転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

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話を書くのが辛くなってきました・・・・・・。この先の顛末を知っている身としては・・・・・・。


崩れゆく日常

「ぐっ・・・・・・くそ〜・・・・・・」

 

 

 

「あ、ああぁぁ・・・・・・」

 

 

 

「これは・・・・・・参ったね・・・・・・」

 

 

 

僕と3人の戦闘が開始され、数分が経ち、僕は”地面に這いつくばった3人”を冷たい目で見つめていた。3人はそれぞれ、呻き声をあげたり、怯えたりしながら僕のことを睨んでいた。

 

 

 

「勝負ありですね。いくら、この結界が魔物を弱体化させる効力を持っていようと、僕には何も意味を成しません。色々と対策をしてますので(指導者(ミチビクモノ)さんが)。よって、あなた方3人と戦っても問題無く戦えるんですよ。僕の命を狙いに来たとか言ってましたけど・・・・・・残念でしたね?」

 

 

勝負は物の数分で決した。指導者(ミチビクモノ)さんの解析によって、3人がそれぞれユニークスキルを持っていることがわかった僕は、少しだけ動揺したけど、見たところ、彼らはどうやらスキルに頼り切ってる様子で、素の”身体能力、剣技、武闘能力などはどうやらからっきしの様”だった為、すぐに落ち着きを取り戻した(細目の人は少しは剣の心得がありそうだったけどね?)。いくら彼らの持つユニークスキルが強力であろうと、それを扱うスキル保持者が()()では、スキルも十分に使いこなせないと言う物だ。

 

 

自力の差では明らかに僕の方に分があったため、『身体強化』を発動して攻撃に転じた僕は、彼らを無力化するべく剣を振るった。やはり、『身体強化』も結界の効果を受けていつもの様な効力は出なかったけど、相手を無力化するくらいならこれで十分だったし、他のスキルを使わなくても問題なさそうだった為、特に気にはならなかった。彼らを無力化する手段は3つ。一つは、彼らの戦意を削ぐ。二つ目は彼らを気絶させる。三つ目は、彼らを殺す。

 

 

三つ目は論外で、二つ目もちょっと・・・・・・って思ったから、僕は一つ目の方法で彼らを無力化する事を決め、僕は目にも止まらぬ動きで彼らを翻弄していき、徐々に彼らの戦意を削いで行った。細目の人のスキルである『天眼』や『切断者(キリサクモノ)』が少し厄介だったけど、僕の剣技や、以前ハクロウに教わった瞬動法を駆使して使用したことで、スキルの効果を限りなく割くことが出来たため、彼もまた他の二人同様、戦意を削ぐことに成功する。

 

 

そしてさらに数分後・・・・・・ようやく今の自分らでは僕に勝てないと察したのか、三人は揃って戦意を失った。

 

 

 

「くっそ・・・・・・この結界があってこの強さとか、反則かよ・・・・・・」

 

 

 

「ば・・・・・・化物・・・・・・」

 

 

 

畏怖の対象を見ているような言い草でそう言う彼らに、僕は少しムッとしてしまう。・・・・・・僕は化物じゃないし。それに、僕でこんなに驚いていたら、リムルの強さなんて見たら絶句しちゃうんじゃ無いかな?

 

 

 

「参ったな・・・・・・早く()()欲しい物だけど・・・・・・・・・・・・っ!ショウゴ!どうやら()()みたいだよ!」

 

 

 

「っ!・・・・・・ったくおせーんだよ、全く・・・・・・」

 

 

 

「・・・・・・?」

 

 

 

二人の言っている意味が分からず、首を傾げる僕。なんだろう?そう思って、二人の見ている方へ視線を向けてみると・・・・・・そこに居たのは・・・・・・。

 

 

 

「人間の・・・・・・騎士団?何でこんなとこに?」

 

 

 

「エリス様・・・・・・彼らは一体?」

 

 

 

「僕にも分からないよ・・・・・・」

 

 

 

シュナの問いかけには、僕にも答えようが無かった。騎士団がこの町に来るなんて話聞いてないし、まず何でここに来ているのかが理解出来なかったからだ。・・・・・・本当に何のためにここまで来てるんだろう?

