白と黒の世界は夢を見る   作:haru970

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誤字報告、誠にありがとうございます昨日の翌日さん!

そしてお待たせしました、次話です!

拙い作品かもしれませんが、いつも読んで頂きありがとうございます!

あと何気に短くなってしまいました。 (汗


第86話 Fake Karakura Town Fight I

 ___________

 

 ??? 視点

 ___________

 

 日番谷はティア・ハリベルを相手にしていた。

 

「乱菊、()()()()()()。」

 

「ッ。 ()()()()()()。」

 

 近くには乱菊がいた。

 

「アパッチ、ミラ・ローズ、スンスン。 加減無しで行くぞ。」

 

「「「承知しました、ハリベル様!」」」

 

 そしてハリベルは三人の従属官(女性)を引き連れていた。

 

 オッドアイの『エミルー・アパッチ』。

 高身長かつ筋肉質でかなり露出の高い服を着た『フランチェスカ・ミラ・ローズ』。

 そしてどこかの民族衣装(アオザイ)っぽい、袖の長い服を着て緑がかった黒い長髪の『シィアン・スンスン』。

 

 先に動いたのは死神側。

 

唸れ(うなれ)、『灰猫』!」

 

 乱菊が抜刀と同じ時に斬魄刀を解放すると、刀身がサラサラと灰と化してそれが前に出ていたアパッチたちの周りを舞う。

 

「あ?! なんだこの────」

 

 ガシィ!

 

「────むやみに触るな、アパッチ。」

 

 イラついた(攻撃的な)アパッチが(けむ)たい『灰猫』を振り払おうとした腕をハリベルが掴んで制止させる。

 

「……ここは任せてください、隊長。」

 

 乱菊の言葉に、日番谷は意外そうに眉毛を片方あげる。

 

「いいのか?」

 

()()()()()()()()()()が無ければ隊長は()()を出せるでしょう? そうしてあの破面(ハリベル)を倒して、私の援護に来ればいいだけの話じゃないですか?」

 

 乱菊の遠回りに自分たちをディスる言葉に、ハリベルの眉毛がピクリと反応する。

 

「あああああ?! んだとこの牛乳女(うしちちおんな)がぁぁぁ?!」

「あたしら三人はともかく、そこのガキが『ハリベル様に勝つ』だぁぁぁぁ?! 寝言とは寝てから言えっつーの!」

「二人の言葉遣いはともかく、私も同感ですね。 寝言は死んでから言ってください。」

 

 そしてハリベルの従属官たちはそれぞれの反応を示す。

 

「……………そこの破面、ちょいと場所を移さねぇか?」

 

「……油断するなよ三人とも。 ()()()()。」

 

 ヒュヒュン!

 

 ギィン!!!

 

 日番谷とハリベルがその場を後にして、二人は動きを止めずに斬魄刀を互いに抜刀して斬りかかる。

 

「(こいつの刃、変な形しているな…能力関連か、それとも…)」

 

 ズゥゥゥゥゥン。

 

 そして突然、乱菊を置いてきた場所に鹿の角とヒヅメ、ライオンのタテガミ、大蛇の尾を生やした巨大な獣人っぽい『バケモノ』が現れたことに一瞬日番谷は気を取られる。

 

「(乱菊……死ぬなよ。)」

 

 ギィン!!!

 

「霊圧が乱れたな。」

 

「さて、なんのことだか。 (この霊圧は……檜佐木たちか?)」

 

 ハリベルの軽い挑発に日番谷は冷静にとぼける。

 

 

 ………

 ……

 …

 

 

 上記のバケモノの名は『アヨン』。

 アパッチ、ミラ・ローズ、スンスンが帰刃した状態で左腕を媒体にして『混獣神(キメラ・パルカ)』という能力で、創り出された生物である。

 

「……(図体がデカいだけ……な訳ないか。 ここは『灰猫』で一気にカタを付ける!)」

 

 アパッチたちの周りの灰が全てアヨンを取り囲んだ瞬間、乱菊は柄だけになった斬魄刀を振るう。

 

 ザザザザザザザザザザザザザザ!!!

