ゾイドワイルドクロス アナザーZERO   作:オーガスト・ギャラガー

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 ゾイド、それは銀河の彼方の惑星に生息し、金属の肉体と動物の本能、自ら戦う意思を持つ金属生命体である。
 ゾイドが生息する惑星Ziが滅亡の危機を迎え、そこに住む人類は第二の故郷として地球を目指すが、あるトラブルにより、ゾイド因子が暴走し、それによって不慮のタイムワープを起こし、21世紀の地球に不時着し、地球にゾイドが現れ、ゾイドによる破壊と度重なる地殻変動で地球は一度滅びた。
 サリーという謎の少女が持つペンダントの力によって復活し、更に進化を遂げた伝説のライジングライガーを相棒にした少年レオはやがて地球を滅ぼすゼロメタル帝国と神聖ゼネバス帝国、そしてそれらを統べる皇帝ディアベル・ギャラガーの操る混沌の絶対龍カオスゼログライジスと戦う運命を担うようになった。そしてその戦いは今、終焉に向かおうとしていた。


第86話(最終話)「明日への挑戦」

 新地球暦1259年、新帝国首都ネオゼネバスシティにある宮殿、そこで、サリーによく似た20代の美しい女性が息子と思われる2人の姉弟に本の読み聞かせをしていた。

 

 「ねぇ、ママ。それで、その人とライガーはどうなったの?」

 

 「それはね…」

 

 話の途中にある1人の青年が入り、

 

 「エマ、そろそろ…」

 

 「あっ、うん。ごめんね。お母さん、お父さんの仕事で行かなきゃならないから。続きはまた、今度ね。」

  

 「ええ~。」

 

 「大丈夫。お父さんのギルラプターエンペラーが遊んでくれるから。」

 

 「うん、わかった。」

 

 

 「マナもハリーもすっかり、あの話が気に入ったみたいだね。」

 

 「私とあの子の先祖ということもあって、最初も興味津々だったからね。あのモーリスさんって人が作ってくれた本のおかげですっかり好きになってくれたわ。」

  

 「でも、驚いたよ。ネオデスメタル帝国の壊滅後に再建国されたゼンダイ王国にあのクロス大戦に唯一生き残ったヒューマンオーガノイドがいたなんてね。」

 

 「私もびっくりしたわ。クロス大戦の後にデスレックスが世界の半分を壊滅した影響で、あの大戦に関する記述はほとんど失われていたからね。 

 私がネオデスメタル帝国に入って初めてあなたと会う時でも、その資料は見付からなかったしね。」

 

 「でも、あれはドクターマイルスが情報統制をしていたこともあった。あいつもまた、神聖ゼネバス帝国の最後の生き残りだったからね。元はといえば、ネオデスメタル帝国もその後継国家として建国されたようなものだからね。

 でも、どうしてあの人は同盟軍に協力してくれなかったんだ? あの時、協力してくれれば、アルティメットゼログライジスの進化を阻止してあれだけの犠牲を払わなくてもネオデスメタル帝国を壊滅出来たのに…」

 

 「あの時の戦いの記憶がまだ根強く残っているからよ。あの戦いで、あの人は大切な人をいっぱい失ってきた。だから、あの人は同盟軍に協力しなかったよ。」

 

 「ドレイクさんたちもそうだったからね。ところで、あの後、君の先祖のレオはどうなったの? 一体、彼処からどうやって脱出したの?」

 

 「思わぬ助けがあったみたいよ。」

 

 「助け?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時は遡り、新地球暦30年、紅蓮ワイルドライガーの一撃によってカオスゼログライジス倒すも、無造作に現れたアナザーゲートによって、カオスゼログライジスはレオと紅蓮ワイルドライガーもろとも吸収し、そのまま消え去っていった。サリーたちの元にボーマン博士とクリスタが急いで立ち寄った。

 

 「間に合わなかったか…」

 

 「お爺さん、これは一体どういうことなの?」

 

 「恐れていた最悪の状態になった。D因子と対をなすあの紅蓮ワイルドライガーがカオスゼログライジスと同等の力を得たことによって対消滅を起こし、それによってカオスゼログライジスの力で制御されていた端末の力が暴走し、アナザーゲートを出現してしまったんだ。」

 

 「そんな…じゃあ、レオとライガーはどうなるの?」

 

 「私の計算によると、彼とライガーはカオスゼログライジスと共に不明の平行宇宙に飛ばされているかと…」

 

 「そんな…嘘…それじゃ、もうレオとライガーには会えないってこと? そんな、嫌…イヤ~!!」

 

 サリーの悲痛な叫びと共に、突然、強烈な地震が起こり、更にキルデスサイスがいなくなったにも関わらず、上空が再び暗雲に包まれた。

 

 「何だ? 一体、何が起こった?」

 

 「そうか…端末は未だ、カオスゼログライジスの中にある。それが無くなったことで、地球を再生するための術が無くなった。 つまり、この星は後、数時間…いや、後、数十分で滅びる。」