 

 

 

「おーーいっ!!助けてくれー!!ここの魔物達に襲われてるんだっ!」

 

 

 

「「「「「「っ!!?」」」」」」

 

 

 

細目の人のその叫びに、僕たちは当然驚いた。どう考えても、先に手を出してきて、宣戦布告してきたのは彼らだ。それを何で人間の騎士団なんかに・・・・・・言ったところで、誰も信用なんて・・・・・・・・・・・・っ!

 

 

 

「(しまったっ!そう言うことかっ!)待ってください!僕たちは決してっ・・・・・・」

 

 

 

「魔物の国と聞いて調査に来てみれば・・・・・・善良なる人間を襲うとは・・・・・・やはり魔物は魔物であることがよくわかった!人類の法、神の神託に従い、我らファルムス国はこの国、魔国連邦(テンペスト)を滅ぼすこととした!」

 

 

 

騎士団の一人の人が、剣を高々と掲げつつ、そう騎士団全体に下知を飛ばした。・・・・・・そうだ。彼らが”今”この場に来たのだとすれば、先ほどまでの僕たちと三人のやりとりを見ている筈がなかった。それを見ずに、この現場を目撃すれば、もはや僕たち魔物が人間であるこの三人を襲っている様にしか映らない事は明白だった・・・・・・。さらに、トドメとしてこの三人から助けを求められてしまえば・・・・・・もう、彼らが僕たちのことを信用すると言うことは・・・・・・ないと思っていいかもしれない。

 

 

 

「(それにしても・・・・・・何でこのタイミングで来るんだ?・・・・・・あまりにもタイミングが良すぎる・・・・・・まるで、図ったかのように・・・・・・っ!まさかっ!?)これを・・・・・・狙って?」

 

 

 

「ははっ。やっと気がついた?僕たちだってただやられてた訳じゃないからね?まぁ、気がついたところでもう遅いだろうけどね?」

 

 

 

「くっ・・・・・・まさか騎士団の人たちと組んでいたなんて・・・・・・厄介だ」

 

 

 

あまりにも予想外な敵に、僕たちは戸惑うしかなかった。・・・・・・ただの敵(今まで相対してきた魔物や魔人)であれば、僕たちはここまで戸惑うことは無い。今までだってこんな状況、数多くあった訳だし。だが・・・・・・。

 

 

 

「主様・・・・・・相手が()()ですと・・・・・・ワタシ達は・・・・・・」

 

 

 

「・・・・・・分かってる。すまないけど、キミ達は少しの間、あの三人を見張っててくれ。僕が対応するから・・・・・・」

 

 

 

敵が人間である以上・・・・・・僕たちには手が出せなかった為、とりあえずにと思って僕は先程の三人を後ろのみんなに任せ、騎士団の方へと歩を進める。僕達には大事な掟が3つほどあり、そのうちの一つが・・・・・・『人間を襲うな』だからだ。これは、僕とリムルが決めたことで、これを今までみんなは律儀に守ってきた。それが、今になって尾を引くことになるなんて・・・・・・。

 

 

 

とにかく、あの人たちを止めないと!

 

 

 

「お待ちくださいっ!僕達は決して、あなた方と相対する気はありません!むしろ僕達は、あなた方人間国と友好的に接したいと・・・・・・」

 

 

 

「黙れっ!人間を襲う下劣な魔物め!皆、容赦はいらん!見せしめにまずはこの町の住民どもをありったけ殺し尽くしてやるのだっ!!」

 

 

 

「くっ・・・・・・仕方ない!『水陣壁(ウォーターウォール)』!」

 

 

 

説得はどうやら現段階では不可能と察した僕は、少しでも足止めをするべく、スキルの『水陣壁(ウォーターウォール)』を発動した。これは僕がリムルにあげたペンダントにも付与したスキルで、防御や足止めには打って付けのスキルだ。この結界のせいで、いつもよりも壁の層が薄いけどね?

