転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!? 作:レイ1020
結果として、なんとか話し合いに持ち込むことに成功した僕たちは、彼らを僕たちの町まで案内した。町の中に居たみんなは見慣れない彼らに訝しげな視線を向けて来て尋ねて来ていたが、僕たちが客人だと説明すると、それ以上は何も言ってこなくなった。とは言っても、ちょうど今は町中でちょっとした宴みたいなことの準備にみんなは取り組んでいて忙しかったって言うのもあるけどね。
そんな訳で、僕たちはその夜、みんなで宴を楽しむと共に、彼らに事情を説明してもらうことにした(もちろん宴を楽しみながらね?)。
「ヘ〜?つまり、『
「ああ。奴らは数千もの大群で我らの里を蹂躙し尽くして行ったのだ。・・・・・・同胞たちも少なくとも300人は居たのだが、もはや生き残っているのはここにいる6人のみしか居ないのだ・・・・・・」
「そんなことが・・・・・・辛いこと思い出させちゃってごめんなさい・・・・・・」
「気にするな。過ぎたことだ・・・・・・」
そういう赤髪のオーガさんだったけど、顔は非常に苦しそうにしながら歯軋りをしていた。そりゃそうだよね。故郷である里を何の理由もしれぬまま滅ぼされたんだから・・・・・・。
「でも、その『
「いや、単体でも集団でも見ても『
「え!?そうなんすか!?じゃあ何で・・・・・・」
「それが分からないから困ってるんでしょ?彼らは」
「うっ・・・・・・ごめんなさいっす・・・・・・」
カイジンさんの説明に問質するゴブタを一旦制止した僕は、少し思考を巡らせてみた。
「(『
「エリス殿?どうかしたのか?」
「はい。少しだけその『
「やはりそう言うことになるか・・・・・・」
僕の立てた仮説にオーガさんは顎に手を当てて、何やら考え込む。僕がさっき話したことはあくまで僕が思ったことを話しただけだからそこまで考え込まないでも良いんだけどね?
「まぁ・・・・・・でもさ?今はそんなことよりもこれからのお前達のことを考えるべきじゃないのか?」
「うん、確かにそうだけど・・・・・・・・・・・・って、リムルっ!?いつの間に?」
突然現れたリムルにその場にいた僕たちは少なからず驚いた。見ると、リムルの手には町中で買ったとみれる肉の串焼きが乗っかっていた。あぁ・・・・・・そういえばさっき宴楽しんでくるーって言いながら駆け出して行ったっけ?それにしても・・・・・・串焼き美味しそう・・・・・・後で僕も買いに行こ。
「話も全部聞かせてもらっ・・・・・・ん?さっきから居たぞ?お前らが話に夢中で気がつかなかったんだろ?」
「そ、そうか・・・・・・すまない」
「いいさ。それよりどうするんだ?一応お前の采配次第で今後のあの5人の命運が決まる訳だろ?何か今後の方針でも決めてるのか?」
「それは・・・・・・力を蓄えて今度こそあいつらを・・・・・・」
「どこで力を蓄えるんです?場所は?アテはあるんですか?」
「・・・・・・・・・・・・」
うん、無いらしいね。って言うか考え無しにまた再戦を挑もうとしようとする神経が意味が分からないんだけど?意外と・・・・・・馬鹿なのかな?・・・・・・失礼だね、ごめんなさい。
「それならさ?俺たちの部下になる気は無いか?あくまでもお前達の生活環境を提供するってだけの話だけどな?」
「だが、それだとこの町を俺たちの復讐に巻き込むことに・・・・・・」
「『
「・・・・・・少し、考えさせてくれ」
そう言いながら、その場を離れて行ったオーガさん。いきなり僕たちの部下になれって言われて戸惑うのは無理もない。だけど、出来ればそうして貰えた方が僕たちも彼らもきっと助かると思うんだ。だから、これを呑んでくれないとちょっと困るなって思っていた僕だったけど、どうやらそれは杞憂に終わったようだった。宴の後日、オーガさん達6人は正式にリムルと僕の部下になってくれると誓ってくれたからだ。リムルは自分の部下になった証として彼らに名付けをしようとしていた。僕もやろうかと尋ねたけど、6人程度なら俺一人で十分だと断られてしまったため、渋々リムルに任せることにしたんだけど、それはどうやら間違った選択みたいだった。何せ、6人とはいえ『
