さて次は情報だ。
とりあえず自室(だと思われる)に置いてあるPCの電源を…電源を……ちょっと待て、電源どこだ?
ゲームの頃は何の気なしに電源が付いていたがこれどうやって付けるんだ?
……と四苦八苦してええいままよとばかりにディスプレイの電源ボタンらしきところを押すとPCが立ち上がった。
なるほどディスプレイ一体型か…確かに某リンゴさんとかそういうのあったよね。私個人としてはディスプレイの熱とか容量確保の問題とかであまり好きにはなれなかったけど。後私MEからの窓使用者だし。
とりあえずは今何年、何月、何日かだ。
確かコーポレートでの開始時、ⅤのオフィスにあるPCでの年月日は2077年6月12日だった筈だ。
これでもし同年かつ10月とかだった場合、自分がⅤという人物になっている可能性が大いに高く、その場合あのレリックに関わっている可能性がとても高いのだ。
まかり間違ってもレリック強奪直前とか勘弁してほしい。どうあがいてもジャッキー、Tバグがあかんし私自身もグッドラック(絶望)になってしまう。
そうしてPCを操作し今の年月日を調べる。
成程成程…今は2076年6月22日か………1年前!?
よっしゃ本編開始の約1年前だ。これだとまずⅤ君本人という確率はほぼないと見ていいだろう。
デザイン的にはだが多分ここは本編中にⅤ君の最初の拠点となるH10メガビルディング:アトリウムの内の一室だ。
ただもし、ここが同じ部屋だった場合少々面倒な事になるがまぁそこは後でどうにかするしかないだろう。
所でだが今私はどれくらいエディを持っているのだろうか?確か通貨名はユーロドル、€$と書いていたが現状どうやって確認するか分からない。
ゲーム上だけで言うなら支払いや収入時に画面左中央少し下に表示されていたが現実となった状態ではどうだろう?
ゲーム時の表示画面=視界だった場合支払い等で表示されるのでどこかで確かめない……と……?そういや部屋には自販機があったな。それで試そう。
さてど れ に し よ う か な~?
日本語でやっていただけに無事アクセスする前にポップアップウィンドウが出て(少し感動した)それが日本語で書かれていたのが非常にありがたい。
ブリトーXXL、ブリトーXXL・ロサド、ブリトーXXL・トゥルケーサ、どれに…って全部ブリトーじゃあねぇか!!
なら無難にブリトーXXLにしますよえぇ。好奇心は猫をも殺すと言いますし。
さて……幾ら!と思いつつ購入。無事金が自動的に引き落とされる。
自動決済とか便利だなおい。これだけでも転生したのがこの世界でよかったかもしれない。ただ世界自体地獄みたいな気もするが気にしてはいけない。
……見間違えか……?9が8桁あってそこから5€$引かれたぞ…?
えぇと…一十百千万…8桁なら…9千万!?
金持ちすぎんだろ‥いや待て、金そろそろ尽きてきたなー金策するかーと言いながらグリッチバグで大量に増やしたブランチェジ作「無題18番」(2021年)を大量に売って貯めてたな…それがそのままそっくり持ち越しされたのか。
どうやら一般市民として生きても死ぬまで金は尽きそうにないですねこれは。
だがいつ頭トチ狂った連中の襲撃とかサイバーサイコの襲撃でおっちぬか分からないし金の匂いを嗅ぎつけてギャング共が押しかけてくるか分かったものではないのである程度腕っぷしは欲しい。
よし、方針としてはソロの傭兵として登録してテッキーにもなろう。
本編への介入は……正直お話の途中と最後が気に食わなかったのでぶっ壊す方向にしようか。
そうと決まればフィクサー達に傭兵活動始めるので仕事の斡旋よろしくお願いしますと言いに行こう。
まずはナイトシティのレジェンドの一角、ローグの元に向かうとしようか。
あ!その前に銃器店に行って弾薬と射撃場で訓練しないといけないな。
保管庫に大量に銃弾があったがどの弾がどの仕様かあまりにも多すぎて面倒だったしサイレンサーを付けた銃の関係上可能ならサブソニック弾があると嬉しいし。
というかゲーム上での弾薬表示が○○弾だけってなんだよ!現実の様にFMJ(フルメタルジャケット)や亜音速(サブソニック)やニトロエクスプレス(マグナム)弾とかあるでしょうに!
