転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!? 作:レイ1020
自分は楽しんでますが、個人的に大事な部分をカットしてる点が多いのがちょっと残念に思ってます。
宴会のシーンはもっと沢山見たかったー(泣)
視点 エリス
「お久しぶりでございます、リムル様。エリス様もお変わりなく・・・・・・。此度は魔王へとなられた様で、その挨拶と改めての忠誠の意を授けに参りました」
続いて挨拶に来たのは、アビルさん達
お互いに会うのはかなり久しいけど、顔は知っている仲であり、さっきの
「(アビルさん、めちゃくちゃ緊張してる・・・・・・。やっぱり、魔王ともなるとそれだけ立場も変わってしまうのか・・・・・・)」
アビルさんは、見て分かるぐらいに酷く緊張していた。
「そんな固くならなくていいですよ。この場には俺たち以外には誰もいませんし、あなた方は連邦にも加盟してくれている仲間じゃ無いですか」
「で、ですが・・・・・・」
「あなたの息子であるガビルも今や
緊張が解けない様子のアビルさんに、僕とリムルはそれぞれ肩の力を抜くよう言った。僕がガビルの名を出した事で多少は緊張は解けたのか、アビルさんは微笑を浮かべ始めた。
「リムル様、エリス様。ガビルは・・・・・・うちの息子は、本当にお役に立っているのでしょうか?親であるわたくしが言うのもなんなのですが、此奴はどうしようも無い馬鹿息子でありまして・・・・・・」
僕たちの後ろに控えるガビルに目配せをしながら、アビルさんはそう口にする。建前上、ガビルはアビルさんに勘当されたままであるので彼に対する物言いは強めだった。
「ガビルは今は開発部門でしっかりと働いていますし、
「ええ。彼はもう、あなたが知る愚かな馬鹿息子ではありません。・・・・・・そうだよね、ガビル?」
「は、はいっ!!」
いきなり話を振られた事に動揺したのか、ガビルの声が裏返っていた。
「そうですか。御二方がそう言うのであれば、それはまことの事なのでしょう。今後も、我が息子の事をよろしくお願い致します」
アビルさんもその言葉を信じた様で再び笑みを浮かべた。その後、アビルさんは改めてリムルに対しての忠誠を誓う事を宣言し、この場を後にしていった。ガビルはどこかそわそわとしながらそれを見守っていたが、彼の考えている事が理解できた僕は、彼に声をかけていた。
「この場は大丈夫だから、アビルさんと話してきなよ。今、勘当を解いてもらわないと次はいつこんな機会が訪れるかわからないよ?」
「エリス様・・・・・・。申し訳ございませぬ、我輩・・・・・・少々席を外させていただきます!」
僕の言葉で決心が付いたのか、ガビルはアビルさんを追う様にその場を出ていった。心の中で『頑張れ!』とエールを送った僕は、再び気を引き締め次に来る部族達を待つのだった。
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「リムル、ちょっといいかな?」
「ん、どうしたー?」
あの後、
「随分とお疲れの様だね?」
「さっきまで、
軽く肩を揉みながらそう口にするリムル。これは謁見式の時に来た
とはいえ、特に断る理由も無かったのでリムルは軽く了承しラミリスさんにも了承を得た上で、彼女が作った迷宮の中に集落を移動させたようだ。集落を丸々移動させるなど大変だと思われがちだが、迷宮の扉を現地で出す事でスムーズに移住させることが出来るのでこれと言って大変という事は無かったらしい。
「結局、どの階層に移住になったの?」
「95階層だ。あそこは面積が広いし、移住させるには申し分ないと思ってな」
95階層は直径5kmはあるかなり大きな階であり、魔物は出ない安全地帯でもあるのでリムルの言うように移住させるには問題ない場所だ。今はユーラザニアの避難民の一時的な生活場所として利用している。彼らとしては、同居人が増える形にはなるが、彼らはじきにユーラザニアに戻る予定なので、特に気にする事なく二つの部族を歓迎していた。
ちなみに、95階層以降はミリムが捕まえてきた属性竜が各階層に一体ずつ配置されていて、その階層全てが”地獄の様な環境”へと変貌を遂げているので、見た冒険者達は度肝を抜く事だろう。で、ラスボスにヴェルドラさんなので、95階層以降はまさに”魔境”と呼んでも良いかも知れない。
だから、95階層にはその魔境に進むための準備をするための宿屋や武器防具屋を置いたりしている。
「それで、何か俺に用か?」
「あ、そうだった。ちょっとこれを見てもらいたいんだけど?」
僕は以前作った”蘇生の腕輪”を手に取り、それをリムルに見せた。今日彼の家に来たのは、この腕輪に関しての事を話したかったからだ。
「これって、復活の腕輪だろ?これがどうかしたのか?」
「ううん。これは復活の腕輪じゃないよ?・・・・・・これは”蘇生の腕輪”と言って、僕が作った蘇生アイテムさ」
「お前が作った・・・・・・?
