転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

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間が空きました。すいません。


滅ぼされた里と豚頭族(オーク)

結果として、なんとか話し合いに持ち込むことに成功した僕たちは、彼らを僕たちの町まで案内した。町の中に居たみんなは見慣れない彼らに訝しげな視線を向けて来て尋ねて来ていたが、僕たちが客人だと説明すると、それ以上は何も言ってこなくなった。とは言っても、ちょうど今は町中でちょっとした宴みたいなことの準備にみんなは取り組んでいて忙しかったって言うのもあるけどね。

 

 

そんな訳で、僕たちはその夜、みんなで宴を楽しむと共に、彼らに事情を説明してもらうことにした(もちろん宴を楽しみながらね?)。

 

 

 

「ヘ〜?つまり、『豚頭族(オーク)』って言う魔物が、貴方達の村を滅ぼしたって事ですか?」

 

 

 

「ああ。奴らは数千もの大群で我らの里を蹂躙し尽くして行ったのだ。・・・・・・同胞たちも少なくとも300人は居たのだが、もはや生き残っているのはここにいる6人のみしか居ないのだ・・・・・・」

 

 

 

「そんなことが・・・・・・辛いこと思い出させちゃってごめんなさい・・・・・・」

 

 

 

「気にするな。過ぎたことだ・・・・・・」

 

 

 

そういう赤髪のオーガさんだったけど、顔は非常に苦しそうにしながら歯軋りをしていた。そりゃそうだよね。故郷である里を何の理由もしれぬまま滅ぼされたんだから・・・・・・。

 

 

 

「でも、その『豚頭族(オーク)』って奴っすか?そいつらってそんなに強い魔物だったんすか?あんなに強かったあんた達でさえ歯が立たなかったぐらいの?」

 

 

 

「いや、単体でも集団でも見ても『豚頭族(オーク)』は『大鬼族(オーガ)』にはこれっぽっちも敵わん。何せ、強さの桁が違うからな。下手をすればゴブタ、お前でも倒せるほどの力だ」

 

 

 

「え!?そうなんすか!?じゃあ何で・・・・・・」

 

 

 

「それが分からないから困ってるんでしょ?彼らは」

 

 

 

「うっ・・・・・・ごめんなさいっす・・・・・・」

 

 

 

カイジンさんの説明に問質するゴブタを一旦制止した僕は、少し思考を巡らせてみた。

 

 

 

「(『豚頭族(オーク)』はカイジンさんが言うようにそこまで強い魔物じゃない。少なくともゴブリンよりもちょっとだけ強いぐらいの力量だったはず・・・・・・(指導者(ミチビクモノ)さん教え)。となると、誰かがその魔物達に何かしらの細工を施して強化をしたと考えるのが一番納得が行くけど・・・・・・そうなると一体誰がそんなことを?)」

 

 

 

「エリス殿?どうかしたのか?」

 

 

 

「はい。少しだけその『豚頭族(オーク)』について考えていたんですけど、未だによく分からなくて・・・・・・ですが、貴方達よりもはるかに弱い『豚頭族(オーク)』がそこまで強くなってた原因としては・・・・・・何者かが一枚噛んでいると見ていますかね?」

 

 

 

「やはりそう言うことになるか・・・・・・」

 

 

 

僕の立てた仮説にオーガさんは顎に手を当てて、何やら考え込む。僕がさっき話したことはあくまで僕が思ったことを話しただけだからそこまで考え込まないでも良いんだけどね?

 

 

 

「まぁ・・・・・・でもさ?今はそんなことよりもこれからのお前達のことを考えるべきじゃないのか?」

 

 

 

「うん、確かにそうだけど・・・・・・・・・・・・って、リムルっ!?いつの間に?」

 

 

 

突然現れたリムルにその場にいた僕たちは少なからず驚いた。見ると、リムルの手には町中で買ったとみれる肉の串焼きが乗っかっていた。あぁ・・・・・・そういえばさっき宴楽しんでくるーって言いながら駆け出して行ったっけ?それにしても・・・・・・串焼き美味しそう・・・・・・後で僕も買いに行こ。

 

 

 

