転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

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そろそろ転スラ3期も終わりですね。

続報があるのか気になるところです。


訪れる来賓

 

 

モミジさん達長鼻族(テング)との会談も終わり、謁見式を無事に終了させた僕達は、夕食を食べた後に執務館へと集まり開国祭に向けての会議を行った。この開国祭を機に、魔國連邦(テンペスト)の幹部入りが決まっているミョルマイルさんを始め、ヴェルドラさんやラミリスさん、トレイニーさん達を交えて地下迷宮(ダンジョン)等の近況報告も同時に行う事とした。

 

 

まず今後の流れとして、開国祭は今日から3日後に開催される。そして、その前夜には前夜祭が開催されることになっている。この前夜祭では各国の要人達は勿論のこと、来てもらってる商人達や冒険者達にも無償で料理やお酒などを提供する場を設ける予定だ。こう言う機会なのだし、是非とも魔國連邦(テンペスト)でしか味わうことの出来ない料理を堪能していってもらいたいと言うリムルの計らいからだった。

 

 

迎賓館で執り行われる、王侯貴族を招く宮廷晩餐会ではシュナや吉田さんの新作料理が振る舞われるとの事らしいので、今からとても楽しみだ。

 

 

そして開国祭初日、まずはリムルの魔王告知の演説から始まる。『俺が魔王になった事はもうみんな知ってるんだし省いて良いんじゃね?』と、本人はふざけた事を抜かしていたが、当然そうはいかないので本人には魔王として、国主として立派に演説をこなして貰う。一応、そばに僕も控えているから万が一の時はフォローを入れる気でいた。

 

その後は歌劇場での鑑賞会や、ベスターさんとガビルの回復薬の歴史紹介、クロベエとガルムによる武具の展示などなど王侯貴族達に満足頂ける行事が多くある。その時に、僕の大道芸の披露宴も行うのでその時までに芸を見直しておく必要がある。

 

 

2日目は武闘大会の本戦見学だ。超巨大な円形闘技場(コロッセオ)で行われる開国祭の目玉の一つのイベントであり、ミョルマイルさんが協力してくれた事もあって、かなり面白みのあるイベントとなっていたので、参加者も観客達も盛り上がる事間違い無しだろう。

 

 

3日目にはいよいよ地下迷宮(ダンジョン)のお披露目。解禁された地下迷宮(ダンジョン)に潜った冒険者達がどう攻略していくのかを見学するのだ。地下迷宮(ダンジョン)での仕様や安全面(復活の腕輪の件)の事などもミョルマイルさんが詳しく説明をしてくれるとの事なので、よっぽどのことでも無い限りは事故など起きないだろう。

 

 

これで、大まかな説明は終わった訳なんだけど、地下迷宮(ダンジョン)のことで、ちょっとした問題が起きているとヴェルドラさんとラミリスさんから報告を受けた。その問題はというと・・・・・・

 

 

「71階層〜90階層が樹木で侵食されてるのと、階層に適したボスキャラが居ないからなんとかしてくれって?」

 

 

 

「そうなのよ。師匠(ヴェルドラ)の膨大な力のせいで樹木達が想定以上に成長しちゃって、それのせいで階層の魔素を消費してるのもあって強い魔物が生まれなくなっちゃったの」

 

 

 

「それはちょっと問題ですね・・・・・・」

 

 

 

こんな感じで、地下迷宮(ダンジョン)の思わぬ森林化とボスキャラを任せる魔物の不足が発生する事態となり、僕達は頭を悩ませた。幸いな事に、今回お披露目するのは50階層までなので、特に問題は無いのだが問題を解決するのは早いに越した事はないので、僕もリムルも必死に考え始める。困ったな・・・・・・生憎、そんな人材は思い浮かばない。それこそ、テスタロッサに頼み込んで強そうな悪魔でも連れてきて貰うのも・・・・・・?

