Good morning,NightCity.   作:銀翁玉

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驚愕 移動 食事

 

パイZへのルートを呼び出して車を走らせる。

うーん、やっぱりこの車の音は素晴らしい。ゲーム時代の時は形が純粋に好きだったけど現実になった今だともっと好きになった。

隣に座っている男の様子を見てみるとどうやらお気に召したらしく目を閉じてうっとりとした表情でエンジン音を聞いているようだ。

 

 

QUADRA(クアドラ) TYPE-66 AVENGER(アベンジャー)

クアドラ社から出ている車で製造開始年は2055年。

馬力は777HP(英馬力表記)を誇り、スポーツ系の車の代名詞ともいえる後輪駆動形式を採用している。

ただ、燃料やそれに伴う装備の問題で重量が3858lb(kg換算で1749.959kg)もあるがそれを補って余りある加速力を誇っているのが特徴だ。

 

そも、このサイバーパンク世界の燃料は今我々が生きている世界で使われている石油燃料ではなく、人工アルコールを主原料として作られる燃料であるCHOOH2と呼ばれるものだ。

石油燃料たるガソリンと比べ、どれ程の効率があるかは分からないがそれ程この世界は末期とも言える状態だと言えるのではないだろうか?

余談ではあるが、例として形が近しいものである我々の世界のアメリカ、フォード社のマスタングの中でもシェルビーがチューニングを施して販売されているマスタング シェルビーGT500はスーパーチャージャー付5.2LV8エンジンの760HPを誇り車体重量は…職人による作成の為類似品としてファストバックから引用するが3752lb(1701.878kg)である。

 

 

「そういや自己紹介がまだでしたね?私は亡霊(ファントム)

「ジャッキー。ジャッキー・ウェルズだ」

 

 

 

………

…………は?

…ジャッキー?あのジャッキー・ウェルズ?

本編では紺碧プラザにレリック盗みに行って脱出中に死んでしまったあのジャッキー・ウェルズ?

待て待て待て。するとあれか?ジャッキーは本編の時間軸に移る前にワンチャン死んでたのか?ラッキーにも程があるぞ。

 

 

 


 

 

 

背中に冷や汗が流れるがそれを顔に出さずに運転を続け、パイZに到着する。

駐車場に車を停車させてエンジンを停止させてジャッキーと一緒に降車し店内に向かった。

 

 

カウンターに向かいステーキとニコーラを注文する。ジャッキーの方はシラスコーラを注文したみたいだ。

私が代金を支払い席に向かい座る。ジャッキーは少し驚いた顔をしながら対面に移動し座ってから感謝の言葉を言った。

 

「助かったぜ」

「あの件なら偶然だと言ったはずですが…?」

「いやそうじゃ…いやそれもだが、飲みもんの支払いもだよ」

「あぁそっちで…ここにしようと言ったのは私ですし別に構いませんよ?なんなら時間も時間ですし御飯もどうですか?」

「…すまねぇな。同じもんを頼む」

 

席を立ち再度カウンターに向かい店員に注文を行う。

店員が了承代金を支払いを完了し、席に戻る。

……そういやなんであの場所に居たのか聞いてみるか。

 

「そういや」

「ん?」

「そういやなんであの場所に居たんです?貴方はヴァレンティーノズの人だと思うんですが」

「ファミリーが攫われてバラされた挙句売りもんになってんだぞ、見過ごせる訳がねぇ」

 

……そうだった。

ナイトシティを取り巻くギャング達の中でも家族意識がとても強いギャングとして有名だという事を失念していた。

少し申し訳ない気もするが仕方がないと割り切るしかないだろう。

……その方が楽というのもあるが、関係者全てを救おうなんて傲慢すぎる事は出来やしないのだから…

 

「成程。だけどミイラ取りがミイラになってしまっては意味がないんじゃないかな?」

「それを言われると何も返せねぇなぁ」

 

自分が言った皮肉に対し苦笑いでジャッキーが返す。

その後も雑談をしていると頼んでいた料理と飲み物が運ばれてきた。

 

「待ってました。朝から何も食べてなかったから流石にキツイ」

「そっちも苦労してんだぁ…」

 

いただきますと手を合わせてから言ってステーキを食べ始める。

……なんだいジャッキー、珍しいものを見たと言わんばかりのその目は。

 

「……何か?」

「いや……今時珍しいなと思ってよ」

「習慣というものです。命、生産者、製作者に感謝をという意味もありますが…元来食事とは体の栄養補給であると同時に心の栄養も取るものなんですよ」

「……確かにそうかもな」

 

納得したのかジャッキーはそう言いステーキを食べる。

私も食べてしまおう。……味はなんというか…うん、アメリカって感じだった。

 

 

 

「ふぅー食った食った」

「噂で聞いていたけどもうん、安定したいい味だった」

 

双方とも食べ終わり席を立つ。

そのまま店の出口に向かい店を出たところでふと思い出しジャッキーに尋ねる。

 

「帰りはどうします?送りますよ」

「あぁすまねぇが頼む。足がなくてよ」

 

あー……そういやジャッキーのアーチは本編開始してからの入手だった。

あれ?だとするとジャッキーはエル・コヨーテ・コホから歩きかバスとかで来たのか…?えぇ…?

ならエル・コヨーテ・コホに送り届けるとしようか。

 

 

 

 




書いててあぁそうかと思ったのが、ゲーム中の重量表記
あれアメリカが舞台だけあってポンド(lb)表記だと思いました。
多分速度もマイル表記だと思うんですがどうしようか…
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