Good morning,NightCity.   作:銀翁玉

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 ファルコが亡霊を車で送りに行った後、デイビッドは打ち上げから抜け出し自宅への帰路を歩きながら今回の仕事について考えていた。

 今回の依頼、自分がやった事と言えば救出対象と他に拉致された者達が入れられていたドアを無理矢理開けたくらいで、仕事は殆どキーウィと亡霊によるワンサイドゲームで終わったのだ。

 自分はクロームを大量に入れ、確かに強くなった。それはチームの誰もが認めており、自負もあった。だが、ワカコにねじ込まれたあの"新人"は圧倒的な力でメイルストロームの連中を片付けていた。

 仕事後の車内で亡霊が仕事中に行った事を話し、その話に対しキーウィが絶句していた為元コーポかどうか聞いてみたところボカされたが…あれは絶対元コーポ、それも防諜やネットランナー部の人間だろうと推察できるのだが…あの喋り方でコーポは少しおかしいと思う自分がいる。今まで出会ってきたコーポ関係の連中は基本上から高圧的な態度と喋り方をしてきたからだ。だが亡霊は、最初は敬語を話し、敬語はいいと言うと敬語こそやめ、こちらを少し揶揄うような感じではあったもののコーポに染まり切った者特有の話し方ではなかった。

 不思議な奴だったという結論に至ったデイビッドはルーシーに話すちょっと面白い話題ができたと少し笑った。

 

 

……

………

…………

 

 

「…っていう感じだったんだ」

「へー…そんな事があったのね」

 

 自宅に帰ったデイビッドはシャワーで汗を流した後、ベッドチェアーの様に大きい横長椅子に座り、ルーシーに今回の依頼であった事、その後の打ち上げの事を事細かに話した。ルーシーはデイビッドに相槌を打ちながらも、亡霊に対し思案していた。

 

「あぁそうだ。まだ、かかりそう?」

「もう少しだけ待って」

「あぁ、分かった」

 

 デイビッドがルーシーに今やっている事はまだかかりそうかと聞くと、彼女は申し訳なさそうな顔をしながら待って欲しいと答えた。それを聞いたデイビッドは目を伏せしょうがないような顔をしながら分かったと言った。

 

「今日も潜ってたの?」

「うん」

「そう言えば、さっき話した亡霊なんだけどさ。ディープダイブ以外はなんでも出来るって言ってたんだけどディープダイブってネットに潜るのと何か違うの?」

 

 デイビッドが亡霊が言っていた言葉をふと思い出しルーシーに質問する。それに対しルーシーは僅かに考える素振りを見せ、少ししてから話しだした。

 

「潜る…というかネットダイブには二種類あって、それぞれ方法が違うの。先ず一般的なダイブ。これはパーソナルリンク(インターフェイス・プラグ)でネットに接続してサイバーゴーグルでサイバースペースのイメージを見るやり方。この方法だとデータの転送容量が小さくて深部までは入れないの」

「もう一つは?」

「後頭部にパーソナルポートをインストールするやり方ね。ただ、こっちだと転送速度が早くてネットランナースーツやステーションが必要になるわ」

「ルーシーはどっちなの?」

「…聞きたい?」

「君の事、もっと知りたいと思ってる」

 

 ルーシーがネットダイブの種類を説明した後、デイビッドがルーシーにどちらなのか聞いた所、ルーシーが聞きたい?と質問を返した。それに対しデイビッドが君の事をもっと知りたいと答えた。ルーシーは話そうか、話さない方がいいのかと迷った顔をし、唐突に立ち上がりデイビッドの手を取った。

 

「付いてきて」

 

 ルーシーに引っ張られるような形でデイビッドは立ち上がりルーシーに付いていった。

 

 


 

 

 

 

 

 ……まさか涙が出るとは思ってなかった。後数分ジャッキーが帰るのが遅かったら絶対見られてた。

 ジャッキーを新居から返した後、ソファーに座り一息ついた時に何か込み上げてきて、つい涙を流してしまった。形見になってしまった銃を返したからだろうと思い当たるが…どうやらこの体に少し影響されているのかもしれないな。実際性別すら変わってるし。

 さてとりあえず武器庫と服の整理だけは済ませておこう。幾らなんでも数日同じ格好というのはちょっとマズイ。

 

……

………

 

 整理完了。レイアウトに時間がかかったがまぁこれでいいだろう。とりあえず服を変えよう。どれにしようかな…よし、今回はフォーマルっぽくいこう。先ずは下着類から変えて、と…色は紺にしておくか。

 先ずは中着。ドレスシャツ&ベスト。シャツは黒で何故かあったノースリーブ仕様を選択。ベストも黒にしておくか。ネクタイは赤の無地を選択。これにショルダーホルスターを付けて、左側にオーバーチュアを挿して、右側はナイフシースとナイフを付けって…と。

 次に上着。スーツジャケット。色はシャツと同じく黒。一見コーポっぽいがジャケットとしても使える感じだ。ボタンは全て開けておく。これでいつでもホルスターから銃を取り出せる。

 パンツ、パッド入りストレートカット。これは紺をベースに黒の追加色。ストレッチ性も悪くない。ベルト左側にスピードリローダーセットを入れられるポーチを付けてそこにオーバーチュアの弾を42発分(7ローダー分)入れておく。

 レギンス、カウボーイブーツ。色は茶色。両方の外側にナイフシースと共にナイフを取り付け、脛から上の部分をパンツ内に入れて隠す。

 アイウェア。飛沫防止付き軍用グラス。目は絶対に防御したいのでなるべく実用的なものにしたい。

 帽子は今回はなしで行くとして…さて、姿見でどうなっているか確認っと…

 ………マフィアかな?

 いやこれは怖いわ。一般人なら先ず近づかない。自分だって近づきたくない。

 

……

………

 

 うわぁ…と思いながらもこれでいいかと納得ししっかり銃やナイフが抜けるか確認しているとホロがかかってきた。……昨日の今日でなんだよデイビッド。まさか一日もせずに緊急事態という事でもあるまいに。

 若干呆れながらホロに出ると、少し予想外な言葉をデイビッドから言われた。

 

「すまないが、ちょっと話があるんだ」

「……場所は?」

「ここで頼む」

「あー…OK。今から?」

「ああ。大丈夫か?」

「OK、OK。今から向かうよ。30分くらいで着くと思う」

「分かった」

 

 ここにきてくれとデイビッドから座標が送信され、今からかと確認するとそうだと返ってきた。確かここって倉庫以外何もなかったような気がするんだけど…

 行先に疑問を浮かべながらもエレベーターに向かい、呼び出してから乗り込んでフロントまで移動してエレベーターから降りて外に向かう。外に出るまでに数人の横を通った時ものすごく見られたが気にしない方向でいこう…やっぱ怖いんだろうし。

 外に出て、直ぐにナザレを呼び出して到着を待ち、少し待っていると来て目の前に停車した。

 ナザレに跨り、セルをかけるのと同時に指定された場所にナビゲートピンを打ち発進させてナビが示した道通りに目的地にむけて移動を開始する。

 何もなければいいんだけどなぁ…

 

 

 

 





さて、投票結果ですが…R18描写(エロシーン)の需要があるという結果がでました。
マジですか。大マジですか。
……少し時間がかかると思いますが執筆しようと思います。
駄文でも許してください(予防線)

R18描写(ジョイトイ、ロマンス描写)の需要

  • ある
  • ない
  • エッジランナーズとの絡みマダー?
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