不思議な美少年くんに、僕はなる!   作:しろ猫

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 遅くなってしまい、本当に、本当に………申し訳ございませんでしたぁぁぁぁ!!
 違うんです……別に書くのが嫌いなわけじゃなくて………只々暇で始めたのにめっちゃ忙しくなってきたんですぅ……
 許してぇ………
 しかも今回めっちゃ遅れたのにキリがいいからってめっちゃ短いんですよね……すいません……。


第一章 『古道具屋』凰蘭
第四話 店開き


 

 

 とまぁ、其処から所謂『師匠と始める八岐大蛇大攻略!〜父上母上雫玖さんを添えて〜』が始まるんだよ。

 

 本当大変だったね。なんせ師匠、無茶振り凄いし少しも待ってくれないし、あろう事か父上と母上をダシにして『ほらほらー頑張ってー時間は待ってくれないよー?』と、煽ってくるしで『もう1回人として社会に揉まれてきたた方がいいんじゃないですか?』と何回も口から出そうになったよ。

 

 で、そんなある種の地獄みたいな日々を、大体15年位過ごしてやっと師匠から合格の二文字を貰ったんだよ〜。

 

 合格を貰った其の日の夜はもうお祭り騒ぎでね、僕と父上母上と、ちょくちょく相談事やら愚痴やらをお互い話し合ってる内に仲良くなった雫玖と、僕の体の中に入って現世に降りてきた師匠の5人でお餅付いてさ。僕の師匠も僕の体を使ってついて、『意外とつく餅って硬いんだなぁ』って感動してたよ。まあ僕は父上が雫玖の手をついちゃって、それにキレた雫玖が父上のことを追っかけ回してるのが一番面白かったけどね。師匠と一緒に爆笑してたなぁ〜。

 

 でも師匠と僕だけが行く予定だった八岐大蛇の討伐に、何故か父上母上と雫玖が同行することになったんだよね。当然僕は止めたよ?でも『なんで子どもが命張るのに大人が逃げんだ』って3人から言われてもう泣いたよ、嬉しくてさ。だって父上母上はともかく雫玖もそう言ってくれたんだもん。皆優しすぎでしょ。

 

 そしていよいよ次の日、絶海の孤島にある八岐大蛇の封印を解いたんだけどさ、やばかったよ。まずめちゃくちゃデカかった。標高300メートル級の山レベルの胴体がいきなり現れるんだもん。全長なら恐らく1000メートルは超えてたと思うし、鱗も想像してた100倍は大きく分厚くてさ、正直『此奴倒れるん?』って思ったよ。その後4日間ぶっ通しで戦い続けて、何とか僕の神域に縛り付けることが出来てね。これ迄の師匠が施した封印とは違って力の元が無くなる、まあ僕が死んだらそのままその世界と一緒に消滅する様に封印したんだ。

 

 まあ僕が神域から出たら封印が解けるから決して此処から出ることは出来なくなったんだけどね。

 

 でも八岐大蛇は封印出来たんだけど、その時にはもう父上と母上と雫玖は死んじゃって、師匠も完全に消えちゃってさ、この日も泣いたよ。何日も泣いた。声も涙も出なくなって、其れでも涙は止まらなかったよ。今は何とか立ち直ることが出来てるけど、ちょっと前までは何もする気が起きなかったし。

 

 まあ此処までが僕の今世の全てかな?ちょっとした昔話のつもりが結構長くなったね。

 

 

 

 

 因みに今僕は凰蘭に居るよ。

 

 此処にいる理由?なんか雫玖が死に際に机の一番下の引き出しの中に置き手紙あるからそれ読めって言ってきたんだよね。

 

 どう思う?生涯最後の言葉がそれだよ?もっとなんか言ってほしかったよね。まあ探すけどさ。

 

 えー一番下一番下……あ、これか、って3枚あるじゃん。あー父上母上のもそれぞれ作ってたのか。僕のは……これか。どれどれ、

 

『この手紙を巡が読んでるって事は俺は死んだってことだろう。だから、此処には言いたいことだけ書いた。心して読め。

 

 俺は元々、人と接する事が大嫌いだ。

 

 だが、巡があいつらの子どもだからか、それとも元々の人柄がそうなのかは知らんが、とにかく話しやすかった。

 

 お前は俺が同期のあいつら以外で信用できると思った唯一の友人だ。誇っていい。だから巡、俺が信用できると思ったお前に、凰蘭を任せたい。

 

 この店は俺の生き甲斐で、俺の人生の全てが詰まったものだ。

 

 嫌とは言わせねぇ。頼んだぞ』

 

 

 

 

 

 ……………………………あ、やばい

 

 

◆◆◆

 

 

 ふぅ。

 

 一回泣いたらスッキリしたね!(大嘘)

 

 

 

 …………いやずるいじゃん。そんな不意打ちでさぁ……。

 

 でも、はは。そうかぁ〜、雫玖にはそんな風に思われてたんだぁ〜

 

 

「…………直接言えよ、馬鹿野郎」

 

 

 全く、何でこうも不器用な大人が多いんだ。

 

 

◆◆◆

 

 

 さて、この凰蘭()を頼まれたわけだけども、僕は思ってしまった。

 

『あ、この店そのまま僕の神域に持って行って、そこで不思議さんやりゃいいじゃん』と!!

