転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

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やっぱり話はもう一話続ける事にします。


とても終わりそうに無かったため・・・・・・。


ガビル救出大作戦!

「ガビルがオークと一騎討ちをしてたって?リザードマン達は籠城して耐えるって話だったはずだったんだけど?」

 

 

 

一人偵察に向かっていたリムルから突然『ガビルがオークと一騎討ちをしている』というなんとも理解し難い情報を聞かされ、僕たちはひどく頭を悩ませていた。僕たちが使者として向かった際には、頭領さんは防御に徹するために籠城すると約束をしてくれたにも関わらず、このような行動に移っているんだ。戸惑うのも無理はなかった。

 

 

 

「俺にもわからん。だが、俺の予想が正しければおそらくあのガビルは・・・・・・」

 

 

 

「失礼仕ります!!」

 

 

 

「っ!・・・・・・あれ?キミって確か・・・・・・」

 

 

 

リムルが何かを口走ろうとした矢先に、突如何者かがこの場に勢いよく割り込んできた。敵かと思い、戦闘体制に入ろうとした僕たちだったけど、目の前にいるこの()()()()()()に僕は見覚えがあったため、僕は警戒を解いた。この人は僕が使者に赴いた際に見た、頭領さんの真隣に立っていた少し位が高そうなリザードマンだった。

 

 

 

「エリス殿、此度は我々と共にオーク討伐に協力をしていただき、ありがとうございます。我々だけではあの大軍勢はとてもではありませんが・・・・・・・・・・・・って、そんな悠長に話している場合ではありませんでした!あの、リムル殿はどちらにいらっしゃいますか!?」

 

 

 

「リムル?リムルならそこにいるよ?」

 

 

 

そう言いながら、僕は少し離れた場所にいたリムルの方へと視線を移した。リムルの方も、僕の視線に気が付いたのか、こっちに向かってきた。

 

 

 

「リザードマンからの使者か?自己紹介してなかったな。俺はリムル=テンペスト。今から俺たちはお前達リザードマンと対談をするために行軍を進めていたわけなんだが・・・・・・何か問題でも出たか?」

 

 

 

「・・・・・・はい。・・・・・・お願いします!!我が父である首領と、兄であるガビルをお助けください!」

 

 

 

「やっぱり何かあったんだね?話してみて?」

 

 

 

それから目の前のリザードマンから出たそのわけに、僕たちはまた頭を抱え始めた。なんでも、兄だと言うガビルが実の父親である頭領さんを幽閉したらしい。つまり、謀反を起こしたということだ。ガビルはどうやら一人でもオークやオークロードを討伐できると思い込んでいるらしく、周りの声は全くと言っていいほど届いていない様子だったようだ。全く、そんな一人の力であのオーク達を退けられるなら誰も苦労しないっていうのに・・・・・・とりあえず、一言言っていいかな?

 

 

 

「バカなのかな?」

 

 

 

「バカだろうな」

 

 

 

「バカだな」

 

 

 

「バカですね」

 

 

 

「愚行ですな」

 

 

 

「そ、それは・・・・・・・・・・・・否定はできませんが・・・・・・」

 

 

 

僕のその一言にリムルや他のみんなが同調する。前見た時からバカだとは思っていたけど、まさかここまでの大馬鹿者だとは思っていなかったため、流石に動揺する。

 

 

 

「で?そのバカみたいに先走ったガビルを俺たちに助けて欲しいってか?親のことを裏切って一族を破滅の危機に貶めようとしている奴を?少し虫が良すぎないか?」

 

 

 

「わかっています!大変失礼なことを言っていることは重々承知しております!ですが・・・・・・あれでも私の兄であり、大事な家族なのです。・・・・・・お願いします!もう頼れるのはあなた方しか居ないのです!!」

 

 

 

頭を地につけて再度救助を願い出てくる頭領の娘さん。正直、ガビルに関してはちょっと迷ってるけど、頭領さんが危機だっていうなら助けない手はない。同盟相手って言うのもあるけど、目の前の彼女が悲しむのを見たくないというのも、尾を引いていたからだ。

 

 

 

「わかった。同じオーク達と戦う同士なんだ。必ず助ける。リムルもそれでいい?」

 

 

 

「仕方ないな。ソウエイ、『影移動』を使って頭領のいる場所まで向かってくれ。もし、オークと交戦でもしてるなら援助してやってくれ」

 

 

 

「御意に」

 

 

 

渋い顔をしながらも、最終的には頷いたリムルは、ソウエイにそう命じると再び偵察に向かうべく、空の彼方へと飛んで行った。僕も先を急ぐべく、みんなを引き連れ、行軍を再開するのだった。

 

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

「(エリス!オークロードを発見した。お前達から見て南東の方角にいる!)」

 

 

 

「(わかった!リムルは僕たちがガビルを救出するまでその場で待機してて!何か動きがあればまた連絡してくれ!)」

 

 

 

「(わかった!)」

 

 

 

