白と黒の世界は夢を見る   作:haru970

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大変長らくお待たせいたしました、次話です!

勢いのまま書きましたのですごく不安ですが楽しんで頂ければ凄く幸いですというか読んでくださってありがとうございますぅぅぅぅぅ! (汗汗汗汗汗汗&必死の血走った目



*注*独自設定や独自解釈にご都合主義などが満載しています


第83話 The [Wolves] Howling

 ___________

 

 ??? 視点

 ___________

 

 ドォォォォン!

 

「さて。 指示通りにいくぞ、ヤミー。」

 

 上記と同時刻ほどの虚圏では、『反膜の匪(カハ・ネガシオン)』から力で無理やり脱獄したウルキオラが、タイミングを合わせたかのように着地したヤミーと一緒に一護たちを見ていた。

 

 バリバリバリバリバリバリバリバリバリ!

 

「ゲェ~ップ! 待ちくたびれたぜ!」

 

 ヤミーは食べていたポテチ(っぽいモノ)の袋を投げ捨てて、盛大なゲップを出しながら口を袖で拭く。

 

「おい一護、オレぁあのデカブツを取るぜ。」

 

「剣八?」

 

「そうだね! ()()()()()()()()()だもん♪」

 

「お? やちるもそう思うか?」

 

 いつの間にか更木の背中に乗っかったやちるの言葉に、ヤミーがニヤリとする。

 

「ほぉ? 分かってんじゃねぇーか、トゲ頭にチビ。」

 

「場所を移すぜ。 ここに居たんじゃ、()()()本気で殺し合えねぇだろ?」

 

 更木とヤミー(と更木の背中のやちる)がその場から消え、一護とウルキオラが静かに対面する。

 

「「「「………………」」」」

 

 これにその場にいた織姫、雛森、クルミ、ネル、地面に横たわっていたグリムジョーたちは黙りながら各々が別々の表情を浮かべていた。

 

 織姫は悲しむような、どこか複雑な顔を。

 雛森はやつれた見た目のまま、怯えるような顔を。

 クルミは無表情、または無愛想の顔を。

 

「???????????????????」

 

 ネルは状況に付いていけずにただ?マークを無数に出し、グリムジョーは冷や汗を流しながら悔しそうな目で一護とウルキオラを見ていた。

 

「成程。 『恐怖』と言っても、様々な表現の仕方があるのだな。」

 

 沈黙を先に破ったのはウルキオラだった。

 

「……あ?」

 

「俺が貴様らの胸や頭蓋の中を視れば、『心』と呼ばれているモノがそこにあるのか?」

 

「何を……言っているんだ、お前?」

 

「いや、不必要な問いだ、答えなくていい。」

 

 一護は思いもしなかったウルキオラの言葉に純粋な疑問を持った。

 

 それもそうかもしれない。 

 何せウルキオラはそのようなことに、関心を見せた素振りなど一度もなかった。

 

 これは一護たちにだけでなく、他の破面たちや藍染を除いた皆の前でもそうだった。

 

 今までの登場した破面たちは多少の違いはあれど、『感情(動機)』と似た何かを全員持っていた。

 それは『ただの虚』から『破面』、ネリエル風に言うと『獣から進化した』際に得た『(理性)』。

 

 だがウルキオラにはそれが無かった。

 

 その特性故に彼が『破面』、そして後に『十刃』となっても周りからは浮いていた存在だった。

 

 片方で『藍染(様)の飼い犬(忠実な部下)』と認識されている彼だが、それは藍染が彼に『動機(使命感)』を与えていたからである。

 

 ただやはり『使命感』は『感情』ではないので周りからは嫌悪、あるいは邪険にされていた。

 

 そんなウルキオラが織姫を虚圏に連れ去った後に、()()()()()で藍染に質問をした。

 

『心とは何ですか?』と。

 

 それは彼が、織姫が『自分より他人を優先する行動』や、人質として取った雛森を慰めようとしたクルミに『何をしているのか』と言った問いにクルミの答えが上記の疑問の引き金となった。

 

彼女は怖がっています。 ()()()()()()()()()この唐変木が。

 

