転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

12 / 120
ベニマル達との邂逅です。


大鬼族(オーガ)との戦闘

 

 

ヒョウガとランガの知らせを受け、大急ぎでその場に向かった僕たちは目的の場所についた時に目撃した光景に目を丸くした。何せ・・・・・・ヒョウガやランガだけではなく、リグルやゴブリンのゴブタ、その他のゴブリン達が()()()、もしくは戦闘不能で倒れ伏した状態になりながら”妙な魔物?”達と対峙していたんだから・・・・・・。

 

 

 

「一体何が・・・・・・」

 

 

 

「何なんだこれは?・・・・・・お前達、何があったんだ?」

 

 

 

「リムル様・・・・・・エリス様も・・・・・・実は・・・・・・」

 

 

 

そばにいたリグルがこんな状況になった成り行きを説明してくれた。ことの発端となったのは、リグル達町の警備隊が何やら強い妖気(オーラ)を感じ、この場に向かった際にこの目の前の人型の魔物である大鬼族(オーガ)と出会してしまったことらしい。いくら、進化して力も上がっていたリグルやゴブタ達だったとしても、Bランク相当の力を持つ大鬼族(オーガ)相手には手も足も出なかったようで、こんな状態になってしまったようだ。ランガもヒョウガも後から駆けつけ、加勢したらしいが撃退するまでには至らなかったらしい。今、戦闘不能になっているゴブリン達は魔法で眠らされているだけで、特に怪我をしているわけではないようだ。

 

 

 

「ゴブタ、大丈夫?」

 

 

 

「だ、大丈夫じゃないっす・・・・・・」

 

 

 

「ごめん、そうだよね・・・・・・。ちょっと待っててね」

 

 

 

傷だらけになっているゴブタにそう言うと、僕は以前リムルからもらっていた完全回復薬(フルポーション)をゴブタに振りかけた。すると、途端にゴブタの身体の傷は修復していき、無傷の状態へと戻った・・・・・・んだけど、何だかその傷のつき方が妙だったことに気がついた。

 

 

 

「(リグルやゴブタ、ランガやヒョウガを見たけど、どれも傷は負ってはいるけど致命傷とまではいってない。・・・・・・殺気だって彼らからは微塵も感じない・・・・・・という事は?)」

 

 

 

「主様!」

 

 

 

僕が考え込んでいると、今まで戦闘に入っていたヒョウガが僕の元まで戻ってきた。ランガも同様で大鬼族(オーガ)の攻撃を躱すと同時にリムルの元まで後退した。見たところ、二人は大鬼族(オーガ)達とほぼ対等に戦えていたためか、リグルやゴブタ達ほど傷は負っていなかった。

 

 

 

「ヒョウガ、大丈夫だった?」

 

 

 

「ええ。ですが・・・・・・兄上と共に戦っても奴らを退けることも叶いませんでした。・・・・・・申し訳ありません」

 

 

 

ヒョウガの耳と尻尾が垂れ下がり、そのまま謝罪と共に頭を垂れる姿は・・・・・・何とも可愛らしかった。とりあえず、後でこの子は慰めてあげるとして、今は目の前のことの解決に尽力することにしよう。

 

 

 

「リムル。ちょっと良いかな?」

 

 

 

「エリス。お前も気がついたか?」

 

 

 

「うん。彼らはどうやら少し・・・・・・訳ありみたいだね」

 

 

 

「だな。見た感じ、身につけてる刀とか鎧とかに()()()がついてるしな。・・・・・・おいお前ら!俺たちの仲間が失礼したな。どうやらお前らも事情があるようだし・・・・・・誰か話し合いに応じる奴はいるか?」

 

 

 

リムルが早速彼らに説得をしに前へと出た。だが、彼らはそんなリムルに対し、はっきりとした敵意を向けてきた。

 

 

 

「騙されぬぞ!邪悪なる魔人よ!」

 

 

 

「・・・・・・は?」

 

 

 

「姿を変え、妖気(オーラ)を押さえ込んでいるようだが、そんな強力な魔物の使役など並みの人間などにできるわけがない。そんな芸当ができるのは・・・・・・強大な力を持つ()()()のような魔人だけだ!」

 

 

 

「リムルはシズさんから貰った仮面を被ってるおかげで妖気(オーラ)は抑えられているはずなのに何で・・・・・・・・・・・・ん?貴様等?それってもしかして・・・・・・?」

 

 

 

「後ろにいる貴様もだ!むしろ貴様の方が邪悪なる妖気(オーラ)が醸し出ているわ!」

 

 

 

「「(俺ってただのスライムなんだけどな・・・・・・)(僕ってただの害のない水なんだけどね・・・・・・)」」

 

 

 

リムルはともかく、僕までそんな化け物みたいに言われたらさすがに傷つく。確かに僕はリムルみたいに妖気(オーラ)を抑えるみたいな事はしてないけど、それでもリムルよりはマシだとは思っていた。だけど・・・・・・彼らの反応を見る限り、その考えは間違ってたみたい。

 

 

 

「いや・・・・・・とりあえずだな?話を・・・・・・」

 

