拙い作品をいつも読んで頂き、ありがとうございます!
ここからオリジナル展開などなどが急接近&ジャンジャンと急増化していきます(汗汗汗汗
10/8/21 8:13
若干のフォント修正をいたしました。
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??? 視点
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「よぉ。 久しぶりやんけ藍染。」
「久しぶりですね。
「アホ、誰かサンの所為でもう隊長やないわ……んで? ほかの皆は久しぶりのご対面で、挨拶ぐらいしたい相手はおるか?」
意識のある護廷の者たちが『
ヒュ!
平子の問いに、リサ一人が颯爽とその場から無言で姿を消す。
「あー……ま、そうなるわな。 ほな俺も総隊長に挨拶してくるわ。」
………
……
…
「どれだけやられてんねん、どアホ。」
京楽が意識を戻すと、ちょうどリサが彼を起き上がらせてホコリなどをはらっていた。
「こんなに死覇装をボロボロにしおってぇ。 あとでどやされても────」
ガバ!
そんなテキパキと動くリサを京楽は目一杯、躊躇のないハグをした。
ギュ。
リサは目を白黒させながら慌てて急にいつも以上な早口になる。
「────ちょちょちょちょちょちょおぉぉぉぉ?! 京楽お前何急に人に抱きついとんねん真昼間のうちにというかそういうキャラちゃうやんけぇぇぇ────?!」
「────お帰り、リサちゃん。」
「…………………………………………………」
真面目&裏表のない、まっすぐかつ小声になった京楽の言葉に、リサは黙り込んでからハグをし返す。
ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ。
「ただいま、京楽………………結構、やられとんな?」
「なぁに、ちょいと
「気ぃ、失っとったやん。」
「……………『
「
「ああ、卍解も視野に入れようかなぁ~……………………な~んてねぇ。」
「アホ。 ここでアンタが卍解なんかしたら、敵味方関係なく『迷惑』かかるやろが……」
「そうなんだよねぇ~、難儀なモンだよねぇ~、どうしたもんかねぇ~。」
「「…………………………………………………」」
互いに言葉をなくしたと思えば、リサが口を開けた。
「七緒……元気か?」
「ああ。 君が無事だって知ったときは平常心を必死に保っていたけど後でコソコソと一人でワァワァ泣いていたから、どう止めようか困ったよ。」
「そうか……部屋、覗いたんか?」
「結局は後で羊羹を差し入れしたんだ。」
「スルーとは変わらへんなぁ。 んじゃ、行って来るから頑張りぃ。」
「……うん、行ってらっしゃい。 さらに綺麗になったリサちゃんに抱擁してもらったから僕は元気百倍だよ♪」
「………………………………………………ヒゲ、剃り忘れとるからさっきは痛かったわこのアホォ。」
立ち上がって振り向いたリサの背中姿に、京楽は微笑む。
正確には『彼女の背中姿に』ではなく、『ほんのりと赤くなった彼女の耳を見て』だが。
………
……
…
「平子真子、変わっておらんの。 髪……切ったのかえ?」
「総隊長さんも、お変わり無いツルッツルの頭で。」
「ほっとけ……随分と遅かったの。」
「んー、『様子見』。 さすがに庭でドンパチおっぱじめたら誰でも戸惑うがな。 けど予想外に
「そうか……」
「それと俺への
「全くもって偶然じゃ。 それにそうだとしてもお主が残した
「ング……しゃ、しゃーないやろが?! 返せる前に藍染のアレコレが起きてんやから? というか相変わらず性悪やなぁ?!」
「ホッホ。 自分が
四十六室を相手に説明しなければならなったワシの身になれ……さて、続きは全てが終わった後の為に、取ろうでは無いか。」
山本元柳斎の出す空気が少しドンヨリとしたことに、平子は
「……………………………………せ、せやな。 ほな、俺らは俺らで勝手に動くから。」
「うむ。」
ここに護廷、そして元護廷の『仮面の軍勢』たちが共闘することで戦闘がさらに激化していくこととなる。
「マシロキィ~ック!」
ドパァァァァァァァァ!
マシロは見た目そのままの何某ライダーのように、自分の名が入っただけの技を繰り出して、藍染たちを山本総隊長の炎から解放した巨大虚の『フーラー』をぶちのめす。
「ああああああああ?!」
少し前に浮竹の胸を貫いた後、戦いに興味を無くした破面の少年が意味不明な叫びをしながらマシロに襲い掛かる。
「そこからの~! マシロスーパーかかと落とし~!」
ドガッ!
