転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

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今回で終わるといいな〜・・・・・・。


決戦!豚頭魔王(オークディザスター)

ランガとヒョウガ、及びベニマル達鬼人の暴虐無双の行軍により、オーク達の軍は半壊に陥るほどの被害を被っていた。特に、鬼人のみんなは故郷である里を滅ぼされた恨みもあるのか、血も涙も無いスキルや攻撃を容赦なくオーク達にお見舞いしていた。あまりにも一方的に殲滅されているオーク達であった為、彼らにどこか同情してしまう僕は決して間違ってはいないと思う・・・・・・多分。

 

 

 

そんな行軍を続けていた僕たちだったが、ようやく目的の場所であるオークロードの元へと辿り着いた・・・・・・んだけど、何やらそのオークロードの前に()()()()がいた。その人物はオークロードに対して何やら言っているようだが、オークロードの関係人物なのかな?

 

 

 

「あの人は・・・・・・」

 

 

 

「あのお方はゲルミュッド様である。かつて、我輩に名を与えてくださったお方だ・・・・・・」

 

 

 

「あの人に名を?あぁ・・・・・・だからガビルにだけは名があったわけね?」

 

 

 

隣にいたガビルから明かされた事実に、僕は内心で静かに納得する。おかしいと思っていたんだ。リザードマンの頭領さんやその娘さんを含めたリザードマン達は、誰一人として名を持っていなかったのに対して、何故か息子であるガビルにだけは名があったことに。

 

 

とりあえず、ここでは話が聞こえないため僕たちはオークロードとそのゲルミュッド?の元へ移動していった。

 

 

 

「この愚鈍が!!貴様がさっさと魔王に進化しないからわざわざこの()()()()であるこの俺様が出向く羽目となってしまったではないか!!このゲルミュッド様の計画を台無しにしやがって!!」

 

 

 

「おい。計画っていうのはどう言うことだ?詳しく聞かせろ」

 

 

 

今まで空からこの二人を見下ろしていたリムルが降りてくると、開口一番にそうゲルミュッドに問いた。それにしても、今、魔人って言ったよねこの人?もしかして、この人がトレイニーさんの言ってた魔王に関わりのある人物って事だよね?

 

 

 

「む?・・・・・・ほう?貴様が俺様の計画の邪魔をしている愚か者どもの親玉か?ふん!貴様などに教えるはずがないであろう?最も、このゲルミュッド様の計画を知ったところで、どうせ死ぬ()()()には意味のない事であるがな〜?」

 

 

 

貴様ら。つまりリムルだけでなく僕たちも見逃すことはないと言うことか。それならそれで僕たちは迎え撃つだけなんだけど・・・・・・って、ちょっと待って?じゃあガビルは?ガビルはどうなるんだろう?ガビルももしかしてその”貴様ら”の中に組み込まれているのかな?一応ガビルの名付けの親であるから、それなりの愛情があるはずだけど・・・・・・聞いてみよう。

 

 

 

「ちょっと良いですか?」

 

 

 

「・・・・・・?なんだ貴様は?」

 

 

 

「僕はエリス=テンペスト。そこのリムルの仲間です。一つ聞きたいんですが、あなたは先程()()()と言いましたが、それはここにいるガビルも含まれるんでしょうか?あなたが名付けをしたこのガビルも」

 

 

 

「ガビル?・・・・・・ふむ、なるほど・・・・・・確かに俺が名付けた魔物の一部だな。それならば・・・・・・っ!!」

 

 

 

「っ!!げ、ゲルミュッド様っ!!?な、何を・・・・・・!」

 

 

 

ゲルミュッドが一拍置いて出たのは・・・・・・優しい言葉でもなく厳しい言葉でもなく・・・・・・攻撃だった。

 

 

「ガビルよ!貴様は役に立たん奴だったが、ようやく俺の役に立つ時が来た。感謝するがいいぞ!さぁオークロードよ、あのトカゲを喰え!あれでも俺が名付けをした個体の一つだ。お前を魔王に進化させるだけの力を持っているやもしれん!」

 

 

「それが狙いかよ。お前、本当にガビルの名付けの親か?ガビルは本気でお前のことを慕っているように見えたぞ?」

 

 

「ふん!あんなトカゲに好かれるなど俺はごめんだ。それにあんなのの変わりなどいくらでもいる。一人犠牲になったところで俺の計画に何ら狂いはない!はっはっは!!」

 

 

「笑ってるが、それはお前の目の前を見てからにしたらどうだ?」

 