 

 「何だよ、それ…それじゃ、どのみち、地球の滅亡は避けられないってことかよ!」

 

 「我々の努力は全て無駄に終わったか…」

 

 

 

 

 

 

 無造作に現れたアナザーゲートに吸収されたレオとライガー、ディアベルとカオスゼログライジスは時空の狭間のような空間を漂い、何処へ飛ばされるかわからず、ただ、その重力によって彷徨っていた。

 

 「そんな…まだ、やるべきことがあるのに、こんなところでずっと彷徨うままになるなんて…」

 

 その時、突然、カオスゼログライジスが紅蓮ワイルドライガーを鷲掴みした。

 

 「ウワァッ! 一体何をするつもりだ!?」

 

 「端末の力を制御出来なくなった今の状態では、もはや再び、アナザーゲートを開くことは不可能。ただずっとこの空間を彷徨うだけになる。 だが、ただでは終わらない。」

 

 カオスゼログライジスはそのまま鷲掴みにした紅蓮ワイルドライガーを握り潰そうとした。

 

 「オリジナルデスザウラーとして復活して以来、この私の邪魔をしてくれた忌まわしきライガーを今度こそ、葬ればそれでいいのだからな。」

 

 グオォ~!!

 

 「ウワァ~!!」

 

 カオスゼログライジスが力一杯握り締め、悶え苦しみ、悲痛な叫びを上げるレオとライガー。

 

 「むっ!」

 

 その時、突然、カオスゼログライジスの動きが止まり、何か異変が生じた。カオスゼログライジスの胸部コアユニットから更にゾイド因子が流出し、それが人間の姿形のように変化した。

 

 「忌まわしきライガーを葬るか…だが、むしろこちらの台詞だ。」

 

 その姿はセードだった。

 

 「セード…? バカな! 貴様は完全に消滅したはず…」

 

 「そうだ…確かに、俺は死んだ。だが、貴様が過去にブレードライガーに敗れても、ゾイド因子を残し、生き延びた方法を俺も同じ手を使わせてもらった。」

 

 「まさか…貴様、死ぬ間際に自らのゾイド因子を残したというのか!?」

 

 「そうだ、あの時、渾身の一撃を込めて貴様の胸部コアユニットに攻撃した時に、予め、俺のゾイド因子を貴様の身体に注入させた。

 あのまま、まともに戦っても貴様に勝てるとは思えない。だから、その保険をかけておいたのさ。本来なら、俺が死んだ時をトリガーとして注入した俺のゾイド因子をウィルスのように貴様の身体を侵食し、貴様を内部から破壊するつもりだったのだが…やはり、流石に俺のゾイド因子でも、貴様のD因子を侵食させることは叶わなかったようだ。

 だが、レオとライガーが貴様の胸部コアユニットを破壊してくれたおかげで、貴様の身体にある俺のゾイド因子を目覚めさせることが出来た。

 奴があれほどの力を得るようになったのは全くの予想外だった。奴に救われたのは少々気に入らないが、これであの時の借りを返せる。これで貴様の力を全て奪える。」

 

 「何!?」

 

 その時、カオスゼログライジスの胸部コアユニットから流出したD因子が全てオレンジ色のゾイド因子に変化し、それらが全て端末の形に変わり、更にそれらが集まって超巨大な端末の姿になった。

 

 「バカな…私の力が…」

 

 カオスゼログライジスの胸部コアユニットから全てのゾイド因子が流出された後、カオスゼログライジスの姿が変化し、端末を取り込み、進化する前の通常のゼログライジスに戻っていった。

 

 「これで、貴様はもう、究極神ではなくなった。」

 

 「ぐっ、貴様!」

 

 「最も、この姿では、貴様に攻撃することは出来ない。止めは貴様にくれてやる。」

 

 「わかった。ライガー、これが最後の攻撃だ。 紅蓮ワイルドライガー、本能 極限解放!!」

 

 レオはライガーのゾイドきーで自らの左手に傷をつけ、その血で染まったゾイドキーを差し込んで再度ワイルドブラストすると、紅蓮ワイルドライガーが半透明になって身体全体が光るようになった。

 

 「何だ? あの姿は…」

 

 「これで終わりだ。紅蓮キングオブブラスト!!」

 

 ライガーのタテガミクローがゼログライジスのゾイドコアを直撃すると、コクピットにいるディアベルの心臓部のペンダントにヒビが入り、粉砕すると同時にディアベルの身体も粉々に砕けた。

 

 「まさか…またもや、ライガーごときに…究極神であるこの私が…」

 

 「ほぼ不死身の貴様を殺すことは不可能だ。だが、永遠にこの空間を彷徨い続けるがいい。デスザウラー…いや、ディアベル。」

 

 体制を崩したゼログライジスはそのままアナザーゲートの空間の奥にあるブラックホールの穴に吸収され、消えていった。

 

