転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

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久々のリムルの視点です。今後はもうちょっと増やして行けたらと思っています。


”ヴェルドラの申し子”暴風大妖禍(カリュブディス)

視点 リムル

 

 

 

ヨウム達の矯正やら鍛錬やらは、ハクロウと言った指南に適した人材に任せた事もあって、滞りなく進み、1週間も経たないうちに立派に英雄らしい一団へと成長を遂げた(ハクロウの鬼指導を受けた事もあって、全員微妙に”痩せこけて”いたがな?)。

 

 

これならオークロードを倒したと噂されても信じて貰えるだろうと、俺が合格を出すと、ヨウム達はどこか満足じみた表情を浮かべながら、この国を去っていった。あいつらにはこの国を拠点として英雄活動を行ってもらう予定だから、今後幾度となく会う機会は増えるだろう。ま、その時はその時でまた歓迎してやれば良いだけの話だがな。俺たちはもう、赤の他人同士ではなく、仲間なんだから・・・・・・。

 

 

 

それから、また少しの時が経った・・・・・・。俺は一人、温泉に来ていた。

 

 

 

「ふぅ・・・・・・やっぱ温泉は気持ちいいな」

 

 

 

「そうですね。本当に気持ちが良いです。疲れがこのお湯に溶けていくようで・・・・・・顔もとろけてしまいそうですな。往復路に危険が無ければ通い詰めたいほどです」

 

 

 

「(仕事帰りのスーパー銭湯かよ・・・・・・)アンタもいたのか、ヒューズ」

 

 

 

温泉には先客としてギルマスのヒューズが、熱燗を片手にお湯に浸かっていた。そういえば、こいつやカバル達はなんかここの居心地が良すぎて、ハマっちまって、まだ帰ってなかったんだっけか?

 

 

 

「そこまで通いたいなら、こことブルムンド王国を結ぶ道路の開通をする。そうすれば、行き来も楽になるだろ?それに、もし仮にブルムンド王国と交易やら国間でのやり取りなんかをしたい場合には、あった方が非常に便利になる。あ、道路の舗装とかは俺たちの方でやっておくから心配しなくて良いからな?」

 

 

 

「いや、ですがそれではそちらだけに負担が多大に・・・・・・」

 

 

 

「問題ない。人手は十分に足りてるからな。その代わり、周辺各国には俺たちの国の評判のことを広めてほしい。見返りはそれだけで十分だ」

 

 

 

「・・・・・・わかりました。そこまでして頂けるのであれば、このヒューズ・・・・・・持てる人脈を駆使し、この国の喧伝に尽力して行きましょう・・・・・・」

 

 

 

「ああ、頼む!」

 

 

 

と言うわけで、ブルムンド王国行きの道路を作ることを約束した俺は、温泉に浸かりながら、道路などの整備を担当しているゲルド達へ密かに”思念”を飛ばしておいた。とりあえず、これで後はゲルド達に任せれば良くなったから、俺は静かにヨウム達の英雄活動を期待しながらゆっくりと生活する・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことは、叶わなかったんだよな〜・・・・・・これが。

 

 

 

 

 

俺たちの国に、また新たなる”災厄の種”が降り注ごうとしていた・・・・・・。

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

「盟主様・・・・・・暴風大妖禍(カリュブディス)が復活致しました・・・・・・。そして、その大妖はどうやらこの地を目指しているようなのです・・・・・・」

 

 

 

「「はっ?」」

 

 

 

トレイニーさんの妹さんであるトライアさんのその一言に、俺とエリスの声が会議室内に静かに響く。何で樹妖精(ドライアド)であるトライアさんがこの場にいるのかと言うと、先ほど俺が外に出ていた時に、何故か妙に”殺気”を放った状態と言う、いかにも普通ではない状態で突然俺の目の前に姿を表したからだ。とりあえず、トライアさんから話を聞くべく、会議室にエリスや他のみんなのことも呼び出したところで、トライアさんから、冒頭のセリフが飛び出てきたと言うわけだ。そのセリフに、一部の重鎮達はどこか顔を青ざめていた。・・・・・・ってか、暴風大妖禍(カリュブディス)って何?