 

「はっ?何を言って・・・・・・って、何っ!!!?」

 

 

リムルの言う通りに自分の目の前の光景を目の当たりにしたゲルミッュドは、信じられないと思わんばかりに盛大に驚いていた。別に特段難しい事はしてない。単に僕がガビルの前に割って入り、水結界(アクアベール)でその攻撃を凌いだに過ぎないんだから。

 

 

 

 

 

 

 

でも・・・・・・今はそんな事どうでもいい。だって・・・・・・僕は今、久しぶりに本気で怒っているから・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

リムル視点

 

 

 

ゲルミュッドがガビルへ攻撃をしようとした際、俺はすぐさま助けに入ろうとしたが、その前にエリスが助けに入ったため俺はその場で止まっていた。とても名付けの親がするようなことではない行為に俺はゲルミュッドを睨みつけたが、ふと後ろから()()()()()()()()空気の乱れを感じ取り、睨みつけるのも程々にし、後ろを振り返ってみた。

 

 

 

 

するとそこには・・・・・・今まで見たこともないような、はっきりとした”怒り”の表情を浮かべたエリスが、ガビルを背にして立っていた。

 

 

 

「ガビル・・・・・・。もうあの人を慕うのはやめた方がいいよ。あの魔人はキミの事を自分の計画を遂行するための道具のようにしか思っていない。・・・・・・今攻撃してきたのがいい例でしょ?」

 

 

 

「げ、ゲルミュッド様・・・・・・なんで?いずれはゲルミュッド様の右腕にしてくれると・・・・・・お前には見込みがあると言っていたではありませんか!!」

 

 

 

「最初からその気は無かったんだよ。褒めるだけ褒めて名付けをして、使えなくなったらすぐに切り捨てる・・・・・・。あの魔人はそう言うやつだったようだね。・・・・・・ガビル、キミはついて行く人を間違えたようだ・・・・・・」

 

 

 

「そ、そんな・・・・・・我輩はずっと、名付けをされたあの日からずっと・・・・・・あなたを信じていたと言うのに・・・・・・」

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

ゲルミュッドの本性を知り、絶望したガビルの瞳から涙が溢れる・・・・・・。それを見たエリスは、ますます形相が激しくなっていった。

 

 

 

『確認しました。個体名エリス=テンペストがユニークスキル『激怒者(イカルモノ)』を獲得しました。』

 

 

 

「貴様っ!邪魔をするな!!そのトカゲをオークロード・・・・・・いや、ゲルドに喰わせれば魔王に進化できるかもしれんのだ!さっさとそこを・・・・・・っ!!ぎゃぁーーっ!!!!」

 

 

 

「もう口を開かなくても結構です・・・・・・。もう口も聞きたくないんで・・・・・・」

 

 

 

この場にゲルミュッドの叫声が響き渡った。一瞬のことで鬼人や他のみんな達もゲルミュッド本人も何があったのか理解できていないようだった。簡単に言うと、エリスが一瞬でゲルミュッドの前まで接近して、そこで『水剣』を使ってゲルミュッドの右腕を叩き斬ったんだ。あまりの速さにみんなエリスが移動をした事に気がつかなかったんだ(俺にはギリギリ見えたけど)。それを行ったエリスは、今まで感じたこともないような怒気を纏わせていて、形相も鬼人でさえビビりそうな鬼のようなものへと変貌を遂げていた。それを見た俺や他のみんなは驚愕・・・・・・とまではいかないが、少なくとも驚いていた。

 

 

 

普段のエリスは怒ることなどまずなく、温厚かつ優しく、人当たりが良い性格をしているため町のみんなからも深く慕われている。もちろん俺やベニマル達鬼人のみんなもエリスのことを信頼している。仮に怒ったとしても、軽く注意したり説教をするだけで、怒鳴ったり罵ったりするわけでも無いため、特に怖いなんてことはない。まぁ、それがエリスが慕われる理由の一つでもあるんだがな。ともかくだ、そのエリスが、今回初めて本気で怒ったわけだ(地味に『激怒者(イカルモノ)』って言う、スキルをゲットするぐらい怒ってるらしいからな)。みんなが動揺するのも無理はないと思う。

 

 

 

「もう、あなたは許す気なんてありませんからね?ガビルの気持ちを踏み躙り、無下にした魔人。死んでガビルに一つでも償ってください。・・・・・・っ!」

 

 

 

「がっ・・・・・・ば、バカな・・・・・・お、俺様の計画が・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

