Good morning,NightCity.   作:銀翁玉

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難産!
戦闘シーンはめちゃくちゃ筆が乗るのにこういう心理シーンは全く筆が進まない為時間がかかりました。

実際、亡霊はナイトシティ基準から見れば聖人とも言えるし傲慢とも言えます。
これに関しては現代人+ゲーム中のVのお人好しが合わさった結果だと思っていただけると幸いです。


後、ついに公式からアーマードコアの新作が発表されましたね!
私達は9年待ったのだ…ついに新たな戦場が告知されて歓喜に満ち溢れています。

毎度ながら誤字修正、感想ありがとうございます!


思案 釘挿し 二人

 

 

 さて、現在家に帰る道中なのだが、ふと先程のやり取りについてもう一度考えてみる。デイビッド、ルーシーの二名による襲撃。事なきには終えられたがナイトシティの住人としての対応としては甘々を通り越してゲロ甘だろう。確かに、ナイトシティの普通というかこの世界の常識では甘い。しかも自分はあの二人に何もしない処か情報をタダで渡した。何故、自分はあの二人に甘い対応をしたのだろうか?一度自分自身について考えてみよう。

 自分は良くも悪くもこの『世界』の住人ではなく、現代日本に普通にいた人間だ。あの『V』という人間になる可能性の一つの身体に入り込み上書きされた意識のようなものだ。そう認識している。…だが、スカベンジャーやメイルシュトロームの連中を処理した時に罪悪感も何もなかった。どうしてだ?"この"身体に入ったから消えた?"ゲーム"だった時同様に背景を知っているから殺して当たり前だと無意識に思っていた?……まさかとは思うがそう見えないだけでサイバーサイコになっている?

 いざ、自分自身を見つめ直すと湧いてくる疑問点。……これ以上はよした方がいい。おそらく答えはないのだろうから。今は自分自身より何故あの二人に甘いのかだ。

 ジャッキー、ミスティ達、"2077"に登場した人たちに甘くなってしまうのはまぁそうだろうと言える。特にジャッキー。彼が逝ってしまった時はあまりの事にふざけるなと言ってしまった程だ。彼には生きて幸せになって欲しい。

 だが、デイビッドやルーシーはどうだ?"2077"に登場した人物でもないし原作TRPGでも、世界設定本(?)でも出てこなかった人物だ。言い方は悪いが思い入れも発生する要素がない。まさか、この身体に影響された?…実際、ナイトシティにはほぼいない聖人レベルのお人好しの『V』の影響はありそうではあるか。後、やっぱりああいう恋路は応援したいというのが湧いたのだろうか?ナイトシティでは貴重なものだし。

 

「…あー……とりあえず釘だけはさしておくかー…?」

 

 今更感がとてつもないが一応、次やったら容赦しないという事だけは言っておこうと思い、デイビッドにホロ通話をかける。…数コールするとデイビッドがホロ通話にでた。

 

「…あーデイビッド、もう一つ言い忘れていたよ。何に注意し、誰を避けるべきかは判っただろう?次からは相手をよく見て喧嘩を売る事」

「……すまなかった」

「…『今回』はまぁ許すよ。次やったら容赦はしないけど。じゃあ、要件はそれだけだったから切るね」

 

 そう言い、ホロ通話を切る。……何故か少し憂鬱な気分だ。一回ミスティに癒してもらおうかな……うん、行こう。

 行先をミスティの店に変更。ナビを起動してルートを表示させる。後はそのルートに沿って移動するだけだ。……あっ、ジャッキーにあげた銃とか聞かれたらどう説明しよう…

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 亡霊がナザレで去った後、デイビッドとルーシーは移動せず会話をしていた。内容は亡霊についてだ。

 

「……亡霊が角が立たない様にものすごく譲歩してくれてよかったわね…」

「うん…」

「私も初めてよ…あんな聖人みたいな人」 

 

 そう言いつつも安堵するルーシー。実際、あの場で殺される方が普通だしこちらの事を全部話して当たり前の状態だったのだ。それを亡霊は交渉という形にする事で敵対したという事をなかった事にした。お人好しというレベルではなく、聖人とも言えるレベルだ。だが、それで助かったのも事実であり、ルーシーは困惑した。

 

「確かに、あれは元コーポには見えないわ」

「だろう?」

「…私のハックが効いてない処か何が送られるのか分かっててあえて私には勝てない事を分からせてきたわ…」

「それはどういう事…?」

「亡霊のセキュリティ…固すぎて破るのに時間を使ってたのよ…その間に私を見つけて悠長に目だけ潰してきたの。防御すらできなかった…」

「…つまり、ルーシーのハックに対応しながら俺を同時に相手してたって事?」

「そうよ」

 

 ルーシーが亡霊にされた事を話した事でデイビッドが驚く。

 確かに、あの時自分はワンテンポ遅れた。ルーシーの実力は良く知っている。そのルーシーをおいたをした子供をしかるように対応しながらサンデヴィスタンで加速した自分にも対応してきたのだ。

 

「悔しいな」

「えぇ…」

 

 デイビッドが悔しいと言い、ルーシーがそれに同意する。"あの頃"に比べ、自分は強くなった。凄腕のエッジランナーだと自負していた自分の自信を打ち砕くには十分すぎる程だ。

 悔しさに項垂れていると、亡霊からホロ通話がかかってきた為、ルーシーに亡霊からホロがかかってきたと言い、通話に出ると亡霊は言い忘れていた事があると言ってきた。

 

「…あーデイビッド、もう一つ言い忘れていたよ。何に注意し、誰を避けるべきかは判っただろう?次からは相手をよく見て喧嘩を売る事」

「……すまなかった」

「…『今回』はまぁ許すよ。次やったら容赦はしないけど。じゃあ、要件はそれだけだったから切るね」

 

 ホロ通話が切られ、少し放心気味になっているデイビッドの表情をみたルーシーが質問する。

 

「亡霊からなんだって?」

「今回は許すけど次はないよ。っていうのと何に気を付けて誰を避けるべきか、喧嘩をするなら相手をよく見てからだって…」

「……まるで子供を叱る大人ね」

「そうだね…」

 

 亡霊に対し、あまりのお人好しに若干の呆れを抱いたルーシーと親に叱られた子供のようになったデイビッドは立ち上がり、家に向けて歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

R18描写(ジョイトイ、ロマンス描写)の需要

  • ある
  • ない
  • エッジランナーズとの絡みマダー?
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