 「まさか、結果的に貴様を助けることになるとはな…出来れば、奴と共に葬って欲しかったが…」

  

 「セード…どうして?」

 

 「やり残したことがあるのでな。」

 

 「やり残したこと?」

 

 「本来なら、死ぬのは俺1人で十分だったが、まさか、俺の分身にまで死なせることになるとはな…だが、奴を死なせるわけにはいかない。

 俺の分身として最後まで俺を信じてくれた奴には生き続けて欲しい。そのために、俺はゾイド因子の一部を残した。奴を蘇生するために…

 最もこの姿では、それをやることは叶わない。不本意だが、貴様の力を借りるしかなさそうだ。」

 

 「セード…お前はジェノスピノのことを…」

 

 「自分の名を捨て、家族を捨てた俺にとって奴は俺の唯一の肉親だった。奴がいなかったら、俺は今の俺はいなかっただろう。」

 

 「なら、お前も戻れ。 そうすれば、サリーのところへ…」

 

 「前にも言ったはずだ。俺はピーター・ランドではない。俺はセード・コルディアスというたった1人の人間だ。もうあの女の家族ではない。それに俺の肉体は完全に消滅している。復活はもはや不可能だ。だが、ジェノスピノを蘇生させることは可能なはずだ。 俺のゾイド因子で奴を生き返らせてくれ。」

 

 「セード、ありがとう。お前がいなかったら、俺とライガーはここまで来ることは出来なかった。」

 

 「貴様との決着を付けることが出来なかったのは残念だが、お前との戦いは楽しかったぞ。」

 

 そう言い残したセードは少しの笑みを見せて消滅していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、地球では、各地で起こる地殻変動と異常気象がゾイドクライシスを遥かに凌ぐ程になり、地球の滅亡は後、1時間にも満たない程になり、ゼオルたちはただ、その滅亡を待つしかなかった。

 

 「これで地球も終わりか…」

 

 「レオ…ライガー…」

 

 その時、突然、巨大なアナザーゲートから現れ、そこからカオスゼログライジスと共に消えたはずの紅蓮ワイルドライガーと巨大な端末がゼオルたちの前に現れた。それを見たゼオルたちは驚愕し、サリーは歓喜の涙を流しながら、紅蓮ワイルドライガーから降りたレオにおもいっきり抱き締めた。

 

 「レオ~!!」

 

 「ただいま、サリー。」

 

 「レオ…お前一体どうして?」

 

 「セードのおかげだよ。」

 

 「セードが?」

  

 「彼が手助けしてくれたおかげで、カオスゼログライジスを倒し、端末を取り戻すことが出来た。」

 

 「そうか…まさか、彼に助けられたか。コバが信じた彼は裏切らなかったようだ。」

 

 その時、レオたちの前にアーマーが全て剥がれ、ボロボロのボーン形態になったオメガレックスを運び、同様にバスターXAから通常の姿に戻り、ボロボロのアーマー形態になり、動くのがやっとの状態のゼノレックスが現れた。

 

 「シーザー!」

 

 「ユウト!!」

 

 ゼノレックスが運んだオメガレックスを見たメルビルはオメガレックスのコクピットに立ち寄り、コクピットの中を見ると、大量出血を起こし、オメガレックスのコクピットと直接心臓と繋がっていたコードと呼吸マスクが剥がされ、瀕死の状態となったユウトの姿があった。メルビルはコクピットの中のユウトを抱き締め、ユウトは目を開き、メルビルを見詰めた。

 

 「ユウト!」

 

 「ハンナ…良かった。無事だったんだね。」

 

 「待ってて! 直ぐに手当てするから…」

 

 「もう無理だよ。僕の身体はオメガレックスと繋がっているシステムによって生かされている。それが無くなった以上、もう生きることが出来ない。僕の心臓の鼓動ももうすぐ聞こえなくなる。助かる道はない。」

 

 「そんな…」

 

 「でも、君が無事でホントに良かった。君がいたから、僕は救われた。君が生きてくれるならそれで良い。これで安心して死ねる。」

 

 「バカッ! 何言ってるの!?」

 

 「最初から、僕にはこの世に生きる資格はなかった。ディアベルの分身として生まれたということはいずれ、誰かが僕を利用し、ディアベルとゼログライジスを復活させてしまう。 でも、ここで僕が終わればその心配はなくなる。これで地球は救われ…る…」

 

 そう言うと、ユウトはゆっくり目を瞑り、メルビルの前で息を引き取った。

 

 「ユウト…そんな…イヤ、イヤ~!!」

 

 「彼を救う方法はある。」

 

 「え…?」

 

 その時、瀕死の重傷のシーザーとゼノレックスが現れ、声を上げた。

  

 「君のペンダントで、私とゼノレックスのゾイド因子を吸収し、それを彼とオメガレックスに与えれば、彼は蘇生する。」

  

