転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

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ミリムの登場です。エリスとリムルの絡みをどうしようか・・・・・・。


魔王ミリム・ナーヴァ

「で、リムル?どう言うことか説明してくれるかな?」

 

 

目の前で繰り広げられたなんとも意味不明なやり取りの前に、どこか拍子抜けした僕は、ヒョウガから降り、とりあえずリムルに話を聞こうと近づいた。よく見ると、リムルと、おそらく先ほどの恐ろしいまでの気配の持ち主であろう”一人の女の子”の周りには幾多ものクレーターが出来上がっていて、その付近にベニマルやシオン、ソウエイ、ランガが揃って倒れていた。

 

 

 

「お?エリスか。いや、それがな・・・・・・」

 

 

 

「おおっ!お前もかなり強そうだな!この目の前のスライムの次に強そうだ!」

 

 

 

「・・・・・・へっ?あの、それはどう言う・・・・・・」

 

 

 

「誤魔化しても無駄だぞ?ワタシのこの『竜眼(ミリムアイ)』はお前の体内魔素量を簡単に見抜くことができるのだからな!よろしくなのだ!さっき名乗ったが、ワタシはミリム・ナーヴァ、”魔王”だぞ!」

 

 

 

「魔王っ!?」

 

 

 

目の前の彼女のいきなりの魔王宣言に僕は腰を抜かしそうになった。確かに、目の前のこの彼女からはあのオークロード以上の妖気(オーラ)を感じるけど、まさか魔王だなんて・・・・・・。

 

 

 

「リムル?ちなみに周りのみんなはどうした訳?」

 

 

 

「この魔王に攻撃して、返り討ちにあっただけだ。大丈夫、死んじゃいないさ」

 

 

 

そう言いながら、リムルは体内から完全回復薬(フルポーション)を取り出し、ベニマル達に掛けて行くと、途端にベニマル達の傷が癒え、みんなすくっと立ち上がった。ベニマル達は決して弱くはない。戦闘の実力なら僕を凌ぐほどの実力者だ。それを一人であっさりと・・・・・・うん、絶対に敵対はしないでおこう・・・・・・僕だったら一瞬で殺されるだろうから。

 

 

 

「みんな、大丈夫?」

 

 

 

「はい・・・・・・」

 

 

 

「私たちがいながら、何もできず申し訳ありません」

 

 

 

「いいよ。キミたちは十分頑張ってくれたから。あとは僕たちに任せておいて?」

 

 

みんなの無事を確認した僕は、リムルと共に魔王のもとへと戻る。

 

 

「そうだ、さっき食べたあの甘い物!あれをまた食べたいのだ!どこに行けばあるのだ!?」

 

 

 

「教えてもいいが、これだけは約束してくれ。今後、あんたは俺たちの国、魔国連邦(テンペスト)に魔王として手を出さないこと。これを守ってくれるんだったら良いぞ?」

 

 

 

「守る!守るからさっきのをよこすのだー!!」

 

 

 

「わかった!わかったから揺らすなって!!」

 

 

 

リムルの巧みな説得もあって、とりあえずこの魔王ミリムによってテンペストが滅ぼされると言う未来は防げたようだ。やれやれ、今後こんな見るからに危なそうな魔王と付き合って行かなくちゃいけないのか・・・・・・はぁ〜、先が思いやられるよ・・・・・・。

 

 

そんなこんなで、僕たちは魔王ミリムを連れて、テンペストへと帰還するのだった・・・・・・。

 

 

 

「リムル、さっき魔王に食べさせた甘い物って何なの?」

 

 

 

「ああ、あれはハチミツだ。以前から栽培を始めたもんで、今日はたまたま採れたてを持っていたんだ」

 

 

 

「なるほど・・・・・・運が良かったね。もしハチミツがなかったらと思うと・・・・・・」

 

 

 

「全滅してたな。俺たち・・・・・・」

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

「そういえば、お前達は”魔王”を名乗らないのか?」

 

 

 

「「・・・・・・はい?」」

 

 

 

テンペストに戻る道中、リムルから受け取った蜂蜜を美味しそうに舐めていた魔王ミリムが、唐突にそんな爆弾発言をしてきた。

 

 

 

「なる訳ねーだろ?なって何の得があるんだよ?」

 

 

 

「魔王は人間や魔人に威張れるのだぞ?楽しいぞ!」

 

 

 

「僕たちはそんなことで楽しいと思ったりはしないんですよ。そんなことしてる暇があれば、違うことをやって楽しくのんびり過ごしたいですし」

 

 

 

「楽しい?・・・・・・もしやお前達、魔王になるよりも楽しいことをしているのだな!ずるいぞ!ワタシも仲間に入れるのだ〜!!」

 

 

 

「ちょ、ちょっと!わかりましたから頭揺すらないでください!頭とれちゃいますから!!」

 

 