 

 

 

「リムル様、エリス様。私に2名ほど心当たりがあります。彼らに任せてみてはいかがでしょうか?」

 

 

 

「わたくしも、ちょうど良い人材をご紹介いたします」

 

 

 

「我が主よ。我からも推薦したい者がおります」

 

 

 

そんな時、トレイニーさん、シュナ、ランガから同時に声が上がる。せっかく申し出てくれたので、聞いてみる事にした所・・・・・・

 

 

 

死霊(ワイト)のアダルマン  

 

・陽の当たらない場所が好みなので、迷宮内であればちょうど良い。

 

 

女王麗蜂(クイーンワスプ)のアピト 蟲型魔獣(インセクト)のゼギオン

 

・眷属を召喚出来るので森の開拓もお手のもの。小動物サイズの昆虫型魔物だが、強さで言えば申し分ないので任せて問題ない。

 

 

九頭獣(ナインヘッド)の妖狐

 

・ロキとの戦闘以降、眠り続けていたが今さっき目を覚ましたのでこの際に迷宮内で仕事を任せる事にした。

 

 

 

こんな感じで3人からそれぞれ推薦したい人材が挙げられた。どの人材も3人のお墨付きなので任せても問題ないだろうと判断した僕達は、喜んでそれを了承した。

 

ちなみに、アピトとゼギオンはこの魔國連邦(テンペスト)が形になってきた頃に、森の中でリムルが拾ってきた魔物だ。今の二人にはそれぞれ仕事がありアピトにはハチミツの収集を、ゼギオンには樹人族(トレント)の集落の防衛を任せている。

 

 

 

「あ、そういえば九頭獣(ナインヘッド)には名前が無かったな。・・・・・・よし。お前には九魔羅(クマラ)の名を授けよう」

 

 

 

唯一名前が無かった九頭獣(ナインヘッド)に対して、リムルは九魔羅(クマラ)と言う名を授けた。すると、途端にクマラの体が光り始め、尻尾の数が4本から9本へと増え、これで正真正銘の九尾の狐となれた訳だ。・・・・・・ていうか、リムルちょっとふらついてるけど、そんなに魔素を取られたの?

 

 

《解。個体名クマラの実際の魔素量が膨大だった事もあり、想定以上の魔素消失が起こったと推測します》

 

 

 

「(なるほどね・・・・・・)」

 

 

 

それはともかくとして、とりあえず迷宮の問題については解決と見ていい。これにて、開国祭関連の話は一旦終わりとなり、今度はソウエイからの報告の番だった。以前に、リムルが頼んでいたカザック小爵の件やエルフの奴隷に関する件についてだ。

 

 

 

ソウエイの報告によると、カザック子爵は奴隷商会(オルトロス)と呼ばれる犯罪組織と繋がりがあったらしく、エルフの奴隷関連の話が出ていたのもそれが原因だったのだとか。だが、つい最近に”勇者マサユキ”によってその犯罪組織は壊滅させられ、繋がりがあったカザック子爵や各国の貴族達も御用となったそうな。それもあり、捕まっていたエルフ達も解放され、故郷へと戻ったそうなので、それについてはひとまず安心だ。

 

 

 

奴隷商会(オルトロス)は戦闘奴隷を数多く揃えた武闘派集団。小国並みの戦力はあったと見て良いでしょう」

 

 

 

「それをその勇者マサユキは自らの手で壊滅させたって事か。・・・・・・なるほど、かなりの手練れって事は間違いなさそうだな」

 

 

 

「リムル様。その勇者とやらは『魔王討伐』などとふざけた事を抜かしておりましたが、それについては如何いたしますか?」

 

 

 

ソウエイのその報告に、この場の空気が一気に凍りついた。そりゃそうだ。ここには僕を含めてリムルを敬愛する配下達が数多くいるのだ。そんな戯言を言われてはこちらとしても不快に思うのは当然のことだ。

 

 

 

「リムル?もし、その勇者がその言葉通りにここに来るのであれば、僕が対応しようか?キミのことだから大丈夫だと思うけど、万が一ってことがあるから・・・・・・」

 

 

 

「いや、勇者については俺が対応する。それに、もしお前まで魔王に覚醒してるって気づかれちまったらお前まで討伐されかねないからな?みんなも、勇者には絶対に手を出すなよ?」

 

 

 

僕の提案をリムルはやんわりと断り、他の配下達にも勇者には手を出さないように念押しをした。こうでも言っておかないと、リムルに無礼を働いたとして勇者に戦闘を挑みそうだしね(主にシオンやディアブロ)。

 

 

 

・・・・・・ていうか、マサユキって名前の時点で明らかに僕達同様に日本から来た人だよね、絶対?ヒナタさんみたいに話し合って分かり合えたらいいな。

 

 

 

 

そして、それからも色々と忙しい日々を過ごし、いよいよ開国際の前夜祭の日を迎えようとしていた。

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

視点 リムル

 

 

 

「はぁ〜・・・・・・やっぱり、初対面の王侯貴族達と対談するのは疲れるな?」

 

