Good morning,NightCity.   作:銀翁玉

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説明? 打ち上げ 成約

 

 

 デイビッド達の車に乗り、トーテンタンツから移動を開始する。どうやらデイビッドは現在ワカコと通話中のようだ。とりあえず、自分も今回使った銃の確認はしておこう。

 

「一つ聞いてもいい?」

「どうぞ」

「"あの"クイックハック、何を使ったの?」

 

 助手席に乗っているキーウィがトーテンタンツで自分が行ったクイックハックについて質問をしてきた。…まぁ確かに、あのクローム中毒連中(メイルストローム)が20人程固まっている所を数秒で片付けるのはネットランナーとして気にはなるのだろう。ある程度"バラ"してしまっても問題はないだろうし言ってしまってもいいだろう。

 

「流石にクイックハックだけじゃあの数は無理。最初にスキャンでオンライン(繋がってる)を確認したからブリーチを実行。集団脆弱性デーモン、オプティクスジャマーデーモン、ウェポンジャマーデーモンを同時送信してから喋っていたあの男女に強制自爆をアップロードして、周りを見たらタレットがあったからフレンドリーモード(敵味方認識)を変えて、科学汚染を実行したね」

 

 やった事を言ったらキーウィは絶句、レベッカは化け物を見るかのような目でこちらを見ていた。

 

「それをあの短時間でやったのか」

「まぁ、そうなるな。……あ、一応ケレズニコフで意識を加速させてるから可能ってだけからね?」

 

 ワカコとの通話が終わったのかデイビッドが会話に参加してきた。一応、とケレズニコフを入れてるから出来ただけと追加しておく。……本当はなくてもできるしなんなら強制的にサイバーサイコ化や自殺すらさせられるけど。

 

「……ワカコから新人と言われてたんだけどな」

「いや…実際傭兵登録してから1週間も経ってないから新人といえば新人かなぁ…」

「元コーポか?」

「……当たらずとも遠からず、とだけ」

 

 デイビッドがワカコに新人と言われていた事に対し、確かに新人ではあると返答するとコーポか?と続けて質問された。ライフパスはコーポだったけど中身は違う世界の一般人です。…いや、この世界で言うならコーポか…?コーポと返すと危ない気がするのでボカして返答すると、デイビッドはそうかと返して黙った。……これはやらかしたな…どうしよう……

 その後も沈黙が続き、カーネイジの点検も終わり背を車に預けてのんびりとしていると打ち上げ会場に到着したのか、車が停車してバックハッチが開いた。

 

「到着だ」

 

 運転手の男が到着したと言い、レベッカ、デイビッドの順に降りていく。その背に付いて行くように車から降り、近くの花壇(?)に座り周りを見る。屋台に…メガビルディングに…車…屋台?メガビルディングに隣接した駐車場に屋台なんてあったか?そう思いつつ記憶を探しているとワカコからホロがかかってきた。

 

「こちら亡霊です」

「デイビッドから聞いたで。随分"暴れた"そうやないの」

「チームで仕事するのは初めてでしたし、チームのネットランナーが調べて分かった人数が人数だったものですから」

「さよか、…まぁようやってくれたわ。ご苦労はん」

「ありがとうございます」

 

 ワカコから今回の仕事の労いの言葉が言われ、ホロが切れたと同時にエディーが入金される。…金額は1万か、思ったよりはないな?いや、そんなものか。

 

「お疲れさん」

「おや、これはどうも」

 

 声をかけられた方を向くと、デイビッドがドリンクを自分に渡しながら労いの言葉をかけてきた。ドリンクを受け取り礼を言うと少し笑いながらデイビッドは自分の隣に腰を下ろしてドリンクを一口飲んだ。

 自分もそれに倣い一口飲む。コーヒーだった。これは有難い。

 

「今回の報酬だ」

「どうも」

 

 今回の報酬と言われ、エディーが振り込まれる。……8000エディーか……うん?ワカコからも入金されたよな…?追加報酬って事だったのだろうか?成程成程…ありがとうワカコ。

 

「いい手際だった。また機会があればよろしく頼む」

「こちらこそ。あぁ、それと連絡先を渡しておくよ。何か困った事があればなんでも言ってくれ」

「どうしようもなくなったら、連絡する」

 

 連絡先をデイビッドに渡し、花壇から立ち上がり人込みに向けて歩いていく。近付き、何があるのかを確認するとレベッカがカーネイジで曲芸をしていた。……よくあの大きさの腕でリロードできるな…いやよく見たらクアッドリロードじゃん…すご…

 感嘆しながら見ていると、レベッカがこちらに気付き、向かってきた。顔がニヤついているところを見るに、何かさせるつもりなのだろう。

 