「ぐあぁ?!」
マシロは蹴り上げた足をそのまま下して、突進してきた破面の少年に食らわせて彼を地面へと吹き飛ばす。
………
……
…
「やぁ、浮竹。 久しぶりに会ったけど随分なやられようだね?」
「君の……………声を聞いて………………少しは元気が出たよ……………
「昔から言っているだろう? 『エレガントな僕の事はローズでいいよ』、と? すぐに戻るから、楽になっていてくれ。」
ローズが吉良や駆け付けた鉄左衛門に治療されている浮竹の近くへ寄ってから、彼はラブがスタークを警戒していた場へと移動する。
「チッ、次から次へと……」
「…………………あー、ローズ?」
「なんだい、ラヴ?」
「来て早々なんだけどよ……俺ら、
「それは…………………うん、
「────おう!」
ラブとローズは長年、共にした連携でスタークを翻弄………………しようとした。
「打ち砕け、『
スカ。
「ハァ~、やってられねぇぜ。」
「「(どれだけ嫌なんだよ?!)」」
ラブの巨大なトゲ付き棍棒になった斬魄刀の『
「アンタたちと遊んでいる時間はない────」
「────そうかい。 でも残念ながら、僕たちの用事は終わっていないんだ。
ローズの鞭のような『
「チ、しょうが────ッ?!」
彼が何かに気を取られたかのように別方向を見ると、ローズの鞭がスタークを捕まえることに成功して、彼を地面にたたき落とす。
「今だよラヴ!」
「おう! 『
ズドォォォ!!!
虚化した状態のラブが、『天狗丸』に炎が纏わってスタークを中心に広範囲な火の海が出来上がる。
「まだだぜロ────ッ?!」
ここでラブが先ほどのスタークのように、別方向を仮面の下で見開いた眼で見る。
「……? あっちに何かあるのかい?」
「(ローズが感じていねぇって事は、『虚化』と関係してんのか? なんだ、この……『底なし谷の中を覗いている』ような感覚は?!)」
ガラガラガラ!
ラブたちの下でスタークが瓦礫の中から姿を現す。
「クソ、『
「(虚化ラヴの『火吹の小槌』受けてノーダメかい? ……タフだね。)」
「(だが攻撃は当たって────)────ッ?!」
ボボボボボボボボボ!
「『
スタークの周りに何十匹という、青白い炎で出来た狼らしいものが出現して、彼はその場から姿を消す。
「ま────!」
『待て』。
そう恐らくは誰かが言いたかったのだろうが、『瞬歩』に劣るとも言えない『
「────俺は犬好きだがこういうのはノーサンキューだ! ローズ、ギターかなんか引いてこいつらを静めろよ?!」
「僕は獣臭くなるから嫌だよ?!」
「だったら風の〇クトを使え! Cスティックを上、左、右だ!」
「無茶言わないでよ?! というか何の話だよ?!」
それだと『風向き』を変えるだけなので、オカリ〇で『嵐』を呼べば良いのでは?
………
……
…
平子は藍染たちの前に戻ると同時に、東仙が彼に斬りかかった。
「どわぁ?! なんやねんお前ぇぇぇぇ?!」
ガガガッ!
その東仙の刃を、腕に身に着けていた手甲で狛村が弾く。
「狛村?!」
「そのおかっぱ金髪に方言、そして藍染との因縁らしき言葉……かつての五番隊隊長の『平子真子』とお見受けする。 話は総隊長などから聞いている。 助太刀するぞ!」
「うっわ、色々な意味で総隊長以上に暑苦しいわぁ……」
「狛村。」
「東仙、貴公は────」
ジャラジャラジャラジャラジャラ!
東仙の刀に鎖が巻き付いて、その場にいた皆が持ち手を見る。
「すみません狛村隊長。 この戦い、俺も立ち会います!」
「檜佐木!」
狛村は独自の洞察力でここに駆け付けた彼が無理をしていることを瞬時に分かった。
「(新血が滲み出る匂い、浅い息、そして僅かな動きで大量の汗────)」
「────お久しぶりです、東仙
「皮肉か、檜佐木?」
「いいえ、今までのご教示の礼と……ソウル・ソサエティへと連れ戻す覚悟の示しもかねています。」
「そうか。 『鈴虫』。」
ジ、ジジジ!
東仙の斬魄刀が振動し始め、久木の鎖をスルリと刀が抜ける。
「檜佐木、私はかつて言ったはずだ。 『恐怖を知らぬものに戦いを挑む資格はない』、と。 今のお前からは『恐怖』が感じられん……………………ん?」
東仙がとある方向を見て、若干驚くような声を出す。
「……………………これは……なるほど。 スタークが『本気になる』ワケだ。」
「どこに集中しておる東仙! ワシらを見ぬか!」
「ほな俺、先に藍染を牽制しに行っとくわ。 ここはヨロ。」
「な?!」
ヒュッ!
