「勿論アイツにも言うさ。 でも、真咲の言っていたようにお前達二人が虚にトドメを刺したんだろ?」

 

「それでも…………頭をあげて下さい、一心さん」

 

「……………」

 

 一心が三月の言葉で渋々、頭を上げて場に漂う気まずい雰囲気を変えようとマイが口を開ける。

 

「あのぅ? 真咲さんの言っていた『片桐さん』や『竜ちゃん』って誰ですか~?」

 

「(マイってば今日は冴えている~!)」

 

 三月が気まずい空気の中ジュースを飲んでいた所に真咲が追い打ちをかける。

 

「片桐さんは竜ちゃんの奥さんで、竜ちゃんは私の従兄妹。 あ! 竜ちゃんの名前は石田竜弦(いしだりゅうけん)って言って、私と同じ滅却師で────」

 

「ブボッ?! ゲッホ、ゲホゲホ! ウェッホ?!」

 

「お、おい? 大丈夫か?」

 

「多分、ビックリしたんじゃないかしら~?」

 

 突然咳き込む三月に心配する一成に彼女の背中を摩るマイ。

 

「ケホ! ………あ、いえ、その…気管に……ジュースが…」

 

「あらあら、ゆっくり飲まないとね?」

 

 真咲がニッコリとしている中、ジンジンする喉を癒す為にジュースを再び口に含んで固まったままの三月の頭はフルアクセル並みに考え込んでいた。

 

「(え? 石田竜弦って、()()石田雨竜(ムッツリ眼鏡)のお父さん…だよね? 滅却師って言っていたし……………あれ? と、言う事は? 一護と雨竜(眼鏡)って又従兄弟? ええぇぇぇぇ、義兄さん(士郎)も設定が盛られていたけど、比が全然比べられないわぁ)」

 

 「眼鏡眼鏡」と言う三月だが彼女自身(伊達)眼鏡をしているのを忘れるほどの内容の連続だった。

 

「黒崎家と石田家は純血の滅却師、最後の一族なのよ」

 

「という事は~? 一心さんは『黒崎』ではなかったんですか?」

 

「あー、これはあまり言いふらすなよ? 俺の旧名は『志波』だ」

 

 「ブフゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ?!?!?!?!」

 

 とうとう三月がジュースを盛大に吹き出し、その勢いでコップを落としそうになるが隣のマイがそれをキャッチして、近くの布巾でテーブルを拭き始めた。

 

「ご、ご、ご、ご、ご、ごめんなさいね~?」

 

「気にしなくてもいいのに」

 

 ニコニコしている真咲と違って、一心は拗ねていた。

 

「別にそれほど驚く事でもないだろ?」

 

 口を拭いた三月が唖然としたまま、心の中の否定の言葉をそのまま一心にぶつける。

 

「いやいやいや。 だってソウル・ソサエティの五大貴族の一つですよ? 貴族ですよ、貴族? リアル貴族」

 

「まあ! 知らなかったわぁ」

 

 嬉しそうな真咲とは対照的に顔を逸らす一心。

 

「別に胸張って言う物でもないし、俺は直系じゃない上に家自体は没落して、姪っ子甥っ子しか残ってねぇ。 自慢も何もならねえよ」

 

「(道理で『志波海燕』と一護が似る訳だ。 従兄弟だからじゃない。 うっわぁ~)ハァ~~~~~」

 

 三月が頭を抱えて溜息を出す。

 

「子供のお前にそんな溜息は似合わないぞ?」

 

「その、一護の血筋考えたら誰でも出してしまいますよ」

 

「えっと~? 五大貴族の志波家出身で~、隊長をやっていた死神と~、純血の滅却師のハーフで~────」

 

 「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァ?!?!?!」

 

 マイの始めた話のくだりを、一護の全力での叫びがそれを遮って、ドタドタとした慌てた足音が二階から聞こえたと三月達が思ったら一護本人が階段を乱暴に降りて姿を現せて来た。

 

「ど、どうした一護?!」

 

「どうしたの一護?!」

 

 慌てる一護を見た一心と真咲が、顔を真っ赤にしながら震える(一護)に駆け寄る。

 

「チチチチチチチチチチチチチチチエが! チエがッッッ!!!!

 

 一護は震える手で二階へ通じる階段を指差すと、幼い夏梨と遊子を引き連れたパンツ一丁と()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()チエの姿が現れる。

 

「チエが!()()()()()()()()ぁぁぁぁぁ!!!

 

「「えええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!?!?!」」

 

 一護の見開いた目と驚愕の表情を同じくする彼の一心と真咲(両親)だった。

 

「いや、私は自分の事を『男』と偽った覚えは一切無いのだが」

 

 チエの何気ないド直球ツッコミに一心が一護の目を手で塞ぎ、真咲が彼女(チエ)を二階へ夏梨と遊子と共にその場から連れ去った。

 

 まあ、少々無理がある訳でも無かった。

 

 今までチエの言動は男勝り…………と言う問題以前に、性別にこだわっていなかったものばかり。

 

 髪の毛も少年か少女の中間の様な、曖昧な長さでただ無関心に伸ばせていた事もあり、男子や女子が『苦手』や『向き不向き』関係なくコツコツと()く上に、身体つきは細いわりに力強く、ファッションセンスは皆無でただ『動きやすいか否か』だけ配慮した様なモノだった(なので主に男性が着る半袖やズボンばかり着ていた)。

 

 尚、パンツは三月が強制的の強い願望で今までのボクサーから変えて穿く事をつい最近了承したばかりだが、キャミソールやインナー類は反対され、何時も着けているサラシへと落ち着いた。

 

 だからこそ、竜貴や一護の空手道場では男子との手合わせを先にやらされていたし、一護も気安く話しかけていて、(照れてはいたが)チエにも頭を撫でられていてもあまり嫌がってはいなかった。*1

 

 それもこれも全てチエが同性の『男』といった()()()()があったからだった。

 

「(あー、やっぱり。 だから一護は私よりチエに色々話していたんだ…………まあ胸が完全に無かったら今のチエって完璧に中性的な見た目で、言動がどっちかと言うと男寄りだもんね~)」

 

 余談ではあるが、一護の説明により『男』と自己解釈していた真咲と一心含めて周りの人達も思い違いをしている人の数は少なくはなかった。

 

 今までチエは男として扱われる事に対して何の反応や抵抗も見せず、そのまま受けていた事も要因の一つだった。

 

 そんな事があり、チエの体にきつく巻いていた包帯に苦戦していた一護はハサミを使用。

 

 そしてチエの「この際だから()()()()()()()()()」と突然言いだし、チエが解き始めたサラシの下から膨らみかけの胸が現れ始め、チエが実は『同性』では無く『異性』と気付いた一護がパニックに陥って、上記の状況へと繋がる。

 

 そんなチエを真咲は「もっと女の子としての自覚を」云々と言う説教を(親設定の)マイと一緒に正座をさせられながら一時間ほどみっちり受ける事となる。

 

 チエはただ?マークを出すだけで、マイはショボショボとした表情を俯くながらしていた。

 

 その間、幼い夏梨と遊子はただ「ほうたいにあんなつかいかたがあるんだー」と思っていたらしい。

 

 そして一護と言えば頭を抱えて顔を未だに真っ赤にしながら混乱していた。

 

*1
第3話より




余談ですがチエを彼女や彼と表現するような文章は書いていない様にしていました。

…と思う。

……筈。
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