ほぼオリジナル展開や独自解釈の話です、ご了承くださるとありがたいです(汗
そしてうまく表現できたか不安している自分がいます (汗汗
ですが楽しんで頂けると、嬉しいです! (汗汗汗
10/13/2021 9:34
若干の誤字修正しました。 (汗
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??? 視点
___________
「
「「「「はぇ?」」」」
チエの言ったことに雛森、ハッチ、大前田、砕蜂の四人がらしくない、気の抜けた声を思わず出す。
それはあまりにも、挑発とも呼べない『要求』……いや、『交渉』?
あるいは『取引』のようだった。
「桃。」
「……あ、はい?!」
「
「────え?」
「ま、ここまでくりゃあ……それ以外にねぇみてぇだ────なッ!」
ドドドウゥゥゥゥゥ!
スタークは観念するかのように溜息交じりに、自分の左目を覆う眼帯へと左手を伸ばして、それを取りながら右手の拳銃を素早く撃つ。
ギギギィィィン!
西洋での『クイックドロウ』らしき動きで放たれた虚閃をチエが刀で弾いている間に、スタークは拳銃を仕舞って彼女の肩を両手で掴み、無理やり出現した歪みの中へと後退させる。
「────やはり────」
チエはスタークの顔見て、彼がとった眼帯の下には
「────アンタと空間を通ったことで
ゴォォォォォォ!!
スタークは霊力の塊に包まれながらも、彼とチエが互いを掴みながら『攻撃をしては防御し、カウンターを試みる』という密着状態のゼロ距離接近戦闘が繰り広がれる。
その時虚や破面、もしくは性質の似た者たちの誰もが
それは空気も同じらしく、まるでぽっかりと真空になった部分を満たそうと、風は暴風になっては流れ出す。
ドガッ! バキッ! ガッガッガッ!
青白い霊圧の炎に包まれたままスタークは拳銃や虚閃を乱れ撃ち、チエは刀とスタークのノーモーション虚閃、そして拳銃を時には掴んで無理やり銃口の向きを変えながら、重力や平衡感覚を無視した『変な空間』の中で二人は互いを攻撃する。
決して相手を放さない、見失わないようにただ戦い、夜空に青白い月が目立つ砂漠の上へと両名は吐き出される。
ゴアアアアァァァァ!!
やっと地面に戻り、二人が間を取るとスタークから霊圧の炎が完全に消えて、中からはさっきまで見ていた『中年男の姿』ではなくなった。
ガンマンっぽい服装なのに変わりなかったが、中性的な顔と体つきと肩より長い緑色の髪を持った『青年』だった。
「フゥー……やぁ、待たせたね。」
声もスタークのようなものではなく、見た目通りに中性的なもの。
『少年』、あるいは『少女』と思えるようなものだった。
『子供が大人へと変わる間際なもの』といえばしっくりくるだろうか?
「それが『お前』か。」
「うん? うん、そうだね。」
サラサラサラサラサラサラサラサラ。
チエは横目で風も出てないのに、目の前の青年へと波のように動く砂などを見た。
「…………名は何というのだ? (これは、
チエが青年に名を問うと、
「名前。 名前かぁ~…………………うーん……………どうなんだろうね? よく覚えていないや。 そもそもあったっけ? …………………あ、そうだ! 『
ニコニコとする青年の言葉に、チエはどこか呆れたような薄い笑みを浮かべる。
「『
三月がこれを聞いていれば、『ほっといてよ! それは私じゃなくておじさんの所為なんだから!』と、プンプン怒りながらツッコんでいただろう。*1
「さて、
『息苦しい』。
『これはどこかで聞いたような?』と思っている方たちは覚えているだろうか?
破面たちが初めて空座町に来た時を思い出してほしい。
正確にはその時のヤミーの
その時、彼が言った事と略化すると『相変わらず
そしてその場しのぎの為に、彼は『
「……そうか。
チエはこの時、雛森初のコンビニショッピングに付き合っていたので知る余地もない筈だが、現世と虚の住む虚圏での『霊圧濃度の違い』は理解したらしい。
「……うん、君は
「そうか。 ならば、いざ……」
カッ!
チエとソレタリアスが何の前触れもなく、同時に互いへ向けて駆け出す。
二人が認識する『時間』が遅くなっていくような現象に、両名は
蹴り上げられた砂が遅く舞い上がる中、砂は更に遅く動く。
遅く。
もっと遅く。
ただ遅く。
蹴った地面の小石が、重力によって奇麗な円にそって、高さのピークに達したところで止まる。
そんな時間が止まったような中、
二人に纏わりついていた衣類と下の肌はチリチリと摩擦熱に耐え、若干リーチが長いソレタリアスがチエの顔面を殴る。
ガッ!
その動作はまるで『スタークだった頃の仕返しぃぃ!』と言わんばかりに。
チエの顔と体が衝撃のわりに大きく回転していったと思えば、彼女は自分が殴られたことを自身の遠心力の加速装置替わりに使い、ソレタリアスのお腹に回し蹴りを食らわせる。
ドォン!