 

魔王ミリムは、まるで仲間外れにされ駄々を捏ねている子供のように僕の頭をこれでもか!ってほどに揺らしてきた。

 

 

 

「はぁ・・・・・・死ぬかと思った。リムル、良いよね?」

 

 

 

「仕方ねーな・・・・・・。じゃあ、仲間になった証として、俺もエリスもお前のことはミリムと呼ぶことにする。お前の方も俺のことはリムルと呼んでくれていい。俺はリムル=テンペストだからな」

 

 

 

「僕はエリス=テンペスト。僕のこともエリスで良いですよ」

 

 

 

「リムルにエリスだな?よろしくなのだ!だが、ワタシのことをミリムと呼ぶのは特別なことなのだからな?何しろ、そう呼ぶのを許しているのは仲間の魔王達だけなのだからな」

 

 

 

「ふふ、そうなんですね。ですが、仲間になったと言うことは、これで僕たちも友達ですね」

 

 

 

「と、友達?」

 

 

 

「何だ?違うのか?」

 

 

 

「違くないのだ!そうだ、ワタシとお前達は友達・・・・・・いや、親友(マブダチ)なのだー!!」

 

 

 

ミリムの喜びとも取れるその叫び声を耳にしながら、ようやく僕たちはテンペストへと帰還を果たした。さて、これから住民のみんなにはちゃんと説明しないとね・・・・・・。

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

結果として、ミリムは住民のみんなから歓迎された。と言うのも、元々ミリムは魔王としてこの国でも名が知れ渡っており、評判も他の魔王と比べて良かったからなのだとか。確かに、ミリムはどこか危なっかしく、ムキになるとすぐに攻撃的になると言う問題点を抱えているが、それ以外は本当にただの、楽しい事を存分に楽しむ女の子でしか無かったから、その評判も満更嘘ではないと思えた。

 

 

 

今僕は、ミリムにこの国の中を案内しているところだ。リムル達はとりあえず、まだこの事を伝えてない住民やリグルド達重鎮の元へと向かったため、一旦ミリムの面倒は僕が見ることとなった訳。別に面倒を見るくらい良いと思った僕だったけど・・・・・・それにしても。

 

 

 

「おい、エリス!あの店はなんだ!すっごく美味しそうなものが置いてあるぞ!食べてみたいのだー!お、あっちには面白そうな玩具が置いてある!行ってみるのだ!」

 

 

 

「落ち着いてってミリム。一つ一つ案内するから、とりあえず僕についてきて」

 

 

 

「わかったのだ!」

 

 

 

ミリムのこのはしゃぎっぷりに僕は内心ため息を吐く。なんか、小さい子供を遊園地に連れて行って盛大に振り回されている親になってる気分だ・・・・・・。面倒を見るの引き受けたの、間違いだったかな(ちなみに、ミリムへの敬語は、ミリムがよそよそしいからやめろと言ってきたので、やめることにした。)?

 

 

 

「じゃあ、次は・・・・・・って、あれ?」

 

 

 

「ん?どうかしたか?・・・・・・む?何やらこっちに来るぞ?誰だ、あれは?」

 

 

 

しばらくミリムとこの町を巡っていると、僕たちの前方から僕の”見知った3人”が近づいてきた。あ〜・・・・・・やっときたのね?

 

 

 

「エリス様ー!!お待たせしました!此奴らを連れてきましたぞ!」

 

 

 

「・・・・・・ガビル、遅すぎない?もう事態は解決しちゃったんだけど?」

 

 

 

ミリムに視線を移し、セキガとカレンを連れてきたガビルにそう苦言をこぼす僕。そして、僕の視線が気になった3人は、一斉にミリムの方へと視線を向けた。

 

 

 

龍人族(ドラゴニュート)か、珍しいな!エリスの知り合いか?」

 

 

 

「うん、この3人は僕の配下なんだ」

 

 

 

「っ!!え、エリス様、この方はもしかして・・・・・・」

 

 

 

「まさか・・・・・・」

 

 

 

「・・・・・・?貴様ら、このヒョロくて”ちまっこい小娘”を知っておるのか?」

 

 

 

「「「っ!!?」」」

 

 

 

どうやら、セキガとカレンはミリムのことを知っていて、ガビルは知らなかったようだが、ガビルが今放ったその言葉に、僕たちは固まるしかなかった。ガビルは基本的に自分が慕ってる人や部下に対しては優しく紳士的だが、その他の人に対してはこうして、無礼な発言をすることがしばしばある。以前から彼には注意しているんだけど一向に治る気配がない。まぁ、知らないんなら無理も無いけど、魔王であるミリムに対して、こんな暴言を吐ける度胸のあるガビルは、ある意味では勇者なのかもしれない・・・・・・。そして、その言葉を発せられてから何も口を開かないミリムへとゆっくりと視線を向けると、そこには・・・・・・明らかに怒りの形相を見せ妖気(オーラ)をムンムンにただ寄らせていた魔王(ミリム)の姿があった。