自分の部屋から出て周囲を見る。
目の前には階段が見える。後ろを向き自分の部屋番号を確認、番号は0615。
ふと既視感がよぎり階段を上り通路を見る。見慣れたファストトラベルでお世話になった機械がありそこをみると現在地:リトルチャイナ H10メガビルディング:アトリウムとかいてある。
成程成程…Ⅴ君の部屋(予定)の一階下か。
うーんこれは自分はⅤ君本人ではないと断言できるぞ!や↑ったぜ。
明るい気持ちになりながら通路を歩き銃器店まで歩く。
住民達が歩いていたり道端で座っていたり店を開いている横を通り過ぎる。
耳を澄まし会話を聞いていると日本語で他愛無い会話をしているのが聞こえる。
本当に日本語環境でしていてよかったと心の底から思う。もし英語環境だったら翻訳ソフト頼りであたふたしたのが分かるだけに非常にありがたい。
……まぁ所々日本語以外も聞こえるからこればかりはゲーム上でもあったのでもしかしたら意識を向けないと話言葉や文字は翻訳されないのかもしれない。
無事?まぁ普通にだが銃器店:2ND AMENDMENTに到着したので中に入る。
「よぉあんた、久しぶりだな。今日は何が入り用なんだ?」
店に入ると店主のウィルソンが声をかけてきた。
どうやら自分は久しぶりに店に入るらしい。ウィルソンの反応からみるにある程度通っていたらしいことが分かる。
「ソロを始めようと思ってね?この子とこの子の銃弾を見繕って欲しいんだ」
「あんたがソロ?おいおい、ネットランナーの次はソロとは中々に手広くやるんだな」
「何、少し厄介事を抱えそうな気がしてね。その為の事前準備といった所だよ」
「OK分かった。…クエーサーとオーバーチェア、サイレンサー込みか。どれくらい欲しい?」
「クエーサーは5マガジン、オーバチェアは60発お願い。
あ、ついでにスピードローダーも10個お願いね」
「了解だ。他には?」
「ちょっと射撃場使わせて?鈍ってないか確かめないと」
「鈍るも何もそうそう使ってなかったろ?」
「違いない」
「「HAHAHA!」」
気兼ねなく会話しウィルソンがちょっと待ってろと言うのでカウンターに腰かけ待つ。
どうやら私はネットランナーをやっていたそうだ。
いやまぁ確かに全カンストしてるしあの時そのままなら基幹システムはネットウォッチ・ネットドライバーMk.5でデッキも合わせて範囲汚染特化の凶悪仕様だけどさぁ…
まぁ会話の内容的に性格はそのまんま自分と同じらしく喋り方も同じだったみたいだと推測できる。酷い偶然なのかそれともそうインプットされたのかは分からないがいいだろう。
あ、ウィルソンが戻ってきた。
「ほいよご注文の品だ。射撃場を使うんだろ?追加しといたぜ」
「ありがとうウィルソン。はい、料金」
「おいおい値段以上にいれてるぞ。いいのか?」
「これからも世話になる店主への細やかなお礼とこれからもよろしくって事だよ」
「ならありがたく貰うぜ。今後とも御贔屓に」
あぶねぇ、値段聞くの忘れてた…!