「話も全部聞かせてもらっ・・・・・・ん?さっきから居たぞ?お前らが話に夢中で気がつかなかったんだろ?」

 

 

 

「そ、そうか・・・・・・すまない」

 

 

 

「いいさ。それよりどうするんだ?一応お前の采配次第で今後のあの5人の命運が決まる訳だろ?何か今後の方針でも決めてるのか?」

 

 

 

「それは・・・・・・力を蓄えて今度こそあいつらを・・・・・・」

 

 

 

「どこで力を蓄えるんです?場所は?アテはあるんですか?」

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

うん、無いらしいね。って言うか考え無しにまた再戦を挑もうとしようとする神経が意味が分からないんだけど?意外と・・・・・・馬鹿なのかな?・・・・・・失礼だね、ごめんなさい。

 

 

 

「それならさ?俺たちの部下になる気は無いか?あくまでもお前達の生活環境を提供するってだけの話だけどな?」

 

 

 

「だが、それだとこの町を俺たちの復讐に巻き込むことに・・・・・・」

 

 

 

「『豚頭族(オーク)』が数千の大群で、ましてや武装して攻めて来たんだろ?そりゃいくら何でも異常事態だ。格上であるお前達『大鬼族(オーガ)』の里が襲われたんだとすれば、ここも襲われる危険性も十分にあるってわけだ。だからこそ、お前達のような強い存在が俺たちの味方になってくれるだけですごい心強いんだ。だから気にするな!」

 

 

 

「・・・・・・少し、考えさせてくれ」

 

 

 

そう言いながら、その場を離れて行ったオーガさん。いきなり僕たちの部下になれって言われて戸惑うのは無理もない。だけど、出来ればそうして貰えた方が僕たちも彼らもきっと助かると思うんだ。だから、これを呑んでくれないとちょっと困るなって思っていた僕だったけど、どうやらそれは杞憂に終わったようだった。宴の後日、オーガさん達6人は正式にリムルと僕の部下になってくれると誓ってくれたからだ。リムルは自分の部下になった証として彼らに名付けをしようとしていた。僕もやろうかと尋ねたけど、6人程度なら俺一人で十分だと断られてしまったため、渋々リムルに任せることにしたんだけど、それはどうやら間違った選択みたいだった。何せ、6人とはいえ『大鬼族(オーガ)』と言う高ランクの魔物に対して名付けをするんだ。当然ゴブリンや牙狼族なんかを名付けするよりも膨大な魔素も必要とする訳だから、6人全てに名付けを終えたところでリムルの魔素に限界が来て、低位活動状態(スリープモード)に入ってしまったんだ。

 

 

 

・・・・・・だから一緒にやろうかって相談したのに・・・・・・全くもう・・・・・・。

 

 

 

低位活動状態(スリープモード)に入って何の反応も示さなくなったリムルを尻目に、僕は深く深くため息を吐くのだった(リムルは3日後に復活した)。

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

 

「さて、リムルが目覚めるまで暇な訳だし、少しスキルの確認でもしようかな?」

 

 

 

低位活動状態(スリープモード)に入ってしばらく起きないリムルを家に置いてきて、名付けの終わったオーガさん達にも適当にくつろいでいるように言っておいた僕は一人、町から外れて人気のない森の中へと来ていた。

 

 

 

「まずはどんなスキルを・・・・・・」

 

 

 

「面白そうなことをやっていますね?良ければワタシにもお見せしてくれませんか?」

 

 

 

・・・・・・訂正。一人と一匹だった。

 

 

 

「ヒョウガ・・・・・・いつの間に?」

 

 

 

「たまたま町を歩いていましたら、ちょうど町を出て行く主様を見かけましたので。・・・・・・ご迷惑でしたか?」

 

 

 

「いや、良いんだけどね。じゃあ、早速試してみるか・・・・・・『水操作者(ミズオペレーター)』!」

 

 

 

着いてきたヒョウガを少しだけ下がらせると、僕は今まで使っていなかったスキル『水操作者(ミズオペレーター)』を発動した。今回はこのスキルを使って様々なものを作ってみようと思っている。『水操作者(ミズオペレーター)』は『水創造』と『水操作』が統合して進化したスキルだから作れても不思議ではないけど・・・・・・大丈夫だよね?

