ぐりむ・りーぱー〜剣と魔法のファンタジー世界で一流冒険者パーティーを脱退した俺は、最弱の身体強化しか使えないけど何とかなると信じてスローライフを送りたい。無双?最強?そんなものに興味はないですよ?〜   作:くろひつじ

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幕間・舞台裏の独り言

◆視点変更:???◆

 

 驚いた。結構な距離があったのに魔導具に気付かれるなんて思わなかったな。

 さすが『死神(グリムリーパー)』って呼ばれる最強の暗殺者だ。

 いやはや、お見事。ボクの事も何か感着いてるみたいだし、今回の遊びはここまでかな。

 今回は中々に面白かった。前回もそうだったけど、やっぱり仕込みの時間が長ければ長いほどイベントは面白くなるよね。

 次はどんなことをして遊ぼうかな。

 魔獣の数を増やすのは前にやったし、異世界から英雄を召喚するのもやっちゃったしなー。

『魔王』を利用するのもそろそろ限界だろうし、何か新しいアイデアを生み出さないとね。

 創作者としての腕の見せ所だ。

 もっとも、ボク以外にそれを見ることができる人なんていないんだけどね。

 

 あ、いや。一人だけいるか。

 あのかわいそうな女神様は今も阿礼(アレイ)を待ち続けているのかな。

 世界を作ったって言われてるあの人は、事の真相を知ったらどんな顔をするんだろうね。

 今からとても楽しみだけど、それはさすがに早すぎる。

 もっともっと、この世界を遊びつくさないと。

 その為にも、彼女にはもう少し頑張ってもらおう。

 

 あ、そうだ。楽しませてもらったことだし、因果律に干渉して彼の手助けでもしてあげようかな。

 これからの人生が平和になるように。

 そしてたまに、ボクを楽しませてくれるイベントが発生するように。

 ……ふふふ。これ、バレたらたぶん殺されちゃうんだろうな。

 それはそれで面白いかもしんないな。前に殺されたのはもう何百年も昔の話だし。

 

「『想像(イマジネイト)』」

 

 トリガーワードを唱える。

 すると、他に誰もいない真っ暗な空間に、緑色に光るキーボードが出現した。

 それを操作して空中にディスプレイを表示させると、慣れた手付きで既存のプログラムを書き換える。

 いやー。いつも思うんだけどさ。

 指先だけで他人の運命はおろか、世界も変貌させる事ができるなんて、本当に神様にでもなった気分だよね。

 あの女神様も同じ気分だったのかな

 

「『創造(クリエイト)』」

 

 ラストワードを唱えて書きかえ完了。

 これで彼の人生は基本的に平凡ながらも、定期的に僕を楽しませてくれるだろう。

 ただし、彼がシンギュラリティホルダーでなければ、だけど。

 

 あぁ、また自らの運命を切り開けるような人が見つかれば良いのに。

 さすがにアレイとオウカちゃんだけだと飽きて来るし、彼にも期待してみようかな。

 既存のプログラムから外れることの出来る世界のバグは、ボクでさえ意図して作れるものじゃないし。

 楽しみにしているよ、三人目の主人公クン。

 

 さぁ、まだまだ世界は広いんだ。とても演算が終わらない。

 知らない事、知りたいこと。楽しい事、楽しめる事。

 もっともっと、探していこう。

 もっともっと、見つけていこう。

 今日もアースフィアは、この観劇の舞台は面白いことで溢れている。

 まだしばらくは、退屈しないで済みそうだ。

 

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