 「待て! シーザー。そんなことをしたら、お前は…」

 

 「命の灯火は残り僅かなのは私も同じだ。だが、これ以上犠牲を出さないためにも、せめて私の命だけでも彼に託したい。」

 

 「シーザー、何故、そこまで…」

 

 「彼にも、レオやセードと同じ可能性を持った人間だ。そんな彼をここで死なせるわけにはいかない。」

 

 「だが、お前を失ったら、アドリア王国は…」

 

 「心配するな。例え、私を失っても、人とゾイドが共生する世界を築いてくれる志を持ってくれる人間はいる。それをセードとコバが教えてくれた。モーリス…アドリア王国のことは頼んだぞ。」

 

 「シーザー…」

 

 「改めてお礼を言わせてもらいます。これまで6500万年以上あなたに仕えさせてくれたこと感謝致します。」

 

 「私も君という部下を持って嬉しいよ。」

 

 「さあ、メルビル! 私のゾイド因子を。」

 

 「わかりました。」

  

 メルビルがペンダントをゼノレックスに触れると、シーザーとゼノレックスの身体がオレンジ色に輝き、粒子状になってペンダントに吸収された。そしてメルビルはそのペンダントをユウトの身体に当て、ペンダントの光がユウトとオメガレックスを包み込み、剥がされたオメガレックスのアーマーが再生していき、同時にドクターマイルスの改造によって切断されたユウトの四肢も再生し、改造前の元の姿に戻っていった。身体が再生し、ユウトはゆっくり目を開いた。

 

 「うっ…僕は…ハンナ?」

 

 「ユウト…良かった。」

 

 それを見たメルビルは歓喜の涙を流し、ユウトを抱き締めた。

 

 「メルビルさん、ユウトさん、良かった。」

 

 「さあ、僕も残りの後始末をやろう。地球の滅亡を止めるために。」

 

 レオが紅蓮ワイルドライガーのゾイドキーを巨大端末に触れると、巨大端末はさっきより更に強く輝きだし、今まで端末を再起動したのと同様に地面を掘り起こして進むと、地球の大地全ても輝きだし、起こっていた地殻変動と異常気象が突然止まり、地殻変動によって割れた大地が元に戻っていき、カオスゼログライジスや神聖ゼネバス帝国によって今まで命を落としたアドリア王国の野生ゾイドや帝国、共和国のゾイド、そしてカオスゼログライジスに敗れ、石化していたジェノスピノも再生し、息を吹き返した。

 更にその光はゾイドだけでなく、ゾイドクライシスによって崩壊した廃墟やそれまでの戦いで崩れたダイダロスやニューホープ、ネオゼネバスシティの街々も丸でゾイドクライシスや戦争が起こる前の状態に戻っていき、汚染された環境も浄化されていた。

 

 「オオ、これがZiホーミングの力…ん?」

 

 その時、ボーマン博士が何か違和感を感じ、マスクを外すと、何と普通に第二世代の人間同様に普通に呼吸出来るようになった。

 

 「そうか、成功したZiホーミングによって我々が地球環境に適応出来るようになるということは、我々がゾイド因子を持てるようになるということか。」

 

 端末の光が消え、地球は完全に再生し、レオたちが目指していた地球の再生を行うZiホーミングは完全に成功した。

 

 「レオ…」

 

 「とうとう、成し遂げたんだ。僕たちの地球を再生することが…」

 

 その時、何か巨大な瓦礫が落ちた音がすると、目の前にオメガレックス程ではないが、アーマーが少しボロボロになったデスレックスエンペラーが現れた。

 

 「許さん…許さんぞ。貴様ら!」

 

 「プライド! あいつ、まだ生きてたのか!?」

 

 「究極神である陛下とカオスゼログライジスが敗北した等、有り得んことだ。もはや生き残ったゼロメタル帝国のヒューマンオーガノイドは私1人となった。 だが、そのライガーだけはこの私の手で始末する。覚悟しろ! デスレックスエンペラー、キメラブラスト~!!」

 

 プライドはデスレックスエンペラーのキメラブラストを発動し、荷電粒子砲の照準を紅蓮ワイルドライガーに向けた。

 

 「レオ…」

 

 「下がって、サリー。後は俺がやる。行くよ、ライガー。最後の仕上げだ。紅蓮ワイルドライガー、本能 極限解放!!」

 

 再び極限解放となった紅蓮ワイルドライガーはタテガミクローで放たれたデスレックスエンペラーの荷電粒子ビームを切り裂きながら突っ込み、デスレックスエンペラーのゾイドコアを貫き…いや、そのゾイドコアと融合しているオーガノイド体のプライドを貫いた。 

 

 「グオォ!!」

  

 そして、タテガミクローと荷電粒子砲のぶつかり合いによる衝撃で、デスレックスエンペラーはアダマン領域にある火山にまで吹っ飛ばされた。

 