 

 すると無数とも言える、()()切り口がアヨンの体中に現れる。

 

「(浅い! ()()()振ってもこれ?!)」

 

灰猫(はいねこ)』。

 乱菊の斬魄刀の能力は『刀身を灰と化し、柄を振ることで“灰が降りかかった場所”を切断する』と言ったもの。

 

 そしてそれを使用したアヨンには掠り傷程度が現れただけだった。

 

「あーあ。 ()()()()()()()()。」

 

「ハ────?」

 

 ガシ!

 

 帰刃したアパッチのバカにするような言葉を乱菊が理解する直前に、彼女は気付けばアヨンの手で体を握られていた。

 

「────『敵認定』されちまったな────」

 

「(────は、はや────)」

 

 ベキベキボキボキボキ!

 

「────あ?! ガッ?!」

 

 そして骨が潰されていく音と一緒に、乱菊の肺から苦しむ声と空気がアヨンによって無理やり握り出されていく。

 

 ブン!

 

 何を思ったのか、アヨンが乱菊を横へ放り投げる。

 

 それはまるで『()~きた』とでもいうような仕草だった。

 

「縛道の三十七、『吊星(つりぼし)』!」

 

 すると飛ばされていく乱菊を優しく受け止めるかのように、霊圧の床が出現する。

 

「遅くなってすみません乱菊さん。」

 

「吉……r────ゴホッゴホッゴホ!」

 

 乱菊が『吊星』の使用者らしき吉良の名を呼ぼうとして咳をし、自分のあばらが刺さった肺から吐血する。

 

「吉良、乱菊さんを頼む。」

 

 その場に駆け付けたであろう檜佐木修兵が解放した鎖鎌状になった斬魄刀、『風死(かぜしに)』を構える。

 

「……………僕で良いんですか?」

 

「『適材適所』と言う奴だ。 俺よか、()()()()のお前のほうが『回道』得意だろうが。 違うか、『仙人(せんにん)の卵』さんよぉ?」

 

 吉良が冗談めいた軽口に、檜佐木が真顔で返す。

 

「……()()()そう思うんですね。」

 

右之助(うのすけ)さん直々の『回道』頼むぜ、吉良。 それに、()()じゃねぇ。」

 

「……そうしましょう。 縛道の七十三、『倒山晶(とうざんしょう)』」

 

 吉良がその場から乱菊と自分の姿を消してから回道を文字通り、虫の息になりつつある乱菊に使う。

 

 檜佐木は鎖鎌の『風死(かぜしに)』と、鬼道を使った中距離戦闘をアヨンに仕掛ける。

 

「破道の十一、『綴雷電(つづりらいでん)』。」

 

 ズズゥゥン!

 

 アヨンに絡ませた鎖を電撃が伝って直撃している間に、檜佐木は力いっぱいに鎖を引くとアヨンはあっさりと前のめりに倒れる。

 

「効いている? 今のうちに────!」

 

 グリン。

 

「────ぬお?! 気色(わり)ぃ?!」

 

 アヨンが首を1()8()0()()回して檜佐木めがけて裏拳を振るい、檜佐木は距離をとる。

 

 ググググ、ドォン!

 

 ブチン!

 

 アヨンは不気味かつ不自然な動きで立ち上がりながら、絡まった鎖を引き千切る。

 

 動きは()()()()()()()()()()を無視した動きだった。

 

「……バケモノが、間接とかどうなっているんだこいつ? それに鎖を簡単に千切りやがって。 『いつでも出来っぞ』、てか?」

 

 檜佐木が自分の目に入った汗の所為で瞬きをした一瞬、次に檜佐木が気付けばアヨンは眼前まで近づいていた。

 

「んぅおわ?!」

 

 そしてこれを好機と取ったのか、鉄左衛門が解放したらしい斬魄刀を手に一気にアヨンの後頭部にまで近づいて斬りかかる寸前だった。

 

「(もろうたぞ!)」

 

 ギョロ!

 カッ!

 

 だがアヨンの目らしきものが見開いて、赤い虚閃が鉄左衛門を吹き飛ばす。

 

「射場さ────!」

 

 ガシ!

 

「────しまった?!」

 

 檜佐木は先ほどの乱菊のようにアヨンの手に捕まる。

 

 ヒュドォン!