 

 

「問答無用!!我らが同胞の無念!ここで果たしてやろう!!」

 

 

 

「はぁ・・・・・・しょうがないな。エリス、少し付き合ってくれ」

 

 

 

「わかったよ。とりあえず、彼らを一旦落ち着かせよう!」

 

 

 

「ああ!行くぞ!」

 

 

 

僕とリムルと大鬼族(オーガ)達との戦いが今・・・・・・始まった。

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

「大丈夫だと思うけど、一応『応援者(コブスルモノ)』で強化しておくね?」

 

 

「ああ、助かる。とりあえず、こっちの圧倒的な力を見せて話し合いに持ち込ませる。エリスは俺のフォローを、ランガとヒョウガは魔法を使うあの少女を牽制してくれ!」

 

 

「わかった!」

 

 

「おまかせを!」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「ヒョウガ、お願い」

 

 

「・・・・・・承知しました」

 

 

ヒョウガは未だにリムルからの指示には従えないみたいだ。・・・・・・いつか分かり合える日が来ると良いけど・・・・・・まぁ、今はいいか。

 

 

ランガとヒョウガは、僕たちから離れ、対象の魔法を使う少女の元へと駆け出していった。・・・・・・見た感じ、その少女は他の5人に比べて僕たちに敵意を向けているわけではなさそうだけど、何でだろ?

 

 

「エリス。行くぞ!」

 

 

「うん。『応援者(コブスルモノ)』!」

 

 

応援者(コブスルモノ)』の力によって、この場にいる味方全てが強化される。無論、敵は強化の対象にはならない。

 

 

「後悔するなよ?お前達が吹っかけてきたんだからな!『黒雷』!」

 

 

「「「「「「!!!!!?」」」」」」

 

 

「いきなり『黒雷』!?何でエクストラスキルの中でも上級のスキル使っちゃってるわけ!?いくらなんでもオーバーキルでしょ!!?」

 

 

「何でだよ?ちゃんと当たらないように外してやったろ?」

 

 

「もし当たったらとか考えなかったわけ!?当たってたら間違い無く彼ら死んでたよ!?」

 

 

「そうかな〜?」

 

 

当たり前でしょ!と怒鳴りたくなる気持ちを必死に抑えた僕は頑張った方なんじゃないかな?リムルってこういう時調子に乗ってヤバめのスキルをバンバン使う気質があるから止めるのが大変なんだよね。しかも、僕の『応援者(コブスルモノ)』の効果もあって威力もとんでもないことになっていた。現に、今まで身の前にあった森の木々達は、先程のスキルによって焼きこがれてしまっていた。その威力には、僕だけで無くその場にいた全員がドン引きをしていた。やっぱり、『応援者(コブスルモノ)』はいらなかったかもね・・・・・・。

 

 

「この圧倒的な力・・・・・・若、やはりこの者は・・・・・・」

 

 

「そのようだな。やはり貴様は我らの仇敵!生かしては返さんぞ!」

 

 

「おいおい。そろそろ話を聞いてほしいんだが・・・・・・」

 

 

 

リムルがあれだけの力を見せても尚、僕たちに向かってくる。この執念はどこから来てるのか・・・・・・やっぱり、この人達からは話を聞く必要がありそうだ。というか、さっきの攻撃を見て、彼らの敵意がリムルにだけ向き始めたようで、僕は若干蚊帳の外みたいな感じになっていた。

 

 

「いい加減、話を聞いてくれませんか?こっちとしては貴方達が怒ってる理由もわからないですし、貴方達と戦う理由もありません。だから、どうか武器を収めてください」

 

 

「問答無用だと言ったはずだ!邪魔をするなら先に貴様から消してやる!!『鬼王の妖炎(オーガフレイム)』!!!」

 

 

結構丁寧口調で説得したつもりだったんだけど、案の定応じてはくれなかった。それどころか僕に向かって攻撃を仕掛けてきた。目の前の赤髪の人が放ってきた鬼王の妖炎(オーガフレイム)というスキルが爆炎を伴いながら僕を包み込んでいく。普通の魔物であれば、この時点で息の根を止められている。というか焼け死んでる。・・・・・・だけど、ごめんね?

 

 

「僕には炎は効かないんだ。・・・・・・水だからね(前までは水蒸気爆発の危険性もあったけど、『熱変動無効』のスキルのおかげで爆発現象も防げるようになって解消されたし、実質的に僕は本当に炎に耐性を得たかな)」

 

 

 

「なっ!?ば、化け物め!!やはり貴様も・・・・・・!」

 

 

 

「だから僕を化け物扱いするのは・・・・・・って、うわっと!!」

 

 

 

「むぅ・・・・・・頸を刈り取る予定だったのだがのう・・・・・・わしも耄碌したものじゃ・・・・・・」

 

 

 