「「(やはり
ズサァァァァァ!
「「(────これならば、あるいは────!)」」
二人が互いの攻撃で引き離されそうになるが、二人共は足をしっかりと地面につけて後ずさるのが止まったところで、ソレタリアスが口を大きく開ける。
「────ガァァァ!」
だがそれは蹴られたことに対して息を吐き出すことや言葉などではなく、新たな
ドウ!
遅く感じる時の中でも素早い
ヒュンヒュヒュン、ヒュン!
ザッ! ザザザッザ!
躱す、躱す、躱す。
その姿は今までの『スターク』としてや、見てきたどの破面とも違った戦闘スタイル。
それはまるで、西洋の『ワルツ』……
否。
ラテン系の『ジャイブ』というものを、夜空の砂漠の下で躍っているかだった。
命を懸けた『死のダンス』ではあったが、観客がいたとすればそのやり取りは幻想的に見えていただろう。
長い斬りかかりと、それを躱すやり取りが続いた。
ヒュン!
ズサァ!
最後の突きで、ソレタリアスが砂の上を膝が地面の砂につきながら、回転のついたスライドをする。
ヒュヒュヒュヒュン!
ギギギギィン!
その中でソレタリアスはどこから取り出したのか、短剣のようなものを数個チエの胴体を狙っては投げて、チエは一太刀でそのほぼ全てを斬り落としている間にソレタリアスが『ムクリ』とスムーズなモーションで立ち上がる。
ソレタリアスの戦い方ははもう、『ウェスタンガンマン』というよりは『どこかの
チエの下から上の二連斬りをソレタリアスは横へ躱しながらさっきの短剣を今度は体の回転で遠心力の加速もつけて、ほぼゼロ距離射程でそれらを一斉に投げた。
ビュン!
ギギギン、ザクザクッ!
鋭い刃物が宙を切る音と、肉にそれが減り込む音が出る。
「ッ。 (何個か、払い落し損ねたか。)」
「(フフ、戸惑っているね君。 何も
ビュン!
サッ!
ソレタリアスはチエのやったことに目を若干見開いて、首をかしげて『ソレ』を躱す。
チエが刀を
「(────
グサッ!
「ウ?!」
次に投げられた刀が後方で砂漠に埋まったと音がすると思えば、ソレタリアスをチエが襲い掛かって刺した。
チエは自らの体に刺さっていたソレタリアスの短剣を引き抜いて、それらを両手に持ちながら。
ザクザクザクザクザクザクッ!
グッ。
「ッ。」
急に刺した短剣が引き抜けなかったことにチエが一瞬戸惑い、ソレタリアスが新たな剣を手にして彼女を攻撃する。
ギンギィン、ギギィン!
いまだに無表情なチエが持っていた短剣で剣を受け流し、彼女とは対照的に笑みを浮かべるソレタリアスは己の胸に突き刺さった刃物を無視したような攻撃を続ける。
ザク!
グッ。
今度は抜けない刃物にチエは戸惑うことなく距離を取り、ソレタリアスは笑いながら突き刺さったダガーたちを体に押し込んでそれらが
「フ、フフフフフフ。」
「(やはり奴の『体の一部』か。 だがダメージが残っているということは……『変質させた霊圧』と言ったところか。)」
「(いい、凄く良いよ。 これほど僕とやりあう相手は
ザッ!
チエの後ずさるルート中に、彼女の地面に突き刺さった刀が通りかかった持ち主の手の中へと戻り、ソレタリアスは腰にあった拳銃で虚閃を撃つ。
ドォウゥゥゥゥ!
ヒュッ!
チエがこれを躱すと、彼女の移動した先に投擲された短剣たちが彼女を待ち受けていた。
ギギィン、ザク!
一つが彼女に突き刺さり、彼女はそれを抜き取ってから拳銃をホルスターに戻すソレタリアスに斬りかかる。
右手に刀を、左手に
またも二人が何かの舞踊をしているかのような『死の踊り』を再開する。
チエの刀と短剣の二刀流に、ソレタリアスは左手の剣で受け流しながら右手の拳銃で牽制する。
ヒュッ! ヒュッヒュッヒュッ、ギィン! ドウゥ! バチィ!
ドッ。 ドッドッドッ!
ミシミシ。 ミシッミシッミシミシミシ。
その余波が二人は今でも無視し続ける
「(『
チエは上から刀でソレタリアスを串刺しにするかのように地面とは直角に振るって、
ヒュン、ザク! ヒュン、ザク! ヒュン、ザク!
「ッ。」
だがチエの猛攻はそこで止まらず、彼女は地面に突き刺す刀を
『武器を使った全身武装カポエラ』のような技術をチエが使ったことで『死のダンス』は過激さを増した。
ヒュヒュン!
キィン!
ソレタリアスが新たな短剣を投げ、チエも左手に持っていた『短剣を返す』と言わんばかりに投擲して、それらがぶつかり合う。
ガシッ。
ビュン!