 

 だが乱菊と違い、アヨンは檜佐木をそのまま握らず地面へとたたきつける。

 

「ガッ?!」

 

 これを見ていた吉良が驚愕したまま、乱菊の治療を進めていた。

 

「そ、そんな……檜佐木君たちが……一撃で────」

 

「────ゴホッガハ!」

 

「ッ?! クソ!」

 

 一瞬だけ気が散ったことにより回道の出力が下がって、乱菊が咳とともに血を吐き出す。

 

 ドン!

 

「……………………………………………?」

 

 アヨンは一瞬『はてな?』という風に頭をかしげて、己の胸に空いた大きな穴を見つめる。

 

「やれやれ。 固まった足を動かすだけのつもりが、()()を道から除けなければならぬとは。」

 

「こ、この声は山本総隊長?!」

 

 山本元柳斎が吉良と乱菊、そしてアヨンの間に立っていた。

 

 彼の(斬魄刀)にはおそらくはアヨンのものと思われる僅かな血の跡が密着していたことに彼が気付く。

 

「む。 ()()()()()かの? ……チエ殿が見ていなくて良か────」

 

 「────■□■□■□■□■□■□!!!」

 

 アヨンが始めて、言葉にもならない雄たけびを出して、山本元柳斎の言葉を遮った。

 

「フゥー。 やれやれ、躾のなっておらん奴じゃの……『撫斬(なでぎり)』。」

 

 ズ。

 ズズズズズズズズズ。

 

 アヨンの体に亀裂が入り、次第にそこから切断したアヨンの体がズレ始める。

 

「ぬ……ほんに鈍ったようじゃな────」

 

 山本元柳斎がもう一度斬魄刀に変えた杖を振ると、立ち上がろうとしたアヨンの体を燃やし尽くす炎の嵐が出現する。

 

「────今の一度目で()()()()斬った筈なんじゃが。」

 

 振り返らずに彼が話しかけたのは、斬られた様子の腹部と激怒した様子のまま襲ってきたアパッチ、ミラ・ローズとスンスンの三人。

 

「ま、()腕でワシに挑んだ意気に免じて火傷程度で済ましておいてやるわい。」

 

 ゴォォォォォォ!

 

 いつの間に三度目を振ったのか、山本元柳斎の斬魄刀の向きが既に変わっており、アパッチ、ミラ・ローズ、スンスンたちもアヨンのように炎に包まれて沈黙する。

 

「ガッ……」

「バケモノが………」

「ハリベル…様…」

 

「(さ、流石は山本総隊長だ。)」

 

 三人の体が地面へ落ちる中、山本元柳斎はコキコキと肩を鳴らす。

 

「うーむ、歳は食いたくないモノよのぉ……」

 

「総隊長殿、ここはワシが残ります。 藍染たちを。」

 

「すまんの、狛村。」

 

 そこに狛村が現れて、彼と交代するかのように山本元柳斎が消える。

 

「(………………後で肩こりに効く薬を右之助さんからもらってプレゼントしよう。 それはそうと────)」

 

 吉良はとある方向を横目で見る。

 

「(────雛森君に何かあったのなら……僕は────)」

 

 

 ………

 ……

 …

 

 

「ッ。」

 

「動きが止まったぞ、破面。」

 

 一瞬、ハリベルの動きが硬直したことに日番谷は先ほどの仕返しとばかりに『やりとり』を再現させる。

 

「気のせいだ。 ()て、『皇鮫后ティブロン』。」

 

 巨大な水で出来た羽のようなものがハリベルを包み込み、中から現れたハリベルからは顔の仮面が消え、下半身は細いプレート状のスカート、上半身は際どい水着っぽいモノ、そして右腕は鮫を模した大剣を持っていた。

 

 ぶっちゃけると『鮫状の大剣を持ったビキニアーマーの褐色金髪巨乳美人』の誕生である。

 

 だがそれがいい────コホン。

 

「卍解、『大紅蓮氷輪丸(だいぐれんひょうりんまる)』!」

 

 日番谷は冷静にハリベルの『帰刃(レスレクシオン)』に対抗して卍解する。

 

 ザン!

 

 ハリベルの大剣から放たれた高圧水流の(つるぎ)が日番谷の体を半分に────

 

「ッ。」

 

 ヒュン!

 

 ────斬る前に()()()()()()が真横からハリベルに斬りかかって、びっくりしながらも彼女はそれを紙一重で避ける。

 

 ビキビキビキ、バリィン!

