転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

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今回は話を一気に進めます!


開国祭の準備

 

 

イングラシア王国から戻ってきた僕は、開国祭の準備に取り掛かっていたのだが、その間に色々と・・・・・・本当に色々なことがあった。

 

 

まず、あれからすぐにラミリスさん達がいきなり『魔国連邦(テンペスト)に引っ越したい』と押しかけて来た。勿論、ここは魔王リムルが収めている領地であるので不可侵条約がある以上、他の魔王であるラミリスさんが勝手にここに移り住むなど許可できるはずも無い。とはいえ・・・・・・

 

 

 

『前の拠点を放棄してまでここに来たのよっ!追い返されたらアタシ達どうすれば良いのよっ!?』

 

 

 

こんな感じで、ラミリスさんは一向に譲る気配はなかった。正直、それには関しては『知らんがな』と言いたいところだが、それを言ったところでこの我儘な魔王さんは聞く耳持たないだろう。そう考えたリムルと僕は、彼女のスキルである『迷宮創造(チイサナセカイ)』を使って冒険者向けの『地下迷宮(ダンジョン)』を作ろうと言う決断に至った。それで、その地下迷宮(ダンジョン)の管理と運営の仕事を引き受ける事を条件に、ラミリスさんの居住を許すと言う提案をした。

 

 

ラミリスさんも仕事がもらえるという嬉しさか、即決でその提案を受け入れた。『地下迷宮(ダンジョン)』の運営には彼女の配下であるトレイニーさん達やベレッタさんにも協力を仰いであるので、運営に関しては問題ない。で、『地下迷宮(ダンジョン)』は最下層まで行くと”100”に到達するという巨大な迷宮になっており、最下層である100階にはラスボス枠としてヴェルドラさんを配置することになった。あの人もほぼニートみたいな物だし、これぐらいは働いてくれないと困るというものだ。ヴェルドラさんが最下層で余りある魔素を大量に放出する事で、その魔素を元に各階層に魔物が生まれるので『地下迷宮(ダンジョン)』を作る上で、これ程うってつけな人はいなかった。

 

 

地下迷宮(ダンジョン)』の中は、ラミリスさんが作った『復活の腕輪』があれば死んでも自動的に外に転送されて復活出来るらしいので、安全面についても問題ない。ただ、こちらとしても商売なので『復活の腕輪』は『地下迷宮(ダンジョン)』の前の売り場で有料で販売することになった。

 

 

 

後は、トラップやらギミック、そして各階層の改装などを施すのも必要だが、そこら辺はラミリスさん達が上手くやってくれるだろうから、僕はそこまで踏み込むことはしなかった。なんか後々、ミリムまで来て色々とやり出そうと話してたしね。

 

 

 

本当は、僕が考えついた”アイテム”やギミックも採用して貰おうかと思ったけど、それはまた今度にしておいた。

 

 

 

「エリス?ニヤついてるが、なんか気になることでもあったか?」

 

 

 

「ううん、何でもないよ。ラミリスさん、その腕輪を一つ買っていっても良いですか?」

 

 

 

「へ?別に良いけど、エリスには必要無いんじゃない?」

 

 

 

「ちょっとこの腕輪を使って作ってみたい物があるので」

 

 

 

「「・・・・・・?」」

 

 

 

二人は不思議そうな顔をしていたが、特に気にする事なく僕はその場で『復活の腕輪』を一つ購入した。これを用いて何を作ろうとしているかはまだ内緒にしておくが、近いうちにそれも教えるつもりだ。早ければ開国祭までには完成するだろう。

 

 

 

「(リーテさん、これの解析をお願い)」

 

 

 

《了。『復活の腕輪』の解析を開始します》

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

 

 

ラミリスさん達との騒動の後、長鼻族(テング)との交渉の為に、クシャ山脈に出向いていたベニマルやアルビスさんが戻って来た。戻って来た二人は、どこか苦笑いを浮かべ、かなり疲れを感じているのが見ててわかった。で、夜に酒場でリムルと共に、ベニマルに話を聞いたところ・・・・・・

 

 

 

 

長鼻族(テング)の長老の娘との婚約を申し込まれました。この婚約を受理すれば、クシャ山脈の通行許可、街道工事、トンネルの開通を呑むとのことです」

 

 

 

・・・・・・とのことらしい。それを聞いた僕とリムルは驚きのあまり口に含んでいた飲み物を吹き出していた。当然といえば当然だろう。何で交渉に行ったのにその行く先で婚約なんて打診されるわけなの?

 

 

 

「実は、その長老は大鬼族(オーガ)と縁があったようで・・・・・・長老の娘はモミジと言うのですが、そのモミジがあの”ハクロウと長老の間に出来た娘”なのだとか・・・・・・」

 

 

 

「「は・・・・・・?」」

 

 

 

いよいよとんでもない事を言い出したベニマルに、僕もリムルも開いた口が閉じれそうになかった。

 

 

詳しく聞いたところ、ハクロウとその長老は元々ハクロウの祖父である荒木白夜(ビャクヤ・アラキ)の元で剣技『朧流』を学ぶために弟子入りしていた兄妹弟子の関係だったらしい。だが、剣を学ぶ為に共に稽古に励んでいくうちに、ハクロウのことが好きになってしまった様で、その時に娘であるモミジを孕んだのだとか。

 

 

それで、ハクロウの元で小さい頃から鍛えられていたベニマルの事を長老がえらく気に入った様で、婚約を持ちかけられたそうだ。

 

 

 

「ベニマルは、この話を受けるの?これって所謂、政略結婚って事でしょ?」

 

 

 

「許可を得る以上、断る選択肢など無さそうですが、とりあえずハクロウを問い詰めてから検討する事にしますよ」

 

