転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

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暑いから、ちょっと書くのがだれてきた・・・・・・。


魔王カリオンからの使者

「感知を確認した場所はあそこか・・・・・・何も起こってないと良いんだけど・・・・・・」

 

 

 

駆けること数分、ようやく目的の場所にたどり着いた僕は、心の中でそうぼやく。

 

 

 

「リグルドと何か話している様だけど、あれは・・・・・・魔物じゃないよね?・・・・・・もしかして、魔人?」

 

 

 

《解。感知に反応した複数の個体は、魔人である確率が極めて高いです。》

 

 

 

「やっぱりそうか・・・・・・」

 

 

 

どうやら、あの人たちは魔人で間違いない様だった。その場には既にリグルドがいて、その魔人らしき数人の人達を引き止めて何やら話し込んでいて、周りにいた住民のみんなも、魔人と言う存在が珍しい事もあって、みんな足を止めてその場を見つめていた。

 

 

 

「ここは良い町だな。まさにカリオン様が支配するに相応しい。そうは思わんか?」

 

 

 

「いえいえ・・・・・・ご冗談を」

 

 

 

リグルドがそんな口調で彼の言葉を否定した・・・・・・その時だった。その一人の魔人が、徐に高々と拳を上げると、そのままそれをリグルドに向けて思いっきり叩き付けようとしてきた。

 

 

 

「(っ!まずいっ!!)」

 

 

 

その拳には明らかに強い力が込められていて、その一撃をまともに受けて仕舞えば、いくらリグルドとは言え、命の保証はできそうに無かった。それを瞬時に悟った僕は、颯爽とその場に割って入り、それを止めに入った。

 

 

 

「やめてくださいっ!」

 

 

 

「っ!?エリス様!?」

 

 

 

「っ!何だ貴様は・・・・・・!」

 

 

 

魔人が放ったその拳がリグルドに届く前に、僕は自分の両手でそれを受け止めることに成功した。本当はカッコよく片手で軽く止めてみせたかったけど、それをしたら今度は逆に僕の手が吹き飛ばされそうだったからそれはやめておいた。実際、両手で受け止めてもかなり重い一撃だったから、今は手がかなり痺れてるしね・・・・・・まぁ、止められたから良いけどさ。

 

 

「え、エリス様っ!手が震えて・・・・・・もしやお怪我をっ!?」

 

 

 

「大丈夫、ちょっと痺れてるだけだから。さて、申し遅れました。この町の責任者のエリス=テンペストと申します。失礼ながら、この町改め、この国で暴力、諍いごとを起こし、住民達へ危害を加えることはおやめ下さい。これがこの町に来る際に守っていただく約束事です。守って頂けないのであれば、強制的に追い出させてもらいます」

 

 

 

「はっ!貴様の様な貧弱そうなガキに何が出来ると言うのだ!このカリオン様の配下である俺たちに貴様如きが敵う筈ないだろうが!責任者だとっ!?笑わせるな!そんな法螺に付き合ってる時間はねぇんだ・・・・・・」

 

 

 

「おい、今誰に向かって手を上げ、誰のことをバカにしたのだ・・・・・・?」

 

 

 

僕たちが話し合いをしている中、妙に怒気が滲んでいるような言葉がこの場に響いた。その言葉がした方へ僕たちは視線を向けるとそこに居たのは・・・・・・。

 

 

 

「ミリム・・・・・・?」

 

 

 

「なっ!?魔王ミリム・ナーヴァ!?なぜこの場に!?」

 

 

 

先ほど別れたばかりのミリムだった。あの後着替えたのか、随分と可愛らしくなっていたのだが・・・・・・さっきまでとは明らかに様子が違う。さっきまでの陽気で無邪気で活発なミリムの姿は鳴りを潜め、代わりに魔王特有の覇気をこの場全体に醸し出し、怖いくらいの怒りのオーラを目の前の魔人達にぶつけていた。・・・・・・やばい、むしろ魔人達よりもミリムの方が数十倍怖いんだけど・・・・・・。

 

 

 

「この町に住んでいるのだ。それよりも、答えを聞いてないぞ?お前は一体誰をバカにした?」

 

 

 

「バカにって・・・・・・この俺はただそこの妙な法螺を吹いた貧弱そうな青髪のガキを・・・・・・っ!!!?」

 

 

 

その男の魔人の人の言葉が最後まで語られる事はなかった。何でかって?・・・・・・ミリムが、彼の鳩尾に一発蹴りを入れたからだよ。

 

 

 

「もう一度言ってみるのだ。今度は木っ端微塵にしてやるのだ。・・・・・・これだけは覚えておくが良いぞ?・・・・・・ワタシの親友(マブダチ)であるエリスをバカにしたり見下したりする発言はこのワタシが許さんぞ!」

 

 

 

「っ・・・・・・」

 

 

 

多分だけど、今ミリムが言った言葉は一つも彼には届いてないと思う。・・・・・・一発でノックアウトしちゃったからね。現に、今彼は口から泡を吹いて白目を剥きながら地面に倒れているし・・・・・・。

