厄黙×ブレワイ たぶん二番煎じの話
厄黙世界線でリンクがマスソ引き抜いたころの話
そういやブレワイの操作設定だと夢構えながらバク転は無理だっけど、そこは忘れて…
もうすこし語彙を磨いたから、前の小説よりは読みやすい…といいなぁ…
「また、ですか」
とある報告書をぱらぱらを捲りながら、ゼルダは疲れを吐き出すかのようにためいきをついた。
最近ーー丁度、リンクが姫付きの騎士となったばかりの時期のハイラル各地で、主に古代異物の調査をしている調査員からよく報告されるようになった存在がいる。
『オレンジの房がついた古い石冠をかぶった青年がシカにのって街道を走っていた』
『悪鬼のようなおぞましい面をつけた小柄な男が木にのってとてつもない早さでヘブラ山を飛び出していった』
『葉っぱのようなお面をつけた勇者様らしき人が十字に二つ重ねた金色に光るトロッコにのってオルディン火山から雲を抜けてしまいそうな程の高さまで飛んでいた』
『湿原の馬宿で三角錐の型の兜らしきものを被った勇者の後ろ姿によく似た人物が馬に似ているからくりに乗りながら、村人を襲う青いボコブリンをはねて川に落としていた』
最初こそは変な人が出たなあという感想でしかなくて、深くは気にしていなかった。
しかし今はどうだ。姫付きの騎士に任命されたリンクがマスターソードに選ばれてから、いろんな所で出没する魔物の退治していくにつれて、その変人、しかもリンクとよく似ているという存在の奇行が頻繁に報告されるようになっていた。それだけではない。面白がった誰かがあることないことを吹聴していったのだろう。それも複数が。
その結果が『勇者様は公私の差が激しい』というリンクへの周囲の認識である。
まず、リンクの戦闘能力においての才能と年の割に早い出世に妬んでいた者たちは、リンクへの態度がなんとなく柔らかくなった。多分品行方正と清廉潔白のまさに伝承通りの勇者であるリンクにも、そういう一面があるという親近感なのだろう。
そして英傑達、特にリーバルがその事に興味津々であった。無口無表情がデフォのリンクが誰もいないときにはっちゃけている姿がよく目撃されているが為に、そんなリンクの一面が気になるのだろう。
しかし、ゼルダは知っている。
(タイミングが悪いことが多いんですけど、間違いなく目撃されているのはリンク本人ではないのですよね…)
その目撃情報は、リンクが用事で出払っているときか、草木も魔物も眠るような夜中に限って出てくる。それも、丁度用事がある場所の近くやハイラル城の近くとかが多いものだから、リンクが用事の合間や夜中に眠れなかったりでもして城を抜け出して、ちょっと寄り道したり遊んだりしているのだろうと皆思っている。だが、それは真実ではない。
一度だけあったのだ。リンクがお付きの仕事をしているその日と同日に、リンクと似た存在の目撃情報が届いたことが。
偶然そのリンクとよく似た姿の変人の奇行する場所とリンクが用事を済ませる場所が重なっていただけかもしれないし、実はは変人の方が何らかの目的でリンクの変装をして、わざとリンクの近くで奇行をしているかもしれない。実際はどうなのかは分からないけれど。これだけはいえる。
ーーやっぱり、彼のことはよく分からない。
一通り目を通した偽リンクの報告書を机において、ゼルダは腰の高さほどに積んである読みかけの古代遺物についての文献の一つを手に取った。
…ただの気まぐれだった。
太陽もとっぷり沈んで綺麗な満月がらんらんと耀く時間になってから、文献の読み込みも一段落したから寝ようとしたのに、ふと、そとに行きたいと思ってしまったから。
明日は別に用事はない。だから、ちょっとだけならいいだろう。城の近くだからそこまで危なくはないだろうと。念のためにシーカーストーンを持って、気分転換に城を抜け出して近くの森を散歩していた。
まさか、当の偽リンク(推定)と鉢合わせるなんて思うわけがないだろう。
「あな、た、は…」
「………」
その青年はは報告書に書いてあったような『悪鬼のようなおぞましい面』を付け『馬のようなカラクリ』に乗っていた。
そして驚くべきことに、ゼルダのもつシーカーストーンと酷似したものを腰につけていたのである。
どういうことだ、とゼルダが疑問を持っていると、仮面の青年がカラクリから降りる。すると、そのカラクリは不思議なことに青い光となって消えてしまった。まさか、あれは古代遺物の一種なのか。
「ここの近くは危ない」
「え」
「ヒノックスが寝てるから」
「ひ、ヒノックスがですか!?」
「あっ」
淡々とした声であまり慣れないタメ口に動揺する暇もない。
あの森の奥深くに生息するはずのヒノックスが。ハイラル城の近くの森に潜んでいた。その衝撃の事実にゼルダは思わず声を荒げてしまって、はっと口を押さえるがもう遅い。
「ブゥルルルルル…」
ふらついてしまうほどの大きな地震に、肌が粟立つようなおどろおどろしい唸り声。見上げてみれば、夜闇のなかでもはっきりと輪郭が浮かび上がるほどに黒く、視界の大半を占めるほどの大きさのシルエットの頂点に、縦に裂けた水色をした瞳孔のオレンジ色の大目玉がギョロリとこちらを睨めつけていた。
なんということだ。たった二人だというのに、よりにもよってーー黒ヒノックスに出くわすだなんて!
