1.キングオブ地雷術式
○月×日 晴れ
今日から日記をつけようと思う。何故唐突に日記をつけるのか。階段から落ちて頭を打った拍子に前世の記憶を思い出したからだ。
すごいね。前世って本当にあるんだ。
今の名前は凛堂唯。前世と違って女の子だ。鏡で見たが凄まじい美少女っぷりである。白髪碧眼ってどこの国の遺伝子なんだ?
○月€日 晴れ
どうやらウチは相当お金持ちらしい。古い名家ってとこだろうか?
時代は普通に前世と同じ現代。国は日本。家の至る所にある装飾品が見るだけで分かる程度には高い。壊したらヤバそう。
他にも服とかご飯とか凄い。凄い(小並感)。とても良い暮らしが出来ている。現代日本(推定)に美少女転生で家が裕福とかチートか?チートだわ。アイドルにでもなろうかね?
○月<日 曇り
唐突だが私には妹がいる。双子の妹だ。名前は優。私と違って瞳の色が赤い。容姿的に多分一卵性双生児な筈なのにこんな目の色違うことある?
優は甘えんぼだ。ほぼ常に私の後ろをついてまわっている。ぐぅ可愛い。のだが、何故か我が両親はやたら優に厳しい。逆に私にはやたらと甘い。何で?
○月%日 雨
母が妹を殴った。マジかおい。
しかも割とマジの平手打ちである。慌てて間に入ったのだが、「そんな出来損ない放っておけ」とか言われて思わず殴ってしまった。一体何が基準だ?何で優が出来損ないなんだ?わからん。ただ腹立つので優が虐げられるのは全力で阻止しようと思う。
○月×日 雨
夜中、ふと目が覚めて、喉が乾いてたもんだから何か飲もうと台所に向かう途中、両親の会話で五条、加茂、禪院という言葉を聞いた。聞いたところ、ウチは五条家というところの分家らしい。うん、うんなるほど?
これ呪術廻戦の世界だわ。
○月△日 晴れ
明確に意識して、呪力を感じようとしてみたら出来た。まだ制御は甘いが、もう少し練習すれば慣れそうだ。
優は、難しいらしい。家の人間があの娘を出来損ない呼ばわりする理由が分かった。呪術師として、あの娘はあまりにも弱い。術式によってはまた変わるのかもしれないが、意識してみるとかなり呪力量が少ないのだ。対して私は莫大な量を持っている。原作の禪院姉妹の差をより顕著にした様なイメージだ。
結果、生まれるのが優への冷遇。
クソだな。何れ私が当主になったら全部ひっくり返してやる。
○月Λ日 晴れ
意気込んだのは良いが強くならなければ意味が無い。とりあえず、術式を自覚するまでは呪力の制御を出来る限り極めようと思う。高専に入学する前には黒閃キメたいな。
それともう一つ。時系列の把握だ。五条世代か虎杖世代かで立ち回り方は大きく変わる。これは五条悟の存在を知れればすぐに分かることだろうからそこまで急ぐことではないが、できるだけ早めに把握しておきたい。
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ある日、夢を見た。無数の呪霊、それに手を翳す私。呪霊は球体となり、私はそれを呑み込む。顔を顰める。夢の中でもわかる不快感。ああ、そうか。私の術式は────
「────呪霊操術」
目を覚ますと同時に、無意識に呟いていた。
呪霊操術。原作にて夏油傑が持つ術式だ。呪霊を取り込み、操る術式。強力だ。呪霊の総数によっては個人で国すら落とし得るだろう。だがそれよりもこの術式は、
(呪術廻戦最高の地雷術式…………)
通称メロンパン。他者の肉体を奪い、その肉体に刻まれた術式を使えるという術式の持ち主。彼は夏油傑に目をつけていた。つまり、私もほぼ間違いなく狙われる。
「嫌すぎりゅ…………」
メロンパンは作中屈指の外道だ。多分性根の悪さは真人を超えるだろう。どんなアプローチで私を殺しにくるかわかったもんじゃない。それに、
「………姉様?」
「おはよ」
この子を悲しませたくない。
短ぇ
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