思念伝達でリムルとやりとりをしつつ、僕たちはガビルを救出するべく動き出していた。既にオーク達との戦闘は始まっているのだが、ベニマルやシオン達鬼人がいるおかげもあって、特に問題なく進めることができている。僕も問題なく戦えてはいるんだけど正直ちょっとこの鬼人達の強さには及ばないため、少し羨ましいと思ってしまっている。・・・・・・やっぱり鬼人はちょっと規格外だよね・・・・・・多分僕よりも強いし。

 

 

 

そんな中、ようやくオーク達と奮闘をしているガビルを発見した。所々傷を負っているようだが、命には別状無さそうであったため内心で息を吐きながら一部の部下に指示を出した。

 

 

 

「ランガ!ヒョウガ!」

 

 

 

「はっ!」「お呼びでしょうか?」

 

 

 

僕が呼ぶと同時に、ランガとヒョウガが影の中から出てくる。・・・・・・相変わらず行動が早いこと。

 

 

 

「『影移動』を使ってガビルの側まで行って援護してやってくれ。あれじゃ時間の問題だからね。あ、ゴブタもついでに行ってあげて?『影移動』使えるでしょ?」

 

 

 

「へ?まぁ、いいっすけど・・・・・・戦力になれるか分かんないっすよ?」

 

 

 

「大丈夫。ゴブタは強いから十分戦力になるよ。とにかくお願いね?二人もそれでいいかな?」

 

 

 

「承知しました!」

 

 

 

「あの者を助けるのはひどく癪ですが・・・・・・主様の命とあれば、従わざるを得ませんね。・・・・・・承りましょう!」

 

 

 

「ありがと。じゃあ行ってくれ!」

 

 

 

3人は『影移動』を使い、すぐさまガビルの下へと急行していった。あの3人であればよほどのことでもない限り、負けることはないだろう。さて、僕たちは・・・・・・。

 

 

 

「残りのみんなはここらのオーク達を片付けつつ、ガビルの救出に向かってくれ!怪我をした人は僕のところで治療を受けるように!狼鬼兵部隊(ゴブリンライダー)のみんなは相手を牽制しつつ、オーク達を翻弄しながら戦うように!ベニマル達は・・・・・・思う存分やっていいよ。ただし、周りへの被害は最低限にね?」

 

 

 

「もちろんそうさせてもらいます!我が同士達の無念、ここで晴らさせてもらおう!!」

 

 

 

「リムル様とエリス様の前に立ちはだかる愚かなこの豚どもは、私が成敗してやります!!」

 

 

 

「ワシもちと・・・・・・力を振るうとするかのう」

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

僕の一言で一斉にやる気になるベニマル達。・・・・・・味方に被害が出ないことを祈っておこう。

 

 

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

視点 ヒョウガ

 

 

 

 

ワタシと兄上、ゴブタさんは主様の命により、以前主様やリムルさんを愚弄すると言った愚行を行なったガビルの救出のために動いていた。あのような者など助けたくはないが、主人の命である以上従わざるを得ないため渋々救出へと向かっていた。

 

 

 

『影移動』の力でガビルのもとに駆けつけた時には、既にガビルはかなりボロボロの状態となっていて、もう少し遅ければきっとオーク達の餌食となっていただろうと推測した。ワタシとしてはそうなっても良かったのですがね・・・・・・。

 

 

 

「っ!貴様達は、牙狼族の族長殿と・・・・・・あの村の主人殿ではないか!」

 

 

 

「「「・・・・・・?」」」

 

 

 

何故か、ゴブタさんを見てそう言うガビルに私たちは首を傾げた。

 

 

 

「彼は狼鬼兵部隊(ゴブリンライダー)の隊長であるゴブタさんです。決して主人という風格の持ち主ではないので間違えないように」

 

 

 

「ひょ、ヒョウガさん?その言い方は地味に傷付くんっすけど・・・・・・」

 

 

 

「事実であろう?・・・・・・っと、無駄話をしている場合では無さそうだ」

 

 

 

兄上はガビルから目の前の”黒い鎧”を着たオーク達へと視線を移した。見たところ、このオーク達は他のただのオークよりも妖気(オーラ)の量が多く、体も少し大きく見て取れた。このオーク達は一体?

 

 

 

「グググ・・・・・・また妙な雑魚が現れたようだ。まぁいい。餌は多いに越したことはないからなぁ」

 

 

 

「ふんっ。貴様らのような豚の餌などになる気は無い。・・・・・・それにしても、貴様は本当にオークか?オークにしては妙に妖気(オーラ)が多すぎるが?」

 

 

 

「我らは豚頭将軍(オークジェネラル)豚頭帝(オークロード)様の腹心である」

 

 

 

「腹心・・・・・・っすか?」

 

 

 

「なるほど・・・・・・」

 

 

 

オークロードの直属の腹心であるなら、この妖気(オーラ)には納得出来た。だが、それと同時にまだ見ぬオークロードに一途の恐怖心を覚えた。

 

 

 

「(これだけの妖気(オーラ)を持つオークジェネラルが部下だとするならば、オークロードは一体どれだけの手練れだと言うのでしょう・・・・・・)」

 

 

 