 

 

 

「おいっ!聞いているのか!」

 

 

 

「待って待ってミリム!ストップストップ!!」

 

 

 

一発だけでは腹の虫が治らなかったのか、倒れて気を失ってる彼に対して再び追撃を加えようとするミリムを僕は必死に止める。正直、僕のために怒ってくれたのは嬉しいけど、これ以上ミリムの攻撃を受けたら彼は本当に死んじゃうからね・・・・・・。・・・・・・っていうかそもそも。

 

 

 

「ミリム・・・・・・僕とリムルの許可なしでこの町で暴れないって約束しなかったっけ?」

 

 

 

「うっ・・・・・・いや、でもこいつはお前のことをバカにして・・・・・・それにこいつはこの町の者ではないからセーフなのだっ!」

 

 

 

「アウトに決まってるだろっ!!」

 

 

 

「うえっ!?り、リムル。いつの間に・・・・・・」

 

 

 

いつの間にか、リムルもこの場に来ていた。リムルもおそらくこの気配を感知してこの場に駆けつけたんだろう。ちょっと遅かったけど・・・・・・。

 

 

 

「はぁ〜・・・・・・とりあえず、こいつらの言い分も気になるし、場所を移すぞ。それと、ミリムは罰として昼飯抜きな?」

 

 

 

「え〜っ!?酷いのだ〜〜!!」

 

 

 

話が少し落ち着いた様だから、僕たちはこの魔人の人たちから話を聞くべく、場所を移すこととするのだった・・・・・・。もちろん、今気絶しているこの人はちゃんと完全回復薬(フルポーション)で治してあげた。

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

僕たちは話の場を以前建てておいた、会議室(みんなが仕事をする場でもある大きな建物)へと移し、カリオン(?)という人物の配下と自称しているこの魔人達から話を聞くことにした。この場には万が一という事も考えて、鬼人の二人、ベニマルとシオンや近衛兵の二人も同席させている(ちなみにミリムは、一応この場に同席しているが、話に直接交わる事はせずに、一人モクモクと昼食のサンドウィッチを頬張っていた。・・・・・・?さっきリムルに無しって言われた筈だって?・・・・・・泣き落とされました。)。

 

 

 

「それで、お前達は何の用があってここへ来たんだ?」

 

 

 

「ふんっ!お前のような下等なスライム如きに教える気になどならんな!お前の様な奴がこの町の責任者だと聞いて驚いたが・・・・・・ははっ、そこのガキと言い、貴様と言い、この町では弱者が統治するって言う決まりでもあるのかよ?」

 

 

 

「「「「っ!・・・・・・」」」」

 

 

 

さっき気絶してた男の魔人の、そのリムルと僕に対する侮辱ととれた言葉にその場にいた全員が一斉に殺気立った。

 

 

 

「みんな落ち着いて。気持ちは分かるけど、ここで争っても意味なんて無いよ?」

 

 

 

「その通りだ。今は抑えろ。・・・・・・っていうかお前さ?さっきから大口叩いてるけど、口には気をつけろよ?」

 

 

 

「はっ?」

 

 

 

「そもそも先に手を出そうとしたのはお前達の方だ。エリスが止めに入らなかったら、リグルドだって無事じゃ済まなかったかも知れない。それを分かっているか?一応無事だったから、手を出そうとした事については今回は水に流してやるが、そっちがずっとそんな態度をしてるってんなら、こっちもそれなりの対応をするぞ?」

 

 

 

「それなりの対応だと?」

 

 

 

「あなた方の態度次第では、僕たちは敵対関係になると言うことです。リムルと僕は、僭越ながら、このジュラの大森林の盟主と副盟主という役職を務めさせてもらってます。僕たちと敵対すると言うことはつまり、このジュラの大森林全てを敵に回す事と同位と言う事になります。あなた方にそれをするだけの覚悟があるのであれば、今の態度を続けてもらって結構です。それでも・・・・・・あなた方の主であるカリオンさんがどんな人かは知りませんけど、僕たちと敵対することをあなた自身が勝手に決めて良いとは思いませんけどね?どうなんですか?」

 

 

 

「ちっ・・・・・・」

 

 

 

流石に、この場で僕たちを敵に回すと言う判断を下すのは不味いと察したのか、彼の態度が少し変わり、話をする姿勢へと移っていった。といっても、相変わらず上から目線みたいな態度をしている事には変わりは無く、イラッとしたけど・・・・・・でも、今はそれでよかった。話が聞けるわけなんだし。

 

 

 

「・・・・・・悪かったな。では目的を話す。俺の名はファビオ。俺たちは魔王であるカリオン様の使者としてここまで来た」

 

 

 

「魔王?カリオンさんって魔王だったんだ・・・・・・」

 

 

 

「はい。魔王カリオンは、獣王国ユーラザニアを統べている獅子の獣人族の魔王です」

 

 

 