・・・・・・だから一緒にやろうかって相談したのに・・・・・・全くもう・・・・・・。
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「さて、リムルが目覚めるまで暇な訳だし、少しスキルの確認でもしようかな?」
「まずはどんなスキルを・・・・・・」
「面白そうなことをやっていますね?良ければワタシにもお見せしてくれませんか?」
・・・・・・訂正。一人と一匹だった。
「ヒョウガ・・・・・・いつの間に?」
「たまたま町を歩いていましたら、ちょうど町を出て行く主様を見かけましたので。・・・・・・ご迷惑でしたか?」
「いや、良いんだけどね。じゃあ、早速試してみるか・・・・・・『
着いてきたヒョウガを少しだけ下がらせると、僕は今まで使っていなかったスキル『
「(作れなかった時はその時でまた考えよう)とりあえず、水剣を作ってみるかな。よっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・っと?・・・・・・あれ?」
「主様?どうかなさいましたか?」
「いや・・・・・・なんかこの剣、前に作ったのと違う気がしてね?前のはこんなに”大きく”なかったし今みたいに”銀色”に輝いてなんかいなかったからさ?」
ヒョウガに僕が今回作った水剣の違和感を説明しながら、改めて僕も作った水剣を観察してみる。刀身はかなり伸びていて僕の背丈以上の長さになっている。これは剣というよりは”太刀”に近いかな?それで、さらに疑問なのがこの水剣自体が何故か銀色に光り輝いていることだ。今までの水剣はただの透明で何の色もない剣だったのに対し、この変わりようには驚かざるを得ない。
「(『
《解。スキル『
「6割っ!?そういえばさっきからどうにも体がだるいなって思ってたら・・・・・・6割も持っていかれたらそりゃこうなるよね。危ない危ない・・・・・・危うくリムルと同じ運命になるかと思った・・・・・・」
もう少しで
「すごく綺麗な剣ですね。何というか・・・・・・言葉には表せない神々しさを醸し出しているように見えます」
「そりゃ、聖剣って名前がついてるからね。こんだけ輝いていても何ら不思議ではないよ。でも、これを作る上では注意しないと・・・・・・」
「?何故ですか?」
「これを作るには膨大な魔素が必要なんだよ。僕の体内の物を6割持って行くほどにね?そんなのを戦闘中にほいっと気軽に作っちゃうとすぐに魔素切れになっちゃうからさ。これは最終手段として取っておこうと思ってる。・・・・・・威力は魅力的だしね」
とりあえず、この剣に関してはやむを得ない時以外では極力使わないことに決めた。もちろん本当なら何度でも使ってやりたいところだけど、流石に毎度毎度
「(いつかは気兼ねなく作れるようになれたら良いな〜)」
そう心の中でぼやきながら、僕はヒョウガとともに、その後も他のスキルの確認作業を続けたのだった。
話のスピードが極端に遅い・・・・・・もう少しペースを上げたいな。
『水聖剣』
『水剣』の上位互換。『水剣』とは全く異なり、常に刀身が銀色に光り輝いていて、その刀身も『水剣』の2倍はある所謂太刀に近い武器となっている。攻撃範囲も格段に広がっており、攻撃力に関しては『水剣』の20倍の威力を誇っている。聖剣という名が付くだけあってか、魔物や魔人、悪魔などに多大なダメージを与えることができ、魔物退治などには重宝される。その強大な武器能力と引き換えに、創造する際には膨大な魔素を必要とする(エリスの場合、体内間素の6割を必要としていた)。
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