白と黒の世界は夢を見る   作:haru970

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……………………(汗汗汗

お、お待たせしました! 次話です!

勢いで書きました! 楽しんで頂ければ幸いですぅぅぅ! (汗汗汗汗汗汗汗汗汗

あと、サブタイの"mad"は『怒り』と『狂った』のダジャレっぽいモノです。

9/17/21 8:43
誤字修正いたしました。


第80話 The Mad People

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 ??? 視点

 ___________

 

 放り投げられた筋肉だるま式の『盾』(更木剣八)がノイトラの攻撃を防いだ時とほぼ同時刻、アーロニーロの宮では耳には髑髏のピアスをした坊主頭で黒人風の一人の(破面)()()()になっていた床の上で()()()()()()()()()()()()という惨状を見ていた。

 

「これで、『第一期十刃』の生き残りも我ら(十刃)の元を去ったか。」

 

 男は斬魄刀を抜きながら僅かにだが()()()()()()()()()()()()()()()()()へと近づく。

 

「そして『第一期十刃』の皆さんのように()()()()()。 『生きてはいまい。 死んだ筈だ』と思いこみ、首をもぎ取らずに放置する。 それ以外の『確実な死』などないというのに。」

 

 ここで男はクルリと新たに姿を現す人影へと振り向く。

 

「そう思いませんか、侵入者よ?」

 

 新たに表れた者は、護廷十三隊の隊長特有の羽織をしていた。

 

「私は第7十刃(セプティマ・エスパーダ)、『ゾマリ・ルルー』。 さぁ、貴方も名乗りなさい。」

 

「答えるまでも無い、私は兄等(けいら)『破面』の敵だ。 私も問おう、()()と戦ったのは(けい)か?」

 

 ゾマリから視線を外して、朽木白哉がルキアを見る。

 

「いいえ。 ですがこれからとどめを刺すところでしたが?」

 

そうか。」

 

 いつもよりキツイ口調に白哉はなりながら、『瞬歩』でゾマリの背後に────

 

「中々のスピードです。」

 

「ッ!」

 

 ────移動したかと白哉が思えば、()()()()()()()()声をかけながら斬魄刀を白哉の胴体へと振るう。

 

 ギィィィン!!!

 

 鉄と鉄がぶつかる音が鳴り、ゾマリの斬撃を弾いた白哉が()()()()()()を見る。

 

「『なんだそれは?』と聞きたいような顔ですね。 これは『双児響転(ヘメロス・ソニード)』と言います。」 

 

「…………………………」

 

「私は『()()()()()』。 ですがそれだけだと流石に『地味』ですので、こういった『遊び』でも考えなければ『退屈』────」

 

「────(けい)が独り言を喋るのは()()からか、『十刃』?」

 

 ギィィン!

 

『自称十刃中最速』と『現護廷十三隊でも上位の速度持ち』の二人はスピードを重視した、高機動戦を繰り広げる。

 

 ゾマリは先ほどと同じような『分身』を数体使い、白哉は自分の体より一回り大きいサイズの隊首羽織を逆手にとって背後に回ったゾマリに、死角からの奇襲を試みる。

 

「破道の四、『白雷(びゃくらい)』。」

 

 ジッ!

 

 一条の光線が白哉の隊首羽織の内側から撃たれ、ゾマリの胸を貫く。

 

「「「「残念です。」」」」

 

 白哉の攻撃が当たったゾマリ(分身)が消えて、三体の分身と本体が白哉を各方向から串刺しにする。

 

隠密歩法(おんみつほほう)、『空蝉(うつせみ)』。」

 

「ッ?!」

 

 今度はゾマリが目を見開いて、自分が串刺しにした隊首羽織(白哉)を見る。

 

「『遊び』というのならば私にもできるぞ、『十刃』────」

 

 「────『草子(そうし)(まくら)紐解(ひもと)けば、音に聞こえし大通連(だいとうれん)』────」

 

 白哉は僅かにだが聞こえてくる声にピクリと眉毛が動く。

 

「────ッ。 (これは……()からか。)」

 

 音量が小さかったとは言え、方向がちょうど彼が『警戒していた方向』と『聞き覚えのあるモノ』が重ね合わせたので、『白哉が何とか聞き拾えた』と言ったところ。

 

「どうやら、貴方は『敵を見下す』と言った趣向が()()おありのようですね。」

 

 現にゾマリは声に気付いた様子がなく、彼は悠長に斬魄刀を胸の前に浮かせて解放の構えをする。

 