 

 

 

「むっ!・・・・・・水の壁か?」

 

 

 

「お願いです!どうか僕の・・・・・・僕達の話を聞いてください!そうでなくては・・・・・・僕達は・・・・・・あなた方と戦うことになってしまいます!それだけは、どうしてもしたく無いんです!あなた方とは戦いたく無いんです!だから・・・・・・どうか!」

 

 

 

「・・・・・・言うではないか?貴様、名を何と言うのだ?」

 

 

 

「僕は、エリス=テンペスト。この国を治めている者です」

 

 

 

僕の名を聞くや否や、何故かその人はふっ・・・・・・と微笑を浮かべ始めた。・・・・・・なんだ?

 

 

 

「貴様がこの国の副国主とはな。これは、厄介な魔物と出会したものだ。・・・・・・だが、”これ”を見てもまだそんな余裕が保っていられるのかな?」

 

 

 

「っ?何を言って・・・・・・・・・・・・っ!!」

 

 

 

彼の言ってる意味が分からずに、困惑する僕が次に見たのは・・・・・・・・・・・・騎士団の人たちに”人質”として捕らえられている二人の男女のゴブリンだった。その光景を目の当たりにした僕、そしてみんなは驚愕すると共に、人質という卑怯な手を使ってきた目の前の騎士団の人たちに、酷い憤りを覚えた。

 

 

 

「あれは・・・・・・ホブゴブリンのメゼットさんと、ゴブリナのリーゼさんです・・・・・・何で・・・・・・」

 

 

 

「えっ・・・・・・確かあの二人って夫婦だったよね?しかも、最近リーゼさんって・・・・・・」

 

 

 

「・・・・・・はい。ご懐妊されました。今も、あのお腹の中に、あの二人の子供が・・・・・・」

 

 

 

「っ・・・・・・早く助け出さないと・・・・・・いけないのに・・・・・・」

 

 

 

シュナのその一言に、僕の表情は曇る。

 

 

以前、『懐妊しました!』と大変喜んで、リーザさんとメゼットさんが僕の家にまで飛び込んで来たことが今でも鮮明に思い出せた。あの時の二人は本当に嬉しそうに僕に報告をしてくれ、それを見ていた僕も我がことの様に喜んでいた事を思い出した。・・・・・・そんな二人・・・・・・いや、三人を人質にとるなんて・・・・・・なんていう事を・・・・・・!これじゃあ、僕達は動きようがない!

 

 

 

本来であれば、すぐにでも助けに行きたいところだけど、この結界のせいでスキルも魔法も半減、もしくは無効化されてしまってる為、闇雲に動くことが出来なかった。もし下手に動いて彼らに危害を加えられることとなってしまえば、意味がない。・・・・・・どうすればいいんだ?

 

 

 

「この魔物どもの命が惜しいのであれば、下手な真似はせぬことだっ!・・・・・・後ろにいる貴様らもだ!!」

 

 

 

「「「「「「「っ・・・・・・」」」」」」」

 

 

 

人質を取られてる以上、下手な真似をする事はできないため、渋々僕は、『水陣壁(ウォーターウォール)』を解除した。

 

 

 

 

「火矢を放てっ!神なる聖火を持って、この町を焼き払うのだっ!!」

 

 

 

僕達が身動きが取れぬのを尻目に、騎士団の人たちは徐に弓矢を取り出し、火が付与された矢を一斉に・・・・・・町へと放った。放たれた矢は建物や屋台に突き刺さり、そのままそれらを紅蓮の炎で焼き尽くして行った・・・・・・。

 

 

 

その光景を目撃した僕・・・・・・いや、僕達は今まであった思い出、ここにあったこれまでの日常が崩れ去っていくかのような錯覚に陥った・・・・・・。

 

 

 

「(やめろ・・・・・・やめてくれっ!!僕達からこの国を・・・・・・大切な宝物を奪わないでくれっ!!)」

 

 

 

「(くっ・・・・・・せめて、人質さえいなければ・・・・・・)」

 

 

 

「(町が・・・・・・崩れる・・・・・・)」

 

 

 

「(消火したい・・・・・・だけど・・・・・・)」

 

 

 

「(何も出来ない自分が恥ずかしいです・・・・・・)」

 

 

 

「(何で、こうも容易く残酷なことができるのでしょうか・・・・・・人間は・・・・・・)」

 