 「小僧…これで終わったと思うなよ…陛下は滅びぬ…いずれまた甦る…そして神聖ゼネバス帝国は永遠に不滅だ…神聖ゼネバス帝国万歳!!!」

 

 そう言い残したプライドは消滅しながら、デスレックスエンペラーと共に火口に落下していき、アダマン領域の火山はレオたちの勝利を現すように噴火していった。

 

 「終わった…これで…全ての戦いが…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから、1年後、新地球暦31年、アダマン領域。地下都市の宮殿の個室にいるゼオルの元にモーリスが訪れた。

 

 「国王陛下、帝国と共和国との会見のためにニューホープに向かう準備を…」

 

 「わかった…直ぐに向かう。」

 

 レオと紅蓮ワイルドライガーがカオスゼログライジスとデスレックスエンペラーを討伐した後、頭を失った神聖ゼネバス帝国は壊滅し、神聖ゼネバス帝国第二の帝都ダイダロスは旧帝国の首都ネオゼネバスシティに名を戻し、フィオナが再び皇帝に復位し、旧帝国は復興され、カオスゼログライジスによって壊滅したネオへリックシティとニューホープは帝国とアドリア王国の尽力によってこちらも徐々に復興されていった。

 アドリア王国の議会は戦死したシーザーの後継者として、ゼオルを選抜し、ゼオルはアドリア王国の第2代国王ゼオル一世に即位し、アドリア王国をゼンダイ王国へ改名し、その初代国王となった。 

 そして、ゼオル一世は帝国、共和国との3ヶ国による協定を結ぶための会見のために宰相のモーリスと共に会見場所のニューホープに向かう準備を行い、その付き添いと護衛に近衛隊となったミラー、アイパー、ポーチによる元キラーク盗賊団のメンバーだった。

 

 「あんたの下に付くのは不本意だけど、あたしたちも随分出世したわね。」

 

 「もちろんです! リーダーと俺たちの力あってこそですよ!」

 

 「おい、お前ら、俺から国王の座を奪おうなんて変な気は起こさないようにするんだな。もし、反逆あらば…」

  

 「やだわね、陛下。あたしたちがそんなバカなことするわけないでしょ。(けっ、国王になっても、相変わらず嫌な奴ね!)」

 

 「今、何か言ったか?」

 

 「いえ、別に!」

 

 

 

 

 ニューホープでは先に付いていたフィオナとユウト、メルビルが大使館でゆっくり紅茶を飲み、ゼオル一世が来るのを待っていた。大戦の後、ユウトはメルビルと結婚し、ユウト・ザナドゥリアスからユウト・メルビルへと名を変えた。

 

 「フフフ、お兄様も中々上手いですね!」

 

 「お兄様は止めてください。陛下。僕は陛下より年下ですし…」

 

 「いえ、あなたは御姉様の夫ですから、私からしたら、お兄様ですよ。」

 

 「陛下、もう少し皇帝らしくなさいませんと…」

 

 「いいのですよ。それに私は隠居を考えてますから。」

  

 「陛下、もしかして誰かに譲位するのですか?」

 

 「だって、私の皇太子はもうすぐ生まれる御姉様とお兄様の子供と決まってますから!」

 

 それを聞いたメルビルとユウトは赤面した。

 

 「へ、陛下。そんな…」

 

 「だってそうでしょ。お兄様にはゼネバス皇帝の遺伝子があるから、それぞれ皇族の血を引く御二人の子供が一番相応しいでしょ? ところで、今度生まれる子供には何て名前を付けるのですか?」

 

 「男の子だったら、アーネスト。女の子だったら、レイナと名付けるつもりです。」

 

 「素敵な名前ね。」

 

 「陛下はどうされるのですか?」

 

 「私も隠居したら、婚約者と結婚することが決まっているわ。最もその人は皇族じゃありませんけどね。」

 

 

 

 クシュン!

 

 ゼオル一世が来るのを待ち、フィオナたちの護衛をしていたギレル大佐はクシャミをした。

 

 「どうした? ギレル大佐。」

 

 「いや、何でもない。それにしても驚いたな。あの大戦の後、まさか、君と私の階級が並ぶとはな…ディアス大佐。」

 

 「それだけ、陛下と大統領が期待を寄せているということだ。それに君の恩師であるコリンズも大将に、あの大戦でマクラカン大佐を討伐した功績を称え、シーガル中佐も中将に、スピーゲルも少将になったそうだ。」

 

 「シーガル中佐が中将に…真帝国の首謀者のシーガル准将の階級を上回ることになるとは…恐らく地獄にいる奴も相当悔しがっているだろうな。」

 

 「真帝国というと、唯一生き残ったアルドリッジはどうなったんだ? まだ奴には真帝国復活の野心があるんじゃないのか?」

 

 「心配はいらない。カオスゼログライジスが現れて、キルデスサイスの襲撃を受けて以来、奴はすっかりヘタレになった。今はもう軍に戻る気は一切ないから、完全に無害だ。」

 