 「『(いらか)(ごと)八雲立(やくもた)ち、(むら)がる悪鬼(あっき)雀刺(すずめざ)し』────」

 

「────(しず)まれ、『呪眼僧伽(ブルヘリア)』。」

 

 段々と『()()()()()()()()()()()』が大きくなり、ゾマリの体が変わっていく間に白哉は霊圧を急激に高めてから一気に引っ込めた瞬間に『瞬歩』を使って『霊圧の分身』をその場に残す。

 

 このように『文字』にすれば簡単だが、実はかなりの霊圧コントロールを必要とする高等歩法が『空蝉』の原理である。

 

 ゾマリからすれば、『自分を警戒するような仕草』に過ぎなかった。

 だがそれが『己の思い込み』と次の瞬間に知らされる事となる。

 

「『文殊智剣大神通(もんじゅちけんだいしんとう)────』!」

 

「ヌッ?! 上からですと?!」

 

 ゾマリは目の前の白哉が分身と気付き、()から来た()()()()を聞くと共に異様な空気を感じながら上を見た。

 

「なん……だと?」

 

 ゾマリが見たのは虚夜宮の天蓋内で映された偽りの空を背景に、()()()()が宙を踊るかのように舞っていた景色。

 

 そして上にあったバルコニーらしき崖からゾマリを見下ろすかのように立っていたのは野獣(やじゅう)が如くの眼をした()()()()()()()

 

 「────『恋愛発破(れんあいはっぱ)、 “天鬼雨(てんきあめ)”』!」

 

 そして彼女の掛け声で舞っていた刀たちが一瞬で全て、その切っ先をゾマリ目掛けて飛来する。

 

「おのれ、こんなもの! その斬魄刀たち、我が全身全霊の『(アモール)』で支配してくれよう!」

 

 ゾマリの『呪眼僧伽(ブルヘリア)』は、『目で見つめたモノの支配権を奪う』といった能力。

 支配権を奪われた対象は自身の意思とは関係なく、ゾマリに操られてしまう。

 

 それが無機物であっても『意思』さえあれば斬魄刀も推測上可能であり、『通常』ならば脅威でしかない。

 

 上記で書き示したように、『通常』という前提だが。

 

「バカな、()()()()()()などあり得んことだ!」

 

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!

 

 ゾマリは文字通り『刀の豪雨』の中へ呑み込まれていく中、ありったけの音量で叫ぶ。

 

 「藍染様万歳!!!」

 

 

 ___________

 

 三月 視点

 ___________

 

「♪~。 (いや~、久しぶりにマジでスカッとしたわ!)」

「(あ、うん。 良かったね鈴鹿。)」

「(これってば貴方にJKたる何かを教えてた日々以来かも!♡)」

「(うん。 ありがとうね、()鹿()()()。)」

「(これで()()()()()穿()()()()()()()()最の高なんだけどなぁ~?)」

 「(それだけはやめてPLEASE(プリーズ)。 と言うかやらないよ?! 何言っちゃってんの?!)」

「(アハハハハハ! ミッチャンてば堅物すぎ、草生え~。 ホイ、()()ねぇ~?♪)」

 

 三月は最後にホッとしながら、アーロニーロの塔の二階だったバルコニーに座って偽の空を見上げる。

 

(けい)は……………まさか………」

 

「お? 朽木(あに)か。 あー、『久しぶり』って言えばいいのか?」

 

「……………………………………」

 

「なんか言えよ?! なに『可哀想な奴』を見る目でコッチ見てんだよ?! こっちも気まずいんだよ!」

 

「………………………………………………………………………………フッ。」

 

「お、おま?! 鼻で笑いやがったな、お前?! ここは『海燕……なのか?』とか、『(けい)が生きているのならば浮竹も喜ぶだろう』とかいう場面だろうが?」

 

「相変わらず騒がしい奴だ。」

 

 「ホントおまえ人の斜め上を行くな、朽木隊長?!」

 

「『“変人貴族”と言われる志波家らしい』とでも言えばよかったか?」

 

「…………なーんか俺への風当たり、以前に増して強くなっていねぇか? ……………なんか不愉快な事でもあったか?」

 

「…………………………………………………………気のせいだ。」

 

 「いま躊躇しただろ、朽木隊長?!」

 

「相変わらず騒がしい変人だ。」

 

 「また言われた?! というか『変人』も付け加えられた?!」

 

 三月は出来るだけ後ろから聞こえて来る騒動を無視する努力をした。

 だが────

 

「三月、お主も呆けてないで義兄様にも説明しろ! いや、してくださいッッッ!!!!