 

 

 

「『天空の支配者』が復活だと?何かの間違いでは・・・・・・」

 

 

 

「あれは遥か昔に封印された魔物。理由もなく封印が解かれることなどないと思っておったがのう・・・・・・」

 

 

 

『・・・・・・リムル、トライアさんの言ってた暴風大妖禍(カリュブディス)って一体?』

 

 

 

『俺も知らん。だが、トライアさんのこの表情から察するに、相当やばそうな存在だってことはわかるな』

 

 

 

エリスもどうやら俺と同じように思っていたようで、『思念伝達』でそう聞いてきた。だが、俺も知らないんだから、答えようがないな。

 

 

 

《解。暴風大妖禍(カリュブディス)とは、知性は無く、ただ本能のままに殺戮を繰り返す災厄級魔物(カラミティモンスター)のことを表しています。また、死亡しても一定期間を経れば復活すると言う性質を持ち合わせているため、脅威度はさらに上位である”災禍級(ディザスター)”に匹敵する物と思われます。それを考慮してか、今までは勇者により封印をされていました。》

 

 

 

「(サンキュ、大賢者)そうか・・・・・・だが、何でその暴風大妖禍(カリュブディス)?がこの国まで向かってきてるんだ?知性はないんだろ?」

 

 

 

そう。俺にとってそれが一番の謎だった。大賢者の話からするに、暴風大妖禍(カリュブディス)は知性がまるで無い・・・・・・言って仕舞えば生まれたての赤子も同然の知性しか持っていないと言うことになる。だと言うにも関わらず、なぜ暴風大妖禍(カリュブディス)はこの国という目標を持って向かって来ているのだろうか?それがいまだに俺には分からなかった。

 

 

 

「はい。それはそうなのですけど・・・・・・実は暴風大妖禍(カリュブディス)はヴェルドラ様から漏れ出た魔素溜まりから発生した魔物で、『ヴェルドラ様の申し子』と称されています。恐らくはリムル様の体内にいらっしゃる・・・・・・」

 

 

 

「ヴェルドラさんを狙ってここまで来てる・・・・・・と言うことですか?」

 

 

 

「・・・・・・恐らくは」

 

 

 

エリスの言葉に、力無く頷くトライアさん。さて・・・・・・困ったな。もしエリスの言ってたことが本当だとすると、もう時期この国にその暴風大妖禍(カリュブディス)が来ると言う事になる。ここには万を超える住民達がいる。ここが暴風大妖禍(カリュブディス)との戦場と化して仕舞えば、甚大な被害が出てしまう。そうならない為にも、早い段階のうちに住民達へ避難勧告を出しておくとするか。トライアさんの話によると、今は姉であるトレイニーさん達がうまく足止めをしてくれてるようだけど、それも長くは続かないはずだ。

 

 

 

「エリス!住民のみんなに避難するよう呼びかけるから急いで広場に集めてくれ!他のみんなも頼む!」

 

 

 

「分かった!」

 

 

 

それから数十分後、無事に住民達を集め終わった俺たちは、暴風大妖禍(カリュブディス)のことをざっくりと説明し、森の中へと避難をすることを呼びかけた。俺たちの切羽詰まった雰囲気を察してか、住民のみんなは特に何を聞くでもなく、素直に避難をしてくれた。とりあえず、これでみんなは大丈夫だろう。

 

 

 

 

「さて、暴風大妖禍(カリュブディス)・・・・・・『ヴェルドラの申し子』とか称されているお前のその力、体験させてもらうぞ?」

 

 

 

 

よし・・・・・・戦闘の準備だ!!

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

「みんな、ちょっと良いかな?」

 

 

 

「どうかしたか、エリス?」

 

 

 

戦闘の準備を整え、暴風大妖禍(カリュブディス)を迎え撃つ場所と指定した、ドワーフ王国への街道(以前から作っていた)に到着した俺たちは、何が起こっても良いように、暴風大妖禍(カリュブディス)への対策を練っていたが、そんな中で唐突にエリスが口を開いた。

 

 

 

「今回は、僕も”前線”で戦わせてくれないかな?いつものように、サポートに回る訳じゃなくて・・・・・・」

 

 

 

「「「「っ!!?」」」」

 

 

 

エリスのその言葉に、俺たちは少なからず驚いた。当たり前だろう。普段、こいつは自身の戦闘能力が低いことを加味して、俺たちのサポートに尽力していることが殆どだったんだから。いや、別に俺もみんなもエリスが弱いとなんて微塵も思って無いし、むしろ強いと思っているが、当の本人がそんな自覚がまるでない以上どうしようもない為、いつも本人の希望通り、サポートに徹してもらってたんだ。・・・・・・そんなエリスが、前線に出て戦いたいと言って来たんだ。驚くのも無理はない。