〈解。この腕輪には、個体名ラミリスの創造した迷宮内だけでなく、
「・・・・・・」
リムルは話してる途中でなぜか黙り込んでしまう。黙る事1分、僕の事を一瞥したリムルは大きくため息を吐いた。
「はぁ〜・・・・・・お前、一体なんて物を作ってんだよ?ほぼ
「あはは・・・・・・気づいちゃった?それで相談っていうのは、この蘇生の腕輪を95階層のショップで販売してはどうかなって言う・・・・・・」
「却下」
まだ僕が話している途中だと言うのに、真っ先にその提案を破り捨てたリムル。
「95階層なんてそう簡単に到達できる物じゃないでしょ?だからこそ、外に出回る可能性も低いし、数少ない到達者に向けてのご褒美みたいな感じで販売するって言うのも良いかなって思ったんだけど・・・・・・」
「百歩譲って、
「えっ・・・・・・それだと、この腕輪が日の出を浴びる事は・・・・・・」
リムルの出した妥協案に、僕は顔を引き攣らせる。・・・・・・
「それだけの価値がある物だって事をお前は理解するべきだぞ?こんなのが世に出回ったらそれこそ、とんでもない事になりかねない。これはお前が厳重に保管しておけ。・・・・・・決して他国にこの腕輪の存在が悟られない様にな?」
「う、うん・・・・・・わかったよ」
少し怖い顔をしながらこの腕輪を保管するように言うリムルに、僕は戸惑いながらも頷いた。これがこの世界にとっては異質で異常な代物だと言うのは作った段階でわかっていた事だが、それでも僕はまだリムルの言う様にしっかりと理解ができていなかったのかも知れない。・・・・・・確かに、これを95階層のショップとはいえ、安易に売るのはまずいし・・・・・・無いとは思うけど、万が一にギィさんとかがこの
「・・・・・・じゃあ、これなら良いかな?これならあそこで売っても、全然オッケーな代物だと思うよ?」
「これって、”水壁のペンダント”か?前に俺にくれたよな?」
蘇生の腕輪を仕舞った僕は、続けて以前子供達にもあげた”水壁のペンダント”を出す。これもまた、
「以前の水壁のペンダントに比べて、
「なるほどな。まぁ、これなら問題ないか。さっきお前も言ったように、あそこの店は客が滅多に来ない。だからこそ完全に趣味の店になるだろうし、さっきの腕輪みたいに相当ぶっ飛んだアイテムでも無い限りは基本的に何をおいてもいいぜ。俺もこそっと自分の作品を商品として陳列しようかなって思ってるし」
「ありがと。まだまだ出したい商品が沢山あるから、近々見せに来るよ。その時はミョルマイルさんにも見てもらう事にするから、リムルも店頭に並べて欲しい物があるなら持ってきなよ?」
「ああ、そうさせて貰うわ」
後々の話になるが、95階層のショップには僕が開発したアイテムを始め、リムルの作品や珍しい鉱石、珍しい特産物や武器、防具と言った豪華なラインナップとなるのだった。
蘇生の腕輪は、”使うべき時が来る日”まで大事に大事に保管しておこう・・・・・・そんな日が来ない事を願いながら。
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「・・・・・・どうやら、エリス様のお探しの人物はあの小屋に・・・・・・」
「では早速・・・・・・」
「私に何か用ですか?」
ドアをノックしようとしたモスだったが、後ろから声をかけられた為、それは叶わなかった。ふと彼が後ろを振り返ると、そこには一人のダークエルフが訝しげな表情をしながら立っていた。片手に魔導書を持っていて、魔法の何かしらを研究していたものと取れた。
「失礼。単刀直入に聞きますが、あなたはアルヴァロ殿で間違いありませんか?」
「アルヴァロは私ですが・・・・・・だったらどうだと言うのですか?」
アルヴァロは警戒心を強めながらモスを軽く睨んでいた。モスの返答次第では戦闘へと発展しかねないだろう。
「
「
「それはまだ言えません。・・・・・・直接会って確かめてみてはいかがですか?」
「・・・・・・」
アルヴァロは頷く気にはなれていなかった。彼も、
「・・・・・・これは我が君から受け取ったあなたの私物です。どうぞ、お納めください」
「っ!こ、これをどこでっ!?」
モスがポケットからエリスから受け取ったブローチを取り出し、それをアルヴァロに渡した。それを受け取ったアルヴァロは当然の如く驚いていた。
「我が君曰く『あなたの元主人から受け取った』・・・・・・との事です」
「ば、馬鹿なっ!クレイマン様は魔王リムルによって・・・・・・」
ブローチをまじまじとみながら、アルヴァロはひどく動揺していた。その機を逃さずにモスはさらに畳み掛ける。
「その事については我が君が全て知っております。・・・・・・聴きたくはありませんか?あなたの元主人が今、どうなっているのかを?」
「・・・・・・その方の元へ行けば、クレイマン様についての情報を得られるか・・・・・・・・・・・・わかりました。
「ありがとうございます。・・・・・・では、参りましょうか」
エリス・・・・・・そして、ロキとの邂逅は近い・・・・・・
次回でアルヴァロとエリスが対面します。二人の会話とロキ関連の話にもご期待ください。