転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!? 作:レイ1020
エリスがテンペストにいることで、事態がどのように動いたのでしょうか?
–––––––––現在–––––––––
視点 エリス
ソウエイからの知らせを受けた僕は、騒動が起こってるとされてる町の一角へと向かっていた。ソウエイの話では今はその人間たちへの対応はシオンとシュナが行ってるようだけど、何と無く心配であり、騒ぎが起こってると言われて行かないほど僕も無神経じゃ無いから、行くことに決めたわけだ。
「よし、着いたかな?・・・・・・騒ぎはどうやらあそこで・・・・・・って、えっ!?」
騒動の場に着いた僕は、そこで見た光景に驚いた・・・・・・と同時に、どこか呆れた。だって・・・・・・。
「シオンってば・・・・・・人間の人に手荒な真似をしないようにってあれだけ言ってたのに・・・・・・全く・・・・・・」
何故か、騒動の種になったのであろう、一人の男性とシオンがその場でやり合っていたからだ(シオンが若干優勢に進めている)。近くで見ていた住民に話を聞いたところ、原因となったのはあの3人の人間のうちの一人の女の人の一言だったらしい。何でも、ゴブタの部下でもあるゴブゾウが、彼女に『痴漢をされた!』・・・・・・といういちゃもんをつけられたそうで、それを近くで見ていたゴブタやシオン、シュナが必死に反論をしたことで、このような騒ぎになったそうだ。・・・・・・だからと言って、喧嘩にまで発展するのはどうかと思うけど・・・・・・。
一応、双方武器は扱っていない為、ただの喧嘩をしているようにしか見えないんだが、そういう問題では無い。騒動を起こしたとは言え、相手は僕達といずれは共存をする事になるであろう、人間だ。こんな些細な騒動で怪我をされて、僕たちの印象が崩れてしまってはまずい。そうなる前に、まずはこの喧嘩を止めないと!
「ストップストップ!!二人ともやめて!!」
「っ!誰だてめっ!」
「エリス様っ!?」
二人の間に割って入るようにして止めに入った僕は、必死に二人を制止する。二人は、いきなり現れた僕にかなり驚いたようで、その場でゆっくりと停止した。ふぅ・・・・・・とりあえず、抑えられたかな?
「はぁ・・・・・・何やってるの、シオン?人間とはあまり争わないようにって、言ったはずだけど?」
「も、申し訳ございません!ですが、この者どもは・・・・・・」
「シオンの言い分もあるだろうから、これ以上は何も聞かないでおくよ。シオンだって、なんにも無しに人間を襲う訳ないしね?・・・・・・後は、彼らに話を聞くから、キミは下がっててくれる?」
「・・・・・・わかりました。どうか、お気をつけて」
「エリス様・・・・・・シオンの言う通り、お気をつけを・・・・・・。あの者たちは、ただならぬ気配を持っているようですので・・・・・・」
下がるように言ったシオン、同じ場にいたシュナが僕の身を案じつつ、彼らには注意するよう言ってくる。・・・・・・確かに、彼らは普通の人間とはどこか違う。それに、彼らの容姿、雰囲気、身なり・・・・・・僕にはどこか心当たりがあった。あれは・・・・・・。
「おい、いきなり出てきて何なんだよ、テメェはよ?今いいとこだったんだから邪魔してんじゃねーよ!」
「邪魔も何も、この町の責任者として、こう言った騒動は見過ごす訳には行かないんですよ。・・・・・・申し遅れました。僕は、この町・・・・・・この国の国主代理を任されている、エリス=テンペストです」
「エリス?・・・・・・もしかして、ジュラ大森林同盟の副盟主で、この国の副国主でもあるあのエリス=テンペストかな?」
「そうですが・・・・・・何か?」
3人の人間のうちの、細目をした男の人が、そう確認を入れてくる。・・・・・・なんだ?この人の妙な薄ら笑いは・・・・・・?