 

 

 

「・・・・・・それは、ワタシのことを言っているのか?」

 

 

 

「む?貴様以外に誰がい・・・・・・・・・・・・ぶわぁっ!!!」

 

 

 

ガビルが何か言う前に、案の定ミリムの叩きのめされたガビルだった。顔面を殴られたガビルは、数m程吹っ飛び、近くにあった家の壁にめり込んだ(あの家の家主には後で僕が謝っておこう)。殴られる際、一応『応援者(コブスルモノ)』でバフを掛けておいたから、死んではないと思う・・・・・・多分ね。

 

 

「ガビル様・・・・・・魔王様に対して・・・・・・」

 

 

 

「自業自得だから、擁護しようもないわね・・・・・・」

 

 

 

二人も、めちゃくちゃ呆れてるし・・・・・・。まぁ・・・・・・知っている人からすれば、さっきのガビルの発言は死を意味することだと分かっているから、当然って言えば当然だけど・・・・・・。

 

 

 

「二人はミリムのこと知ってたんだ?」

 

 

 

「はい。というか、逆に知らない人の方が少ない気もしますが・・・・・・」

 

 

 

「ガビル様だから・・・・・・」

 

 

 

「あはは・・・・・・だよね。それで、ミリム・・・・・・ここでは暴れないでって約束したでしょ?」

 

 

 

「あんなの暴れたうちに入らないだろ?それに、始めはこうしてガツンと行かないと舐められてしまうからな!」

 

 

 

「ここではそんなことしちゃダメっ!ガビルは頑丈だからいいけど、他の魔物達はそうで無い人も沢山いるんだ。今後は無闇矢鱈に攻撃するのはやめて!」

 

 

 

「そうなのか?・・・・・・わかったのだ。お前達との大事な約束であるからな。今後は気をつける!」

 

 

 

「わかってくれたならそれでいいよ。じゃあ、ガビルを回収したらまた町を巡ろうか。あ、二人も一緒に来る?」

 

 

 

「「もちろんです!」」

 

 

 

一悶着あったけど、何とか解決した僕は、再びミリムと共に町中を巡ることにしたのだった・・・・・・。

 

 

 

 




「あ、そうだ、よければこれあげるよ」



「む?これは何なのだ?瓶?・・・・・・水か?」



「うん。僕の魔力が込められた水だよ。飲んでも美味しいんだけど、手とか体に塗ると殺菌の予防や肌がすべすべになる効力があるんだ。友好の証としてあげるよ」



「すべすべにっ!?本当かそれは!!エリス!こんな瓶ひとつでは足らん!もっとよこすのだ!!」



「だから頭揺らさないでってばー!!!」



結局、ミリムには僕の水が入った瓶(500ml)を10本程渡しておいた。






どうやら、エリスもミリムの餌付けを習得したそうです。今後はもっと絡みが多くなることは間違いないでしょうね。





※新たに、アンケートを実施します!内容は番外編である”『エリスの日常日記』でやって欲しいことはなに?”です。『エリスの日常日記』はストーリーとは全く関係ありません。ただ単にテンペストでの日常を書くだけです。それで、ただ日常を書くのだけじゃつまらないと思ったので、皆さんにエリス達にやってもらいたいことをアンケートで答えてもらおうと思いました。もちろん、下の項目以外の事もやっていいと思ってるので、やって欲しい案があれば是非、コメント等で教えてもらえると嬉しいです。投票の期間は特に決めていませんが、かなり長く取るつもりですので焦らずゆっくり決めてもらって構いません。ちなみに、いつやるかは未定にしています。今は本編の方で手一杯なので・・・・・・。では、お願いします!

『エリスの日常日記』でやって欲しいことは?

  • 爆熱!何でもありのスポーツ大会!?
  • テンペスト・ファッションショー
  • 仮装で盛り上げれ!ハロウィンパーティー!
  • エリスののどかな一日!
  • 絶対にバレるな!寝起きドッキリ大会!
  • シュナのわくわくお料理教室!
  • シオンの秘書修行!
  • 最後まで残れ!地獄の飲み会!
  • リムルとエリスのもふもふタイム
  • 熱く盛り上がれ!テンペスト体育祭!
  • 豪華景品を見つけろ!宝探しゲーム!
  • 絶対に笑ってはいけないテンペスト
  • ソウエイの忍者修行&指導!
  • ベニマルの(慣れない)農作業!
  • ミリム、はじめてのおつかい
  • 依頼多数!?今日も忙しいクロベエの工房
  • トレイニーの本当にあった怖い話
  • いや、こう言ったことはやらなくて良い
  • いや、他の案を出してくれ!
  • いや、もう選ぶの面倒だから全部やれ!!
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