 

 ガクガクガクガクガクガクガクガクガク!

 

「あがががががが?!」

 

 ────流石に短時間でこの混沌と化した状況に泣きそうな涙目になっていたルキアが三月の肩を掴んで体をゆする。

 

 白哉の明らかな『日頃の鬱憤(うっぷん)を晴らす』空気を直で感じ、この理不尽な風当たりにイライラする海燕の二人の状況に彼女は三月に助けを求める。

 

 無論、志波海燕が白哉を呼び捨てにする『どこかの誰か(黒崎一護)』とそっくりなのが『関係する理由、大いにアリ』なのは言うまでもない。

 

「やはりお前か、小娘。」

 

ここここぉんんんんちちちちゃーすすすすぅぅぅぅぅ?」

 

 いまだに体をルキアに激しくゆすられながら、三月は挨拶を白哉にする。

 

すぐに説明しろ。

 

「あ、ハイ。」

 

 白哉の不機嫌な気持ちが自分にロックオンされたことを悟った三月はできるだけ丁寧かつ簡潔に事の流れを説明し────

 

「あの、正座するのに床が固いんですけど────?」

 

 「────疾く申せ。」

 

「………ハイ。」

 

 ────三月が正座を固いバルコニーの上で強いられながら不機嫌な白哉を前に説明し始める。

 

『朽木隊長~~~?! どこですかぁ~~~~~?!』

 

 そしてゾマリがいた塔の遥か下では『瞬歩』が使えない山田花太郎が息を切らせながらもキョロキョロと、いつの間にか()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()などは、ゾマリだったモノ(の死骸)以外すべての痕跡が消えていた。

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

「────と言うワケなのです。 ハイ。」

 

 そろそろ三月の膝と足の感覚が無くなってきた頃に、彼女は白哉への説明をし終える。

 

 説明したことはルキアにも言ったような内容で、アーロニーロという『魂魄の集合体』の中の『志波海燕』以外、全ての虚の魂魄を殺した事。

 

 そして先ほどの『敵と相打ちになったルキア餓死状態景色』は来るであろう破面を罠にはめる為の『幻覚』だとも。

 

「へぇー、スゲェなチビ助。」

 

「チビ言うな────ああああああああ?! 足、足、足がぁぁぁぁぁぁ?!

 

 まるで『へぇー、ほーん』と言いながら、まるで軽い出来事を目撃したように振る舞う当事者(海燕)の一言に三月が立ち上がろうとして、足の感覚神経の血行が回復したことでビリビリしたしびれを感じて叫ぶ。

 

「か、海燕殿…かなり冷静ですね?」

 

 流石に二度聞いても、信じられないルキア。

 

 そして白哉は────

 

 「成程、貴様の墓石には『世迷言を言った為に斬り捨てられた』と言うことで良いのだな。」

 

 ────これ以上ないほどにブチ切れていた。

 

 シュラン。

 

『ゴゴゴゴゴゴ』と怒る修羅(しゅら)のような空気を出しながら、斬魄刀を白哉は鞘から抜く。

 

ぎゃああああああああ! 待って待って待って待って! 流石に『足ビリビリ』と『ブチギレた人』の同時相手は無理というか斬らないでぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~~?!」

 

 「そこにもう一度直れ。 疾く刎ねて見せよう。」

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ! 打ち首イヤヤァァァァァァァァァ!!!」

 

 三月が珍しく、余裕のない必死な命乞いをする。

 

「ルキア助けてッ!」

 

「さらばだ、三月。 良き友人であった。 シクシクシク。」

 

 ハンカチを出し、ルキアがワザとらしい下手くそなお世辞にも上手ではない『泣く』演技をし出す。

 

「カイチャン!」

 

誰が『カイチャン』だコラ。

 

 海燕はさっきの白哉とのやり取りが不味かったのか、不機嫌だった。

 いつものルキアの知っている彼ならば殆ど初見の彼女の一方的な『打ち首宣言』に異を唱えていた……………………かもしれない。

 

 だが今では『呆れてジト目黒髪一護バージョン』の表情である。

 

「言いたい事はそれで終わりか?」

 

 そして目がマジ(本気)の白哉。

 

 「い~~~~や~~~~~~~~~~?!」

 

 余談ではあるが、白哉がこれ程までに怒っていたのは他でも無いルキアの無残な姿(餓死状態)に彼の心が酷く動揺した為である。

 

