己が宿命の意味を知るため、大国デルカダールに赴いた勇者『イレブン』を待っていたのは、華やかな歓迎ではなく、冷遇され、地下深くの牢獄へと投獄される運命だった。

 そこで彼は、同じく牢にとらえられていた青年、『カミュ』を仲間にし、長き逃亡生活を経て、ついにデルカダールの猛将『グレイグ』の追跡を振り切ることに成功する。

 その後、たどりついた里で勇者を導くことを使命とする双子の姉妹、『ベロニカ』と『セーニャ』を紆余曲折の末仲間とし、勇者がたどり着くべき地、天に浮かぶ命の大樹を目指す。
 その手掛かり…『大樹の枝』を求め、勇者一行は砂漠の国、サマディー王国へと足を踏み入れた。

 ここまでは伝説を示すすべての歴史書に共通している。
 が、とある書物…『異伝』と名付けられたその物語だけ、ここから先の記述が異なっている。

 大小さまざまな差異があるものの、もっとも異なるのは、やはり勇者を支えた仲間を示す文であろう。

 紋章を授かりし勇者を支えたのは伝説の仲間たち。
 
 神業のごとき動きを見せる、青き髪の盗賊にして勇者の相棒。
 
 勇者を導き、いかなる時も支え続けた双賢の姉妹。

 太陽のごとき明るさで仲間を鼓舞し、冴えわたる剣術で悪を切り伏せた謎多き旅芸人。

 美しさと気高さを合わせもち、いかなる時も自らの信じる道を貫いた美しき武闘姫。

 聡明な知恵と正しき心にて邪を払い続けた偉大なる賢者。

 磨き抜かれた技とわが身をいとわぬ気高き志で仲間を守る、勇者の盾。




 そして、ほかの歴史書にも物語にも登場しない、ただ一人の人物。











 弱さと向き合い、正しき意味の勇気を振り絞り仲間の窮地を救う、赤髪の射手。







これは異伝の物語。
嘘かまことか、誰も知らない物語。
















ドラゴンクエストⅪ 異伝
『過ぎ去りし時と、赤髪の射手』






【注意書き】
・この小説は「ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて」のネタバレを含みます。また、ある程度ゲームをプレイしたことを前提とした表現があります。

・この小説にはオリジナル展開、オリキャラ、オリ設定が存在します。

・勇者の名前はイレブンとし、性格が設定されています。

上記の内容に対し、寛容になれる方のみ閲覧をお勧めします。

  第一話『騎士の国の出会い』
  第二話「理由」2021年03月23日(火) 00:05()
  第三話「砂漠の殺し屋」()
X(Twitter)  ▲ページの一番上に飛ぶ