平子が『瞬歩』でその場を後にする。
「さて、そろそろ藍染様が前に出る頃か。」
東仙は左手を顔の前まで上げる。
その仕草は先ほど出てきた
「東仙! 貴様、まさか?!」
ズウオォォォ!
一瞬だけ荒れ狂う霊圧が東仙から発して、頭全体を覆うような仮面をした姿になる。
「虚の仮面? ……それは『虚化』ですか、東仙隊長?!」
檜佐木が『訳が分からないよ!』というような顔とトーンで叫ぶ。
ズッ!
「そうだ。」
『瞬歩』ではなく、『
「ッ。 『
狛村の背後から巨大な腕が持っていた刀を振るう。
『
彼の卍解である『
なのでこの『
『
つまりタイミングを見誤れば、卍解以上に狛村本体が傷を負うリスクもありえた。
ガン!
「ぬっ?! (こ奴、『
東仙は狛村の攻撃を避けたり受け流したりせず真っ向からそれを受け止めて、彼の回し蹴りで狛村はハッとして腕の手甲で東仙の蹴りを受け止める。
ドッ!
「ヌゥゥゥゥゥン!!! (この凄まじい力! 『破面』の力か?!)」
受け身を取った狛村を東仙を睨む。
「ほぅ。 死神のままで、以前より少しは出来るようになったな狛村?」
「藍染の謀反後、このワシの目から鱗がはがれて以来ワシは一から更に己を磨いた! その結果だ!*1」
素直に『ひとえに部外者のおかげ』とは言いにくかった狛村。
無理もないかもしれない。
彼からすれば『年端も幼い“滅却師の少女”に背後を取られた』など恥以外のなんとも思えないだろう……………
と思いきや、彼は『ワシの自己慢心を鍛え直さねばぁぁぁぁぁぁぁ!!!』と叫びながら自分を鍛え直す活力へと狛村は解釈していた。
良くも悪くも、『
「それに引き換え
「堕落…この力を、『堕落』と呼ぶか。」
「ワシが言いたいのは貴公を慕っていた仲間、友、部下を裏切ってまでその過ぎた力を手にしようとしたこと自体が『堕落』なのだ!」
ジャラジャラジャラジャラジャラ!
ドォン!
檜佐木の『風死』の鎖が東仙に絡まって、彼を無理やり地上へと叩きつける。
「踏み込みが甘かったか。」
「違います、貴方の教えの
戦いを……副隊長を怖がった俺を、勇気づけたアンタの教えだ! 『戦いを恐れている心を持っているからこそ、同じく戦いを恐れる者たちの為に戦える戦士になれる』と!」
「檜佐木────」
「────今の東仙隊長は、
グサッ。
東仙が戸惑う檜佐木をまたも刺して、彼を自分の上から蹴り押す。
「私が今も百年前も恐れているのは変わらない。
貴様たち『死神』と同化して死ぬことだ。」
東仙の冷たい言葉に反応したかのように、狛村が熱のこもった叫びをする。
「卍解、『
それを最後に、狛村と東仙が攻防を繰り広げ始める。
殆どは巨体の『
「不便な卍解を持ったな、狛村!」
次々と狛村の体に浅い生傷が増えていく。
「卍解が傷を負えば、術者も傷を負うとは滑稽だな。 『
偽・空座町で東仙は憐れみを帯びた言葉を狛村に投げる。
「ワシが代わりに傷を負えば、他者のケガが減る! それならば不便で結構!」
「私のこの力を『堕落』と呼んだが……逆に問おう、狛村。
『復讐』の為に組織に入った者が、その中で安寧たる暮らしに身を委ねて目的を忘れ、迎合する事をまさに『堕落』と呼ぶべきではないのかと?!」
ここで狛村はいつも以上に険しい表情をする。
今目の前で『親友が復讐の為に憎い
「まさか……貴公は、『復讐』の為
「そうだ! 何よりも大切な友を殺された者が、殺した敵と同じ職場に入る事に疑問を感じなかったのか?!」
「……………ワシは、『正義』の為と……亡き友の果たせなかった『正義を果たす』と言った、貴公を信じた。」
「なら『正義』とはなんだ、狛村?」
「……」
「それは愛した友を殺した者を許すことか? それは確かに『善』と言えるし、『美しい』と感じることもできよう。 だが『善』や『美しい』ことが『正義』なのか?
否! 亡き者の無念を晴らさずに、安寧の内に生き永らえる事は確固たる『悪』!
ならば私は『正義』を実行するまでだ!」
「……ならばワシは、『ソウル・ソサエティの敵』である貴公を斬らねばならぬ。 ワシの心は、貴公のその
「『
……
ドパァ!