 

 

 ___________

 

 リカ 視点

 ___________

 

 ども皆さん、呼称『リカ・プレラーリ』です。

 

「ハァ、ハァ、ハァ……」

「ガフ……」

「マユリ様……リカリカ……」

 

 ただいまマユちゃん(マユリ)とネムネム達と仲良く血反吐(ちへど)を吐いていまーす。

 

「クハハハハハハ! 無様だな、死神の隊長格と新たな希少種ども!」

 

 立っていたピンク色の髪をして、首から下がドレスのような服と背中に四本の羽っぽい『何か』が生えた男が笑う。

 

 彼は『ザエルアポロ・グランツ』、自称『破面の天才科学者』。

 

 え? そんな事より『どうして血反吐を吐いているんだ?!』ですって?

 

 フム、これは『察してください』ではダメですか?

 

 ……ダメ?

 ムゥゥゥゥ……

 

 仕方ないですね、では簡略化した出来事をHow-To(ハウツー)ステップっぽく示しましょうか。

 

1.パイナップル『阿散井恋次』がソロモンをやらせない軍人ドンドチャッカと共に『ザエルアポロ・グランツ』の研究所(オペルーム)に到着。 (ちなみにこれは以前『阿散井恋次』と遭遇した際*1に忍ばせた監視用の使い魔経由で確認済み。)

 

2.石田雨竜『眼鏡』と月光帳を呼べないギ〇ガナムが『ザエルアポロ』に苦戦していた『阿散井恋次』と合流、そして『ザエルアポロ』に翻弄

 

 

3.『眼鏡』と『パイナップル』、共闘の末に『ザエルアポロ』に深手を負わせるが彼はすぐに回復

 

4.その場を離脱しようと試みる『眼鏡』、『パイナップル』、『ソロモン』、『ギ〇ガナム』。 だけど結局は『ザエルアポロ』の掌の上で結局また彼と対峙

 

 

5.帰刃(レスレクシオン)した『ザエルアポロ』が上記四名のクローンを作って楽しもうとしても、空気が読めない『パイナップル』の卍解によって物理的に研究所(オペルーム)が崩される。

 

6.イラっと来た『ザエルアポロ』はクローンによる劇を強制終了させて今度は『眼鏡』と『パイナップル』たちの人形を作る。

6a.悔しいが、何とかその『可愛い』と思った人形たちを確保できないか別思考に並行で考えさせる。

 

7.ドラえ〇んの『呪〇のカメラ』よろしく、人形の中にあったパーツを破壊して本人たちにダメージを与えていく。

7a.ここで虚圏に到着したマユちゃんたちを発見。 彼も私を発見して合流したのちに軽~いコントをネムネムと三人でしながら()()()をする。

7ai.そしてここで『ソロモンやらせんぞマン』と『ギ〇ガナム』も参戦

 

8.()()()が終わって、マユちゃんとネムネム+ボクたち三人がザエルアポロの前に出る。

8a.マユちゃんは否定していたけどこのタイミングは更木の登場と合わせていた模様。 『誰があんな筋肉ダルマのことを意識するというのかネ?!』と言っていたけど。

 

9.ザエルアポロとマユちゃんが互いに軽い()()を交わす。

9a.パイナップルと眼鏡が何か叫んでいたけどもちろん無視。

9b.ちなみに自分のことは『滅却師(笑)』と名乗りました。

 

 

10.ここでマユちゃんとネムネム(あとついでにボク)があえてザエルアポロに人形を作らせる。

10a.さっきの別思考に『マユちゃんの人形確保』を提案

10ai.帰ってきた答えの『石田と阿散井の奴で満足しろ!』にちょっとがっかり

 

 そしてやっと『(現在)』へと繋がります。

 

 へ? 『その前にザエルアポロは誰だ』って?

 

第8十刃(オクターバ・エスパーダ)』です。 

 ハイ次。

 

 え~と、どこでしたっけ?

 

「残念だよ、隊長格と言えども所詮はこの程度か。」

 

 バキン!