 

 

大きくため息を吐きながら、ベニマルはお酒を口に運ぶ。

 

 

 

「モミジさんはなんて言ってたんだ?彼女の気持ちも無視してお前と婚約なんてとてもじゃないが・・・・・・」

 

 

 

「本人は随分と乗り気でしたよ?・・・・・・何故かはわかりませんが?」

 

 

 

「お前、知らぬうちにその子をたらし込んだりしてたんじゃないのか?アルビスさんみたいにさ?」

 

 

 

「”あなた達”じゃあるまいし、そんなことするはずないでしょう?」

 

 

 

「「リムル(エリス)と一緒にしないで貰えますっ!?」」

 

 

 

ベニマルから出たその言葉には僕とリムルからほぼ同時に抗議の声が出た。それに気づいた僕たちはお互いに向かい合った。

 

 

 

「エリス、お前は自分が天然たらしだってことを自覚した方がいいぞ?お前のその美貌と優しさにこれまで何人の人間や魔物達が堕とされてると思ってんだ?」

 

 

 

「それはこっちのセリフだよ?リムルだって色んな各国の王や偉い人達から好かれてるでしょ?ガゼル王を始め、ヒューズさん、ユウキさん、ミョルマイルさん、それにあの暴風竜であるヴェルドラさんまで手懐けるそのタラシっぷりには僕も呆れてるんだからね?」

 

 

 

「(どっちもどっちだ・・・・・・)」

 

 

 

 

そんなこんなで、この件は一旦保留という事になり、その夜はベニマルの愚痴をひたすら聞いてあげる事にした。モミジさん・・・・・・か。どんな人なのか気になる。

 

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

 

「シュナ、変な所ないかな?」

 

 

 

「いえ。とてもお似合いですよ、エリス様」

 

 

 

「綺麗ですよ、エリス様!」

 

 

 

謁見式も後3日後に迫ったある日、僕は謁見式で着る礼装に身を通していた。着付けにはシュナとカレンが協力してくれたので滞りなく進んだ。礼装とはいえ、そんなにたいそうなものではなく、上下真っ白なスーツに白色のネクタイ、その上から赤い生地を基調に作ったケープを羽織ると言った感じだ。そのケープには袖口や襟元に黄色いラインが入っているのだが、そのラインには”金粉”が含まれており、遠目から見てもキラキラとしているのがわかるほどだ。いかにも、高貴な人が着てそうなケープに身を通していた僕は、少し苦笑いを浮かべていた。

 

 

 

「最後に、髪は長くて邪魔になりそうなので束ねておきますね?」

 

 

 

シュナはそう言うと、慣れた手つきで僕の髪を結い上げ、ポニーテールにした。

 

 

 

「・・・・・・どうかな?似合ってる?」

 

 

 

「すごくお似合いですし、非常にお美しいです。思わず見惚れてしまいます」

 

 

 

「お美しいのもそうですが、どこか可愛らしく見えるのもまた魅力的です!」

 

 

 

二人揃って僕のこの格好を褒めてくれているのは正直嬉しかった。だけど・・・・・・

 

 

 

「(この格好でも、『かっこいい』って言葉が出ないのは本当に何なのかな?)」

 

 

 

内心でそうぼやく僕。今のこの格好は紛れもなく男装だ。だと言うのに、二人からはただただ美しいだの、可愛いだの女の人が喜びそうな言葉しか出てこない。・・・・・・不思議に思った僕は、近くの鏡で僕の今の格好を確認してみた。

 

 

 

 

「(うん。かっこよさのかけらも無く、普通に可愛いや・・・・・・とほほ)」

 

 

 

自分から見て、そう思えてしまうんだから他者からそう言われても納得せざるを得ない。あーあ・・・・・・リムルのような威厳があれば少しはかっこよくなれるのかな?

 

 

 

「エリス様?どこか気になる点でも?」

 

 

 

「大丈夫。謁見式はこれで出るよ。リムルの礼装はもう出来てるの?」

 

 

 

「はい。既に4着ほど作っておりますよ?謁見式はスライムの状態で出るとのことらしいので、それ用に1着とそれから・・・・・・」

 

 

 

「(リムルは着せ替え人形になる覚悟を持った方がいいかもね・・・・・・)」

 

 

 

大事な謁見式と開国祭と言う事もあってか、シュナもカレンもかなり張り切ってリムルの礼服を作ったのだとか。まぁ、魔國連邦(テンペスト)を代表する国主だし、それぐらいして貰った方が良いのかもだけど。

 

 

 

「あ、そうだ。エリス様の分も何着か礼服を作っているのですが、そちらも試着されますか?」

 

 

 

「・・・・・・手短にね?」

 

 

 

僕もその覚悟を持った方が良いのかもしれない。その後、3着ほど礼服を着る事になり僕はひどく疲れてしまった。そのうちの一つに、僕の髪の様に青くて煌びやかなドレスがあったのだが、もちろんそれを着ることは拒否した。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、とうとう謁見式当日を迎える。

 

 

 

魔國連邦(テンペスト)を宣伝するまたとない機会だし、副国主として僕も頑張らないと!

 





かなり端折ってますが、何とか謁見式の前まで進めました。足りないところは、追々補填して行こうかと考えています。

エリスが『復活の腕輪』を使って何を作ろうとしているかは、次回発表します。何を作るのやら〜(すっとぼけ)。


ベニマルがリムルとエリスの事をたらしと言ってましたが、全くその通りなので否定する気にもなりませんでした。


むしろ『お前らが言うな!』とツッコミを入れました。





※ロキの顔をイラストメーカーで作ってみました。大体、こんな感じの顔だと思います。とりあえず言えるのは、面影がどこにもない・・・・・・。




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