ゾイドワイルドクロス アナザーZERO   作:オーガスト・ギャラガー

43 / 86
 ゾイド、それは銀河の彼方の惑星に生息し、金属の肉体と動物の本能、自ら戦う意思を持つ金属生命体である。
 ゾイドが生息する惑星Ziが滅亡の危機を迎え、そこに住む人類は第二の故郷として地球を目指すが、あるトラブルにより、ゾイド因子が暴走し、それによって不慮のタイムワープを起こし、21世紀の地球に不時着し、地球にゾイドが現れ、ゾイドによる破壊と度重なる地殻変動で地球は一度滅びた。
 サリーという謎の少女が持つペンダントの力によって復活し、更に進化を遂げた伝説のライジングライガーを相棒にした少年レオは強敵セードとジェノスピノを打ち破り、更にはジェノスピノ以上の力を持ち、その後は帝国の反乱組織真帝国を壊滅させた。
 しかし、密かに帝国を牛耳り、帝国の反乱を引き起こしたプライド元摂政がゼロメタル帝国を立ち上げ、その皇位継承者となったユウトがオメガレックスで帝国を襲撃したが、それも破り、ゼロメタル帝国の勢力を大きく落とした。だが、それは同時に新たな絶望の始まりだった。


第43話「古代遺跡の謎」

 エリア89の帝国軍基地を襲った赤いライガーと遭遇したレオは未知のものと遭遇したような表情をした。

 

 「あれが……赤いライガー。」

 

 レオのライガーと相対した赤いライガーは足から赤いソードを出し、それを口に食わえ、ブースターで加速してライガーに襲いかかった。

 

 「くっ、ライジングライガー、進化 解放! エヴォブラストー!!」

 

 エヴォブラストを発動したレオのライガーはタテガミブレードで防ぐが、赤いライガーの力は強く、更にブースターの加速も加えて、徐々にレオのライガーが押されていった。

 

 「くっ、何て力だ。」

 

 「キサマ、見たこともないライガーだな。もしや、ワレワレト同類か?」

 

 「!? 通信……いや、でも、いつもの通信とは違う。これは一体……」

 

 

 遅れてフォックスたちも基地に入り、赤いライガーと交戦しているレオのライガーを見たバーンは助けに入ろうとしたが、ロックバーグ中尉が待ったをかけた。

 

 「レオ、ライガー。今、助けに行くぞ!」

 

 「待って。」

 

 「何だよ?」

 

 「その前にフォックスに搭載されているサーモグラヒィーで中に人がいるか、確認して。 ライダーが誰か判明しないと。」

 

 「仕方ねぇ。」

 

 装置を作動して、赤いライガーを見たバーンは目を疑った。

 

 「ど、どうなってやがる!」

 

 「どうしたの?」

 

 「あのライガーのコクピットに人間らしき反応がない!」

 

 「無人? ということは野生ゾイド?」

 

 「いや、人間らしき反応はないが、あのコクピットに別のゾイドの反応がある。それも小型のものだ。」

 

 「小型のゾイド!?」

 

 

 「うっ……ぐっ……」

 

 レオのライガーが赤いライガーに押されて壁に激突しそうになったその時、突然、何処からかガトリングが放たれ、フォックスたちや赤いライガーを阻んだ。そこに現れたのは背中に同じガトリングを装備した同型の赤いライガーが3体並んでいた。

 

 「赤いライガー! しかも3体も。」

 

 基地の壁の上に並んでいる3体の赤いライガーを見たもう一体の赤いライガーは攻撃を止め、レオのライガーから離れた後、咆哮を上げ、それを聞いたバイザーを破壊された帝国ゾイドは我先にと基地から脱出し、3体の赤いライガーも基地から離れていった。

 もう一体のライガーはレオのライガーに何か言いたげな表情をした後、ブースターで加速して、そのまま3体の赤いライガーや脱出していく帝国ゾイドと共に基地から去った。

 

 「逃げてった。」

 

 「何だったんだ? あいつは。」

 

 「ん? そういや、マリ。 あのライガー、どっかで見たことなかったっけ?」

 