 

 

 

「珍しいな?お前自ら前線で戦いたいとか言うなんてさ?あんまりお前は、戦いたくないタイプだと思っていたが・・・・・・」

 

 

 

「うん。正直言って、僕はあんまり戦いが好きじゃないよ。みんなが傷つくのを見たくないしね?・・・・・・でも、おそらく今回の相手は、僕がただサポートに徹してみんなを支えるだけじゃ、ダメなような気がするんだ。曲がりなりにも、災禍級(ディザスター)級の脅威を持ってるって話を指導者(ミチビクモノ)さんから聞いたしね?だから・・・・・・戦力になるかは分からないけど、僕も前線で暴風大妖禍(カリュブディス)と戦わせて欲しいんだ。・・・・・・身勝手なこと言ってるのは分かってるけど・・・・・・お願い!」

 

 

「・・・・・・(むしろ、こっちがお願いしたいくらいだったんだがな?オークロードとの戦い以降、エリスもどうやらかなり強くなって、スキルも沢山習得したみたいだし、戦力として前線にいてくれればこれほど心強い事はない。こっちにとっては願ったり叶ったりの提案だ。)」

 

 

「リムル?・・・・・・だめ、かな?」

 

 

「っ!(そ、そんな可愛らしい顔でそんな目するなよ・・・・・・)そ、そんな事はない。お前がいてくれるだけで戦局はガラッと変わるからな。エリス、今回は前線で一緒に戦ってくれ!」

 

 

「ありがと!僕、精一杯頑張るから!」

 

 

前線に出ることを許可されたのがよっぽど嬉しかったのか、可愛らしく満面の笑みを浮かべたエリスに、その場にいた俺を含めた男連中は一瞬意識を持っていかれた。改めて思うが、エリスってマジで可愛いくて綺麗な顔してるよな?俺よりも背が高いからかもしれないが、俺みたいに子供っぽくないし、妙に佇まいが大人っぽく見え、雰囲気も性格もすっごく柔らかいから、万年童貞だった俺でも変に意識しちまう・・・・・・。あいつの中身は男なんだけどな?

 

 

「リムル様?エリス様を見つめられて、どうかされたのですか?」

 

 

「あ、いや、何でもない!気にするなシュナ(エリスの可愛らしさに見惚れてたなんて、死んでも言えないよな・・・・・・)」

 

 

明らかに不自然な様子だった俺のことを心配してか、シュナが心配そうに俺の顔を覗いてきたが、訳を話すとシュナだけでなく、他の配下のみんなからも軽蔑もしくは、引かれる事は間違いなかった為、何でもないと一言言って下がらせた。やばいな、これから大きな戦いが始まるってのに、緩みすぎだろ俺・・・・・・気を引き締めないとな。

 

 

 

「リムル様・・・・・・来ました。臨戦態勢を整えましょう」

 

 

 

「ああ。・・・・・・腹を括るか」

 

 

 

そして、俺たちの目の前の空に・・・・・・自分の周囲に複数の”サメ”のような魔物を侍らせ、明らかに異常で圧倒的な妖気(オーラ)を漂わせながら・・・・・・件の暴風大妖禍(カリュブディス)が現れるのだった。

 

 

 

 

これは・・・・・・長い戦いになりそうだ。




次回から戦闘が始まります。エリスのまともな戦闘を書くのは初めてなので、ちょっと不安ですが、頑張ってみたいと思います。お楽しみに!

『エリスの日常日記』でやって欲しいことは?

  • 爆熱!何でもありのスポーツ大会!?
  • テンペスト・ファッションショー
  • 仮装で盛り上げれ!ハロウィンパーティー!
  • エリスののどかな一日!
  • 絶対にバレるな!寝起きドッキリ大会!
  • シュナのわくわくお料理教室!
  • シオンの秘書修行!
  • 最後まで残れ!地獄の飲み会!
  • リムルとエリスのもふもふタイム
  • 熱く盛り上がれ!テンペスト体育祭!
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  • 絶対に笑ってはいけないテンペスト
  • ソウエイの忍者修行&指導!
  • ベニマルの(慣れない)農作業!
  • ミリム、はじめてのおつかい
  • 依頼多数!?今日も忙しいクロベエの工房
  • トレイニーの本当にあった怖い話
  • いや、こう言ったことはやらなくて良い
  • いや、他の案を出してくれ!
  • いや、もう選ぶの面倒だから全部やれ!!
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