転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

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主に今回は交流の話です。

皆さんの応援もありまして、"UA100000"を超えました!これからも頑張って行きますので暖かい目で見守って下さい。


獣王国(ユーラザニア)との交流

使節団を町に招き入れた後、軽く町中を案内し、そのまま迎賓館で歓迎の宴を催した。そこで僕達は、意外なことを知った。それは・・・・・・使節団の人達が、思った以上の酒豪だったと言うことだ。僕達は、他国では作れないようなお酒を量産・・・・・・というほどではないけど作っていて、現状で今作れているのが、りんごから作ったブランデーと、麦芽酒(ビール)の二種類だ。その二つのお酒をこの人達と来たら、ある分の在庫全てを飲み尽くす勢いで飲んで行くものだから、そりゃ驚く・・・・・・。特に、アルビスさんとスフィアさんに至っては他の人の倍は飲んでいた。スフィアさんは若干酔っ払っていたけど、アルビスさんはお酒に強いからなのか、ケロッとしてるんだけどね?

 

 

 

「本当に美味しいお酒ですこと・・・・・・。この味はもしかして、りんごから作られているのですか?」

 

 

 

「はい。国で取れたりんごをもとにして、作らせています。ただ、りんごを含めた果物類はまだ試験的に作っているに過ぎませんので、今は森の恵にも頼っている状況ですね。気に入って頂けたのであれば、本来であれば持ち帰ってもらっても良いのですが・・・・・・」

 

 

 

「あはは・・・・・・私たちが全部飲んでしまいましたものね・・・・・・」

 

 

 

何故か申し訳なさそうに、床に転がるりんごのブランデーが入っていた樽の数々を指差すアルビスさん(ちなみに、麦芽酒(ビール)の樽もいくつか転がってる)。お客さんとしてきてるんだから、気にしなくてもいいんだけどな?このお酒を気に入ってくれたからこうして樽が空になってる訳だし、こっちとしてはむしろ嬉しいよ?

 

 

 

「酒は嗜好品だしな。そう言うわけもあって、まだ量産できなくって、みんなに行き渡って無いんだ」

 

 

 

「ああ、それでしたら我が獣王国(ユーラザニア)の果物をこちらに回すよう手配致しましょう。そうすれば、果物に困る事はありませんし、お酒を作るのにも困らないと思いますよ?ただ・・・・・・」

 

 

 

「お酒が出来たら幾らかそちらに寄越して欲しい・・・・・・ですか?」

 

 

 

「さすがエリス様!分かってんじゃねーか!」

 

 

 

スフィアさんが僕の頬をペロペロと舐めながらそう言う。今のスフィアさんは、さっきみたいな獣人型では無く、白くて大きな虎の姿になっている。スフィアさんは基本的に獣人の姿でいることが多いそうなんだけど、こうした和みの場ではこのように虎の姿で寛ぐことがしばしばあるらしい(このような姿になるには『獣身化』という獣人特有のスキルが必要)。

 

 

スフィアさんは最初に会った時とは印象がまるで変わり、普通に僕達と友好的に接してくれていた。ちょっと乱暴的な言葉遣いと、戦闘狂なのが玉に瑕だけど、それでもこうやって触れ合っていくうちに良い人だってことがよく分かったから、特に気に留めなかった。・・・・・・でも、こうして酔っ払った勢いで僕に絡んでくるのは勘弁して貰いたい・・・・・・。地味にお酒臭いし・・・・・・。

 

 

 

「なぁ!今度時間あったらオレと一戦付き合ってくれよ!あんた見たところかなり強いみたいだしな!」

 

 

 

「・・・・・・そんなに戦いたいならリムルとやったらどうです?リムルの方が全然強いですし、僕意外とそこまで強く無いですよ?」

 

 

 

「そうなのか?」

 

 

 

「どの口が言ってんだよ?暴風大妖禍(カリュブディス)戦の時、あんだけ活躍して勝利に貢献した奴が?」

 

 

 