 「どっかで……まさか!」

 

 その時、ライガーたちのコクピットからボーマン博士の通信が入った。

 

 「そうだ。遺跡に伝承されている伝説のライガーだ。」

 

 「ボーマン博士!」

 

 「あ、そういや、そうだったな。 確かにそんな奴いたな。」

 

 「何、呑気に言ってるのよ。」

 

 「ボーマン博士、その遺跡って?」

 

 「実はその資料がニューホープにある。話はニューホープに戻ってからだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同時刻、ゼオルやフィオナたち、帝国の独立部隊は突然現れたスパイデス、デスレックス型のジャミンガに囲まれ、交戦するが、デスレックス型ジャミンガはオメガレックス程のサイズはなく、12mしかない代わりに機動力が高く、その機動性に翻弄され、そのデスレックス型ジャミンガは帝国ゾイドを捕まえた後、丸で肉食獣のように喰っていった。そのおぞましい光景にフィオナとジーン、メルビルは思わず目を瞑った。

 

 「こいつら、まさか、我が軍の基地を襲った奴等か?」

 

 「ああ、どうやら、こいつらが犯人で間違いないようだな。それもゾイドを喰らうジャミンガだ。」

 

 帝国ゾイドを喰らったデスレックス型ジャミンガはアーサーやドライパンサー、その他の独立部隊にも襲いかかり、アーサー、ドライパンサーはデスレックス型ジャミンガを蹴散らすが、数が多く手こずってしまう。

 そして、他のデスレックス型ジャミンガがフィオナに襲いかかろうとしたその時、メルビルの乗るギルラプターがそれを阻止するが、デスレックス型ジャミンガはそれに怯まず、寧ろ新たな獲物を変えるようにメルビルの乗るギルラプターに一斉に襲いかかってきた。ギルラプターはデスレックス型ジャミンガを振り払おうとするが、デスレックス型ジャミンガは物量に加え、機動力に有無を言わせて、ギルラプターを翻弄させ、ギルラプターは一気にデスレックス型ジャミンガに覆われてしまった。

 

 「御姉様!」

 

 「陛下、逃げてください!」

 

 「いいえ、唯一の家族であるあなたを置いて逃げることなど、一国の皇帝のするべきことではありません。」

 

 「いいのです。元々私は皇位を継ぐべきものではありせん、それにシーガルの反乱に加わった贖罪もまだ払っていません。」

 

 デスレックス型ジャミンガはギルラプターの身体に食らい付き、ギルラプターは悲鳴を上げた。

 

 グオォ~!!

 

 「ギルラプター、しっかりして! くっ、」

 

 「御姉様!!」

 

 「たくっ、あの女、無茶しやがって。」

 

 アーサーが助けに行こうとするが、デスレックス型ジャミンガは無数に沸いていき、アーサーもドライパンサーはおろか、独立部隊も手を出せない状態になっていた。ほとんどの者が諦めかけたその時、

 

 グロロォ~!!

 

 突然、何処からか、何者かの咆哮が聞こえ、デスレックス型ジャミンガが一斉に攻撃を止め、咆哮が聞こえた方面を向いた。

 スパイデス型ジャミンガとそれに乗っている兵士もそれに気付いて向いたその時、そこにいたのは、影ではっきりその姿は確認されないが、デスレックスやオメガレックス同様のティラノサウルス型だが、サイズが大型ではなく、中型で、スタイルも少し変わっていたティラノサウルス型ゾイドだった。

 デスレックス型ジャミンガはそのティラノサウルス型ゾイドに襲いかかろうとした時、そのティラノサウルス型ゾイドは体をグルリと変え、尻尾による人降りのスマッシュテイルで3体のデスレックス型ジャミンガを一撃で破壊した。