 

 

 

「(作れなかった時はその時でまた考えよう)とりあえず、水剣を作ってみるかな。よっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・っと?・・・・・・あれ?」

 

 

 

「主様?どうかなさいましたか?」

 

 

 

「いや・・・・・・なんかこの剣、前に作ったのと違う気がしてね?前のはこんなに”大きく”なかったし今みたいに”銀色”に輝いてなんかいなかったからさ?」

 

 

 

ヒョウガに僕が今回作った水剣の違和感を説明しながら、改めて僕も作った水剣を観察してみる。刀身はかなり伸びていて僕の背丈以上の長さになっている。これは剣というよりは”太刀”に近いかな?それで、さらに疑問なのがこの水剣自体が何故か銀色に光り輝いていることだ。今までの水剣はただの透明で何の色もない剣だったのに対し、この変わりようには驚かざるを得ない。

 

 

 

「(『指導者(ミチビクモノ)』さん、聞くけど僕って一体何作ったの?どう見てもただの水剣じゃないよね?)」

 

 

 

《解。スキル『水操作者(ミズオペレーター)』を獲得したことにより、水による創造ができる種類が増えたことが原因です。今主人(マスター)が創造した創造物は『水聖剣』という『水剣』よりも高い攻撃力、攻撃範囲を持ち合わせた創造物です。推定威力は、水剣の20倍。『水聖剣』を作る上での消費魔素量は対象者の体内魔素の約6割です。》

 

 

 

「6割っ!?そういえばさっきからどうにも体がだるいなって思ってたら・・・・・・6割も持っていかれたらそりゃこうなるよね。危ない危ない・・・・・・危うくリムルと同じ運命になるかと思った・・・・・・」

 

 

 

もう少しで低位活動状態(スリープモード)突入しそうな魔素量になり、ひやっとした僕だった。いくら水剣よりも20倍の威力を持っていたとしても、魔素を6割も持っていかれてしまっては元の子もない。・・・・・・これは随分と問題な代物を作り出したもんだね。

 

 

 

「すごく綺麗な剣ですね。何というか・・・・・・言葉には表せない神々しさを醸し出しているように見えます」

 

 

 

「そりゃ、聖剣って名前がついてるからね。こんだけ輝いていても何ら不思議ではないよ。でも、これを作る上では注意しないと・・・・・・」

 

 

 

「?何故ですか?」

 

 

 

「これを作るには膨大な魔素が必要なんだよ。僕の体内の物を6割持って行くほどにね?そんなのを戦闘中にほいっと気軽に作っちゃうとすぐに魔素切れになっちゃうからさ。これは最終手段として取っておこうと思ってる。・・・・・・威力は魅力的だしね」

 

 

 

とりあえず、この剣に関してはやむを得ない時以外では極力使わないことに決めた。もちろん本当なら何度でも使ってやりたいところだけど、流石に毎度毎度低位活動状態(スリープモード)ギリギリの状態で戦いたくなどないので、我慢した。

 

 

 

「(いつかは気兼ねなく作れるようになれたら良いな〜)」

 

 

 

そう心の中でぼやきながら、僕はヒョウガとともに、その後も他のスキルの確認作業を続けたのだった。




話のスピードが極端に遅い・・・・・・もう少しペースを上げたいな。




『水聖剣』


『水剣』の上位互換。『水剣』とは全く異なり、常に刀身が銀色に光り輝いていて、その刀身も『水剣』の2倍はある所謂太刀に近い武器となっている。攻撃範囲も格段に広がっており、攻撃力に関しては『水剣』の20倍の威力を誇っている。聖剣という名が付くだけあってか、魔物や魔人、悪魔などに多大なダメージを与えることができ、魔物退治などには重宝される。その強大な武器能力と引き換えに、創造する際には膨大な魔素を必要とする(エリスの場合、体内間素の6割を必要としていた)。

クロスオーバーする作品はどれが良い?

  • モンスターハンター
  • ポケットモンスター
  • ドラゴンクエスト
  • クロスオーバーは無しで!
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