 

 

「(リムル様とエリス様の大切な国を・・・・・・なんたる下劣な種族なのじゃ、人間は・・・・・・!)」

 

 

 

紅蓮の業火に焼かれる町並みを見つつ、絶望するみんな。もちろん僕もだ。これまで僕は、人間とともに生活、共存する事を夢見てこれまで頑張ってきた。この町だって、その気持ちの表れだ。いつか来る、人間の人たちとの共存、仲良くお互いに笑って暮らせるように町づくりに励んできたって言うのに、それを何で人間に壊されないといけないんだっ!こんなあんまりな話ないよっ!!僕達はただ・・・・・・あなた達人間と・・・・・・楽しく過ごしたかっただけなのに・・・・・・。僕が・・・・・・甘かったのか?

 

 

「(もう、ファルムス王国と共存するって言う夢は果たせないかもしれない。だって、こんだけあからさまに敵意を向けてきて、挙げ句の果てにはこうして僕たちの町に酷い事をしてるんだから。紛れもなく、彼らは僕たちの敵だ。でも、彼らを殺さずに無力化するのは正直言ってきつい。ざっと見たところ100人はいるし・・・・・・無力化しようと動くとどうしても手加減が入ってしまうため、力を存分に発揮できないからね・・・・・・。だからと言って、このまま何もせずにいたら僕たちは彼らに殺されるか、焼死するしか無くなってしまう・・・・・・。だとすると・・・・・・)」

 

 

その時、僕に残された選択肢はもはや一つしかなかった。・・・・・・もう、やるしかないのか。

 

 

 

「(攻めて来るってことは、"その"覚悟も持ってるって事だろうし・・・・・・気は進まないけど、"やる"しかない。どうせ、誰かがやらなきゃ誰も助からないんだ。・・・・・・みんなを守る為だったら、何だってやってやる・・・・・・。それにもう、僕としても限界だ・・・・・・人質まで取られて、町をこんなにされて、黙ってるほど・・・・・・僕は、優しくなんてないんだから。”人殺し”になろうと関係ない。悪いのは向こうだ。このツケは・・・・・・きっちりと払ってもらうことにしよう・・・・・・。ごめん、リムル・・・・・・僕がキミと決めた約束、みんなを守る為に・・・・・・破らせてもらうよ?)」

 

 

 

「はっはっはっ!!愉快だ愉快!魔物の国など、この火で消毒されてしまうがいいっ!!!」

 

 

 

・・・・・・焼かれる町並みを見て、爽快と言わんばかりに笑い飛ばす騎士団の人たちに対して・・・・・・僕はある一つの決意を固めた・・・・・・。

 

 

 

 

「ファルムス国・・・・・・そしてあなた方を・・・・・・僕達の敵として・・・・・・()()しますっ!」

 

 

 

 

もう、吹っ切れた僕の瞳に、曇りは微塵もなかった・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




流石の優しいエリスでも、町を壊されたら怒るのも無理ありませんね。


原作よりも、襲撃者達がさらに外道と化しています。・・・・・・人質は流石にひどいですよね・・・・・・。


さて、エリスは人間であり、自分たちに仇なす彼らを排除することに決めた訳ですが、この判断が後にどの様な影響を受けるのか・・・・・・?

『エリスの日常日記』でやって欲しいことは?

  • 爆熱!何でもありのスポーツ大会!?
  • テンペスト・ファッションショー
  • 仮装で盛り上げれ!ハロウィンパーティー!
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  • シオンの秘書修行!
  • 最後まで残れ!地獄の飲み会!
  • リムルとエリスのもふもふタイム
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  • 豪華景品を見つけろ!宝探しゲーム!
  • 絶対に笑ってはいけないテンペスト
  • ソウエイの忍者修行&指導!
  • ベニマルの(慣れない)農作業!
  • ミリム、はじめてのおつかい
  • 依頼多数!?今日も忙しいクロベエの工房
  • トレイニーの本当にあった怖い話
  • いや、こう言ったことはやらなくて良い
  • いや、他の案を出してくれ!
  • いや、もう選ぶの面倒だから全部やれ!!
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