 全てのデスレックス型ジャミンガがそのティラノサウルス型ゾイドに襲いかかるが、ティラノサウルス型ゾイドはそれらを物ともせず、蹴散らしていった。

 スパイデス型ジャミンガは新手が現れたにも関わらず、ゼオルたちの排除を優先して引き続き襲いかかったが、一斉に現れたクモの巣に絡まれ、同時に現れたスコーピアとグソックによって次々と蹴散らされていった。そして、スパイデス型ジャミンガを蹴散らしたグソックがアーサーたちの前に現れ、そのコクピットからある人物が姿を現した。その人物はミラーだった。

 

 「お、お前は……三馬鹿のオネェ野郎!」

 

 「誰が、三馬鹿よ! あたしはキラーク盗賊団のミラーよ!」

 

 「何で、貴様がここに?」

 

 「詳しい事情はいいの。それより、早くここから離れるのよ。」

 

 「いや、待て。状況が読めないんだが……」

 

 「話は後よ。それとも、まさか、あいつらに喰われたいの?」

 

 ミラーの言葉に少し疑問を持ったが、ゼオルは決心し、

 

 「仕方ない。スピーゲル中佐、構わないか?」

 

 「構わない。今は陛下の安全を確保するのが先だ。」

 

 「じゃ、案内しろ。」

 

 ゼオルやフィオナたち、独立部隊はミラーたちの後に続いて森を進み、それに気付いたデスレックス型ジャミンガがその後を追うとしたが、ティラノサウルス型ゾイドはそうはさせじとデスレックス型ジャミンガを撃破していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レオたちはエリア89の帝国でも基地からニューホープの本部に戻り、ボーマン博士は今までゼオルたちと共に禁制地区を調査していた時の幾つかの資料を映像に出した。それらは全て遺跡で描かれている壁画だった。

 

 「ボーマン博士、これは?」

 

 「私がゼオルたちと共に禁制地区にあった古代遺跡を調査していったのだが、調べると、それはゾイドクライシスによる地殻変動で現れ、どれもゾイドクライシス以前の地球では発見されなかったものばかりだ。」

 

 「つまり、それは……?」

 

 「これらは長年、21世紀以前の地球人が探しても見付けられなかった失われた遺跡、しかもこれらはどれも禁制地区しか存在せず、更に地質と年代調査の結果、この遺跡は全て一万年以上前のものだということが判明した。」

 

 それを聞いたレオたちは疑うかのような目をして驚愕した。

 

 「一万年以上前の遺跡だと!?」

 

 「私がこの地球の歴史を調べても、一番古いのは3000年前のエジプト文明のはずなのに!」

 

 「更にその7000年以上前にも、この地球に文明が存在していたというのか!」

 

 「更にこれらの遺跡にはどれも共通した壁画が描かれ、特に石化していたアンキロックスの眠る村にあったこの遺跡があった。」

 

 それはかつてレオたちが会ったアンキロックスの守っていた村にある遺跡の映像だった。

 

 「この遺跡って……」

 

 「アンキロの……」

 

 「サリー、もしかしてそこに行ったことがあるのか?」

 

 「実はそこは……」

 

 空気が重くなりそうなところにバズが待ったをかけ、

 

 「ああ~! ちょっと色々あったので2人には少し苦い思い出なので、とりあえず続けて、続けて。」

 

 「……わかった。 実はその遺跡に立ち寄った我々はある興味深いものを見付けた。」

 

 再び映像が変わると、それはアンキロックスの守っていた遺跡の奥にある巨大な怪獣と青いティラノサウルス、赤いライオンが戦っている様子を描いた壁画だった。

 

 「これは……」

 

 「俺たちも見たあの壁画じゃねぇか。」

 

 「そうだ。それも、この壁画で描かれている怪獣と戦っている赤いライオンのようなものが、先程帝国軍基地を襲った赤いライガーと非常に酷似している。 更に別の遺跡にはこんな壁画もあった。」

 

 その映像にはアンキロックスの守っていた遺跡の壁画に描かれているのと似た怪獣がはっきりとではないが、白いカラーリングと紫のラインが入っていたゾウを引き連れ、世界を滅ぼす様子が描かれていた。

 

 「まさか、その壁画のゾウは……」

 

 「そうだ。この壁画に描かれている白いゾウもまた、ゼロメタル帝国の戦力であるゼロファントスに酷似している。」

 