 

 ギレル大佐の言葉通り、アルドリッジは廃棄された帝国軍基地から強奪したラプトールに乗り、未だにキルデスサイスが襲ってこないかビクビクし、草影から現れた犬にもビビる程になり、直ぐ様ラプトールに乗って一目散に逃げていった。

 

 「ヒィッ~!! もう、真帝国なんてどうでもいい! 軍も戻りたくない。 とにかく生き延びてやる~!」

 

 

 

 

 ニューホープに辿り着いたゼオル一世とモーリスは引退したクレストウッドに代わり、新大統領になったギャレットとハント少将、ツガミ少佐、ロックバーグ大尉、そしてボーマン博士とクリスタが迎えた。

 

 「よく来てくれました。ゼオル一世国王陛下。」

 

 「遅れてすまない。何せ、近衛隊が寄り道をしてしまったのでね。」

  

 「(こらっ!)」

 

 「そうでしたか。でしたら、我が共和国軍から貴国に志願したいと思っているものがおりまして…」

 

 「志願? ロックバーグ大尉か?」

 

 「共和国軍より、そちらの方が性に合っていると思ってね。」

 

 「まさか、お前が志願するとはな…意外だったな。」

 

 「も、もちろん、私も志願します!」

 

 「ツガミ少佐もか?」

 

 「ロックバーグ大尉が行くなら、当然です!」

 

 「面白い、なら、2人共、近衛隊の入隊を認める。」

  

 「はっ!」

 

 「ところで、バズやアイセルもいるというのに、先の大戦で活躍した英雄にしてこの場の主役たるレオやサリー、バルディー、マリ、バーンはどうした?」

 

 「彼らは旅に出たわ。こういう政治的な場所は似合わないそうよ。」

 

 「あいつららしいな。」

 

 

 それぞれの代表が集まり、ゼンダイ王国、帝国、共和国による3ヶ国停戦協定を結ぶ話し合いが行われ、今後、ゾイドを兵器化することを禁じ、互いに戦争せず、協力してこれからの地球を開拓することが決定され、その場にボーマン博士が演説を行った。

 

 「惑星Ziの移住からこの地球に至るまで、我々人類は数多くの過ちを起こし、その結果、オリジナルデスザウラーやバイオティラノ、そしてカオスゼログライジスというゾイドの誕生を許し、2つの惑星を滅亡寸前に追い込みました。

 しかし、それでも人類は過去の過ちを反省し、それを2度と繰り返さないように努力することが出来ます。 この地球と我々人類とゾイドの未来のためにも、我々は共に力を合わせなければなりません。」

 

 ボーマン博士の演説に各国の代表たちは拍手喝采をした。

 

 「これでようやく、地球は平和を取り戻したのね。」

 

 「いや、まだ終わりじゃない。ダイダロスがカオスゼログライジスの力によって外界から遮断された影響で、そこにいた帝国市民はディアベルとプライドの計画がほとんど知られることがなかったため、未だに帝国の国民に神聖ゼネバスの壊滅を認めず、復活を求める神聖ゼネバス派もそう少なくはない。

 それに、ゼロファントスで襲撃したドクターマイルスもその生死が確認されておらず、生き残っている可能性は十分に高い。恐らく神聖ゼネバス帝国とのまだ続くだろう。」

 

 

 

 

 

 その言葉を示唆するように、現ゼンダイ王国領のアダマン領域にある火山に3体のキルサイスが火口に着陸し、そのライダーが降りて火口を調査していた。その3人のライダーはドクターマイルスと神聖ゼネバス派の帝国技術者だった。 調査を続けると、何と火口の中に強い生命反応があった。

 

 「素晴らしい、流石はカオスゼログライジスの分身として生み出されたデスレックスエンペラーだ。1年もマグマの中に眠っているにも関わらず、未だその生命活動を停止せず、そのまま生き続けている。しかも、生き残ったプライドのD因子がその怨念としてデスレックスエンペラーを守っているとはな…」

 

 「ゼロメタル帝国の唯一の生き残りであるあなたを我々はずっと待ち望んでいました。今こそ、あなたの力で愚かな帝国を滅ぼし、神聖ゼネバス帝国の復活を…」

 

 「全ての端末がZiホーミングに使われた今となっては、陛下とゼログライジスをアナザーゲートから呼び起こすことは叶わないが、プライドよ。代わりに貴様のデスレックスエンペラーを貴様と陛下のご無念を晴らすために利用させてもらうぞ。」

 

 ドクターマイルスの言葉通り、マグマに眠るデスレックスエンペラーは不気味に目を輝かせた。

 

 

 

 

 

 そして、会見に不参加だったバルディーとマリ、バーンは相棒のワイルドライガーガンナーやフォックスと共に、各地を走り回り、上空に帝国軍のクワーガ、スナイプテラが飛行すると、フォックスは光学迷彩で慌てて姿を隠した。

