転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!? 作:レイ1020
色々と忙しかったのと、執筆する気力がなかったのが原因です。
「ふぅ・・・・・・『街中で綺麗な女性が襲われている』と知らせを受けて来てみれば・・・・・・まさか貴方だったとは」
「面目ないです」
呆れたようにため息を吐いたロキは、そのまま目の前の男に目を向け、軽く威圧した。
「さて、冒険者モビー?私は以前にも貴方には注意をしましたよね?『これ以上この国で問題事を起こすなら、それ相応の対応を取らせて頂く』と」
「う、うるせぇ!俺はA級冒険者としてこの国に貢献してやってるだろうが!この前だってでっかい飛竜を仕留めて・・・・・・」
「そんな事は関係ありません。誰であろうと、この国で問題行動を起こす輩は放置出来ない。これまではAランク冒険者という事もあって、渋々目を瞑っていましたが・・・・・・どうやら、貴方を甘やかし過ぎたようですね?」
少し怒ったように言葉を発したロキは、咄嗟に男の背後へと回る。その間、約コンマ1秒。
「っ!消え・・・・・・がっ!?」
「貴方を犯罪者として拘束させて頂きます。抵抗出来ないように、肩の関節を外させてもらいますよ?」
「ごがっ!!ぎゃぁぁああっ!!!やめてくれぇっ!!!」
背後に回ったと同時に男を組み伏せたロキは、そのまま彼の両肩の関節を外し、そのまま両手と両足に枷を付けた。・・・・・・やる事が意外とエグい気がする。
「警備隊の皆さん・・・・・・できればこう言った事は、あなた方のみで対応をしてもらいたいものです。私は警備隊では無いのですから、安易に頼られても困ります。私も暇では無いのですよ?まぁ、これは貴方たちに限った話ではありませんが」
「毎度毎度、申し訳ございません・・・・・・」
自分達の醜態をロキに指摘され、すっかり縮こまってしまう警備隊の人たちは、ロキに謝罪をしながら男を連行していった。うん、この反応を見るに、ロキはこの国でかなり頼りにされていると見える。それでいて、彼もなんだかんだ言いながらも、彼らを助けるべく動いてくれているのだろう。
「随分と頼りにされてるんですね?」
「それは否定しませんが、そんなに頼られても困ると言うものです。少しは自分達の力でなんとかして貰わなければ、彼らのいる意味が無くなってしまいます」
「でも、そう言う割にどこか嬉しそうに見えるのは僕の気のせいですか?」
「・・・・・・貴方のそう言うところは本当に苦手です。まぁ、それについても否定するつもりはありませんが・・・・・・っと、立ち話も何でしょうし、
話を区切ったロキは、
「今はユウキさんの元で働いているんですか?」
「ええ。正確には、ユウキ様と
「・・・・・・カガリ?あぁ、カザリームさんのことですね?」
ふと出たその名前に、僕は軽く反応する。やはり、リーテさんの言ったようにカザリームは名前を変えて今は過ごしているらしい。
「・・・・・・?なぜその事をご存知で?この事実を知るのは中庸道化連の者どもぐらいだとばかり思っていましたが?」
「少し前に、貴方の頭の中をのぞかせて貰った際に、その情報を得たんですよ。僕の魂の系譜に連なる者であれば、誰でもそう言ったことが出来るので。無許可でのぞいてしまって申し訳ないですけど・・・・・・」
「・・・・・・それについては後で言及させて頂きますが、とりあえずその事に関しては他言無用でお願いします。先ほども言ったように、この事実を知るのはごく少数ですので」
「分かりました」
そんな感じで、
––––––––––––––––––––––––––––––––
「ユウキ様、エリス殿をお連れしました」
「ご苦労様。入ってくれ」
「失礼します」
ドアの前で一言声をかけたロキが、執務室へと入っていったので僕もそれに続いて中へと入る。
「遠路遥々ありがとうございます。初めまして、
「それはこちらのセリフですよ。
中で待っていたのは、ロキの今の主人であるユウキさんと、カガリさんだった。ユウキさんは、先程まで仕事でもしていたのか、若干疲れている様子に見える。その証拠に、彼の仕事机の上にはすでに確認が終わったように思える書類が多く積み重ねられていた。
カガリさんに至っては、ユウキさんと僕の為か、ティーカップに紅茶を入れていた。その所作はかなり慣れた手つきであり、テスタロッサやカレンにも引けを取らないかもしれない。こう見ると、とてもじゃないけど元魔王だとは思えないな。見た目もかなり綺麗で、賢そうなエルフの女性って感じだし。
「あそこにいるのは僕の秘書のカガリ。カガリ、自己紹介を」
「申し遅れました。ユウキ様の専属秘書であり
「こちらこそ」
こんな感じで軽く二人に挨拶をした僕は、ロキの案内で近くの座椅子に腰掛けた。カガリさんは目の前のテーブルに紅茶と茶菓子を置くと、その場から離れ、ロキは僕の隣で手を後ろに組みながら静かに立っていた。
「さて、早速ですがこれが開国祭の招待状です。どうぞ、お納めください」
「ありがたく頂戴します」
向かいの席に座ったユウキさんに、早速リムルから預かった招待状を渡すと、ユウキさんはそれを広げて一読する。その間、僕はカガリさんが淹れてくれた紅茶を味わっていた。
「(うん、すっごく美味しいな・・・・・・。今まで飲んできた紅茶とはまた違うこの味と香り・・・・・・一体どんな茶葉を使ってるんだろ?)」
「・・・・・・すっごく美味しそうに飲んでくれてますね?そんなに美味しかったですか?」
紅茶にそんな感想を抱きながらにんまりしていた僕に対して、招待状を読み終えたユウキさんが微笑ましそうに、僕の顔を覗き込んできた。
「ええ、今まで味わったことのない紅茶に少し感動してました。カガリさん、こんな美味しい紅茶を淹れてくれてありがとうございます」
「そう言ってもらえてワタクシも嬉しいですわ。おかわりもありますので、欲しければ言ってください」
何となく、今まで無表情だったカガリさんの表情が緩んだ気がするが、今は気にしない事にした。
「それにしても・・・・・・リムルさんも言ってたけど、改めて見るとエリスさんって”本当に綺麗で美人な女性さん”ですよね?」
「ソウデスカ、アリガトウゴザイマス」
とうとう、否定するのも諦めた僕である・・・・・・いや、やけくそになったと言った方が正解かもしれない。
「はは、冗談ですよ。リムルさんから貴方が男性だという話は聞いてますから」
「・・・・・・あんまり弄ると怒りますよ?」
「エリスさんにだったら一回ぐらい怒られても悪い気はしないような・・・・・・」
「そうですか♡じゃあ、この後そこで正座して待っていてください。僕がたっぷりとお説教して差し上げますから♡」
「ちょ、ちょっと待ってください!さっきの発言も冗談ですから!カガリもロキも見てないで何とか言ってくれよ!?」
「「ユウキ様が悪いです」」
ギルマスとは思えないほどに、焦った様子のユウキさんが必死にカガリさんやロキに助けを求めるが、即見捨てられた。・・・・・・別にそんなに焦らなくとも、流石にギルマスに対して偉そうに説教をすると言う無礼なことはしないんだけど。
その後も、僕はユウキさん達と国のことやら
「エリスさんは、ロキの正体を知ってますよね?・・・・・・それについての話をしませんか?」
そのように言う彼は、おかしいと思えるほどに・・・・・・笑顔だった。
ロキの能力に触れるのは次回になります。
次回はユウキがエリスに対してどんな話をするか・・・・・・?よからぬことであることは間違い無いと思いますが?