リムル、余計なことを言うものじゃありません。それじゃ、僕がスフィアさんと戦う羽目になっちゃうでしょうが?それに暴風大妖禍(カリュブディス)戦は確かに前線で戦ってたけど、実際に暴風大妖禍(カリュブディス)を倒したのはミリムとリムルじゃん・・・・・・。

 

 

 

「それはそれだよ。とにかく、そんなに腕試しがしたいならリムルとやってください。もし、本当にどうしても僕と一戦を交えたいと言うのであれば・・・・・・時間があったら付き合ってあげますので。ただ、今は双方色々と忙しい時期だと思われますので、付き合うことは出来ません。・・・・・・どうか分かってください」

 

 

 

「ああ。別に無理にってわけじゃ無いんだ。一応オレたちだってカリオン様から、使節団としてあんた達を見極める為にここに派遣されてる身だし、その任を放棄してまでやり合いたいとは思ってねーよ」

 

 

 

意外にもすんなりと頷いてくれた事に、拍子抜けした僕だったけど、それと同時にほっと息をついた。ちなみに言っておくと、さっき言ったことは建前で、本当は単純にスフィアさんと戦いたく無かっただけなんだ。僕は別に戦闘狂じゃないし、必要じゃない戦闘はしない主義なんだ(鍛錬とか、模擬戦は別だけど)。まぁ、もちろん交流のつもりで戦うって言うならやるし、時間が作れれば付き合うつもりだけど、基本的にそれ以外の時はリムルに任せようと思ってる(腕試し等)。そう言ったことは僕よりもリムルの方が向いてるからね。

 

 

 

とりあえず、僕と一戦交えることは保留という事にしてもらい、その後はゴブタの腹踊りやら大道芸などでさらにお酒が進み、宴会は盛大に盛り上がった。あ、後、料理の方もちゃんと好評だったこともあって、料理担当だったシュナやゴブリナ達はすごく喜んでいた。僕は特に、野菜の天ぷらが好きだったな・・・・・・。

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

 

使節団の人達が来てから数日経ち、アルビスさんやスフィアさん達は獣王国(ユーラザニア)へと帰っていき、一部の彼女達の配下の人達は、首都である『リムル』に滞在し、ここの技術を色々と学ぶ事に尽力していた。何でもカリオンさんの指示なんだとか?

 

 

こちらの技術は獣王国(ユーラザニア)には無かったものが多かった為か、みんな興味を示すと共に、密かに驚いていた。特に驚いていたのは、前にカイジンさん達に作ってもらったお湯が出る装置だった。具体的には、魔晶石を内蔵させた蛇口のハンドルに熱の魔法を刻印させる事で出来た代物だ。それもあって、温泉では僕の水でなくてもお湯が使えるようになった為、僕は水を出さなくても良くなったんだけど、お湯とはいえ、普通の水である事に変わりは無い為、もちろん入ったからと言って、肌がすべすべになったり、薬用効果が出るわけでも無い。その事実を知った住民達・・・・・・特に女性は、これからも僕の水で入浴をさせて欲しいと願い出てきた為、仕方なく一ヶ所のみを僕の水でお湯を作る事にして納得して貰った。流石に数カ所全部を僕が担当するのは疲れるからね。

 

 

この案はもちろんリムルの案で、カイジンさん達も作る当初は驚いていたけど、僕が驚いたのはそれを最も容易く作るカイジンさん達の技量だった・・・・・・。この人たちに作れないものなんて無いんじゃないかな?