「へっ!こりゃいいぜ!ここでこんな大物と出くわせるだなんてな!ここでテメェをやりゃ、俺らの知名度はぐっと上がるってもんだし、報酬は俺たちのもんだ!ついでにあのジジイにも認められる事間違いなしだぜっ!!」
「ショウゴあったまいいっ!そうすれば、もうこんなめんどくさい命令なんて聞かなくて済むしね!さっさとやっちゃって報酬受け取ろうよ!聞いてた割には随分と弱そうだし!」
「「「「「っ!!」」」」」
その二人の言葉に反応したのは僕の影の中にいたヒョウガ、カレン、セキガ(この二人は、以前から『影移動』が使えるようになった。今回は影の中から護衛としてついてきて貰っていた)と、後ろにいたシオンとシュナだった。それぞれみんなが顔に憤りの色を見せながら僕の前に立ち・・・・・・相手を静かに睨んでいた。
「っ・・・・・・なんだよ、お前ら?」
「エリス様を・・・・・・やる?貴様・・・・・・もう一度その言葉を言ったら、即座にその頸を跳ね飛ばしますよ?」
「エリス様は、この国には無くてはならないお方。・・・・・・あなた方如きに、殺させるわけには参りません」
シオンとシュナが、普段の優しい表情とはかけ離れた、激しい怒りの表情を見せながら、前の3人へと言い放つ。・・・・・・地味に怖い。
「ちょ、ちょっと!何なのよあんたら!あんたらは関係ないでしょっ!どきなさいよ!」
「関係大ありだし、どく気も無い。オレはエリス様の護衛を任としている近衛兵だからな・・・・・・」
「私も、同じ近衛兵だから、エリス様の身に危険が迫ってる以上、ここを通すわけには行かないのよ」
セキガとカレンの近衛兵コンビが、僕を守るような形で隊列を組みながら、そう言い放つ。
「ありゃ〜・・・・・・やっぱり、そう簡単にうまくは行かないよね・・・・・・」
「主様を脅かす存在は・・・・・・誰であろうとワタシが許しません!」
低い呻き声を立てながら、ヒョウガが今すぐにでも飛びかかりそうな勢いで叫ぶ。
「もはや弁論は不要!この者らは我ら
「ちょ、ちょっとシオン!?待ってって!!」
それじゃ、話がややこしくなるだけで何も解決しないでしょっ!心の中でそう叫んだ僕は、とりあえず今にも怒りが爆発しそうになって、暴走しそうになってるシオンを抑えつつ、みんなの前に出ながら、3人に視線を向けた。
「何故止めるのですか、エリス様!奴らはあなたの命を狙っているのですよっ!?」
「わかってるよ。でも、何で僕の命を狙ってるのか分からないし、もしかしたら何か事情があってこんなことをしている可能性だってあるでしょ?まずはそれを聞いてみない事には、判断できないよ。・・・・・・聞かせてください。あなた方は何の目的があって、この国へと来たのですか?そして、何の理由があって僕の命を狙うんですか?」
「あんたの命を狙うのは・・・・・・そうだなぁ・・・・・・簡単に言うと、あんたを殺せば特別報酬がたんまりと貰えるんだよ。その特別報酬は”西方聖教会”の方から出るってラーゼン様は言ってたけど、何であんたを殺せば報酬が出るかまでは分からないんだよね?・・・・・・まぁ、そんな事僕たちにはどうでも良いことなんだどね?」
僕の質問に答えたのは細目の人だった。なんか、賞金首みたいになってるけど、僕って何か悪さした?・・・・・・いや、そんなこと特にしてないはずだけどな?