 ウルキオラは基本的に、人間で言うところの『極端なリアリスト』のように『黙認できないモノは存在しない』という考えを元に、それまでは行動をしていた。

 

 だが織姫の不可解な行動も、クルミの言葉がまるで心は『()()()()()』と言うようなモノが彼の頭の中で引っかかっていた。

 

 それ故に、『虚ではない(藍染)』に彼は上記の質問をした。

 

 その時、質問をされた藍染はウルキオラが見たことも、噂でも聞いたことがない程に目を見開いてから落ち着きを取り戻し、ウルキオラにこう答えた。

 

『心を知りたいのなら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()』、と。

 

「……………」

 

 ウルキオラが無言で、少なくとも一護を前に、初めて腰の刀を抜く。

 

「井上たちには近づかせねぇよ。」

 

「く、黒崎くん────」

 

「────井上、皆をちょっと下がらせろ。 結界も忘れるな。」

 

「でも……ケガが────」

 

「────そうも言ってられねぇし、ウルキオラはそれ(回復)を待っちゃくれねぇタイプだろうよ。」

 

 グリムジョー、そしてカリンがとどめを刺すまでテスラを相手にしていた一護は満身創痍のまま『斬月』を構える。

 

「そうか。 ならば貴様から胸と頭をえぐってやろう────」

 

 ギィィィン!!!

 

「────だから『させねぇ』って言ってんだろうが?!」

 

 一護とウルキオラの刀が互いにぶつかり、耳をつんざくような音があたり一帯に響く。

 

 ギィン!

 ヒュッ!

 ガッ!

 

 双方が斬術と蹴り技を含めた激しい攻防が始まる。

 

『────井上さん、黒崎さんの治療をお願いします────』

「────え────?」

 

 ゴォォォォォォォォォォォ!!!

 

「「「「「────ッ?!」」」」」

 

 クルミの念話に織姫が驚いたその瞬間、辺りの空気が急に重苦しくなるような霊圧にその場にいたウルキオラを含めた皆が一気に同じ方向を向く。

 

「な、なんだ……これ?」

 

「…………………あ。」

 

 雛森が何かに気付いたかのように息を出す。

 

()()?」

 

 すると皆が見ていた方向にある、少し離れた塔から青い閃光がびりびりと電が通った後のように、大気そのものを歪めながら虚夜宮の天蓋の外へと飛び出る。

 

 チャリ、チャリチャリチャリ。

 

「……?」

 

 これを見ながらウルキオラは自分の()()()()を横目で見た。

 

「(……………砂の上にいる俺を小刻みに動かすとは、よほど強い衝撃だな。 と言うことは……『王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)』か?」

 

 そして彼は塔の中から放たれた閃光による一帯の地鳴りと手の震えを結びつけた。

 

 ___________

 

 恋次、ルキア、リカ 視点

 ___________

 

「な、なんだありゃぁ?!」

 

 上記と同時刻、別の場所では恋次と彼のそばに駆け付けたルキアがザエルアポロの研究所に駆け付けた葬討部隊(エクセキアス)の隊員たちと戦っていたが、一護たちと同様にその場にいた皆が思わず内側から塔を半壊した青白い閃光と巨大な霊圧に当てられていた。

 

「(この霊圧……一瞬だけだが、この一帯の乱れる霊圧濃度を上書きした……誰だ? 誰と誰が戦っているのだ?)」

 

「藍染様の()()か。」

 

 そして葬討部隊隊長の『ルドボーン・チェルート』は警戒を怠らず、『髑髏樹(アルボラ)』を使って、皆が気を取られている間に新たな兵士の『髑髏兵団(カラベラス)』を作って恋次とルキアに撃破された数を補充していった。

 

 その間、観戦することに徹していたマユリ、ネム、そしてリカがその塔を見ていた。

 

「素晴らしイ! 実に! やはり虚圏は『新しい発見』の泉だヨ! フハハハハハ!」

 

「(フゥム、これは『原作』にはない流れですね……あれは十刃の、誰の塔でしょうか?)」

 

 ___________

 

 白哉 視点

 ___________

 

「……………」

 

 白哉は他の者たちと違い、例の塔が爆発したことを気にもかけずにただ虚夜宮の地面を走っていた。

 

 ガイン!