 

 「おっと、脱走兵の時の癖で、ついつい姿を隠しちまった。 にしても、お前たちも一緒に付いてくるようになるとはな…」

 

 「自由な旅をするってのが、俺たちも共感したからな。それに1人でいるよりは楽しいだろ?」

 

 「まあ、確かに俺だけじゃ、フォックスを守りきれねぇからな。」

 

 「そうだ! キラーク盗賊団みたいに俺たちも団結成しないかな? 自由な旅をするゾイドハンター…フリーダム団ってね!」

 

 「そいつはいいな。」

 

 「全く、バルディーったら、いつもいつも勝手に決めちゃって。」

 

 「よし、行くか。フォックス!」

 

 「俺たちも行くぞ。ガンナー!」

 

 

 

 

 

 

 フォックスとガンナーが元気一杯に大地を走る中、レオとサリー、ライガーはある場所を訪れた。それはアンキロックスが眠る遺跡のある村だった。

 石化し、緑と一体化しているアンキロの亡骸の横に、アンキロ、シーザー、クラウス、コバ、ウルサス、オルド、ドッジ、そしてセードの墓が建てられ、レオとサリーはその墓に花を添えた。

 

 「失ったものは大きいけど、それでも俺たちは前に進まなければならない。」

 

 「あの子を救えなかったのが、私の唯一の心残りだった。でも、それでもあの子は生きる意味を見付けた。そしてあの子が目指した世界がようやく果たされようとしている。」

 

 「もし、あの時、もっと早く俺とライガーが助けに入れば、セードは死なずに済んだかもしれない。」

 

 「今なら、わかるわ。あの子の気持ちが…あの子は敢えて人を捨てながらも、最後まで人として生きようとした。

 お父さんによって実験台にされ、生きる意味を失ったあの子はたとえ、悪魔になろうとも人とは何か、何故戦うのか、何故、この世界で生きるのか、何のために生きるのか、その意味を求めてあの子は戦った。そしてその意味をあの子はジェノスピノに託した。」

 

 「俺とライガーの関係とは違うけど、あいつも俺と同じゾイドが好きだったんだ。」

 

 グウゥ~…

 

 「どうした? ライガー。」

 

 ライガーが何かに気付くと、森の影から巨大な何かが覗き込み、ライガーを見詰めると、そのままその場を去っていた。

 

 「今のは…」

 

 「ジェノスピノね。あの子もまた、ここでピーターの墓参りに来たのね。」

 

 「そして、あいつもセードのように生きる意味を見つけて行くのかもね。」

 

 アンキロの眠る遺跡のある村から離れたジェノスピノはそのまま何処かの場所を求めて走り去っていった。墓参りを済ませたレオとサリーはライガーとウルフに乗り込み、

 

 「サリー、これから何処に行く?」

 

 「レオとライガーが行きたいところなら、私何処だって行くわ。」

 

 「そうだな、よし、行くぞ。ライガー!」

 

 グオォ~!!

 

 力一杯、咆哮を上げたライガーはウルフと共に大地を駆け巡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてそれから、1200年の月日が経ち、ゼオル一世の予想は的中し、ディアベルとプライド率いる神聖ゼネバスとの因縁は完全に終わったわけではなかった。

 レオたちがカオスゼログライジスを討伐した戦いから唯一生き残ったドクターマイルスは、ディアベルとプライドの無念を晴らすために新たに復活した神聖ゼネバス帝国第二帝政で再び戦火を起こし、やがて伝説に語り継がれるようになるデスレックスによる世界の半分の壊滅により、世界はゾイドクライシス以後のような混沌とした世界に戻り、その後に建国されたヘルクレイム王国とザナドゥリア共和国による二大強国の大陸間戦争等、自身の科学力とコールドスリープ装置によって1000年以上に渡って生き続け、暗躍した。

 そして、新地球暦1245年、辛うじて残っていた端末を発掘、その力を利用し、遂にディアベルをゼログライジスと共にアナザーゲートから呼び起こして復活させ、その力で大陸間戦争を終結させ、神聖ゼネバス帝国の後継国家とも言えるネオデスメタル帝国を建国、その初代皇帝にし、カオスゼログライジスに代わる新たな姿、アルティメットゼログライジスへの進化等、悲願を達成出来たかのように思えたが、レオに代わり、シーザーと名付けられた新たなビーストライガーの相棒となったウィルと反ネオデスメタル同盟軍の活躍によってアルティメットゼログライジスは討伐され、この時代のディアベルことギャラガー三世もまたアナザーゲートによって平行宇宙に存在するブラックホールに飛ばされ、ドクターマイルスと再びアナザーゲートを開く力を失ったため、長きに渡る神聖ゼネバスとの因縁はこの対ネオデスメタル大戦によって終結することとなった。

 