エリスの『水剣』がゲルミュッドの頸を跳ね飛ばし、ゲルミュッドは絶命した。これで後はオークロードを討伐すれば終わりなのだが・・・・・・。

 

 

 

 

「「「「「「っ!!!!!」」」」」」

 

 

 

 

次のオークロードの行動に俺たちは今度こそ驚愕した。

 

 

 

 

「オレは、ゲルミュッド様の・・・・・・願いを・・・・・・叶えル」(グチャグチャグチャ・・・・・・)

 

 

 

「く、喰ってやがる・・・・・・ゲルミュッドを・・・・・・」

 

 

 

「マジで・・・・・・?」

 

 

 

予想もしえなかった光景を目の当たりにし、俺たちは空いた口がしばらく閉じれないでいた。そりゃ驚く。誰が、オークロードがゲルミュッドを喰らうなんて言う事を予想できる?まぁ、名付けをした親であるゲルミュッドが、名付けをした奴に喰われるっていうのは・・・・・・どこかスカッとするな。

 

 

 

 

 

そんな中、突如この世界にどこかから声が聞こえてきた。

 

 

 

 

『確認しました。個体名ゲルドが魔王種への進化を開始します。』

 

 

 

 

・・・・・・色々と厄介な事になりそうだな。

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

エリス視点

 

 

 

 

『確認しました。個体名ゲルドが魔王種への進化を開始します。』

 

 

 

 

「ん?」

 

 

 

僕に頸を斬り落とされ、挙げ句の果てにオークロードの餌となってるゲルミュッドを静かに眺めていた僕は、怒りを鎮めどこかすっきりとした気分に浸りながら、突然この場に響いた言葉に疑問を浮かべていた。

 

 

 

指導者(ミチビクモノ)さん?今の声ってキミの声じゃ無いよね?」

 

 

 

《解。先程の言葉は『世界の言葉』より発せられたものです。個体名ゲルドがゲルミュッドの要望に応えるべく、進化を望んだものと推測します。》

 

 

 

「進化・・・・・・ね?魔王種って言ってたけど、それってなんだろ?」

 

 

 

《解。魔王種とはある一定量の魔素を保有する魔物が得ることができる称号です。この称号を保有する魔物は、”魔王”を名乗ることが可能となります。》

 

 

 

「えっ!?じゃあ・・・・・・」

 

 

 

『・・・・・・・・・・・・成功しました。個体名ゲルドは『豚頭魔王(オークディザスター)』へと進化が完了しました。』

 

 

 

「・・・・・・これはちょっとまずい・・・・・・かな?」

 

 

 

『世界の言葉』がオークロード改め、豚頭魔王(オークディザスター)の進化を告げた。明らかに先程とは雰囲気も妖気(オーラ)も違い、そこにただ立っているだけなのにやたらと迫力がある。その圧倒的なる存在感に僕はただ呆然と奴を観察をするしか出来なかった。

 

 

 

「・・・・・・これが、魔王?・・・・・・なんて迫力なんだ・・・・・・」

 

 

 

「だな。・・・・・・正直ここまでになるとは予想外だったけどな?」

 

 

 

いつの間にか僕の隣に立っていたリムルは、僕同様にその場で豚頭魔王(オークディザスター)を観察していた。だが、リムル自身もぼやいたように、豚頭魔王(オークディザスター)の変貌が異常かつ予想外すぎたためか、顔がすごく固まっていた。

 

 

 

「オレの名は、ゲルド。・・・・・・オークディザスターのゲルドだ」

 

 

 

「進化したようだが、我らの敵である事に変わりは無い!シオン、行くぞっ!」

 

 

 

「はいっ!」

 

 

 

豚頭魔王(オークディザスター)に真っ向から向かっていくのは、今までオーク達を散々薙ぎ倒してきた鬼人の筆頭でもある、ベニマルとシオン。普通の相手であればこの二人が徒党を組めばまず間違いなく仕留めることが可能だが、相手は魔王と称される豚頭魔王(オークディザスター)だ。生半可な攻撃では歯が立ちそうに無いが、果たしてどうなるか・・・・・・。

 

 

 

「・・・・・・効かぬな」

 

 

 

「なっ!?」

 

 

 

「えっ!?」

 

 

 

結果としては、ベニマルの『黒炎獄(ヘルフレア)』も、シオンの嵐のような素早い斬撃も豚頭魔王(オークディザスター)には効かなかった。正確には二人の攻撃で傷を負わせることは出来ているのだが、『自己再生』を持っているのか、傷を負ってもすぐさま再生してしまい、元通りになってしまうため、実質的に攻撃をしても無傷と何ら変わりが無いんだ。