「楽しんでるー?」

「程々には」

「ならよかったわ。よかったついでにだけど、何かやってくれっか?」

 

 あ、うん。酔ってますねこれは……一曲歌うか。どうせこの世界にはない歌だし問題はないだろう。

 

「じゃあ……一曲歌うとしますか。笑わないでくれると非常に助かる」

「よーし分かった。おい皆ー!亡霊が一曲歌うってよー!」

 

 一曲歌う事をレベッカに言うと、周囲に大声で自分が歌う事を告げた。勘弁してほしいが、まぁ酒の席だし諦めるしかないだろう。選曲はそうだな…好きだったあのゲームからでいいか。もう続きも見れないとなると悲しいが。

 

「ではいきます。Everything's Alright」

 

……

………

…………

 

 歌い終わった後、周りはしんとしていた。流石にしめっぽ過ぎただろうか?

 ミスったかなと思っていると周りから一斉に拍手がなった。その拍手に驚いていると、レベッカがもう一曲と急かしてきた。まだ歌えと言うか。…もう一曲だけだぞ。

 

「では続けてもう一曲。……Speed of Light」

 

 

 


 

 

 二曲歌った後も、アンコールが続いたので数曲ぶっつづけで歌って疲れたので流石にやめた。正直見ず知らずの人達の前でアカペラカラオケとか簡便して欲しい。

 あー…と放心しながらシラスコーラを飲んでいると運転手の男がこっちにやってきた。

 

「色々とお疲れさん」

「どうも…えーと…御名前は?」

「そういや言ってなかったな。ファルコだ。よろしく頼む」

「こちらこそよろしく」

 

 運転手の男…ファルコが右手をだし握手を求めてきたのでそれに応え、右手を出し握手をする。

 

「これから帰るところなんだが送っていこう」

「ありがとう」

「いいって事さ」

 

 ファルコがこれから帰る所だが送っていくと言ってくれたので、その言葉に甘えて送ってもう事にする。

 車に向かって歩いていったファルコに付いて行き、車のバックハッチから乗り込み席に座る。時間を確認すると、22時を過ぎていた。帰ったら物件探しを少ししてから寝てしまおう。

 

 


 

 

 

 ファルコに家まで送ってもらい、無事我が家に帰還した。今は装備を外してPCの前に座り、物件探しを開始するところだ。

 

「えーと…空き物件空き物件…このサイトか」

 

 EZESTATES(EZエステート)というサイトを見つけ、アクセスする。今空いている物件は…ノースサイド、ジャパンタウン、コーポ・プラザ、グレンの4つか。

 物件の詳細が確認できるので見ていく。ノースサイド…書かれ方的にミニマリスト向けなのは分かる。だがストリートの喧噪やメイルストロームの銃声が耳をくすぐるだろう。これは勘弁してほしい。次、ジャパンタウン。どう見ても狭い。なんだ、アンティークのシーリングファン(ぎりぎり)って。次、コーポ・プラザは…却下。厭な予感がする。それに画像から見た内装からアラサカ臭がするのが嫌。次、グレン。中々広そうな部屋、画像からだけども眺望は良く、日当たりも良さそう。エディーが沢山あれば、私が借りたいくらい…?幾らだろうか…4万€$か…全然いけるな…ここにしよう。

 成約済みになったのを確認し、PCから離れてベッドに移動する。そのままベッドに身を投げ、枕に頭を預けて目を閉じると意識が落ちていった。

 

 

 

 


 

 

『goooooood morning!!NightCity!昨日の死亡者数クイズの答えはなんと50人。その中の大半はメイルストロームらしい』

 

 うるせぇ!!

 

 下手なアラームより効果のあるラジオをクイックハックで黙らせて起床する。現在時間は8時半。十分寝たのか体が軽い。ベッドから降り、体を伸ばした後PCの方を確認すると、メールが一件来ているのが見えた。

 メールを確認すると、寝る前にサイトで成約したグレンのアパートの位置とセキュリティトークンのデータだった。

 よしよし…さっそく今日荷物運びとか諸々開始してしまおうか。……グレンだしジャッキーに手伝って貰おう。報酬も出せば引き受けてくれると思うし。

 そうと決まれば連絡だな。連絡先を開き、ジャッキー・ウェルズを選択してコールする。数コールの後、ジャッキーが通話に出た。

 

「おう亡霊か。どうしたこんな朝から」

「ねぇジャッキー。引っ越しをしたいんだけど手伝ってくれないかな?」

 

 

 

 





亡霊君ちゃんが好きだったゲームはアークナイツです
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