 

 

その他にも、製作工房にて織物や衣類などを作る技術を教授してもらう人もいれば、クロベエの工房に赴き、鍛治技術を学びに行っている人たちも数多くいた。同じく残っていたグルーシスさんは、フォビオさんの命でここでリムルや僕の役に立つべく、ゴブタ達と共に警備隊に混ざって見回りに出ていた。彼の実力は折り紙付きのようだし、彼が警備隊についてくれるのであれば心強い事この上無かったから、正直すごく嬉しかった。

 

 

 

それからさらに数日後には、こちらから獣王国(ユーラザニア)に派遣していたベニマル率いる使節団が戻ってきた。戻ってきたベニマルやリグルに話を聞いたところ、やはり獣人という戦闘に適した種族が率いる軍隊は凄まじいまでの武力を持っていたようで、一兵一兵が体の芯まで鍛え上げられたいたようだ。あのカリオンさんの事だから、きっと兵士の一人一人を徹底的に鍛え上げてるんだろうな〜・・・・・・って思ってたけど、案の定そうだったみたいだ。

 

 

 

「で、カリオンはどうだった?」

 

 

 

「はい。魔王カリオンは少々武闘派なところがありましたが、信用には値すると思われます。闇討ちの危険性も皆無かと。かの御仁であれば、そんな卑怯な真似はせずに堂々と攻めて来そうですし」

 

 

 

「よかった。ベニマルがそう言うんであれば、間違いないんだろうね。・・・・・・あの、一応聞くけど、向こうの国で暴れたりとかはしてないよね?例えば、僕とリムルの悪口を言われたから・・・・・・とか?」

 

 

 

「まさか。俺だって、その辺はしっかりと弁えているつもりですよ。・・・・・・カリオン殿に喧嘩は売りましたけどね?」

 

 

 

「「何してん(の)だっ!?」」

 

 

 

執務室に僕とリムルの声が綺麗にこだまする。当たり前でしょっ!?何で使節団の団長であるベニマルが普通にカリオンさんに喧嘩売ってるわけ!?意味わかんない!

 

 

 

「コテンパンにされましたけどね?ミリム様に少々鍛えられて強くなったと思ってたんですけど・・・・・・まだまだです。ですが、フォビオには勝ちました」

 

 

 

「そう言う問題じゃ無いでしょ!・・・・・・って言うか鍛えられてって・・・・・・ただミリムにサンドバック代わりに殴られてたようにしか・・・・・・

 

 

 

「何か言いましたか?」

 

 

 

「う、ううん!何でもないよ!」

 

 

 

とりあえず、ベニマルには後で厳重に注意しておくことにしよう。その後は、お土産に持って帰ってきた獣王国(ユーラザニア)産の果物をいくつか頂いた。主に持って来たのはりんごやメロン、ぶどうやマンゴーと言った嗜好品で、どれもここで作ったものより遥かに甘く、ジューシーで美味しかった。それもあって、『この果物達を使ってデザートやお菓子を作ったらすっごく美味しそうだな〜』と、僕は内心で涎を垂らしていた。最近では砂糖を作る事にも尽力している僕達だから、そう言ったものが作れる日も近いのかもしれないね。・・・・・・後でシュナにそれとなく相談してみよう。

 

 

 

果物はアルビスさんが、カリオンさんにこちらに回すよう言ってくれると言っていた。その代わり、その果物でできたお酒を獣王国(ユーラザニア)に回すという、いわゆる物々交換が条件だけどね?だけど、僕やリムルはそういった物々交換の割合のラインがよく分からない為、仕方なくこう言った事に精通していて商人の代表でもある犬頭族(コボルト)のコビーさんにこの案件を一任する事にした。いきなり思わぬ大役を任せられたコビーさんはひどく困惑していたけどそこは・・・・・・頑張って欲しいです。

 

 

 

他国との交流はまだまだ少ないけれど、その始まりとして、これはかなり上々になることを確信した僕は、満足に微笑むのだった・・・・・・。

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

「じゃあリムル、みんな、気をつけて行って来てね?」

 

 

 

「ああ、留守の間は国のことはお前に任すからな、エリス」

 

 

 

「うん、任せておいて!」

 

 

 

翌日、ガゼル王からの招待でドワルゴン国へと赴く事になったリムルは、町の住民達が見送りに来る中、シオン、シュナ、カイジンさん達ドワーフ、護衛としてゴブタ達狼鬼兵部隊(ゴブリンライダー)を引き連れ、馬車に乗り込もうとしていた。馬車を引くのはランガ。彼の足なら数日でドワルゴン国に到着する事だろう。