 

「クソ(かて)ぇなテメェ!」

 

 ガッ!

 

「そういうお前こそな!」

 

 そして彼が向かった先では更木とヤミーも気にせず、自分たち(戦闘狂)の世界に入り込んで互いを攻撃していた。

 

「あ! ビャッ君!」

 

「…………………」

 

 白哉は静かに更木を見守った。

 

「ビャッ君もバナナ食べるぅ~?」

 

「もらおう。」

 

 そして今度はやちるを無視せずに、モグモグと手渡されたバナナを彼女と共に食べる。

 

 ___________

 

 チエ、スターク 視点

 ___________

 

 時は丁度、ほとんどの者が注目した塔が爆発する少し前へと戻る。

 

 場所はいまだにテーブルをはさみながら椅子に座っていたチエとスターク、そしてスタークの椅子の背もたれに寄りかかっていたリリネットの場。

 

「…………………………そろそろ時間だ。」

 

「そうか。」

 

 沈黙をスタークが破り、チエが同意する。

 

 カチャリ。

 

 スタークが紅茶のコップを置き皿から離し、セラミックがこする独自の音が鳴る。

 

 同時にチエも出された紅茶を静かに飲む。

 

 そして最後の一滴が互いのコップの中から無くなると、二人が同時に動いた。

 

 コップからチエが手を放し、スタークは間にあったテーブルの上面を彼女の胴体目掛けて蹴り上げながら、自分もコップから手を放す。

 

 キィン。

 

 チエが()()()()()()()()()するモーションのまま、自分へ迫ってくるテーブルを斜め状に斬る。

 

「ッ」

 

 そしてテーブルが真っ二つに割れ始めると同時に、その向こう側から青い閃光がテーブルを消滅させながらチエに襲い掛かる。

 

「(虚閃か? いや、()()が違う。)」

 

 チエは上半身を襲ってくる虚弾(バラ)を、体を横にわずかにずらして避ける。

 

 が、もう少し割れたテーブルの向こう側にスタークの姿はなかった。

 

 チッ。

 

 僅かな金属音にチエは視線を横へと動かし、横で拳銃を構えたガンマンスタイルのスタークが引き金にかかった指を動かす。

 

 ゴォォォォォォォォォォォ!!!

 

 先ほど二人が手を放したコップが床に落ちる前にスタークの放った虚閃がそれらを消滅させ、塔が半壊した。

 

「……………あのヤロウ。」

 

 仏頂面のままスタークは塔から外へと飛び出て、虚夜宮の地面へと降り立つ。

 

 ドォン! ドォンドォン!

 ガラガラガラガラ!

 

 地面に落ちた瓦礫の何個かが崩れる音の中、スタークの顔は強まった。

 

「テメェ、どういうことだ?」

 

「………………」

 

 彼の前には虚閃を避けきれなかったのか、左肩と二の腕の服装が破れて下の露出した肌は火傷のような傷を負ったチエが無言で立っていた。

 

()()()()()()()()()のに『ここに来た』ってのは、どういう了見だ? ()()()()戦いを侮辱しているのか?」

 

「………………………いや? 再戦が待ち(どお)しくて、私は来ただけだが?」

 

 ギリリ。

 

 スタークの手が拳銃を力強く握る。

 

『イタタタタタタ?! ちょっとバカスターク! 私の扱いをもうちょっと考えろよ?!』

 

 握られた拳銃から響いたのはリリネットの抗議する『声』。

 

 だがスタークはそれを無視してチエに言を投げる。

 

「言うじゃねぇか、()()()()()()()()が。」

 

 チエが刀を両手で構える。

 

「こい、()()。」

 

 ヒュッ!

 

 二人が動いて、周りの時間が急激に遅くなったような現象に二人の思考が入る。

 

 蹴り上げられて、飛び散り始めた砂がスローモーションで宙に巻き上がる中でスタークは左手の拳銃をチエに向けて乱射する。

 

 ドウドウドウドウドウドウドウ!

 

 バチ! バチ、バチ、バチィィィ!