 

 そうだよね!そうだよね!確かに不思議さんは室内に居ないとも限らないもんね!!

 

 ……ふぅ、落ち着け僕。まずやらないといけない事を整理しよう。

 

 その一、凰蘭を神域に持っていく。

 

 そのニ、僕の神域にランダムで一週間以内に死ぬ人、もしくは最も親しい人が一週間以内に死ぬ人が辿り着ける様に、性質を付与する。

 

 その三、迷い込んだ人の運命を変える手伝いをする方法を考える。

 

 このくらいかな?

 

 まあでも、それぞれ手立ては考えてあるんだけどね。

 

 まずその一、凰蘭を神域に持っていくのは簡単、保持者の神域を一瞬地上に顕現させて、その一瞬で凰蘭の敷地と僕の神域に繋がりを作ればいい。

 

 という事でやりましょう!えーと……、

 

「地上に顕現させて……出来たかな?」

 

 大丈夫……だね、成功かな。

 

 そしてそのニ、これも簡単。ただそういう性質に僕の神域を変化させて定着させるだけだしね。それじゃ、やってみよ〜!

 

 

 『性質変化:《神の気紛れ(神隠し)・運命》』

 

 『対象:僕の神域(思い出の場所)

 

 『定着完了』

 

 『代償:呪いの申し子(運命の忌み子)

 

 

 あら?代償差し出すほど複雑な条件だったかな?

 

 ま、いっか。これで一応完成だし。

 

 ふっふっふ……我ながら自分の才能が怖いよ……。

 

 そしてその三、迷い込んだ人の運命を変える方法を考える。

 

 これよ、これが一番やばい。どうやって手助けしよう?

 

 案として出たのは、

 

『僕の言霊の籠った物を渡す』

 

『僕が直接アドバイスをする』

 

『僕の運命を司る力を使って改変しちゃう』

 

『未来を体験させる』

 

『僕が依り代に乗り移って直接手助けする』

 

 この5つなんだよね。本当どれにしよう……

 

 う〜ん…………………、

 

 

 

「……あ、別に一つに絞らなくてもいいか」

 

 

 そういうことになりました。

 確かに臨機応変は大事だよね、うん。

 

「やる事多いなぁ〜……」

 

 

 はぁ、頑張ろ

 

 

◆◆◆

 

 

 はい、取り敢えず全て終わらせた巡です。

 

 やっと、やっと終わった……。

 

 

 で、あの後考えたんだけど、ただ助けるだけだと人が自分で考える事ができなくなっちゃうから、僕がその人になら手貸してあげてもいいな、と思ったら手を貸すことにしたんだ。

 

 あ、もちろん対価は払ってもらうよ?そりゃ一応凰蘭は店だからね。

 

 あとこの『凰蘭』は鑑定屋じゃなくて古道具屋としてやろうかなと思ったんだよ。

 

 だって僕鑑定できないし。まあそれっぽいことはできるけどさ、雫玖程じゃ無いからね。

 

 ああ、一応僕の神域の時間経過の速度は通常の10倍程度遅くなる様にしたんだ。

 

 これならより多くの客に対応出来るからね。

 

 

 それじゃあ下準備は終わったし、そろそろ初仕事といこうか。

 

 おっと、その前に客が来た時の決め台詞でも決めておこうかな?

 

 何がいいかな………、あ、ふふ。そういえば師匠にお誂え向きの言葉を貰ってたね。

 

 いいじゃない、それにしようか。

 

 

 

 

 

 

 

「ようこそ、僕の店(僕達の凰蘭)へ。歓迎しよう、人間君」

 

 

 




◆作者の裏話(という名の雑談)◆
 はい、正味雫玖は生かす予定だったんですけどね、今後の展開的にここでリタイアしてもらった方がいいかもと思いまして脱落させましたね。

 あと巡が雫玖を呼び捨てにしてたり、クガクを師匠と呼んでたりと色々変わった所がありますが、それは回想シーンで出す予定なので安心してください。

 正直雫玖の手紙が一番難しかったんですよ。修正かけまくったし今でも若干変だし……本職の方って本当すごいよね。

 すいません。巡が凰蘭にいる事が出来てるのは神域を一時的に地上に顕現させて、神域化してるからです。説明不足でした。ご指摘してくださった方本当にありがとうございました。

 それと、『神域との繋がりを作ればいい』という発言がありますが、詳しく説明すると、凰蘭のある土地を神域化して、凰蘭とその周辺の土地を一時的に神格化します。
 そしてそのあと、その神格化した凰蘭とその土地を巡は自分の神域の一部とする事で凰蘭を持っていった、という寸法になっています。こちらも説明不足でした。すいません。


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