 

 

 

「本当は僕も行きたかったんだけどね?ドワルゴン国には行ったこと無かったし・・・・・・」

 

 

 

「でしたら!エリス様もご一緒に・・・・・・」

 

 

 

「国の責任者が二人とも留守になんて出来ないだろ?今度、一緒に連れてってやるから、今回は我慢してくれ」

 

 

 

「分かってるよ。そう言うわけだからシオン、一緒に行くのはまた今度ね?」

 

 

 

「・・・・・・そうですか、残念です・・・・・・」

 

 

 

一緒にいけないことに残念がるシオン。心なしか、シュナもどこか残念そうにしていた。・・・・・・まぁ、リムルの言う通りでリムルと僕が一緒に行っちゃったらその間、魔国連邦(テンペスト)の責任者がいなくなる事になってしまうからね。今は色々と国との交流やら交易やらを結ぶので忙しい時期でもあるため、ここで僕たち両方が抜けるのはまずい。だから今回は、僕がドワルゴン国へ行くことはお預けとなった。

 

 

 

「じゃあ、行ってくる!」

 

 

 

「うん!気をつけて!」

 

 

 

こうして、リムル達を乗せた馬車は、僕たちに見守られながら、ガゼル王が待つドワルゴン国へと向けて出立した。今回はベスターさんに儀礼やらマナー等をしっかりと教え込まれたシュナがいる事だし、問題はないと思う。ただ、向こうで魔国連邦(テンペスト)とドワルゴン国の友好宣言の式典を行うって話だし、国主であるリムルもしっかりと威厳高くしていて欲しいん・・・・・・だけど、彼は結構抜けてるところがあるから正直心配だよ・・・・・・まぁでも、リムルなら上手くやるでしょ。

 

 

 

「さて、じゃあ僕は、今日残った仕事をとりあえず終わらせるとしますか!」

 

 

 

リムルがいない以上、今の国の責任権は僕へと移行する。いわば、”国主代理”と言ったところかな?とにかく、代理となった以上、それに恥じないよう、僕も国のために尽力して行くとしますか!

 

 

 

これからの日々は・・・・・・かなり忙しくなりそうだ。




エリスがドワルゴンへ行けるのは当分先だと思います。その間に、色々と・・・・・・本当に色々とありますから。でも、エリスがリムルと一緒にドワルゴンへ行ったら、リムルはあのお気に入りの楽園(エデン)を勧めるのですかね?エリスは前世ではまだ高校生だったので、ちょっと刺激が強い気がするのですけど・・・・・・今は、考えないでおきます。


ちなみに、ベニマルがミリムに鍛え上げられたいたと言う話は本当です。ただ、どんな鍛錬だったかは・・・・・・ご想像にお任せします。とりあえず、エリスが言ったようにサンドバックのように殴られていたことは間違い無いかと・・・・・・。

『エリスの日常日記』でやって欲しいことは?

  • 爆熱!何でもありのスポーツ大会!?
  • テンペスト・ファッションショー
  • 仮装で盛り上げれ!ハロウィンパーティー!
  • エリスののどかな一日!
  • 絶対にバレるな!寝起きドッキリ大会!
  • シュナのわくわくお料理教室!
  • シオンの秘書修行!
  • 最後まで残れ!地獄の飲み会!
  • リムルとエリスのもふもふタイム
  • 熱く盛り上がれ!テンペスト体育祭!
  • 豪華景品を見つけろ!宝探しゲーム!
  • 絶対に笑ってはいけないテンペスト
  • ソウエイの忍者修行&指導!
  • ベニマルの(慣れない)農作業!
  • ミリム、はじめてのおつかい
  • 依頼多数!?今日も忙しいクロベエの工房
  • トレイニーの本当にあった怖い話
  • いや、こう言ったことはやらなくて良い
  • いや、他の案を出してくれ!
  • いや、もう選ぶの面倒だから全部やれ!!
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