「(西方聖教会・・・・・・)じゃあ、ここに来た目的は?僕の命だけが目的ではないでしょう?」
「それは、じきに分かるよ・・・・・・・・・・・・あぁ、もう
「効果?いったい何を言って・・・・・・・・・・・・っ!どうしたんだ、みんな!?」
その人の言っている意味が分からず、困惑していた僕は、ふと視線をみんなの方へ向けた瞬間・・・・・・大きく戸惑った。
「か、体が・・・・・・鉛のように重い・・・・・・」
「これは・・・・・・一体?」
「力が・・・・・・抜けていく・・・・・・」
先ほどまで快調な様子で立っていたみんなが、一人残らず苦しそうに地面に膝をつけていたからだ・・・・・・。それだけじゃない。他の住民達もみんな、苦しそうにしており、中には意識を失いそうになっている人もいた。・・・・・・どう言うことなんだ!?目の前の3人から何かをされたような感覚は無い。おそらく、彼ら以外の何者かの手によって、巻き起こされている現象かもしれないが・・・・・・。
「何が・・・・・・起こってるって言うんだ?」
全く意味不明で、状況判断が不可能なこの状況に、僕はただただ困惑するしかなかった・・・・・・。
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《告。二種類の広範囲結界に
「(結界?・・・・・・何でそんなものを。それに・・・・・・魔素が浄化なんてされたら、魔物である僕たちはみんな弱ってしまう・・・・・・・・・・・・っ!そうかっ!だからみんな・・・・・・)」
みんなが苦しそうにしている理由にようやく納得が行った僕は、内心で小さく舌を打った。魔素と言うのは魔物である僕たちにとって無くてはならない存在だ。それが、この結界により、浄化されているのだとすれば・・・・・・この状況は非常に不味かった。
「(僕は、そこまで影響を受けてないようだけど、何でだ?)」
《解。結界を張られた際、
「(・・・・・・相変わらず、良い仕事するよ、
と言うこともあって、僕は何とか大丈夫のようだけど、他のみんなはそうも行かない。未だにその場にいた全員・・・・・・いや、おそらくこの町にいる全ての住民達が魔素の枯渇による苦しみに苛まれていることだろう・・・・・・。
「「「「エリス様っ!!」」」」
「っ!ベニマル!ソウエイ!ハクロウ!リグルド!」
今まで行方が知れなかったその4人が、この場に駆けつけてきた。だが、やはり4人もこの結界の影響を受けていることもあって、足取りはどこか重そうにしていた。
「みんな、大丈夫っ!?」
「エリス様こそ、よくぞご無事でっ!」
「は、はい・・・・・・何とか・・・・・・ですが、これは一体・・・・・・」
「何やら、妙な物が張られてるようじゃが・・・・・・」
「どうやら結界を張られたらしい。それのせいで、みんなが・・・・・・」
「リムル様にも連絡が繋がらないのも・・・・・・その結界が原因か・・・・・・くそっ、早く知らせなければならぬと言うのに!」
ベニマルのその悔しそうに言う言葉に、僕はやっぱりか・・・・・・といった心情だった。魔法系が阻害されてるってことは、そういった通信や伝達といった魔法、スキルもある程度は阻害されてしまうと言うことだから、リムルに繋がらないのも無理はなかった・・・・・・。・・・・・・とはいえ、早くリムルにこのことを伝えないとまずい気がするんだ・・・・・・何か嫌な予感がずっとしてるし・・・・・・。
「ソウエイ。この結界のせいで多分、分身体と連絡を取るのも無理そうだから、キミは今すぐにリムルの元へ向かってくれ!そして伝えて!『
「御意!・・・・・・エリス様、どうかお気をつけて・・・・・・」
「うん、キミもね」
僕の命を聞いたソウエイはすぐさま、その場を後にし部下を引き連れつつリムルの元へと向かっていった。・・・・・・頼んだよ、ソウエイ。
「ベニマル、リグルド、キミ達は今すぐに町の人たちを外れへと避難させてくれ。・・・・・・何か、嫌な予感がするんだ・・・・・・苦しいだろうけど、頑張ってくれる?」
「おまかせをっ!」
「もちろんですよ。俺だってそこまで脆くはありませんから・・・・・・っ」