『熱変動無効』という『熱無効』のスキルが進化したスキルを先ほど会得した僕には、炎の攻撃が効かないと言うのと同時に、僕の化け物発言の撤回を求めようとしたところだったが、それは後ろにいた”大鬼族(オーガ)のお爺さん”の一つの太刀の一閃によってそれは遮られた。その太刀筋は僕の頸が数瞬前まであった場所を通過していき、もし、少しでも『魔力感知』で感付き、躱すのが遅れていたらと思うとゾッと・・・・・・・・・・・・はしなかった。確かに簡単に僕の『魔力感知』を掻い潜り、『水結界(アクアヴェール)』を破ったのは驚き、この人はかなりの手だれだという事はわかったが、ただそれだけだった。だって、別に頸を斬られようが、身体を真っ二つに斬られようが、結局は『超速再生』ですぐに回復してしまうからだ。多分それはリムルも同じだろう。だから、僕たちに剣撃や銃撃、鈍撃などの物理攻撃は何の意味も為さない。

 

 

 

「そんな炎や剣撃じゃ、俺とエリスには勝てないぞ?・・・・・・今から本当の炎を見せてやる!『黒炎』!!」

 

 

 

「っ!!なんて膨大な・・・・・・あの”黒い炎”はあの者の力そのものを表しています。つまり、あれだけの炎を扱えるだけの力を持っているということに・・・・・・私たちでは到底・・・・・・」

 

 

 

「くっ・・・・・・」

 

 

 

どうやらようやく僕たちの力に勘付き始めたようだね。その証拠にその場にいる6人の大鬼族(オーガ)達は、リムルのエクストラスキル『黒炎』に、みんな顔を深く青ざめさせていた。また随分と大規模のスキルを・・・・・・まぁでも、効果は絶大みたいだったし良しとしよう。実際今も『黒炎』は彼らの頭上に浮揚していて、いつそれが撃ち下ろされてもおかしく無い状況なんだから当然って言えば当然なんだけどね?さて、後もう一押しってとこかな?じゃあ・・・・・・最後は僕が力を見せよう!リムルが持つスキルほど強くは無いけど、少なくとも牽制程度にはなるスキルだ!

 

 

僕は掌に魔素を込めると、そのまま一斉に魔素を解き放った。

 

 

 

「行くよ?・・・・・・『水龍』!」

 

 

 

「っ!?な、何と!一瞬にして”巨大な龍”が・・・・・・」

 

 

 

僕が放ったスキル『水龍』が『黒炎』同様、彼らの頭上に浮揚していく光景にもはや彼らは腰を抜かしていた。このスキルはさっき指導者(ミチビクモノ)さんが獲得してきてくれたエクストラスキルなんだけど、水の龍のような見かけをしているわりに威力はそこまで高く無い。良くてもCランク級の魔物を倒せるくらいの威力しか持ち合わせていないらしく、有用なスキルかといえば微妙な立ち位置に存在するスキルだ。その為、そこまで魔素を消費することなく獲得できた。とはいえ、このスキルも他のスキル同様、僕の魔素の量によって威力も大きさも変わる為、今回のように見かけで萎縮させ、屈服させようという時にはうってつけのスキルだった。

 

 

 

「この強大なスキルもまた・・・・・・かの人の力量を表しています。・・・・・・このような規格外の人物・・・・・・いえ、魔物が2人も存在していたなんて・・・・・・」

 

 

 

「こんな奴らに勝てるわけが・・・・・・」

 

 

 

「おとなしく降参を・・・・・・」

 

 

 

どうやら、見掛け倒し(僕だけ)作戦は成功したようだ。みんなお互いに降参を示唆し始めてるし、もう大丈夫だろう。

 

 

 

「手荒な真似をしてすいません。ですが、こうでもしないと貴方達は話し合いに応じてくれないと思っていましたので・・・・・・。どうか、話だけでも聞かせてくれませんか?もしかしたら僕たちにも力になれる話かもしれませんし」

 

 

 

「お前等見た感じ、なんか訳ありなんだろ?そんな奴らを放っておくほど俺たちは悪い奴らじゃ無いからさ?出来ればエリスの言った通り、俺たちにここまできたわけを話してくれないか?」

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

僕とリムルはそれぞれ、『水龍』と『黒炎』を治めつつ、彼らに再び説得を試みた。さすがにこれ以上拒むようであればもう説得は不可能と追い返す予定だったけど、どうやらそれは杞憂に終わったようだ。

 

 

 

「どうやら貴様等は・・・・・・我らの里を襲った魔人共とは違うようだな。・・・・・・よかろう、話し合いに応じよう」

 

 

 

 




ベニマルとハクロウ、シュナ以外の大鬼族(オーガ)が空気になってるのが否めないですね・・・・・・。




エクストラスキル


『水龍』


水が龍のような形となって具現化したスキル。発動者の魔素の量によって龍の大きさが変化し、それだけでも敵対したものは尻込みをしてしまう。だが、その見た目とは裏腹に威力はそこまででは無く、魔素の量に比例して威力がそこまで上がるわけでも無い為、攻撃として使うよりも牽制や威嚇として使うことが良しとされている。

クロスオーバーする作品はどれが良い?

  • モンスターハンター
  • ポケットモンスター
  • ドラゴンクエスト
  • クロスオーバーは無しで!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。