 

 

「そうだけど、遠路はるばる来てもらってるのに挨拶なしは失礼だし、少しはリムルの財力と権勢を各国の貴族達には知ってもらわないと。その為に人型で着飾って応対してるんでしょ?」

 

 

 

俺がため息を吐きながら怠そうにしていたので、エリスに軽く注意された。今、俺達がいるのは会談の間であり、この場で開国祭の為に訪れた西側諸国の王侯貴族や俺達と親しみのある各国の王族や貴族の相手をしていた。

 

 

先ほどエリスが言ったように、この会談は国主である俺の凄さを認識して貰う為にやるようなものなので、俺がこんな調子でいてもらっては困るらしい。因みに、俺もエリスもしっかりとした礼服を着ており、俺が白を基調とした礼服を着ているのに対して、エリスはダークグレーのスーツを着用しており、首には赤色のネクタイをつけている。

 

 

 

「それはそうだが、それならお前ももう少し自分の事を貴族達にアピールしたって良いんじゃないか?お前だって副国主なんだし、もっと貴族達に良い印象を与えておいた方が、今後のためになるぞ?」

 

 

 

「この場では僕はあくまでもキミの補佐。主役はキミなんだし、キミのフォローに回る事が今の僕の仕事だよ?それに、印象については問題ないと思う。さっきの貴族の方々の反応を見てなんとなく分かんなかった?」

 

 

 

「・・・・・・は?あ、そういや・・・・・・」

 

 

 

エリスも偉い立場なのだから、自分の凄さをアピールしろと伝えたのだが、エリスから返ってきた言葉は意外なものだった。それについて考えてみると、思えば今まで来た貴族達は、俺からしたら初対面だったが彼らはエリスに対しては、どこか親しげに挨拶をしていた。その時は緊張とかもあって、深く考えないようにしていたが、今考えてみればおかしくね?

 

 

 

「お前、いつあの貴族達と知り合ったんだよ?俺は初対面だったんだぞ?」

 

 

 

「この日が来るまでの間、仕事の合間を縫って街の入り口付近でお客さん達を出迎えていたからね。今まで来ていた貴族の方々もその時に挨拶がてら少し話をさせて貰ったんだ」

 

 

 

「あぁ、そういうことか。それなら納得」

 

 

 

事情を聞いた俺はすんなり納得する。そういや、こいつって初めて来るお客さんに関しては自ら入り口付近に立って出迎えているんだっけ。俺がイングラシアに滞在してた頃からやってる事らしいけど、本当にフットワークが軽い副国主だこと。

 

 

 

そんな事を呑気に話していると、ドアをノックする音が聞こえてきた。俺は入るように促すと入ってきたのはブルムンド国の王と王妃の二人だった。軽く服の乱れを直した俺とエリスはゆっくりと立ち上がると、二人を出迎えた。

 

 

 

「リムル殿、相変わらずお元気そうで何よりですじゃ」

 

 

 

「お久しぶりです、ブルムンド王、王妃殿。どうぞ、こちらに腰掛けてください」

 

 

 

俺に促され二人はソファーに座る。座ったのを確認した俺とエリスは同じようにソファーに腰掛けた。

 

 

 

「初めまして。お会いするのは初めてですよね?わたくしは・・・・・・」

 

 

 

「お会いできて光栄ですぞ、エリス殿?」

 

 

 

「え?」

 

 

 

ブルムンド王のその一言にエリスは疑問を覚えていた。俺もだが・・・・・・。

 

 

 

「ふふ、『なんで自分の事を知っている?』とでも言いたげな顔ですね?実は私と陛下は貴方様を遠目からですが見かけた事があるのです。ちょうど、貴方様が『エリス水』を商人達に届けていた時ですね?」

 

 

 

「そ、そうだったのですか?申し訳ありません、気が付けなくて・・・・・・」

 

 

 

「ほっほっほ、良いのですよ。それに、その時はお忍びで街中に出ていたので気づかなくても無理ありますまい」

 

 

 

頭を下げるエリスに対して、ブルムンド王達は大して気にすることもなく笑っていた。・・・・・・こういう懐の深さも俺がこの人を好んでいる点なんだよな。

 

 

 

「それにしても、何でお忍びで街中に出ていたのですか?」

 

 

 

「今やエリス殿はブルムンド国内で知らぬ者などおらぬほどに有名人となっておりますからな。それもいい意味で。だからこそ、わしは一度この目であなたを見てみたいと思いましてな?」