 それから、14年後、新地球暦1259年、アルティメットゼログライジスの討伐によって壊滅したネオデスメタル帝国に代わり、建国、設立されたゾイド共和主義国にして国際連邦政府ゾフは新たな世界の秩序を形成するためにネオデスメタル帝国の侵略によって壊滅した旧帝国、旧共和国、ゼンダイ王国を新帝国、新共和国、新ゼンダイ王国として復興させ、、ゾフの加盟国となり、各国の軍隊を解散、それらを統合し、ゾフ直属の国際治安組織ゾイドコマンドフォース、通称ZCFが結成され、ネオデスメタルの残党軍や国際テロ組織を鎮圧して世界の平和を保っていた。

 そして、新帝国の初代皇帝となったユリス・メルビルは元ネオデスメタル帝国皇子にして、ギルラプターエンペラーの相棒として対ネオデスメタル大戦でネオデスメタル帝国の壊滅に一役買った英雄でもあるアーネスト・ギャラガーことレイルに皇位を譲り、レイルはその第2代皇帝アーネスト一世として即位し、妻のエマ・コンラッドは皇后となり、ハリーとマナという2人の子供も設けた。

 そして、レイルはゼンダイ王国との関係をよりよく保つために、ゼンダイ王国領である旧アダマン領域こと現ワイルド大陸を訪れ、第75代ランスロット王ことゼオル12世とその宰相モーリスと出会った。

 

 「今後の両国の同盟関係を維持するために、貴国による技術供与と支援は大変感謝致します。我が国民も喜んでいます。」

 

 「いえ、大したことはやっていません。」

 

 「それにしても驚きました。あなた方2人があのクロス大戦で活躍したレオ・コンラッドとサリー・ランド、ユウト・メルビルとハンナ・メルビルの御子孫だったなんて…」

 

 「いえ、そんな…」

 

 「実はちょうど御二人にお見せしたいものがありまして…」

 

 「見せたいもの?」

 

 ゼオル12世とモーリスが案内し、見せたのはアンキロの眠る遺跡のある村で、緑と一体化しているアンキロの亡骸やシーザーたちの墓はそのまま残り、更にその場には新たに慰霊碑が建てられ、そこにレオを初め、クロス大戦で活躍した英雄たちの名前が刻まれ、その中にはセードの名もあった。

 

 「凄い…デスレックスによる世界の壊滅の影響を受けず、1200年以上の歳月が経ってもこの遺跡はずっと残っていたんだ。」

  

 「私の中にあるゾイド因子からも感じます。このアンキロは石化してても尚、この村と慰霊碑とセードたちの墓を守ったんだわ。」

 

 「デスレックスの暴走とネオデスメタル帝国による侵略にもめげず、この村はずっとそれを守り続けていたのか。」

 

 「父上~、母上~!!」

 

 その時、ギルラプターエンペラーとデスレックスに乗ったハリーとレイナが村のところにまで来た。

 

 「ハリー、レイナ!」

  

 「もう、駄目じゃない。こんなところまで来ちゃ…」

 

 「だって、あの本の続きが気になっちゃって! ギルラプターエンペラーとデスレックスに頼んでママたちのところに来ちゃったの。」

 

 「もう、せっかちなんだから!」

 

 「で、デスレックスって…あの世界の半分を壊滅した…」

 

 「心配ない、こいつはアルティメットゼログライジスに融合された時にその時の力と狂暴さを失っている。こいつはもう、あの時のデスレックスじゃない。ギルラプターエンペラーと同じく私の相棒だ。」

  

 「そういえば、ウィルとシーザー。元気にしているかしら?」

 

 「元気にしてるさ! あいつも君の先祖のレオと同じくきっと何処かでこの広い世界を走り回っているさ。」

 

 

 

 その言葉通り、ウィルを乗せたシーザーことビーストライガーは広い大地を駆け巡った。

  

 「ようし、行け! シーザー。もっと早くだ!」

 

 グルル…

 

 「もっとこの世界を回っていきたい? そうだな、お前の相棒が行けなかった場所も、俺は何処でも付き合ってやるさ!」

 

 グオォ~!!

  

 ウィルの乗るシーザーはレオの乗る紅蓮ワイルドライガーと重なり、シーザーは思いっきり広い大地に咆哮を響かせた。

 

 The End




 後書き

 ここまで、ゾイドワイルドクロスを御愛読頂きありがとうございました! ここまで続けられたのも一重にTwitterのフォロワーを初めとした皆さんの応援のおかげです。本当に感謝致します。
 これで、ゾイドワイルドエヴォリューションから続いたゾイドワイルドの二次創作シリーズは終わりますが、無印ゾイドワイルドや本編では描かれなかった暴走したデスレックスによる世界壊滅の謎やその後や無印ゾイドワイルドまでに起こったこと、そして反ネオデスメタル同盟軍結成までの流れを外伝スピンオフで描写し、またオリジナルの怪獣作品もやる予定ですので、皆さん、これからもよろしくお願いいたします。
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