 「つまり、あの赤いライガーやゼロファントスは一万年以上前の地球に存在していた古代ゾイドだということか?」

 

 「そういうことになる。」

 

 「にわかに信じがたいことです。第一、我々が移住する前の地球にもゾイドが存在していたなんて……」

 

 「元から存在していたのか、または21世紀の地球に到着した科学船のように、時間を逆行して現れたゾイドか、定かではないが、これらの遺跡は辺境の地にしか存在しないため、ゾイドクライシス以前の地球では公にされていない黒歴史となっているため、情報がかなり少ない。

 だが、この壁画を念入りに調査した結果、あるものが見付かった。」

 

 ボーマン博士が映像を切り換えると、壁画の下に苔に覆われていた象形文字いや、ゾイド文字が記されていた。

 

 「ぞ、ゾイド文字だと……!」

 

 「解読によると、そこに記されていたのは、 この世を滅ぼす邪神が現れ、邪悪な卷族が全てを闇に包み込もうとした時、青き竜と赤き獅子が目覚め、邪神とその卷族を打ち砕くだろう。 とあった。

 そして、卷族と思われるゼロファントスを戦力とするゼロメタル帝国が我々を侵攻し、先程、基地を襲撃した赤いライガーが現れる等、正にその予言が体現されている。」

 

 「待ってくれ、博士。つまり、ゼロファントスはその遺跡に伝承されている邪神の卷族だというのか!?」

 

 「おそらく……そして、もしそれが本当なら、その邪神もまたゾイドということになる。」

 

 その時、サリーが声を上げ、

 

 「そういえば、私がメルビルさんと一緒にゼロメタル帝国に捕まっていた時に、ある科学者から聞きました。我々は我等の神をこの地球に復活し、新しい世界を作ると……」

 

 「ディアス中佐、もしそれが本当なら、あのザナドゥリアスを捨て石にしたのはその邪神を復活させるための布石だとすれば、幾つか説得力が持ちます。」

 

 「待て、もし、そうなら、ゼロメタル帝国にはあのジェノスピノやオメガレックスと同等か……」

 

 「情報が少ないため、何とも言えないが、私の推測でも、それ以上のゾイドかと……」

 

 「何てことだ。オメガレックスを鹵獲してようやく我々に希望が見えてきたというのに……」

 

 場の空気が重くなりそうな時、バズが陽気に声を上げ、

 

 「な、何、そんな落ち込みモードになっているんだよ! あのオメガレックスを鹵獲したってことはゆくゆくはオメガレックスも俺たちの味方になるってことだろ? いくら、ゼロメタル帝国にどんな化け物がいても、オメガレックスがいれば……」

 

 「そうとは言い切れません。何しろ、あの戦闘の後、荷電粒子吸入ファンがジェノスピノによって剥がされ、帝国、共和国の技術でも再現が難しいため、今のオメガレックスは荷電粒子砲が撃てない状態にある。

 オマケに修復にはかなりの労力があり、ジェノスピノ同様並みのゾイドでもないため、搭乗に挑んだ何人かのテストパイロットが重傷、または廃人寸前まで追い込まれたケースもあったそうです。」

 

 「だが、ギレル少佐は? 彼なら、乗りこなせる可能性があるのでないか?」

 

 「報告では既にやっているようですが……何しろ、バイザーを付けている状態でも制御が難しく、ザナドゥリアスがライダーを務めていた影響なのか、拒否反応もあったそうです。」

 

 その時、バルディーが声を上げ、

 

 「何なら、レオかゼオルなら、いけるんじゃないのか? だってさ、ジェノスピノのライダーのセードって奴は身体が金属になっていて、レオも同じ身体で、ゼオルは記憶喪失だけど、俺にでもない力があるから、多分……」

 

 「確かにやってみる価値はありそうですね。ディアス中佐。」

 

 「迷っている時間はないな。レオ、頼めるか?」

 

 「やってみます。」

 

 「よし、直ちにネオゼネバスに向かい、ギレル少佐に頼んでみよう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ミラーたちの後に続いて森の中に進んだゼオルたちはある遺跡の中に入っていった。