そう励んだ二人だったけど、やっぱり相当苦しそうだ。ベニマルでさえ、これほどに弱るなんて・・・・・・この結界の威力は相当なものと捉えていいな・・・・・・。
「(
《解。スキル『
「(それでいいよ。それで少しでもみんなが元気になるんだったら。発動をお願いしていい?)」
《了。直ちに実行致します。》
『
「おいおい!何でこいつらまた起き上がってくるんだよ!この結界のせいで弱体化したんじゃねーのかよ?」
「僕のスキルを使って少し、みんなに魔素を提供しましたからね。それでも、かなり弱ってはいますけどね?」
「うっ・・・・・・申し訳ございません、エリス様・・・・・・こんな醜態を・・・・・・」
「大丈夫。みんなの事を守るのも僕の仕事だからさ?・・・・・・みんなはそこで待ってて。ベニマル、リグルド・・・・・・ある程度は動きやすくなっただろうから、みんなの避難誘導を頼むよ」
「「はっ!」」
二人も先程のソウエイ同様、近くにいた住民達全員に避難勧告を出しつつ住民達を誘導していった。・・・・・・とりあえず、住民のみんなのことは彼らに任せていれば大丈夫だろう。・・・・・・後は、この場の処理だけだ。
「さて・・・・・・どう言うつもりかは知りませんけど、随分と物騒な事をしてくれますね?どうやら、この結界はあなた方の力で為されたわけじゃなさそうですけど・・・・・何かしらの要因はありそうですので、この国の責任者としてあなた方を見過ごすわけにはいきません。一つ・・・・・・聞きます。この結界を張るように言った人物は誰か教えてはもらえませんか?返答次第では、あなた方の処遇を考えなくてはいけませんので・・・・・・出来れば、しっかりと答えてください」
「処遇だって?そんな弱った状態でよくそんな余裕ぶっていられるよね?まぁ、質問には答えてあげるよ。・・・・・・この結界を張るように言ったのは、詳しくは分からないけど、確かファルムス王国の国王と、西方聖教会のお偉いさん達がそう命令したらしいよ?『魔物が国を統べるなど言語道断!我らが聖戦という名の裁きを下してやる!』・・・・・・ってな風にね?」
「・・・・・・そんな理由で僕たちを?」
「さぁね?僕たちはただ命令に従うだけだからね。さて、弱ってるキミ達を一方的に殺しちゃうのはちょっとつまらないけど、これは命令だからね。そんなわけで、これから僕たちがキミ達のこと無惨に殺してあげるから、覚悟してよ?」
「ははっ!やっとやれるってわけか!待ちくたびれたぜっ!」
・・・・・・どうやら、彼らはやる気のようだ。この人たちと今ここで争うのはどうにも得策のようには思えないけど・・・・・・向こうがやる気になってる以上、こちらも迎え撃たないとこっちがやられるしか無い。・・・・・・みんなは、何とか持ち直しているけど、まだ本調子とまでは行ってなさそうだ。・・・・・・仕方ない。ここは僕が相手取ろう。みんなに無理強いはさせたく無いからね。
「そちらが向かって来るのであれば、こちらもそれなりの対応をしなくてはなりません。・・・・・・ある程度の怪我は覚悟してくださいね?」
「はん!済ました顔して言うじゃねーか!やれるもんならやってみろやっ!!」
みんなが動けない以上、僕が彼らを相手にするしか無いため、僕は懐の剣を抜きつつ構える。今回は『水聖剣』を使う事は控えた。と言っても、この結界のせいで『
相手にすると言っても、軽くあしらう程度にするつもりだ。彼らに重傷を負わせて最悪の場合、死なれては困るためだ。軽く相手をした後、一旦この結界のことについて詳しく洗い、対策を練ろう・・・・・・。
さて、とりあえず・・・・・・。
「やりましょうか。愚鈍なる人間方・・・・・・」
僕と、3人の人間の戦闘が・・・・・・幕を開ける。
この時の僕は知らなかった・・・・・・。僕たちのことを狙う
原作よりも、
エリスは見て分かる通り、そこまで弱体化はされていません。リムルほどでは無いにせよ、その次に強大な魔素を保有するエリスは、
だから、異世界人のショウゴ、キララ、キョウヤ相手でも余裕で勝てる筈ですけど・・・・・・実際はそう簡単にうまくいくのでしょうか・・・・・・?
『エリスの日常日記』でやって欲しいことは?
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