Good morning,NightCity.   作:銀翁玉

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電話 取引 集合

 

 

 ミスティに施術をして貰ってから一週間たった昼前、デイビッドからホロ通話が掛かってきた。一週間ぶりだなぁと思いつつホロ通話に出ると、少し困ったような、仕方がないような声でデイビッドが自分の名前と要件を言った。

 

「亡霊か?」

「はい亡霊です。…一週間ぶりだけどどうしたね?」

「……チームに参加してほしい」

 

 ふむ、デイビッドの声音からするに困っている感じがするな。一週間程経っているという事でルーシーやチームとの話し合いはやったと仮定すると、それが原因で何かあって不足の穴を埋める為かな?とも思うが仕事の内容とチームの状態等を確認した方がいいだろうと思い質問を行う。

 

「仕事内容は?」

「アラサカからとあるサイバーウェアの情報を盗む仕事になる」

「場所は?」

「アラサカ工業団地にあるビル」

「その依頼を出したフィクサーは誰だい?」

「ファラデーだ。…サントドミンゴの大物なんだけどな」

 

 成程成程…ファラデー?誰だそれ?私が知っているサントドミンゴの大物フィクサーと言えばムアマル・レイエス(エル・キャピタン)なんだが…デイビッドの呆れた声を聞いた限りでは知ってなきゃおかしいくらいの大物なのだろう。

 フィクサーからの直接の案件でアラサカのサイバーウェアのデータを盗ってこいねぇ…このフィクサー、ミリテク関係者っぽいな。

 

「成程、成程…まぁいいでしょう。乗りましょうその話」

「助かる」

「一応聞いておくけどチームメンバーは?」

「レベッカ、ファルコ、キーウィと俺の四人」

「ルーシーはどうしたんだい?」

「"例の件"で頑張ってる」

 

 チームは自分入れて五人。で、ルーシーはあの件で無理、と。私はルーシーと同じネットランナー枠+現場補助という感じか。

 

「あぁそうだ…あれからちゃんと話し合ったかい?」

「あぁ」

「チーム全員とも?」

「……あぁ」

「OKOK。サイバーウェアの動作はどうだい?」

「…亡霊、あんたは俺の母親か?」

「前に言ったでしょう?私の予測だとかなりギリギリじゃないかなって」

「あれから一切サイバーウェアは入れてないし動作も何一つ問題ないよ。抑制剤も前より少なく済んでる」

「それは非常にいい傾向じゃあないか」

「ああ。明日の19時にアフターライフに集合で頼む」

「了解」

 

 デイビッドに近況の確認をしたら母親か?と言われたが前に言っただろうと返すと、今の状態を教えてくれた。聞いて分かったが、確かにこれは"特別"と言うのも納得だという感じだ。出会った当初の彼と比べると声に感情が良く乗っているのが分かった。

 さて、明日の19時までに何をする…か…いや、エル・キャピタンにちょっと連絡とかしておこう。

 

……

………

 

 ホロ通話の画面を呼びだして、連絡先一覧からエル・キャピタンを探し出す。ゲーム時代の連絡先もほぼそのままだったのが助かった。もし連絡先が何もなかったらローグ辺りに連絡いれて教えてもらわなくてはいけなかったし。

 

「誰だ?」

「初めまして、エルキャピタンさん。亡霊と申します」

「お前があの亡霊か。自己紹介はいるか?」

「"よく知って"ますよ」

「なら、いい。要件はなんだ?」

「初対面でというのもあれなんですが、調べて貰いたい人がいまして」

「本当に急だな。お前は何を支払うんだ?」

 

 エル・キャピタンにホロ通話をかけると、数コールの後、彼がホロに出たのを確認したので挨拶をする。彼の事はゲームの時によく知っているので自己紹介を省いて本題に入る。

 調べるものに対し、どれだけ支払うのかと問われたので、少し考える素振りを見せた後、支払うものを提示する。

 

「3万€$」

「調べるやつ次第だな。誰を調べて欲しいんだ?」

「フィクサーのファラデーに付いて調べて欲しいんです」

「どうしてだ?」

「友人の為…と言ったら信じます?」

「まぁ、いいだろう。結果は後で送る」

 

 結果は後で送ると言い、エル・キャピタンとのホロ通話が切れた。

 

「ホロ通話といえ初対面でこっちから掛ければこんなもんか」

 

 まぁ、こうなるとは思っていたので問題自体はないんだが、どういう結果が出て来ても動けるようにはしておくのが最善だろう。

 さて、要件は済ませたし明日の為の装備でも吟味しておくのがいいだろう。

 

 

 


 

 

 

 現在18時50分。アフターライフの駐車場でのんびりとデイビッド達を待ちながらニコーラを飲んでいると、デイビッド達の車が駐車場に入ってくるのが見えた。

 

「さて、お仕事の時間といきますか」

 

 缶の中に残っていた分を一気に飲み干してからゴミ収集用のBOXに投げ入れ、車に向けて歩いていく。

 車の後部ハッチまで着くと、誰かが内側から開けたのだろう。まるで歓迎するかのように後部ハッチが開いた。

 

「行こうか亡霊」「仕事の時間だ」

「フフッ。仕事にいきましょうか」

 

 どうやらレベッカとデイビッドが開いたみたいで、両者から行こうかと言われた。少し笑いながらも行きますかと返答し、二人の手を取って車に乗車する。

 車に乗り込み、後部ハッチを閉めて椅子に座る。運転席にいるファルコが行くぞと言い、停車させていた車を発進させた。

 

 

 

 

 

 

R18描写(ジョイトイ、ロマンス描写)の需要

  • ある
  • ない
  • エッジランナーズとの絡みマダー?
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