 

「ゴハァ!」

 

 あ、ザエルアポロが()()マユちゃんの内臓を潰しました。

 

 そしてその吐血がボクのスカートに。

 

「あ。」

 

「ん?」

 

 ()()()()()()にザエルアポロが頭を傾げ、ボクは立ち上がって制服のスカートを指さす。

 

「マユちゃん、ボクの服に吐血しましたね。」

 

 マユちゃんがボクと同様にむくりと立ち上がる。

 

「おや、ほんとだネ。 いやはや済まないリッ君。」

 

「これ取る薬品持ち合わせていない?」

 

「君は私をなにかと勘違いしていないかイ?」

 

「え? 『世紀の天才科学者涅マユリ』では?」

 

「その通りだヨ! もちろんあるとも。 ネム!」

 

「はい、マユリ様。」

 

 次々と立ち上がる人たちに困惑するザエルアポロ。

 

 マユちゃんがそんなザエルアポロに『ニチャア~』とした笑みを浮かべる。

 

 あ、()()面白がっていたんだ。

 マズイことしちゃったですね。

 

「こうも簡単に相手が喜ぶと、つい遊び心が湧いてくるんだヨ♪」

 

「あー、うん。 ごめんマユちゃん。 やっぱり『子供』っぽいね、(ザエルアポロ)。」

 

「分かっているじゃないカ、リッ君♪」

 

「マユちゃんも。」

 

「こちらハンカチです。」

 

「おー、ありがとうネムネム。 フキフキフキ~。」

 

 ザエルアポロが驚愕に目を見開いたまま、ボクとマユちゃんの背中にゾクゾクと歓喜が走る。

 

「なぜだ……なぜお前たちは立てるんだ?!」

 

 バキ! バキバキバキバキッ!

 

「ぶへ!」

「ごふぅ!」

「かはッ!」

 

 ザエルアポロがボクたち三人(リカ、マユリ、ネム)の人形から次々と内臓部分のパーツを取り出して壊していき、その度にボクたちが吐血する。

 

「止めたまえヨ。」

 

「そうです。 見苦しいですよ。」

 

「クソ!」

 

 ガシャン!

 

「クソ! クソ! クソ!」

 

 ガッ! ガッ! ガッ!

 

 ザエルアポロがボクたちの人形を地面に叩きつけて踏み出す。

 

 「ああああああああ?! 可愛かったのにぃぃぃ?!」

 

「石田…………お前の知り合い………ズレてんな。」

 

「……………君みたいにね。」

 

 うっさいよ、パイナップル(恋次)眼鏡(雨竜)

 貴方たちも十分『変』です。

 

「なぜだ?! 貴様らの内臓や腱を()()潰した! なのにどうして()()()()()?!」

 

 マユちゃんがボクを見て、ボクもマユちゃんを見てアイコンタクトをとる。

 

 あ、やっぱりボクみたいに呆れている。

 

「うるさい奴だネ。 何の不思議でもないヨ。」

 

「そうですよ。 少し考えれば分かることじゃないですか。」

 

 ビキビキビキ。

 

「なん……だと?!」

 

 おー、怒った怒ったオーコッタ~♪。

 小さい小さい、『人間(心の余裕)』小さーい♪

 

「私は用心深いのでネ、一度戦った相手には監視用の(きん)を感染させるのだヨ。」

 

「な……まさか……僕の────がは?!」

 

「あー、ムキにならないほうが良いですよ『眼鏡』。 貴方の内臓、ボロボロなんですから。」

 

「君だって眼鏡じゃないk────ガフ?!」

 

「まぁ、要するに彼を通して君たちの戦いは私たちに筒抜けだったということだヨ。 だからなんてことはない、もし腱と臓器を破壊できるのなら『その全てのスペア』を揃えればいいだけだからネ。」

 

「バカな! 僕がこの能力を彼らに見せてまだ一時間も経っていないんだぞ?! ()()()()()()()!」

 

 またマユちゃんとアイコンタクト。

 

『このバカにリッ君が言うかネ?』

『“バカ”を通り越してこの“アホ”にどや顔をするのならマユちゃんが適任かと。』

『ならこちらも“共同作”と行こうじゃないかネ。』

『アイ分かった。』

 

 彼とのアイコンタクト会話終了。

 

「それが『出来る』から────」

「────私たちは()()()()()のだガ?」

 

 フ、決まりました。

 エッヘン。

*1
25話より




リカ:……(ドヤァ

作者:お客様、無い胸張っても────

リカ:────ムムムムムムンッッッ!!!

作者:あ、ウン。 その手があったね。

ネム:……バター。 パシャリ。(カメラシャッター音

作者:……何でここに君も出るの? しかも畳の下から?

マユリ:世の中聞かないほうが良いモノもあるのだヨ♪

作者:お前が言うと普通に怖いよ?!

マユリ:褒められてもせいぜい出るのはりんご飴だヨ♡

作者:要らねぇ~~~~~……
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