バラガンとは違う、真っ暗な
次第に姿を見せたのは土偶のような目を持つ、巨大な昆虫。
その
「フ…………………フハハハハハ!視える! 視えるぞぉぉぉ! これが
「…………………東仙。」
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
狛村が自分の名を呼んだことに気付かない東仙に、狛村は言葉を続けた。
「東仙。 貴公は以前、『亡き友が愛した世界から“正義”を消したくない』と言ったときから…実はワシはある日気付いたのだ。
貴公が一度も『自分が愛する世界』などと言ったことがないのことに。 『ああ、この男は本当に、それほどまでに世界が憎いのだな』、と。」
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
「ワシもこの姿故に苦しみ、憎んだこともある。
だからこそ、ワシは……『ワシだけでも貴公の真の友』となりその悲しみを受け止め、道を間違えれば叱ったり、誰かに頼りたいと思った時などの
いずれ、『世界を愛せるように』と願いを込めた……
『
狛村の巨大な卍解がその大きな刀を東仙に目掛けて振り落とされる。
「フン、『
「グ、ヌァァァァ!」
本来、人間の耳では聞こえない周波の音波が狛村の耳を襲い、彼の『
ズッ!
「グッ?!」
その瞬間、檜佐木の『風死』が上空から東仙の喉を刺していた。
意識ももうろうとし、口から血が出ていた檜佐木は失望、あるいは観念した複雑な表情を上げる。
「やはり………東仙隊長でも油断するんですね……虚化しているとはいえ……自分の目が見えた時から、貴方はその目に頼った。
今の俺のこの攻撃……ご自分の聴覚を自ら封じるような、大きな攻撃をしていなければすぐに気付けた筈です。」
バァン!
風船が破裂するような音がして、東仙は昆虫からヒト型へと戻り、地面へと落ちる。
喉は檜佐木の『風死』につけられた傷から赤い血が流れ出ていた。
「……………こ……むら…………ひ………ぎ────ゴフッ! ゴホッ!」
気が付いた彼を、狛村と檜佐木が膝をつきながら見ていた。
「喋るな、東仙。 虚とはいえ、喉が裂けているのだ………………東仙、『正義とはなんだ』と問うたな。」
「………………………」
「ワシが思うには、『正義』とは『言葉では語れぬ物』。
同じ『正義』でも
ゆえにワシはお前を憎んでおらん。
ワシはお前に『憎むのはやめろ』や『恨むな』などとも言わん。
貴公が亡き友を失って穴が開いてしまったように、少なくともここには同じように心に穴が開いてしまう二人が
東仙は狛村の言葉に、ただ涙を流し、
血しぶきへと変わり、彼の右腕が宙を舞う。
「………………………………ぇ。」
檜佐木はショックにポカンとし、狛村は瞬時に感じた霊圧の持ち主を睨んで、今までかつて無いほどの殺気を放つ。
「藍染! 貴様ぁぁぁぁぁぁ!」
………
……
…
「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………ん。」
とある路地裏へと場は移り、影を落とす民家の塀に背中を預けて、さっきまで気を失っていた男の近くにもう一つの人影がせっせと応急処置を施していく。
「……………わ………………たし………………は?」
男は未だにフラフラとする意識の中、
色違いとはいえ、それはどこかかつて男が愛した女性の髪を連想させ、彼は思わず撫でようとした腕に力が入らないことに気付く。
「(私の……………腕が………………
男が動かそうとした右腕をちらりと見ると、肩から先が無くなっていて、ジワリと赤い血がまかれた即席の包帯に滲み出ていた。
「お? 気が付いたんか。 右腕は許してな? いくらボクが『敏捷A』と『気配遮断A++』持ちでも、藍染や他の皆の目を盗んで他人の身一つまるごと
「……………………………ギン………か?」
男は思わず自分がよく知っている京都弁の男の名を口にすると、
「同じ関西でも、ボクをあの蛇男と間違えやんといてくれる?! 差別で訴えるでこのモジャモジャ褐色男!」
ここでモジャモジャ褐色の男はその者の僅かな気配と仕草に聞き覚えがあることを気付く。
「……………………君は…………かつて私が…………刺した────?」
「────あー。 まぁ、刺したのは刺したけどボクじゃ────」
「────『アサシンのサーヴァントの“佐々木小次郎”』*2?」
「ちゃうがな?!」
『敏捷A』:卓越した敏捷性を意味するAランクは神速のごとき動きや移動を可能とさせる。
『気配遮断A++』:自身の気配を消す能力。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 ここまでくるとスキルの使用者を真昼間で直視していても、認識の誤認が働いて発見が難しくなる。
以上、最後に飛び出てきた単語の簡略化した説明でした。
あと時空的に、この話は次の話とほぼ並行っぽく動いています。