  

 「ここなら、奴等も早々追ってこれないわ。でも勘違いしないでよね。別にあんたたちを助けるために助けたわじゃないからね。」

 

 「なら、何故助けた?」

 

 「え? それは……あたしたちのご主人がそう命令したから、仕方なく……」

 

 「ご主人……?」

 

 「それより、バルディーちゃんはどこにいるの? いい加減、あのワイルドライガーちゃんを返してもらわないと…」

 

 「奴はここにいない。残念ながら、その要求は飲めない。」

 

 「キィ~! なら、代わりにアーサーを渡しなさい。助けたお礼としてね。」

 

 「その辺にしろ、ミラー。」

 

 その時、何処からか声が聞こえたと同時にレオたちたちがエリア89基地で戦った赤いライガー同様に背中に巨大なブースターを装備したファングタイガーとナックルコングが現れた。

 

 「君がゼオル・ランスロットか?」

 

 「何だ? この声は……通信とは違う。 まさか……テレパシーか? それに俺のことを知っているということは、俺の過去を知っているのか?」

 

 「そのことは私から話そう。」

 

 その時、再び声がし、先程、デスレックス型ジャミンガからゼオルたちを助けたあのティラノサウルス型ゾイドがゼオルたちの前に現れた。

 現れたティラノサウルス型ゾイドは青いカラーリングをし、大型ゾイドであるデスレックスやオメガレックスと違い、中型ゾイドで、同時に頭部も小さい方だった。

 

 「こいつがあのティラノサウルス種ゾイド……」

 

 「デスレックスやオメガレックスとは違う。 一体このゾイドは……?」

 

 その時、青いティラノサウルス型ゾイドの頭部のハッチが開き、その中からある人物が降り、ゼオルたちの前に現れた。

 

 「君があのアーサー・ランスロットの息子、ゼオル・ランスロットか? 我々は君を歓迎する。」

 

 「貴様は……?」

 

 「ようこそ、アドリア王国へ、私はその王、シーザーだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ゼロメタル帝国の本拠地、旧ワシントンで兵士たちがあ準備をし、その様子を見ているプライドの元にドクターマイルスが立ち寄り、

 

 「我等の神復活のための準備は整っているようだな。」

 

 「ああ。」

 

 「ただ、ちょっと厄介な問題があって……」

 

 「問題?」

 

 「我々にやって、一番厄介な王国が動いた。」

 

 「少し早い気がするが……」

 

 「おそらく、D因子に染まったペンダントの中身を奪ったセードの影響だろう。」

 

 「そういうことか。だが、寧ろ好都合だ。奴等が行動を起こしたということは我等の神復活の兆しが来たということだ。」

 

 「だが、奴等が行動を起こしたということは少々厄介では?」

 

 「いや、セードがあのペンダントの中身に手を出したなら、それを利用させてもらう。 ところで、D因子の培養には成功したそうだが……」

 

 「ええ、実験は成功です。これでレックスジャミンガに続いて我等の神復活の準備が整います。」

 

 「よし、なら、培養したD因子をゼロファントスに注入し、計画に取り掛かれ。」

 

 「はっ。」

 

 「アドリア王国、かつて我等の神を封印した目障りな国家、またも我々ゼロメタル帝国の邪魔をするつもりだろうが、貴様らの思い通りにはならん。」

 

 To be continued




 次回予告

 ゼロメタル帝国が復活させようとする邪神に対抗するため、オメガレックスの起動に挑もうとするレオ。
 その時、禁制地区に向かったゼオルやフィオナたちが基地を襲撃したのと同型のジャミンガに襲われた報告を受け、レオたちはゼオルとフィオナたちを助けに禁制地区に向かうが、そこに新たなゼロファントス軍団がレオたちに襲いかかってくる。
 だが、そこに青いティラノサウルス型ゾイドがレオたちの前に現れ、ゼロファントス軍団と戦った。果たしてその正体とは!?

 次回「アドリア王国」走り抜け、ライガー!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。