 

 

 

お茶を飲みながらそう答えるブルムンド王。・・・・・・思ったよりもフットワークが軽いんだな、この人って。

 

 

 

「そ、そんなに有名になってるんですか、僕って?」

 

 

 

「ブルムンド国自体が、自分で言うのも何ですがそこまで大きくない国ですので、情報が出回るのが早いのですよ。なので、エリス殿の我が国における活躍はもう全ての国民が知っておるので貴方への好感度はかなり高いですぞ?」

 

 

 

「そう言われるとちょっと照れますね・・・・・・」

 

 

 

ブルムンド王からそう言われて嬉しかったのか、少し照れながらエリスは笑みを浮かべていた。

 

 

 

その後、俺は以前会談で取り決めた協力に対しての感謝を述べた。評議会や西方聖教会に揺さぶりをかけてくれたのも、こちらにとって都合の良い情報を流してくれた事も本当に感謝しかなかった。この人無くして、先の俺の作戦の成功は無かった。

 

 

そして、奴隷事業に手を貸していたカザック子爵に至っては勿論逮捕され、爵位も財産も没収された上で国外追放という処分が下ったそうな。

 

 

最後に、『ブルムンド国を流通の中心地にする』・・・・・・この計画について軽く二人に説明したのだが、これを聞くと二人は目の色を変えて俺にさらなる説明を求めてきた。・・・・・・どうやら、この計画が実現すればブルムンド国に多大なる利益が生まれる事を瞬時に察する事ができたんだろうな。

 

 

 

とりあえず、それは開国祭が終わってから改めて話し合うことにし、二人はこの場を後にしていった。

 

 

 

それから来客として現れたのは、ガゼル王やファルムス王国改め、『ファルメナス王国』の新たなる王となったヨウム、ミュウラン夫妻、そして騎士団長に任命されたグルーシスだった。ガゼル王とはほとんど雑談みたいな話をして別れ、ヨウム達に関しては残った賠償金である”星金貨8500枚”を帳消しにするというプレゼントを渡してやった。ヨウムが新たなる王へとなった今、俺の目的は果たされた訳だしもう不要だからな。

 

 

皆、開国祭を楽しみにしている様子だったし、俺も国主として気合い入れて頑張らないとな。

 

 

 

来客の対応を終えた俺は、時間が余ったのでユウキや子供達を迎えに行く事にした。エリスも誘ったが他の仕事があるとの事だったので、結局は俺一人で行く事になった。

 

 

 

「あいつら、元気にしてるかな?」

 

 

 

久しぶりに会う子供達に胸を膨らませながら、俺はイングラシア王国へと転移するのだった。

 





『エリス、お前ブルムンド国でどんな事してるんだよ?お前がブルムンド国に行くようになったのって割と最近だろ?一体どうやって、この短期間でそこまで好感度を上げたんだよ?』



『特別な事は何もしてないよ。ブルムンド国ではミョルマイルさんの計らいもあって、僕が作った商品を色々な商店で販売して貰ってるんだ。僕が作った商品は『エリス水』を筆頭にヒットしてるみたいで、これを知ってか最近はまだ僕の商品を取り扱っていないお店からの取引の申し出が多く僕の元に寄せられているんだ。それに、僕が作ってる商品はほぼ無限に作れる事が可能だから、取引の額もかなり相手に譲歩してる事もあって商人さん達からはかなり好印象を抱かれてるんだよ』



『お前、いつの間にそんな商売(副業)を・・・・・・エリス水が出回ってる事は知ってたが、まさかそこまで人気になってるなんて』



『あ、それで得たお金はちゃんと国に納めてるからね?』



『お前の努力で得た金なんだから自分の懐に入れて良いんだぞ?』



『いや、懐に入れるには額が大きすぎるんだ・・・・・・あはは』



この後の二人の話し合いの結果、エリスが自分で稼いだお金に関しては一部は国に納め、残りはエリスの懐に入る事に決定した。これを見て、リムルは密かに『自分も何かしらの事業を展開しようか?』と思案したのは内緒の話だ。





エリスは商談もそうですが、その他にも怪我をした冒険者や国民に完全回復薬(フルポーション)や自分のスキルの力を使って治療を行ったりしてるので、商人だけでなく他の国民からの評価も高いです。


詳しい事は近いうちに閑話として出す予定ですので、そちらを楽しみに待っていてください。
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