「そろそろ、貴様達を喰らうことにしよう。ふんっ!大方このトカゲどもを助けに来たつもりだろうが、何処ぞの()()()()()の配下が加わったところで、我らの優勢は微塵も揺るがんわ!」

 

 

 

「「「(カチンッ)」」」

 

 

 

自分たちの主であるリムルさんや主様を”木っ端”呼ばいされた事により、ワタシを含めた3人は憤る。

 

 

 

「リムル様やエリス様をバカにするのは許せないっすよ・・・・・・?」

 

 

 

「そこまで言うのであれば見せてやろう・・・・・・貴様達が木っ端と侮ったお方達の力の一端を!!」

 

 

 

「もう謝っても許しませんからね?・・・・・・見せてあげます!主様からいただいたこの力を!!」

 

 

 

ワタシと兄上が力を解放すると同時に、あたりに暗雲が漂い始め、次第にそこから巨大な竜巻と雷がいくつも現れ、それに加えとても一般的な大きさではない巨大な雹が多数現れると、そのままオーク達に向かって降り注いでいった。

 

 

 

 

「『黒雷嵐(デスストーム)』!」

 

 

 

「『凍て刺す零雹(ヘルヘイル)』!」

 

 

 

「ぐ・・・・・・グゴォォォォォォーーーーーーーッ!!!!!」

 

 

 

私たちの放った技は、一瞬にしてオーク達を飲み込んでいき、次にオーク達の姿が確認出来た時には・・・・・・オーク達は醜い姿と成り果て、息絶えた姿へと変貌を遂げていた。

 

 

 

「ら、ランガさん・・・・・・ヒョウガさん?・・・・・・相変わらずすごいっすね・・・・・・って、なんか二人とも姿変わってないっすか!?角も2()()に増えてるし!」

 

 

 

 

ゴブタさんの言葉が気になったワタシと兄上は、お互いに自身の体を見回してみた。

 

 

 

 

「・・・・・・む?確かに変わっている。そういえば、先程と比べて力が溢れている感覚であるな。魔素の量も幾分か増えているようにも感じ取れる。・・・・・・妹よ、そちらも同様か?」

 

 

 

「そうですね。ワタシも兄上と同様の感想を抱いています。お互いに体も少し大きくなりましたし、使えるスキル、技なども増えたようです」

 

 

 

「そうか。・・・・・・少しは我が父に近づけたであろうか・・・・・・」

 

 

 

「父上のことは言わないでください。・・・・・・さて」

 

 

 

今まであまり考えないようにしていた父上のことを引っ張り出され、少し気持ちが沈みそうになってしまったワタシだが、すぐに持ち直し、あたりに残っているオークを討伐するべく、突撃した・・・・・・。

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

視点 エリス

 

 

 

ベニマル達と共に、ガビルの元へと向かっていた僕だったけど、突如現れた巨大な竜巻と、巨大な雹に目を奪われた。

 

 

 

「な、なんだあれ?」

 

 

 

《解。巨大竜巻の発生原因は、個体名ランガの広範囲攻撃『黒雷嵐(デスストーム)』によるもの。巨大雹の発生原因は、個体名ヒョウガの広範囲攻撃『凍て刺す零雹(ヘルヘイル)』によるものです。》

 

 

 

「そ、そうなんだ〜・・・・・・(ねぇ、リムル?ちょっと言いたいことがあるんだけど良いかな?)」

 

 

 

「(奇遇だな。俺も言いたいことがあるんだ)」

 

 

 

思念伝達でリムルに話しかけた僕は、どこかリムルの声が引き攣ったように感じたが、そのことは無視した。

 

 

 

「「((僕『俺』達の部下ってなんでこんな規格外な奴らばっかりなのかね〜?))」」

 

 

 

言いたいことが見事に被った僕たちなのだった・・・・・・。




次回で終われたら良いなって感じです。



黒雷嵐(デスストーム)


ランガのスキル。複数の稲妻を纏った竜巻で敵を殲滅するスキル。威力だけでなく、攻撃範囲もかなり広い。



凍て刺す零雹(ヘルヘイル)


ヒョウガのスキル。敵の頭上に多数の巨大な雹を降り落とし、敵を一網打尽にするスキル。降り落ちる速さはかなりのものであり、かつ雹事態もかなりの大きさを誇っているため、逃げるのは容易ではない。



※『凍て刺す零雹(ヘルヘイル)』の雹の大きさはそれぞれバラバラであるが、大きいので10m。小さいので4mの雹が降り注ぐ。




ヒョウガの進化先の名前を募集します。もし『違う名前にしてほしい』に票を入れた方は、よければ自分で考えた名前をコメント等で教えていただけるとありがたいです。場合によってはそちらを採用させていただく場合もございますので。では、よろしくお願いします!

ヒョウガの進化先の名前は?

  • |白氷星狼《アイシクルスターウルフ》
  • |白氷月狼《アイシクルムーンウルフ》
  • |零氷狼《グレイシャーウルフ》
  • |白氷水狼《アイシクルアクアウルフ》
  • 違う名前にしてほしい
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