僕はカリオンさんが魔王だって事を知らなかったから、ちょっと驚いていたけど、聞いたベニマルを始めとした他のみんなもどうやら知っている様だったから、ミリム同様侮れない人物であることは間違い無さそうだった(リムルはさっき、ソウエイに聞いたそうだ)。

 

 

 

使者であるファビオさんから話された内容は至ってシンプルなもので、僕たちをカリオンさんの配下に加えたいとの事だった。カリオンさんはどうやら何処からかあのオークとの戦いを見物していたようで、豚頭帝(オークロード)に見事打ち勝って見せた僕たちのことをひどく気に入ったらしいんだ。だからこうして使者を派遣してスカウトしに来てるって事なんだろうけど・・・・・・。

 

 

 

「配下にしたいのなら、それなりの利益を提示してもらわないとこっちも受けようが無い。魔王カリオンに伝えてくれ。『俺たちを配下にしたいのなら利益を提示しろ。連絡をくれれば交渉に応じる。』とな」

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

ファビオさんも、他の魔人達もリムルの実質、”今の段階では配下にならない宣言”を聞き、言葉を無くしていた。最終的には『分かった。伝えよう』とだけ、言い残し彼らは会議室を出ていった。出る間際に『後悔させてやる・・・・・・』的なことを言ってた気がするけど、気にしない事にした。今彼らが何を言ったって僕たちの意見に変わりは無いんだから。というか、それ以前に僕たちは誰かの配下になる気なんてさらさら無い。たとえそれが・・・・・・魔王であったとしてもね?

 

 

 

その後、一応ミリムにもカリオンや他の魔王のことを教えてもらった(その際、他の魔王の邪魔をしないと言う約束で、カリオンを含めた魔王の事を教えることを拒んでいたけど、『ミリム専用の武器を友好の証として作る』とリムルが提案したらすぐに折れた)。なんでも魔王達は、傀儡の魔王を誕生させようとしていて、その魔王を使って何やら計画を立てていたらしい。その計画の内容までは流石のミリムも分からなかったみたいだけど、とりあえずそれだけでも分かったことは良しとしないとね。・・・・・・だけど、今後ちょっと不安な日々になることは間違いなかった。なぜなら・・・・・・。

 

 

 

「僕たちって、知らずのうちにその魔王達の計画の邪魔をしてたって事になるよね?もしかしたら、今後も他の魔王達がここへ干渉してくるんじゃ・・・・・・」

 

 

 

「そうかも知れませんね。思っていた状況とは違いますが・・・・・・」

 

 

 

「大丈夫ですよ。リムル様とエリス様がいる限り、魔王など恐るるに足りません!」

 

 

 

「魔王が来たところで、オレのやることは変わりません。ただただ、あなたをお守りするだけです!」

 

 

 

「セキガ・・・・・・それは勿論だけど、リムル様のことも守るんだからね?万が一の時は・・・・・・」

 

 

 

「やれやれ、今後もまだまだ気が抜けそうにないな・・・・・・」

 

 

 

僕たちの抱えたこの問題は、この目の前にいるミリムの来襲から始まったと言っていい。このミリムが動き出し、それと共に巻き起こった暴風(騒動)は勢いを落とすことなく接近し、僕たちの国(テンペスト)を飲み込んでいく事となる事をこの時の僕たちは知らなかった・・・・・・。

 

 

 

 




そういえば、触れてなかったですけど、以前最初の方にアンケートを実施したクロスオーバーの件については、アンケートの結果、”無し”と言う事にしました。報告が遅れてしまって申し訳ありません!



『エリスの日常日記』のアンケートは、現段階では圧倒的に『全部やれ!』がトップですね。それに続くのが『シュナのわくわくお料理教室』か・・・・・・。


ちなみに、『全部やれ!』に決定した場合、それ以外の項目で一番多かった物から順で書いていきたいと思ってるのでそのつもりでいてください。


8月5日現在の段階では、『シュナのわくわくお料理教室』が一番投票が多いため、最初という事になっていますが、皆さんの投票次第でそれも変わるので、どんどん投票していってください!

『エリスの日常日記』でやって欲しいことは?

  • 爆熱!何でもありのスポーツ大会!?
  • テンペスト・ファッションショー
  • 仮装で盛り上げれ!ハロウィンパーティー!
  • エリスののどかな一日!
  • 絶対にバレるな!寝起きドッキリ大会!
  • シュナのわくわくお料理教室!
  • シオンの秘書修行!
  • 最後まで残れ!地獄の飲み会!
  • リムルとエリスのもふもふタイム
  • 熱く盛り上がれ!テンペスト体育祭!
  • 豪華景品を見つけろ!宝探しゲーム!
  • 絶対に笑ってはいけないテンペスト
  • ソウエイの忍者修行&指導!
  • ベニマルの(慣れない)農作業!
  • ミリム、はじめてのおつかい
  • 依頼多数!?今日も忙しいクロベエの工房
  • トレイニーの本当にあった怖い話
  • いや、こう言ったことはやらなくて良い
  • いや、他の案を出してくれ!
  • いや、もう選ぶの面倒だから全部やれ!!
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