 

 遅くなった時間の中でも高スピードで一直線にくる虚閃を、チエは刀の切っ先で軌道を自分に当たらない、最低限の角度に変えて行きながらスタークに近づく。

 

 ヒュン!

 

 チエは眼前までに近くなったスタークに刀を突きだす。

 

「ッ。」

 

 が、刀が刺さっても抵抗が無いことに彼女は目の前の画像が残像と気付いたころに、実体のスタークが右手で握った拳銃ではなく、()()()()()()()()刀をチエの横左方面から振っていた。

 

 バチィン!

 

 チエは刀の返しの切り込みでそれを弾きながらスタークに再度斬りかかるが、彼は弾かれた勢いを利用して、彼女のそばから後ろに飛んで距離を取る。

 

 バサァ!

 

 ここで時間が追い付いたのか、初歩の段階で飛び上がった砂が地面に落ちる。

 

「(やはり近接戦闘もこなせるか。)」

 

「(やっぱり飛び道具相手は慣れているか。)」

 

「「(さて、『どうするか』など(なんて)決まっている。)」」

 

 チエ(スターク)(拳銃)を構えなおしながら、お互いが思考を巡らせる。

 

「(策を練って────)」

「(────相手の隙を突く。)」

 

 二人がまたも互いへと再度突進…………………

 

 するのではなく、横に高速で動いて相手の出方をうかがうような動きに変わる。

 

 そしていつの間にか一護とウルキオラとの戦闘にカリンとクルミが参加していた場面に出くわす。

 

「「「「「チエ?!/チエちゃん?!/隊長?!/やはりコヨーテか。/誰だスか?」」」」」

 

 彼女を見て一護、カリン、クルミ、織姫、そして雛森は共に驚いた声を上げ、ウルキオラは納得したような独り言を上げ、ネルがポカンとした顔で疑問を口にする。

 

 だが二人が周りの声や存在に気付いた様子はなく、スタークは新たな虚閃を右の拳銃で撃ちだす。

 

「(やはり先ほどの虚閃……………空座町で初めて撃った虚閃か。*1)」

 

 チエは思わずそれを避けるモーションに入る為に足に力を入れ始めると、スタークがここで問いを投げる。

 

()()()()?」

 

「ッ。 『双蓮蒼火墜(そうれんそうかつい)』!」

 

 ボォォォ!

 

 チエが()()を使って襲ってくる虚閃の軌道を無理やり変える。

 

 その彼女に無言でスタークが位置を変え、更に虚閃を撃ちだす。

 

「虚閃。」

 

「ッ。 破道の八十八、『飛竜撃賊震天雷砲(ひりゅうげきぞくしんてんらいほう)』!」

 

 ズゥオォォォ!

 

 チエは更に大きな(メガ粒子砲に似た)鬼道を使い、彼女の撃ち出した光線はスタークの虚閃を飲み込んでそのまま上空へと飛んで虚夜宮の天蓋を突き破る。

 

「………………()()()本気を出したか?」

 

「………………」

 

 彼女の鬼道を躱したスタークはチラッとチエの後ろにいた織姫たち……

 

 いや、正確にはチエの()()()()()()雛森を見た。

 

「成程。 テメェが『ここ(虚圏)』に来たのはそいつ(雛森)の為か。」

 

「………………」

 

 チエは何も言わずにただスターク、そしてウルキオラの両者から目を離さなかった。

 

「スターク────」

 

「────少し黙っていろ、ウルキオラ。」

 

 チエは何も言わずにいると、不安になりだした雛森が何かを察したように口を開ける。

 

「……え? まさか……本当に?」

 

「………………」

 

 それでもダンマリとするチエを見た一護とカリンがため息交じりに互いの言葉を付け足していく。

 

「あー、この場合『察せ』はダメだぞチエ?」

 

「そうだぜ? 一言で言いからなんか答えろよ。」

 

「ああ。」

 

「「「「「(本当に一言で済ませたぁぁぁぁ?!)」」」」」

 

 文字通り一言だけ言ったチエに一護たちが内心でツッコミを入れる。

 

「……なぁ、アンタ。 ここを離れたら()()()()()()()()()か?」

 

「お前次第だ。」

 

 スタークに出来るだけ簡潔にチエが答えると、スタークは頭を空いた手で掻く。

 

「そうか……よ!」

 

 スタークが拳銃を構えるとほぼ同じタイミングでチエは横へと移動を開始していた。

 

「────」

 

「………………………………え?」

 

 口をパクパクとしたチエに、雛森がポカンと口を開ける。

 

 ゴォォォォォォ!