取り敢えず会話で乗り切ったが思いっきり払い過ぎたようだ。
後もしかしたらとやってみたがゲーム時のお金のやり取りと同じように相手を見て指を出しお金を送ると念じたらできたってのは僥倖だ。
眼を凝らしてみるとピストルの弾が1発2€$、クエーサーが1マガジン20発の計100発オーバーチェアが60発だから160×2で320€$。で、私がこれくらいあれば足りるだろと出したのが1000€$。どうやら680€$も多く払っていたみたいだ。
まぁウィルソンも追加でクエーサー2マガジン、オーバチェアの弾を24発くれたし両方ともwinwinって事でいいでしょう。
貰った弾薬箱とマガジンを片手と腕で持ち射撃場の扉を開けて中に入る。
そのまま開いているスペースに入り弾薬箱を机に乗せ、両銃をホルスターから出しこれも机に乗せる。
「先ずはオーバチェアから試すか」
そう呟きゲーム上でⅤ君がやっていたようにオーバチェアのシリンダーを本体に止めているロックを解除し左手でシリンダーを押し出す。
弾薬箱を開け弾を1発1発ずつ左手の親指と人差し指で持ち上げシリンダーに装填する。
6発装填しシリンダーを本体に戻す。ロックが掛かった事をしめすカチャリという音がなり準備は完了。
足元にレバーがありそれを踏むとターゲットが出た。
先ずは試しに反動が少ないシングルアクション方式で試す事にしよう。
ハンマーヘッドを右手親指で押し一番後ろまで後退させる。
カチリ、という音と共にシリンダーが回り次の薬室に移動しラッチがシリンダーの回転を止める。
両の手でしっかりと持ち、脚を肩幅まで開いてファインティングポーズのような構えを取る。腕と銃で二等辺三角形になるような形を取りその状態で保持、右目でサイトを見てターゲットの中心に狙いを定める。
トリガーを引き、弾が発射される。反動はカンストの影響か全く感じず、狙った通りの場所に着弾したと示す穴が開いたのが見えた。
「予想以上に反動を感じなかったな。改造パーツと筋力、ゴリラアームの影響だろうか?」
次はダブルアクション方式で試そう。
構えはそのまま、ハンマーは起こさずトリガーを引き銃弾を発射する。
シングルアクションの時よりもトリガーを引き切るのに少し力が必要だったがそこまで重く感じずに真っ直ぐに引けた。
着弾確認。今回も狙った通りの場所に着弾をしていたのを確認する。
それならばと狙いを開けた穴に定めそのまま4回トリガーを引く。
少々穴が広がったがほぼ同じところに着弾したのが確認できた。
「単発射撃は問題なし…っと。次」
そういいオーバーチェアに入っている空の弾薬をシリンダーを開放して一個ずつ取り出し机に並べて置く。片付ける時面倒だからね仕方ないね。
次はクエーサーだ。
右手でクエーサーを持ち左手で弾倉を左から押し込み装填する。
カチャリと音がなり装填完了。
安全装置らしき所(…いや普通にFIREとSAFEって書いてあるし…)を解除しクエーサーを構えトリガーを引く。オーバーチェアと同じように弾が発射されターゲットに着弾する。
発射は問題なし。次はチャージだがどこを押せばチャージされるんだ…?
取り敢えずトリガー上の部分を操作してみる。……マガジンがリリースされました。
マガジンを戻し今度はグリップ下にあるボタンを押してみる。
キュウーン!という音と共にチャージが開始される。慌てて構えトリガーを引く。
電磁加速された弾がターゲットに着弾し貫通した穴が青く発光しているのが見て取れた。
「成程成程…次はフルオートといこう」
再びクエーサーを構え充電を開始する。
チリチリと音が鳴り始めたところでトリガーを引き続ける。
連続で弾が発射され反動で少しずつ腕が持ち上がるがそれを抑え込み打ち切るまで保持する。
「流石にこれはちょっと面倒だな…後でどうするか考えるか」
両手で保持しないと反動が抑制できない、貫通させる為の給電も必要。確かに貫通力、リボルバータイプ特有のジャムの無さというのは魅力的だが如何せん必要な事が多くこれだけ連射が必要な場面というのはそうそうこない。というかそういう時ならアサルトライフルとかでいいじゃんってなる。
とりあえず現状はこれでいいとして後々で代替の銃が必要となるだろう。
打ち切ったマガジンをクエーサーから取り出しオーバチェアで打ち切った空薬莢と共に片付ける。
確認も済んだことだし弾薬詰めて残りはズボンやジャケットに入れてローグの居るアフターライフに向かうとしよう。
本著に登場する年、日付等はある程度ゲームでの検証を行っています。
余談というか本文でも言っていましたがコーポレート開始時、マーケットデータの年月日表示はFROM JUN29 2077 TO AUG20 2077、つまり6月29日から8月20日までとなっておりⅤ君のオフィスでは6:20 PM 06/12/2077、つまり6月12日午後6時20分となっています。
それと温度なんですが81℉、華氏(ファーレンハイト)81度でこれを普段使っている摂氏(セルシウス)に直すと27.2222…℃となります。
1960年頃まで華氏が基準だったみたいですが1960年代後半から1970年にかけてメートル法への切り替えと共に華氏から摂氏に移行していったらしいのですが、アメリカ等では今でも使っているとか