「お、起こしてしまいました…」
「…いや、どうせ倒すつもりだった」
「へ?あの、精鋭の戦士でも苦戦するという黒いヒノックスを一人でですか!?」
「パターンさえ知ってれば。…とにかく下がって」
「は、はい…」
「ブォオオオオオオオオオ!」
「…やるか」
焦りも何もないような淡々とした青年の言葉と不似合いな轟音で黒ヒノックスが咆哮する。それとともに仮面の青年は背中の鈍器のような丸い剣を抜き側の木を斬り倒すと、出来た切り株に飛びのった。
(何をするつもりなんでしょうか…?それに、あの剣は一体…え?)
すると仮面の青年はあろうことかその大きな剣を背に収めたではないか。ヒノックスはチャンスとでも思ったのかドスンドスンとどっしりとした足取りで仮面の青年に迫る。何のつもりかとゼルダが声をあげようとすると、仮面の青年は同じく背中にかけていた厳つい弓を手に取った。
「あれは…?」
リトの英傑リーバルの扱う美しい長弓オオワシの弓もかなり大きく、木で作られながらも彼しか使えないような代物だったが、仮面の青年がもっていたその弓はどうみても別次元の剛弓だ。どうやら全体が良質な鉄、弦のところすらも同じ鉄で作られているのか、全体が鈍く美しく輝く複合弓であり、どうみても常人じゃ弦を引くだけでも精一杯であろう。それこそ、半人半獣の魔物ライネルが使っていそうな。
獣神の弓。そう呼ばれていても違和感のないようなものであった。
仮面の青年はその弓に一本の矢ーー不思議なことに、先端は星のように青白く輝いていたーーをつがえる。その不気味に光る赤い目は変わらず黒ヒノックスをしっかりと見据えていた。
黒ヒノックスのまさに丸太のように太い腕が仮面の青年にむけてぬうっと伸びる。その人一人容易く収まりそうな無骨な手が仮面の青年を握り潰さんと、ぐわしと無遠慮に掴んだーーー誰もいない空気を。
掴もうとする瞬間に仮面の青年はバク宙して避けたのだ。くるりと一回転。それから、精一杯弦の引かれた弓を構えて。
まるで魔物の攻撃を紙一重で避けた時のリンクが見せる、あの一刹那に繰り出される怒涛の連撃をのような。そんな技を仮面の青年は弓で行った。その一瞬で流星群のごとき三本ーーーいや違う、十五本の矢を黒ヒノックスの目に向けて放ったのだ。
青い放物線を宙に描きながら、その十五本の星は全て黒ヒノックスの目玉に突き刺さり、爆ぜた。
ヒノックスのあげた鼓膜も破れんばかりの断末魔を残して星は全て砕け散る。幻想的ながらも、どこか恐れを抱いてしまうようなーーーまるで、古代兵器の力を見たときのような。そんな光景で。
そしてそのような強大な力を扱える彼に。まるで何事もなかったかのように平然と、倒れ伏して消滅した黒ヒノックスが残した素材を拾っていく仮面の青年にゼルダは畏怖と羨望を抱いていた。
[newpage]
弓を収めた仮面の青年はやっぱり何事もなかったかのような平坦な様子だった。
「間違えた…」
「……い」
「え?」
「すごい、すごいです!凄いです!!ヒノックスをあんなに早く倒せるだなんて!ねえ、あなたがさっき使っていた矢って何ですか!?」
「え、え、」
「まるでガーディアンの光線のような光でした!そして威力もまるでそっくり!もしかしてあの矢は古代兵器の一つなんですか!?でしたらどうか見せてほしいのですが!!」
「え、あ、うん…?」
興奮するゼルダの気迫に押されているのか少し声を上ずらせた仮面の青年はそっと矢筒から先端にオレンジの器具が取り付けられた矢を取り出した。
「これがさっき使っていたものですか?」
「…まあ。これは『古代兵装・矢』。本来はガーディアン用の矢」
「ああ、やっぱり古代兵器の!……え?ガーディアン用、ですか?」
「うん」
「えっ?どうして対ガーディアン用の矢が…?」
「暴走したガーディアンを壊す…」
「はあ…そんなものまであったのですか。あの、それはどこで見つけたのですか?」
「…ん…旅の途中で時々会う商人に貰った…その人にたぶん、俺は気に入られてるから。君だけだから、って言われて渡される」
どこか煮え切らないような返しにゼルダは少し疑問を抱いたものの、自力の獲得は難しそうだとわかって肩を落とした。
矢という、弓の心得があるものならば誰でも使えるものでありながら、大型魔物すらも容易く倒せるという強力な兵器。とても欲しい。解析して独力で作成することが成功すれば、厄災に対する戦力が大幅に引き上げられるであろう。
