Good morning,NightCity.   作:銀翁玉

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軽い戦闘回です


到着 戦闘 待機

 

 

 ナザレをしばらく走らせ、呼び出された場所…サントドミンゴのサンアマロ通りにあるコンテナ置き場付近の倉庫に向かう。向かいながらも何故デイビッドが自分を呼び出したのか考える。

 デイビッドに連絡先を渡す時に言った、何か困った事があれば呼んでくれと言った事そのままだと仮定した場合、厄ネタの予感しかしない。メガコーポ連中関係だと役満だ。勘弁して欲しいとすら思う。

 次に、あのチームの人員として協力して欲しいという要請。これは可能性が低いと見積もってもいいだろう。昨日の救出作戦メンバーそのままがあのチーム全員とすると、ネットランナー一人、ソロ二人、モト一人の構成で過不足は全くないからだ。寧ろ、全てを一人でこなしている自分やあの『V』君がオカシイとすら思ってもいい。

 最後に…考えたくはないが何者かの依頼によって自分を"消す"ように依頼された。その場合はデイビッド君には申し訳ないがボロ雑巾以下にまでなって貰う必要がある。勿論、依頼者は"分からせる"。

 最後の候補を出した時、自分が数日でこのナイトシティに染まったと自嘲気味に嗤ってしまったが、まぁゲームの時から知っていたもう終わりに向けてゆっくり進行している世界だ。こうもなるかとも思う。

 予測を立てながら走らせていたからか、ナビが目と鼻の先が目的地と示していた。さてさて、何が出るやら…

 

 

 目的地のコンテナ置き場にナザレを停車させて降車し、倉庫まで歩いて向かう。勿論、警戒は怠らずにいつでも戦闘機動、思考にシフト出来る様にギアも変えておく。

 倉庫まで到着すると、反対側からデイビッドが姿を現した。中々絵になる登場の仕方だなぁと思いつつ見ているとデイビッドから声をかけてきた。

 

「急にすまないな」

「いや、問題はないよ。……で、要件は?ホロで話さないという事は何か厄ネタなのかな?」

 

 唐突に呼んだ事を謝るデイビッドにおどけたように返答し要件を訪ねてみる。

 

「オールドネット、ブラックウォール。これについてどこまで知っている?」

「唐突だなぁ……ふむ、逆に聞きたいんだけど"何処"まで知ってる?」

「オールドネットは旧ネット空間の事で情報の宝庫という事だけだな。ブラックウォールについてはネットでは全く」

 

 デイビッドがオールドネット、ブラックウォールについての質問されるが、逆にそっちはどれだけ知っている?と返す。デイビッドはそれに対し、少し考える素振りを見せた後当たり障りのない答えを言った。

 

(考える時一瞬目が泳いでたな…ふぅん…成程成程…今話した以上に何か知っているけどあえて喋らないか。この感じだと誰かから聞いて確証が欲しいのか、はたまたその話しをした人物が何か探っている感じか?…オンライン端末はなし。仕掛けてくるなら死角からだな…一応、今の内にデッキを変えておこう。サイバーデッキ展開、科学汚染、PINGをサイバーウェア動作不良、オーバーヒートに変更、と。)

 

 デイビッドの他に最低でももう一人いる事を予測し、周囲にネット端末がない事を確認する。ハブ(中継地点)になる物はない為、直接仕掛けるしかないなと判断をつけてデイビッドにもう一つ質問をする。

 

「一般的だね。OKOK…ならもう一個質問。誰 に 聞 い た?」

 

 声を低くし、少し殺気を滲ませて質問するとデイビッドが少し目を開き後ずさる。数瞬後、頭にハッキング警告が流れた。

 シナプス加速器が自動起動し、ギアを戦闘状態に移行。"時"が引き延ばされた感覚のままスキャンモードに移行し経路を確認する。成程、倉庫の上か。それにしてもこのランナー凄いな。自分のセキュリティICEをとてつもない勢いで解除していっている。だが無意味だ。そのクイックハック(回路ショート)は効かないぞ?電撃無効のスキル:絶縁体の効力で。

 繋がっている事を利用し、逆にオプティクスジャマーデーモンを送信する。勿論パッシブで強化されている集団脆弱性もセットで送り付ける。デイビッドの方を確認すると、引き延ばされた時間の中かなりの速度で自分に迫ってきていた。

 ケレズニコフ起動。後ろにスウェーバックしながら同時にデイビッドに対しサイバーウェア動作不良、行動鈍化、武器グリッチを同時送信する。だがデイビッドはシナプス加速器とケレズニコフによる時の引き延ばしの中でも普通の時と同じ速さで迫ってきていた。

 

(サンデヴィスタンとは…!だが、時間切れだ)

 

 デイビッドの攻撃を避けると同時にクイックハックの送信が完了してデイビッドが何かに縛られたかのように固まる。その直後、引き延ばされた時の流れが通常に戻り、ネットランナーからのクイックハックが途絶えた事を確認した。

 

「騙し打ちとは感心しないなぁ…?」

「……」

「だんまりですか…」

 

 黙っているデイビッドから目を離し、クイックハックを仕掛けてきたネットランナーを確認する為、強化足関節を使い二段ジャンプを行い、倉庫の上に登る。倉庫の上を確認してみると仕掛けてきたネットランナー…姿的には女ランナーが右手で頭を押さえて片膝をついていたのを確認できた。

 

「good night」

 

 女ランナーを小突いて気絶させ(テイクダウンし)、持ち上げて倉庫から飛び降りて固まっているデイビッドの前に女ランナーを下ろす。さて、質問内容が増えてしまったぞデイビッド。

 

「このランナーは知り合いかな?」

「…ああ」

「オールドネット、ブラックウォールについてもこのランナーから?」

「……そうだ」

Curiosity killed the cat.(好奇心は猫をも殺す)という諺にもある通り、身を亡ぼす可能性もあったのに?」

「……」

「そう睨まない睨まない。質問の答えだけど、このランナーが起きたら答えるよ」 

 

 当たって欲しくない方が当たったかぁ…と思いつつ女ランナーの目が覚めるのを待とうと思ったが、ふと飲み物が欲しくなった。周囲を目視で確認する限り、自販機がないのでちょっと移動して買ってくるしかないだろう。とりあえずデイビッドにその事を言って買ってくるとしよう。

 

「あー…飲み物買ってくるね」

 

 そうデイビッドに言い、ナザレまで移動して跨り、発進させて近くの店…トレーラーパークの飲食店まで移動してリアルウォーター(無炭酸)を買い、デイビッドの元に戻る。

 デイビッドの近くにナザレを停めて降車し、ナザレのシートに座ってしばらく待っていると女ランナーが目を覚ました。

 

「やぁお姫様。良い眠りはとれたかな?」

 

 

 

R18描写(ジョイトイ、ロマンス描写)の需要

  • ある
  • ない
  • エッジランナーズとの絡みマダー?
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