 

「────焦んなよ破面。 ()()()()()だぜ?」

 

 ハリベルに斬られた、日番谷の『氷分身』が砕け散る。

 

「…………………」

 

「ッ。 (この霊圧……雛森か?!)」

 

 胸から飛び出そうな心臓の心拍を感じながらも、日番谷は十八番の『氷のような鉄仮面』表情を維持する。

 

 そこから二人はそれぞれの得意分野らしい力で攻防を繰り出す。

 

 ハリベルは己の『水を操る』能力を使うが、日番谷はそれを逆手に取って水を冷やし、『氷を操る』能力で対抗する。

 

 それはまるで、隙を狙っているかのようなやり取り。

 または『膠着状態』とも言う。

 

「(こいつはその事に気付いている筈だ。 だったら────)」

 

「────『断瀑(カスケーダ)』。」

 

 上記のように考える日番谷に、ハリベルは高圧水を氷に叩きつけて、氷が溶けたことによってさらに水量を増した激流が日番谷を襲う。

 

「(やっぱな。)」

 

 日番谷はさらに分厚い氷の壁を作成してハリベルの攻撃を受け止める。

 

「(似た能力同士、考えることも似てるか。) なぁ。 アンタ多分、『この戦域に水気が満ちる』のを待っていねぇか?」

 

「………………………」

 

 ハリベルは日番谷の問いに何も返さなかったことで、日番谷は確信した。

 

「なら残念だ。 俺はアンタと違って(好機)()()()()はねぇからな。」

 

 ハリベルがはっとしたような顔に変わり、彼女は()()()()()()()()()

 

「俺の『氷輪丸』の能力の基本は『天相蹂躙(てんそうじゅうりん)』。 場所を移してくれて感謝するぜ『十刃』……名を訊いておこう。」

 

「……………………第3十刃(トレス・エスパーダ)、『ティア・ハリベル』だ。」

 

「十番隊隊長、『日番谷十四郎』。 護廷の中でも()()()()()()だ。」

 

「なんだと?」

 

 ハリベルがどこか不愉快そうな表情をして、日番谷は話を続ける。

 

「俺は自分の能力を御しきる()()()()()()()。 けどこれぐらい他の皆から離れていれば、心おきなく()()()使()()()。」

 

 曇っていた空から巨大な氷のような物体が降りてきたことに、ハリベルは大剣を構える。

 

 バン!

 

「ッ?! なんだ、これは?!」

 

 だが氷の物体より先に舞い降りた()が密着した場所から『氷の華』のようなものが次第に彼女の体を覆い始める。

 

「『氷天百華葬(ひょうてんひゃっかそう)』。 触れたものを瞬時に華のように凍りつかせる雪を降らせる技だ……ハァ……」

 

 日番谷は自分を襲ってくる疲労感に溜息を出しながら自分の未熟さを再確認し、来るべき『藍染との決着』の為に霊力を温存しながら宙を走りだす。

 

 ゴォォォォォォ!

 

 バリィン!

 

 だが数分後に、お腹に来るような地鳴りと巨大な『黒腔(ガルガンタ)』が出現すると同時に、日番谷の『氷天百華葬(ひょうてんひゃっかそう)』が割れてハリベルが彼の前に立ちはだかる。

 

「どこへ行く、()()()()()の日番谷?」

 

「……チ。 そう簡単には、やられねぇか。」




ライダー(バカンス体):なんじゃこの『DEATH』とは?

作者/ウェイバー(バカンス体):『悪魔城ド〇キュラ』。

チエ:ああ、あのけったいな『はいどろすと-む』を叫ぶ男の『げぇーむ』か。

ウェイバー(バカンス体):あ、チエさんも知っているのか?!

チエ:叫びが連呼していたからな。

三月:うっさいわね! あの技チート、過ぎて『使うな』という方がおかしいのよ!

慎二(天の刃待たれ体):そうだそうだ! 賭けで『ノーダメノーセーブ縛りプレイ』をした身にもなれ!

三月:え? 慎二君、マジでやったの? 冗談だったのに……………

慎二(天の刃待たれ体):うるさい! 金出せ!

ライダー(バカンス体):うーん………………余にはよくわからんが賭け事なら余も加わるぞ!
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