それに…以前、未来から来た丸いガーディアンがゼルダに懐き、リンクが姫付きになったばかりの頃に古代研究所に向かった時に起こった、ガーディアンの暴走。古代の人々はそのことを想定して、その為のものをすでに作っていたのだ。それはあれがもう起こることはないという確証は、どこにもないということに他ならない。だからこそ、そのときが来た時のためにも仮面の青年の持つその矢は欲しい。
…世界のためと、説得してみよう。
「あの、」
「古代兵器が好きなの…?」
「へ?あ、ええっと、はい」
「ん…こっちは獣神のいっぱいあるし…図鑑登録の為にしか作ってなかったし…結構ポーチには邪魔だし…こういうのっている?」
考え込んでなにかぶつぶつ言っていた仮面の青年はどこからか、とある武器をとりだした。
それは、古代兵器の研究に深く携わるゼルダには馴染み深い光を放つもの。先程の弓の先端のものとよく似たものだ。
「こ、これって…」
「古代兵装・剣、大剣、槍、と弓。俺は弓以外は別に使わないから」
「え、く、くれるんですか」
「3000ルピーで売る。一応そのくらいの価値はあるらしいから」
大型魔物と渡り合えるほどと言うだけあって、意外と高い…が、払えないわけではない。国庫からは流石に引き抜けないが、ゼルダ自身の持っている財産で賄える位ではある。
だが、生憎とルピーは持っていない。なので。
「…分かりました。ですが今は持っていないので。明日の今頃に、またここに来てくださいませんか」
「分かった。あと、今みたいに誰も連れてこないで。人目につかれるのは面倒臭い…」
「勿論ですよ。…貴方、やっぱり最近出没してるっていう偽リンク…」
「偽?…あながち間違いじゃないからいいのかな…?うん。多分、それだと思う」
「…完全に偶然が重なってたわけですか」
「偶然?」
「こちらの話です」
こてんと首を傾げた偽リンクは深くは聞いてこなかった。そうして二人だけの約束したゼルダと偽リンクは、別れようとして。ゼルダがはっとして呼び止める。
「あの!」
「ん?」
「名前、聞いてなかったですよね。私は、…えっと、シークといいます。貴方の名前は?」
とっさのことだった。ゼルダだと一発で身元がバレるから。偽リンクは自分の顔を知らないようだし、こちらも知られない方がなにかといいだろうという判断だった。
「シーク…?俺の名前は……」
偽リンクは少し考え込む。
そして、偽リンクはしばらくの沈黙を経て、ぼそりと答える。
「俺はリンクル。よろしく、シーク」
そうして今度こそ別れた後。
リンクル、リンクル。ゼルダは口のなかでその名前を転がす。まるで女性のような名前だなあ。ああ、それにしても似ているなあ。本名なら驚きだけれど、あれはたぶん、偽名な気がする。でも、その疑問はリンクルの存在と一緒に胸の内に秘めておくことにした。
ああ、次の夜が楽しみだ。
まあるい満月の綺麗な夜。
そこから始まる100年越しの勇者譚。
はじまり、はじまり
野生児のことなので100年前を心行くまでエンジョイしそうだなと思う。
厄災にはならんだろうけど多分もどき程度には暴れそう(小並感)
キャラ紹介
新しい古代遺物(違う)を見つけてはしゃぐ姫様
まだ覚醒できてないハイラルの皆が知ってる姫様
あの弓矢を量産すればもしもガーディアンが暴走したりしてもあの時のようにかなりてこずることもなくいけるのでは?と思い取引に乗った。護衛なしの危険完全無視してる(まあ何かあってもリンクルが護るのは確定)
とっさに偽名を名乗った。けどリンクルもそうなので相子。多分これから自分のことを何も知らない()リンクルと仲良くなるんじゃないかな。
古代兵装(矢と弓は例外)<獣神的思考してるリンクル()
実はヒノックス狩りで疲れてて眠かったから感情とかまともに働いてなかった。
古代矢使ったのは完全なミス。バクダン矢使おうと思ったら寝惚けて間違った。でもそこまで損害はないなと後で思い直した。999本もありゃそりゃあね…
この人古代遺物好きな人なのかと思ったので取引を持ちかけた。訳あってゼルダの顔見ても誰なのか全然分かってない。
ちなみに装備はムジュラの仮面、アレのシャツ、忍びタイツ、獣神の剣(フィニッシュブロー)、獣神の盾(耐久アップ大)、獣神の弓(5連射)、ついでにチカラ薬でLv3攻撃アップ追加してた
続きはガーディアンのビームで焼かれましたのでないですね。はい。