 

 

 

「『凍て刺す零雹(ヘルヘイル)!』

 

 

 

「『黒雷嵐(デスストーム)』!」

 

 

 

続いて、ランガとヒョウガの兄妹が先程と同じように強烈なスキルを豚頭魔王(オークディザスター)に向けて放っていくが、同等の威力を誇るであろう『黒炎獄(ヘルフレア)』でさえ、歯が立たなかったことから、これらスキルもおそらくは通用しない。

 

 

 

「・・・・・・効かぬと言っているだろう?」

 

 

 

やっぱりね。すぐに傷が再生して行ってる。・・・・・・その後もソウエイやハクロウなどが攻撃を仕掛けていったが、やはり再生力が異常に速いため、どんな攻撃もスキルも無意味と化していた。再生力が異常に高い魔物の討伐方法としては、”即死”させるのが一番なんだけど、今それができる人はここには居ない。リムルならもしや・・・・・・って思ったけど、それも無理だった。リムルは自分の持つ全部のスキルをまだまともに制御出来る状態では無いらしく、それにベニマル達ほどスキルの扱いに慣れているわけでもない為、火力としてはむしろ乏しくなってしまうからだ。・・・・・・そうなると。

 

 

 

「(僕がなんとかするしかない。でもどうやって・・・・・・・・・・・・っ!!そうだっ!!リスクは高いけど、これならもしかすれば・・・・・・)・・・・・・リムル、それにみんな。ちょっといいかな?」

 

 

 

「・・・・・・なんだ?」

 

 

 

僕の一声によって、リムルを含めたみんなが僕の周りに集まってくる。

 

 

 

「今から僕が8()()分の魔素を使って『応援者(コブスルモノ)』を発動する。僕がスキルを発動したらみんなはすぐさま豚頭魔王(オークディザスター)の討伐へと動いてほしい」

 

 

 

「っ!8割って、そんなに一気に魔素を消費したら・・・・・・」

 

 

 

「エリス様のお身体が・・・・・・」

 

 

 

ベニマルとシオンが心配そうに僕を見つめてくる。だが、それでも僕はこれをやめるつもりは無かった。

 

 

 

「わかってる。体の負担もおそらく凄まじく、低位活動状態(スリープモード)になる可能性も極めて高いと思う。だけど、こうでもしない限りあの豚頭魔王(オークディザスター)には絶対に勝てない。このままなんの工夫もないまま闇雲に攻撃をしたところで、いずれ魔素切れを起こして僕たちが負けるのは目に見えてる。・・・・・・それはリムルが一番よくわかってるんじゃないかな?」

 

 

 

「・・・・・・だな。わかったよ、お前に従う。ただし・・・・・・絶対に死ぬなよ?」

 

 

 

「わかってる。ありがと」

 

 

 

リムルが首を縦に振った以上、従わざるをえなくなった他のみんなは、いまだに僕の身を案じている様子だが、渋々了承してくれた。正直に言うと、僕自身もこの作戦にはかなり迷った。『応援者(コブスルモノ)』を8割の魔素を使って発動なんてしたことないし、何より自分の身がどうなるのか予想出来なかったからだ。だけど、もうこれ以外に豚頭魔王(オークディザスター)を討伐できるような術が思いつかなかった事もあって、僕も覚悟を決めたんだ。僕よりもかなり強いリムルや鬼人達が限界まで強化されるんだ。きっと彼らが豚頭魔王(オークディザスター)を討伐してくれる・・・・・・そう信じて僕は・・・・・・スキルを発動した。

 

 

 

「じゃあ・・・・・・行こうっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

応援者(コブスルモノ)』!!」

 

 

 

 

 




終わんなかった・・・・・・。すいませんでした。


次で終わらせます!!




ユニークスキル『激怒者(イカルモノ)


怒りの感情をパワーに、身体能力、魔力、洞察力、精神力、自己再生力を向上させるスキル。怒りの感情が大きければ大きいほど力は上がっていく。


ヒョウガの進化先の名前は?

  • |白氷星狼《アイシクルスターウルフ》
  • |白氷月狼《アイシクルムーンウルフ》
  • |零氷狼《グレイシャーウルフ》
  • |白氷水狼《アイシクルアクアウルフ》
  • 違う名前にしてほしい
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