 

 その時、チエは空間ごと捻じれるような虚閃を避けて、塔で放たれた初期の虚閃で空いた天蓋の穴から虚圏の夜空へと出る。

 

「ん。」

 

 スタークも空いた穴へと出ると、わずかな違和感を覚えたのか彼は急に移動の向きを変えた。

 

 ボボボボボボボボン!

 

「(移動しながら『鬼道の組み合わせ』か、やるな。)」

 

 スタークは自分の肩から徐々に消えていく、蜘蛛の糸のような霊圧を見る。

 

「(『蜘蛛の糸』に引っかかった獲物を襲う『火の玉』か。 それに『それらを隠す鬼道』ってところか。)」

 

 彼は暗い虚圏で姿が見えないチエを探していた────

 

「(なんてな。 居る場所は分かってんだよ。)」

 

 ────否、()()()()をしていた。

 

「(あの『蜘蛛の糸』霊圧の張り具合で分かるぜ────)────『無限装弾虚閃(セロ・メトラジェッタ)』。」

 

 ドウ!

 

 スタークは左手の銃で一発と聞き間違えるほどの連射速度で、一気に視野を埋め尽くすほど数えるのもバカバカしくなる数の虚閃を撃つ。

 

 ギィィィン!

 

『イタァァァァァァァ?! バカスターク! 私は剣じゃないぞバカ!』

「(少し我慢しろリリネット。)」

 

 その虚閃が着弾する前に、スタークは後ろから斬りかかるチエの刀を拳銃で受け止める。

 

「罠をかけて、相手が広範囲の技の霊圧を利用して一気に首を狙うたぁ………悪くない、()()の基本の一つだ。」

 

「……ヌゥン!」

 

 チエが力むような声を出し、スタークを無理やりそのまま押し返す。

 

 キィン。

 

 スタークは後方に飛ばされると思えば、彼の体を帯状の光が胴を囲うように突き刺さる。

 

「(()()()()の罠か────)」

 

「────『斬華輪(ざんげりん)・改』。」

 

 返しの刃で、チエは刀から霊圧の波のようなものをスタークに放つ。

 見た目だけで言えば黄色い、『プチ月牙天衝』に似ていた。

 

 ドォォォォ!

 バリィン!

 

 だがスタークはノーモーションの虚閃でそれを掻き消し、拘束する帯状の霊圧もガラスが割れるような音と一緒に消える。

 

「こんなものか、()()?」

 

 スタークが挑発的な言葉を、彼を見るチエに投げる。

 

「『紅蓮の炎よ、(ほとばし)り、我の敵を穿(うが)て────』」

 

「(────後ろ────?)」

 

「『────刀剣火葬(とうけんかそう)』。」

 

 スタークが目の前のチエが霊圧の残像(『空蝉』)と気付くのは、チエの()()を後ろから聞いた瞬間。

 

 そして彼は背後に振り向くと同時に、燃え盛る刀状の炎に呑み込まれた。

*1
67話




市丸:なんやこの子、やれば鬼道もできるやないか

作者:ちなみに使った『刀剣火葬』はオリジナルです。

市丸:へぇ~、炎系なんて総隊長に似とんなぁ~

作者:鬼道じゃないけどね。

市丸:え?

ライダー(バカンス体):邪魔するぞ若いの! いい酒が手に入ってな!

市丸:え? 何この京楽はんの声でごつごつした暑苦しい大男は?

作者:ぎゃあああああ?! キタァァァァァ!  警備員、こいつを────!

ライダー(バカンス体):────ん~? 酒のつまみがないではないか────!

市丸:────ほなちょっと買い出しにいってくるわ────

作者:────オイィィィィィィィィィ?!
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