このぶつかり合って回転する短剣を、ソレタリアスが両手につかみ取りチエへ急接近して、近接戦闘が二人の間でまたも繰り広がれる。
ガキン!
「(刀の動きが?)」
カァン!
火花が飛ぶその中で、初めて聞くような音が周りへと響く。
「(なるほど、この為に接近戦を自分から挑んだのか。)」
ソレタリアスがいつの間にか刀身にぽっかりと空いた短剣で刀を引っ掛けて、彼女の手からそれを無理やり引き離したのだ。
今のチエは素手で、己の刀は宙で戦う二人の間を舞っていた。
対してソレタリアスは手に刃物と、短剣を消した手で腰から拳銃を抜く。
普通ならチエの、圧倒的に不利な状況なのだが────
「(『
ガガガガ!
「(君は本当に
────チエは臆することなく己の刀の峰を拳で殴り、その拍子でさらに回転速度が上がった上に飛ぶ方向を変えた刀はソレタリアスを襲う。
車のタイヤや飛行機のタービン以上に回る刀は二人の間で、ある種の『壁』となった。
一本だけの刀、だが。
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギ!
ドドドドドドドドドウ!
チエは手足を使い、ソレタリアスは拳銃からの『
『
今の状況下では『威力』より『速度』を
ガッ、ジュン!
そこでチエは摩擦熱で周りの空気が歪むほど熱くなっていた刀を手に取るとともに、皮膚が焼ける音が刀の振るわれる音をかき消す。
この大きい一太刀の一瞬を好機とソレタリアスが取って、チエの背後に全力の『
「(取った。)」
ソレタリアスに拳銃に最大出力の『
ザシュ!
「ガッ?!」
ソレタリアスの喉を
「(こいつ……自分の体を『死角』として使った?!)」
ブ、ザァァァァァ!
ソレタリアスは持っていた剣を落として出血する顔の下の喉を抑えるが、刀は完全に喉を貫いていた為に背後の傷口から血が噴き出す。
ザン!
「ゴホッ! ……今までの戦いで、貴様が背後から攻撃する『
チエは刀を体から抜き取っては振り返り様にソレタリアスに深い傷を負わせ、彼女も自分の気管に入ってきた血を吐き出しながら短く、上記を口にする。
二人が虚圏に来て、戦いを行ってからチエは初めて言葉をかける。
いや、今までも声を出していたが『言語』ではなかった。
それに、『深い傷』というのは過少化しているだろう。
ソレタリアスは腹部と胸部の中間あたりから、上半身と下半身に別れていった。
「(この一瞬を………………僕が『狩りのクセ』を出すこの瞬間を狙う為に……今までの戦い方をして、僕の意識を逸らし続けていたってワケか…………………)」
ドウ!
ドガァ!
ソレタリアスがあおむけに倒れた拍子で、
「ゴホッ……………ゴボッ!」
ソレタリアスからは自らの血で溺れるような音が出る。
そんな
「ガハァ! ………………どういう……つもりだ?」
喉に残った血を吐き出したソレタリアスはガラガラの声で、ヒューヒューとした息遣いの間に、自分の吐き出した血が付いたチエに問いを投げる。
「せめてここまで戦ってくれたお前が苦しむことなく、
ビキ! ガラガラガラガラガラガラ!
虚夜宮の外壁がついに大きなヒビを入れて、一部が崩れ落ちていく。
「……………………もし。」
「ん?」
「もし僕が藍染より……君と先に出会っていたのなら……
「恐らくは最後にはこうして、殺しあっていただろう。」
「ガフッ! ……そうだね。 今でも襲い掛かりたいぐらいの
「いいや。 お前はまごうこと無き『
チエの無表情のおかげで皮肉か本音かわからない言葉に、ソレタリアスは半笑いを浮かべ、目が虚ろになっていく。
「………………………そろそろ…………………………………………時間だ。」
「そうか。 ならばその胸の高鳴りと共に、『先』へと逝け『ソレタリアス』とやら。」
ソレタリアスはゆっくりと瞼を閉じ、チリへと化した部位が虚圏の大気に乗ってサラサラと消えていく。
「……………………」
チエは何かを思ったのか、口を開ける。
カッ!
ドウゥゥゥゥン!
そこへ紫色の虚閃が突然、上空から直撃した。
「■□■□■□■□■□!!!」
大きな咆哮が虚圏の大気をさらに震えさせて。
作者:はい、という訳でオリジナルの『ソレタリアスくんちゃん』でした! あとチエ、オリジナルの技が更に披露されました。
ソレタリアス:へぇー。 ところでここは拍手するところなのかい?
作者:Oh...なんで君もここに?
ソレタリアス:さぁ? ………………ところで、僕は男性なのかい? それとも女性?
作者:…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………ゴソウゾウニオマカセシマス。
ソレタリアス:それと、最後のこれは誰だい?
作者:時空的に84話の直後です。
ソレタリアス:『はちじゅうよんわ』?